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【メインストーリー第10話】謎の首飾り

投稿者:
【プロデューサー】KAZ

○メタルショップ

 

今日はエリシアを連れて二人で
メタルショップに遊びに来ていた。



メタルショップ店員
「あーい、いらっしゃい…。」

 

エリシア
「これ…かわいい…。」

 

エリシアは店内に並べられていた
カエルのような何かの
ぬいぐるみを手にしていた。」

 

メタルショップ店員
「エリシアお目が高い…。
それはカエル男だよ…。」

 

エリシア
「…カエル男、ですか…?」

 

メタルショップ店員
「ヒツジ男と並んで有名な未確認動物…。
それがカエル男…。
それはここでしか手に入らないよ…。」

 

エリシア
「ええと未確認動物って…?」

 

メタルショップ店員
「UMA(ユーマ)とも言う…。
目撃されても捕獲されたことはない
謎の生物…。」

 

今日は、妙に饒舌に思える。
…カエル男はお気に入りなのか?

 

メタルショップ店員
「このカエル男のぬいぐるみは
可愛すぎる、不気味さが足りないと
評判悪くて売れなかった…。」

 

メタルショップ店員
「でも時がたち、その出来の悪さが
逆に評判を呼んで今ではマニアの間で
入手困難な逸品になっている…。」

 

メタルショップ店員
「このカエル男の価値を一目で
見抜くなんて、まさか
エリシア、記憶が…!」

 

エリシア
「い、いえ、ただこれがかわいいなって
思っただけですから…。」

 

エリシア
「でも記憶が戻っても
カエル男とかについては
たぶん知らないような…。」

 

メタルショップ店員
「そう…何か思い出せたかも
思ったけど…。」

 

エリシア
「ううん、でも私は大丈夫です!」

 

メタルショップ店員
「あ、そうだ…。
エリシアの付き添いの
そちらにも用があった…。」

 

メタルショップ店員
「…煙幕花火。
…トレーダーキャンプBで売ってる。
それが、必要なの。」

 

メタルショップ店員
「…今後、いつ襲撃があるかわからない。
外にも危険を…知らせたいの。」

 

メタルショップ店員
「大きな鳥さんの賞金首…。
近くにいるかも? …気を付けてね…。」

 

メタルショップ店員
「…じゃあ頑張って。」

 

エリシア
「あの、気をつけてくださいね。」

 

 

─ 数時間後…

 

○メタルショップ

 

ショップに戻ると
エリシアに加えてフェローが来ていた。

 

メタルショップ店員
「煙幕花火ありがと…。
これでいざという時に備えられるよ…。」

 

メタルショップ店員
「…あ、そういえばフェロー
犬が嫌いだって…?」

 

フェロー
「な、なぜそのことを!?」

 

メタルショップ店員
「…エンジニアがランドシップ中に
言いふらしていたけど…。」

 

フェロー
「あ、あいつめ…!」

 

メタルショップ店員
「…犬が嫌いでもこのカエル男は
カエルだから好きだよね…。」

 

エリシア
「え、これ可愛くないですか?」

 

フェロー
「そ、そう?
少しは可愛いかもしれないけど…
微妙にカエルで不気味っぽいし…。」

 

メタルショップ店員
「…こんなにカエル男はカエルなのに…。」

 

フェロー
「だからその微妙にリアルな
カエルっぽい所が不気味なんだよ…。」

 

メタルショップ店員
「…うーん? 今気づいたけどエリシア…。」

 

エリシア
「はい、なんでしょう?」



メタルショップ店員
「…その首の装飾…珍しいデザイン…。
…もう少しよく見てみたいかな…。」

 

エリシア
「あ、これは外れないんです。
お父さんに付けてもらったんですけど…。」

 

メタルショップ店員
「…え?」

 

フェロー
「今、なんて言ったエリシアちゃん?」

 

エリシア
「これは…お父さんが付けてくれて…。」

 

メタルショップ店員
「まさか…。」

 

フェロー
「記憶が?」

 

エリシア
「……だめです……。
それ以外は思い出せないです…。」

 

フェロー
「やぁやぁ!
今まではまったく思い出せなかったから
少しでも記憶が戻ったなら大進歩だよ!」

 

メタルショップ店員
「…それに、その記憶だけでも重要かも。
…その首の装置が重要な
何かであることが判ったし…。」

 

