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【メインストーリー第11話】秘められた力

○司令室

 

エリシアの首の装置を謎を探るため、
昔の書物を所蔵しているという
オペレーターの元に来ていた。



オペレーター(あっさりサバサバ系)
「あの、何か?
突然3人で押しかけてきて…?」

 

フェロー
「ちょっと聞きたい事があるんだよ。
そんなに手間はとらせないから
話を聞いてくれないかな?」

 

オペレーター(あっさりサバサバ系)
「ええまあ、
今は時間ありますけど…。」

 

フェロー
「オペレーターさんが昔の書物を
たくさん持っているって聞いたからさ。
オーパーツ関係の本とかないかな?」

 

オペレーター(あっさりサバサバ系)
「オーパーツですか?
技術関連の書物は少しあったはずです。
部屋から取ってきましょうか?」

 

エリシア
「お願いします。」

 

…

 

オペレーター(あっさりサバサバ系)
「どうぞ。
私が持っているのはこれで全部です。」

 

フェロー
「ありがとー!
そんなに量多くないし
ここでざっと調べてみるよ!」

 

オペレーター(あっさりサバサバ系)
「わかりました。
私、普段は小説を読むんです。
技術書は必要に応じた時のみで。」

 

オペレーター(あっさりサバサバ系)
「部屋で一杯やりながら本を読むのが
趣味でして。」

 

オペレーター(あっさりサバサバ系)
「酔いが回ると
内容を覚えられないので
同じ小説を何回でも楽しめます。」

 

フェロー
「なんか健康に悪そうな趣味だね…。
でも数が少なくても
技術書あって助かったよ。」

 

フェロー
「えーと…。
オーパーツについての記述…。
なかなか見つからないなあ…。」

 

エリシア
「あの、フェローさんの
ゴーグルもオーパーツなんですよね?」

 

フェロー
「そうだよー。
まあ前も言ったとおり
どんな機能があるのかわからないけどね。」

 

フェロー
「でもデザインが気にいってさ。
これをつけてると、あたしが
いかにも凄腕調査員って感じでしょ?」

 

エリシア
「え、えーと…
フェローさん以外の調査員を知らないので
ちょっとよく判らないです…。」

 

フェロー
「うーん、一通り調べたけど
オーパーツについて
書いてある本はここにはないみたいだね。」

 

フェロー
「オペレータさん。
他に昔の書物あるところ知らない?」

 

オペレーター(あっさりサバサバ系)
「…そういえば、廃倉庫には
大破壊前の書物が保管されてるらしいと
前に聞いた事があります。」

 

フェロー
「廃倉庫か…。
それなら、書物を探すのを
キミにも手伝ってもらわないといけないね。」

 

エリシア
「あの、お願いできるでしょうか?」

 

─ 数時間後…

 

○倉庫

 

古びた書物を見つけ出した頃、
フェローとエリシアに加え、
エンジニアが倉庫に来ていた。

 

エンジニア
「もー、技術関係の話だったら
最初に来るのはボクのところだよね!」

 

フェロー
「ごめんごめん
つい、うっかりしてたよ。」

 

エリシア
「あの、ケンカはやめてください…。」

 

エンジニア
「あ~ そんなに怒ってないから。」

 

フェロー
「それなら、この書物を読んでみようよ。
せっかく手に入れたんだからさ。」

 

古びた書物を開くフェロー。
その目が驚きに見開かれた。

 

フェロー
「こ、これは…!?」

 

エリシア
「な、なにが書いてあったんですか?」

 

フェロー
「ぜんぜん読めないー!
見た事がない字で書いてある!」

 

エンジニア
「これは…ボクも見た事がない字だな…。
こんな本はドクターでも
読めるかどうか…?」

 

エリシア
「あの!
私にも見せてください!
ひょっとしたら何かわかるかも…。」

 

フェロー
「あ、エリシアちゃん押さないで!」

 

エリシアに詰め寄られたフェローが
足をもつれさせて転んだ。

 

フェロー
「ぎゃふん!」

 

フェローの頭につけていたゴーグルが
転んだ拍子にずれて装着されてしまう。

 

エリシア
「ご、ごめんなさい!
フェローさん大丈夫ですか!」



フェロー
「いたたた…
大丈夫だよちょっと転んだだけ…
あれ? あれあれ?」

 

フェロー
「ははぁ…読める! 読めるぞ!!」

 

エンジニア
「ど、どうしたの突然?」

 

フェロー
「私は古い秘密の名前を持ってい…。」

 

エンジニア
「いやそういうのはいいから
マジメにやってよフェローさん。」

 

フェロー
「とにかく、読めるんだよ!
なぜかこの本の字が読めるよ!
まさかこれがあたしの隠された力?」

 

エンジニア
「…いやどう見ても
そのゴーグルの力じゃないかな…?」

 

フェロー
「なるほど…
このゴーグルには
翻訳機能があったわけね…。」

 

フェロー
「未知の文字も判るなんて
さすがオーパーツだね。」

 

フェロー
「本読むときは邪魔だから
ゴーグルなんてつけたことなかったし
いやー、今まで気づかないわけだよ。」

 

エリシア
「えーと、それで
その本には何が書いてあるんでしょうか?」

 

エンジニア
「そうだよ!
早く読んでみてよフェローさん。」

 

フェロー
「ちょっと待って…
おお、ここはエリシアちゃんの
首の装置のことっぽい記述だよ!」

 

エリシア
「何か判ったんですか?」

 

フェロー
「えーとなになに…
絶大なる力を制御するための首飾り…
って書いてあるね。」



エリシア
「絶大なる力…?
わたしに…?」

 

フェロー
「絶大なる力…
首輪から破壊力抜群の
ビームとか出たりするのかな?」

 

エンジニア
「絶大なる力が破壊力って
フェローさん安直すぎない?」

 

エリシア
「わたしに力なんて…
判らないです…。」

 

フェロー
「思い出せないなら仕方ないよ。
これだけ判っただけでも一歩前進だしね。」

 

エリシア
(…絶大なる力…?
…わたしはいったい何者なの…?)

 

To Be Continued…

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