フェロー
「うーん、この首の装置。
これはロストテクノロジーが使われた
オーパーツかもしれないよ。」

 

エリシア
「ロストテクノロジー…?
オーパーツ…?」

 

フェロー
「ああ、オーパーツというのは
今では失われた大破壊前の高度な技術で
作られた機械のことだよ。」

 

フェロー
「あたしはオーパーツには詳しいんだよ。
自分のこのゴーグルも遺跡を発掘して
入手したオーパーツだし。」



メタルショップ店員
「…それで、そのゴーグルには
いったいどういう機能があるのかな…?」

 

フェロー
「それがさっぱり判らなくて…。
暗視とか望遠とかできるのかと思ったけど
そんな機能は無いようだし…。」

 

メタルショップ店員
「…ではなぜ、そのゴーグルを
いつも身につけてるの…?」

 

フェロー
「デザインが気にいったからだよ!」

 

メタルショップ店員
「当てにしてはいけないフェロー…。」

 

メタルショップ店員
「…たしかオペレーターのメガネさんが
昔の書物をたくさん所蔵していたはず…。
…そっちを当たってみたらどうかな…?」

 

フェロー
「よーし、行ってみよう!」

 

エリシア
「あ、私も行きます。」

 

To Be Continued…

【メインストーリー第9話】不思議な紋章

投稿者:
【プロデューサー】KAZ

○ラボ

 

酒場での食事の後、エリシアをラボに送ると
そこでドクターに呼び止められた。



ドクター
「ちょっといいかしら?
アナタとフェローちゃんに話があるわ。」

 

エリシア
「…すみません
私、ちょっと疲れたみたいで…。」

 

ドクター
「あら、今日はもう
エリシアちゃんは奥で休んでいいわよ。」

 

エリシア
「…はい、お休みなさい。」

 

フェロー
「疲れたって大丈夫なのエリシアちゃん?」

 

ドクター
「お腹一杯になったから
眠くなっただけよ。」

 

ドクター
「アナタたちといると、エリシアちゃんは
精神的に安心するようね。
信頼されてるのかしら。」

 

フェロー
「まあ、あたしは頼りになる
お姉さんだからね!」

 

ドクター
「頼りになる…?
まあ、それはいいわ。」

 

ドクター
「エリシアちゃんの話よ。
この前の夜にあったことなんだけど…。」

 

フェロー
「夜って、ドクターは
このラボに住んでるんだっけ?」

 

ドクター
「そうよ。
私の必要な物はだいたいここにあるしね。」

 

フェロー
「患者用のベッドはエリシアちゃんが
使ってるとしたらドクターは
どこに寝てるの?」

 

ドクター
「手術台の上よ。
意外と寝心地はいいわ。」

 

フェロー
「そ、そうなんだ…。
あんまりその光景は見たくないな…。」

 

ドクター
「話を戻すと、その夜、
エリシアちゃんがうなされてる声が
聞こえたから様子を見に行ったのよ。」



ドクター
「そうしたら、突然、エリシアちゃんの
左手の紋章が光り出したわ。」

 

フェロー
「え? エリシアちゃんの手が
光って唸りだした!?」

 

ドクター
「光ったけど唸ってはいなかったわよ。
エリシアちゃんはうなされていたけど。」

 

フェロー
「そ、それで、手が光ってどうなったの?」

 

ドクター
「それが…
手の紋章が光っているだけで
他には特に何も起きた様子はなかったわね。」

 

ドクター
「エリシアちゃんはうなされて
『あなたの思い通りにさせない』
とか寝言を言っていたけど。」

 

フェロー
「うーん
誰かと戦っている夢でも見ていたの?
それとも過去の戦いの記憶とか…。」

 

ドクター
「エリシアちゃんが過去に
何かと戦っていたというのは
ちょっと考えにくいわね。」

 

ドクター
「どう見ても戦闘訓練を受けた
体つきじゃないわ。」

 

ドクター
「翌朝、それとなく聞いてみたけど
夜のことは何も覚えてない様子だったわ。」

 

フェロー
「それは仕方ないね。
あたしも夢の内容を起きたとたんに
忘れちゃうことよくあるし。」

 

ドクター
「まあ、エリシアちゃんについては
引き続き様子を見ていくしかないわね。」

 

ドクター
「あら、そうそう、忘れるところだったわ。
エリシアちゃんの薬の材料が
ちょっと不足しているのよ。」

 

フェロー
「ドクター、また薬の材料が無いの?」

 

ドクター
「今回足りないのはケミカルよ。
もうハンターオフィスに依頼してあるけど
お願いね。」

 

─ 数時間後…

 

○ラボ

 

ドクター
「たしかに依頼のケミカルね。
これで薬を作れるわ。
さっそく取り掛かりましょう。」

 

ドクターの操作でラボの機械が
怪しげな音と光を放ちながら動き出した。」

 

ドクター
「さあケミカルがケミカルに
フュージョンしていくわ…。」

 

フェロー
「何回見ても慣れないよこれ…。
ドクターが何言っているのか
意味判らないし…。」

 

ドクター
「さあ、できたわ。
今回は飲みやすいように
チキンコンソメ味にしてみたわ。」

 

フェロー
「なんでチキンコンソメ味なの…?」

 

ドクター
「前回はのり塩味にしてみたけど
あまり出来がよくなかったのよ。」

 

フェロー
「…だからなんでスナック菓子なの…?」

 

ドクター
「まあ、どんな味でも
肝心の効き目は変わらないわ。
さあ、エリシアちゃん、どうぞ。」

 

エリシア
「…はい。」

 

エリシア
「…。」

 

エリシア
「本当にチキンコンソメの味がします。」

 

フェロー
「そう言われるとちょっと
飲んでみたい気もするかも…。」

 

ドクター
「薬だから健常者が飲んだら…
いや…あえて健常者に飲ませてみるのも
人体実験としては面白いわね。」

 

フェロー
「ちょ、ちょっと、人体実験って何だよ!
やっぱり飲みたくないよ!」

 

ドクター
「あら、残念ね。」

 

フェロー
「あ、そうだドクター。
手っ取り早く記憶を取り戻す薬とか
作れないのかな?」

 

ドクター
「そんな都合のいいものが
作れるわけないわよ。」

 

ドクター
「でも、そういえば聞いた事があるわ
記憶を戻す治療法…
たしか患者に電気を流すんだったかしら?」

 

フェロー
「それはたぶん拷問して
情報を吐かせる方法だよ…。」

 

ドクター
「あら、そうだったかしら?
でもエリシアちゃん
やるだけやってみる?」

 

エリシア
「えっ…でも…電気を流すんですか…?」

 

フェロー
「ちょっと、ドクター!
いいかげんにしなよ!
エリシアちゃんも本気にしないでよ!」

 

ドクター
「あら、軽い冗談だったのに。」

 

フェロー
「ドクターの冗談は軽く見えないんだよ!

 

エリシア
「…記憶が戻るなら…わたし
…電気も我慢します!」

 

フェロー
「頑張らなくていいからエリシアちゃん!
ドクターも冗談だって言ってるでしょ!」

ドクター
「あら、治療に積極的なのはいいことよ。」

 

ドクター
「これからはラボの外を出歩かせて
エリシアちゃんに刺激を与えるのも
いいかもしれないわ。」

 

To Be Continued…

【メインストーリー第8話】上手に焼きました

投稿者:
【プロデューサー】KAZ

○ラボ

 

エリシアの様子を見に
フェローとラボに来ていた。

 

ドクター
「あら二人とも、いらっしゃい。
死にそうな怪我はしてない?」

 

フェロー
「してないよ…。
そんなの見れば判るでしょ。」

 

フェロー
「それよりもエリシアちゃん、具合はどう?」

 

エリシア
「…大丈夫です。」

 

ドクター
「エリシアちゃんの
体のほうの回復は
順調みたいね。」

 

ドクター
「でも、記憶のほうは
回復の兆しが見えなくて…。」

 

ドクター
「これはアマモ跡地の
エリシアちゃんが発見されたあたりの
写真なんだけど見覚えあるかしら?」



エリシア
「…わからないです。」

 

フェロー
「まあ、廃墟になっているから
無理もないかもしれないわね。」

 

ドクター
「こっちの写真はエリシアちゃんが
入っていた生命維持カプセルだけど…?」



エリシア
「…見覚え、ないです。」

 

ドクター
「うーん、やっぱりダメね。
記憶に関しては
回復の気配も無いわ。」

 

エリシア
「…ごめんなさい…。」

 

フェロー
「まあまあ、エリシアちゃん。
あんまり思いつめるのは良くないよ。
こういうことは気長にやらなきゃ。」

 

フェロー
「それよりさ
ご飯でも食べない?
あたしお腹すいちゃった。」

 

ドクター
「そうね、エリシアちゃんは
今までは点滴だけだったけど…。」

 

ドクター
「そろそろ普通の食事をしても
いい頃かしら?」

 

フェロー
「そういうときはむしろ食べなきゃダメだよ!
あたしなんて胃腸の調子が悪いときは
がっつりステーキ食べるし。」

 

ドクター
「聞いた事が無い健康法ね…。」

 

フェロー
「さあエリシアちゃん、
酒場でマスターに何か美味しいもの
作ってもらおうよ。」

 

エリシア
「…あ、はい。」

 

…

 

○酒場

 

フェロー
「マスター!
今日のオススメ肉料理
三人前頼むね!」



マスター
「今日はもう終わりだ。
料理の材料がない。」

 

フェロー
「えええええ! どういうこと!?
あたしの胃袋はもう肉を受け入れる
態勢になっちゃっているんだよ!」

 

マスター
「もう材料が無いと言っただろう。
今日は客が多かったからな。」

 

マスター
「あと、残っている食材は…
コンニャクだけだな。」

 

フェロー
「それには栄養がないじゃない!
あたしは血がしたたるような肉の
栄養を欲しているんだよ!」

 

フェロー
「それにお腹をすかせた
エリシアちゃんを放っておけないし!」

 

エリシア
「わ、私は別にコンニャクでも…。」

 

マスター
「どう見ても腹をすかせた
というか、飢えているのは
フェローのほうだが…。」

 

マスター
「食材が無いものはどうにもならん。
ハンターオフィスに獣の肉ととりにくを
依頼しておいたから届くのを待つんだな。」

 

フェロー
「え、ハンターオフィスに依頼?」

 

フェロー
「それならキミ、ちょっとその依頼受けて
お肉を獲ってきてよ!」

 

 

─ 数時間後…

 

○酒場

フェロー
「お肉が来たー!」

 

エリシア
「あの、わざわざすみません…。」

 

マスター
「ふむ、いい肉だな。
この肉に相応しいのはワイン煮込みだ。
完成は2時間後。」

 

フェロー
「2時間も待ってたら餓死するよ!
マスター! お願いだから
もっと早くできる料理にして!」

 

マスター
「…仕方ない。
バーベキュー風の串焼きにでもするか。
面倒な客だ。」

 

フェロー
「さすがマスター!
愛しているよー!」

 

マスター
「愛はいらん。
たまっているツケを払え。」

 

フェロー
「そ、それは…
今後、前向きに検討するから
とりあえず、お肉食べさせてよ。」

 

マスター
「ふん、まったく…
そろそろ肉が焼けたな。」
串焼き三人前だ。

 

マスター
「ほらよ。」

 

フェロー
「この肉サイコーだね!
ああ、タンパク質が体に染み渡るよ。」

 

マスター
「そんなに早く消化吸収されないだろ。」



エリシア
「…おいしいです。
はじめての味だけどおいしい…。」

 

マスター
「…ふん、おだててもサービスはしないぞ。」

 

フェロー
「おやおや、マスター照れてる?」

 

マスター
「うるさい。」

 

フェロー
「うんうん、こうして美味しいものを
食べる事ができたのもあたしのおかげだね!」

 

マスター
「肉を獲ってきたのはそこのお前で
料理したのは俺で
フェローだけ何もしていないだろう…。」

 

フェロー
「いやいや、最初に
食事に誘ったのはあたしだし…。」

 

エリシア
「…はい、フェローさん。
誘ってくれてありがとうございます。」

 

エリシア
「…そしてあなたとマスターさんも
ありがとうございます。
このお肉、おいしいです…。」

 

To Be Continued…

【メインストーリー第7話】襲撃

投稿者:
【プロデューサー】KAZ

○ラボ

フェロー
「エリシアちゃんはどこなの!?
もう目覚めているんでしょ!
さあさあ、どこなの白状してドクター!」

 

ドクター
「フェローちゃん、ラボで騒がないで。
静かにしないと、この薬を
注射しちゃうわよ?」

 

フェロー
「なにそのヤバイ色の薬!?
あたしはエリシアちゃんに
会いに来ただけで…。」

 

ドクター
「まあ、慌てないでフェローちゃん。
エリシアちゃんに会うのは
ちょっと待ってね。」

 

ドクター
「エリシアちゃんは目覚めたばかりで
いろいろと調べる必要があるのよ。」

 

フェロー
「え? 目覚めたから
もう元気になったんじゃないの?」

 

ドクター
「そんなにすぐ元気になるわけないでしょう。
まだ体の中にダメージが残っているわよ。」

 

フェロー
「ダメージって…
そんな怪我したみたいな…。」

 

ドクター
「いえ、どうもあの生命維持カプセルには
副作用があるみたいなのよ。」

 

ドクター
「そのせいで外見からは判らないダメージを
体の中に受けていたみたいね。
あの衰弱はそのせい。」

 

ドクター
「エリシアちゃんがカプセルから出た以上、
今後、回復していくはずよ。」

 

ドクター
「あとは… そうね、アナタたちには
今まであの子について判った事を
知ってもらったほうがいいかしら…。」

 

フェロー
「何か変な事でも見つかったの?」

 

ドクター
「変というかなんというか…。
あの子の体には
何かの機械が埋め込まれてるわ。」

 

ドクター
「私もサイバーウェアの知識あるけれど
あの子に埋め込まれている機械が
何なのか判らないのよ。」

 

フェロー
「それって…エリシアちゃんは
誰かに改造されているってことなの?」

 

ドクター
「そういうことになるわね。
埋め込まれた機械については、
今はなんとも言えないわ…。」

 

ドクター
「あと、あの子の左手には甲から手首にかけて
不思議な紋章のようなものがあるのよね。
これも何なのか判ってないわ。」

 

フェロー
「エリシアちゃんの手に模様…
そんなもの、あったかな?」

 

ドクター
「手に布が巻いてあったから
気づかなかったとしても無理ないわね。」

 

ドクター
「あとは…
肝心の記憶喪失のことだけど
脳の検査では異常はなかったわ。」

 

ドクター
「脳に異常はないということは、
そうね…なにか精神的な強いショックか
何かがあったんじゃないかしら?」

 

ドクター
「もしそうだとすると、記憶回復するかどうかは
私にもはっきりしたことは言えないわね。」

 

エリシア
「…あの…。」

 

ドクター
「あら、エリシアちゃん?
まだ横になってなきゃダメよ。」

 

フェロー
「エリシアちゃん!
ふらついているけど歩いて大丈夫なの?」

 

エリシア
「あ…う…。」

 

ドクター
「フェローちゃん
あんまり刺激しちゃダメよ
怖がってるじゃないの。」

 

ドクター
「エリシアちゃんはさっき目覚めたばかりで
自分の置かれた状況がよく判ってないのよ。」

 

突然、警報音が響いた。



オペレーター(ゆるふわ清楚系)
「ランドシップにモンスター襲撃!
至急、迎撃準備をしてください!」

 

─ 激闘の末…

 

○ハンターオフィス

 

オフィサー
「君のおかげで
モンスターは撃退されたようだ。
ご苦労だったな。」

 

ドクター
「船長、エリシアちゃんを
連れて来たわ。」



エリシア
「……。」

 

オフィサー
「うむ、歩けるくらいには
回復したようだな。」

 

オフィサー
「エリシア君、君はアマモの跡地の
地下にあった生命維持カプセルの中に
入っていたのだよ。」

 

オフィサー
「カプセルを発見し、エリシア君を
中から出すために動いてくれたのが
そこのフェロー君たちだ。」

 

エリシア
「…あの…
…その、ありがとうございます…。」

 

フェロー
「いやぁ、お礼なんて別にいいから!」

 

オフィサー
「エリシア君はしばらくは
ラボで治療を続ける必要が
あるだろうが…。」

 

オフィサー
「ランドシップの中を
見回る事くらいは許可しよう。」

 

ドクター
「でも、あまり無理しちゃダメよ
エリシアちゃん。」

 

エリシア
「…はい…。」

 

オフィサー
「それにしても…
さきほどの襲撃は妙だったな。」

 

フェロー
「そうだよね!
砂漠地帯にいるはずのスレッジハンマーが
こんなところに出てくるなんておかしいよ!」

 

オフィサー
「うむ…今後は警戒を強める必要があるな。
何かあったときは
君に何か頼むかもしれない。」

 

オフィサー
「その時は良い働きを
期待しているぞ。」

 

オフィサー
(この前のモンスターの増加といい
おかしなことが続いているな…)

 

オフィサー
(何かが起きているのかもしれん。
嫌な予感がする)

 

To Be Continued…

【メインストーリー第6話】少女の目覚め

投稿者:
【プロデューサー】KAZ

○ショップ

 

…

 

エリシア
(お父さん…。助けて…。)

 

あの少女…エリシアの言葉が気になり
考えながらランドシップの中を歩いていた。

 

エリシアの両親はどこかにいるのだろうか?
そもそもなぜ、彼女は生命維持カプセルに
入っていたのか…?

 

疑問ばかり浮かんでくるが答えは出ない。
そうしているうちにショップの前まで来ていた。



売店の店員
「そこのあなた
ちょっといいですか?」

 

メタルショップ店員
「…わたしたち困ってる…
…助けてほしい。」

 

売店の店員
「もう在庫がピンチなんです!」

 

メタルショップ店員
「待って妹…
いきなりそう言っても判らないと思う。」

 

売店の店員
「あ、そうですね、お姉ちゃん。
最初から事情を話しましょう。」

 

売店の店員
「えーとですね、最近
トレーダーキャンプとの流通が
滞りがちになっているんです。」

 

メタルショップ店員
「…トレーダーキャンプというのは…
…トレーダーのキャンプだよ…。」

 

売店の店員
「お姉ちゃん、
その説明はそのまますぎます…。」

 

売店の店員
「トレーダーキャンプは
ランドシップの外に点在している
トレーダーの拠点の事です。」

 

売店の店員
「トレーダーキャンプから
商品を仕入れているので
それが来ないと…。」

 

メタルショップ店員
「…売るものがなくなってしまう…。」

 

メタルショップ店員
「そうなったらわたしの
秘蔵のカエルグッズを…。」

 

売店の店員
「お姉ちゃん、そんなの誰も買いませんよ。」

 

メタルショップ店員
「そんなことはないよ…。
カエルの魅力なら
みんなに通じるはずだよ…。」

 

売店の店員
「…お姉ちゃん、話がズレてきてますよ!」

 

メタルショップ店員
「…わかった。」

 

売店の店員
「トレーダーキャンプからの流通が
滞っているのは最近になって
急にモンスターが増えたせいなんです。」

 

メタルショップ店員
「トレーダー殺しが増えてるらしい…。」

 

売店の店員
「だから手の空いているハンターの人には
討伐に行ってほしいんですよ。」

 

メタルショップ店員
「このままだと大変な事になるよ…。」

 

売店の店員
「船長さんにもこの事は伝えていて
ハンターオフィスに正式な依頼として
この件が出ているはずです。」

 

メタルショップ店員
「そう、討伐について詳しい事は
ハンターオフィスに行って見てほしい…。」

 

─ 数時間後…

 

○ハンターオフィス

 

オフィサー
「ご苦労。
これでトレーダーキャンプとの
流通も回復するだろう。」

 

売店の店員
「本当に助かりました!
ありがとうございます!」

 

メタルショップ店員
「…これでようやくひと息つけそう。
…お礼にうちの妹との握手券をあげる。」

 

売店の店員
「お姉ちゃん!?
勝手に握手券とか作らないでください!」

 

メタルショップ店員
「…これ、みんなに好評だよ?」

 

売店の店員
「もうみんなに配っているんですか!?
全部回収してください!」

 

売店の店員
「あなたのその握手券も回収です!」

 

オフィサー
「まあ、これで流通についての
当面の問題は解決したわけだが…。」

 

オフィサー
「もちろん今後も調査は続けていくが
原因が判明するかどうは判らんな。」

 

その時、フェローが
「慌てた様子でハンターオフィスに
駆け込んできた。

 

フェロー
「ちょっと、聞いて聞いて!
今さっきちょゴフッゲフッ!」

 

売店の店員
「ちょっと、慌てすぎですよフェローさん!
…さあ、これでも飲んで落ち着いて…。」

 

オフィサー
「おい、私のお茶を勝手に…。」

 

フェロー
「ごくごく…
うわなにこれ苦くてマズッ!」

 

オフィサー
「私のお茶…。」

 

オフィサー
「ごほん!
…フェロー君、落ち着いたかね?」

 

フェロー
「あ、はい。
そうだ大変なんだよ!
エリシアちゃんが、エリシアちゃんが…!」

 

オフィサー
「エリシア君がどうしたんだ?」

 

フェロー
「エリシアちゃんが目覚めたって!
ドクターからそう言われて!」

 

To Be Continued…

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