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【メインストーリー第42話】心が動くとき

投稿者:
【運営】鶏太朗

○牢獄

白百合
「こんな事をしておいて大変厚かましいのですが、
困ったことがありまして…。
お願いしたいのですが宜しいでしょうか。」

 

フェロー
「ん?困ったこと?」

 

白百合
「はい…。
ここから南東にある『サル島』を拠点としている
サルモネラ軍団はご存じでしょうか?」

 

フェロー
「『サル島』の事は初めて聞いたけど、
サルモネラってあの銃とか持った猿のモンスターだよね?」

 

紅葉
「そうですわ。
他にはボクサーのような容姿の者もいますが、
それらをまとめて『サルモネラ軍団』と言いますの。」

 

マスター
「そのサルモネラ軍団がどうしたんだ?」

 

白百合
「近頃フォートポート付近の海域で
頻繁に海賊行為を行っているのです。」

 

マスター
「そう言えばロウが南東に住むサルモネラの野郎が
たまに海賊行為をしていたとか言ってたな。」

 

フェロー
「頻繁に、という事は最近はそんなにひどいの?」

 

紅葉
「ひどいってレベルじゃないですわ。
漁がまともに出来なくて、皆困っていますの。」

 

マスター
「そこまでか…。」

 

フェロー
「その猿達も漁をすればいいのにね。」

 

ドクター
「ロウも前に言っていたけど、
手間を掛けるなら”獲ったものを奪った方が早い”って
考えでしょうね。」

 

フェロー
「バナナをあげれば襲わなくなるかな…?」

 

マスター
「それで解決するならこんなに苦労していないだろ…。
で、俺達にどうして欲しいんだ?」

 

白百合
「島に行って辞めてほしいと
交渉をして頂きたいのです。」

 

フェロー
「いやいやいや…。
そもそも言葉通じるの?!」

 

白百合
「下っ端のサルモネラは言葉が通じていないようですが、
ボスの『サルモネラ元祖2世』というモンスターが
どうやら人間の言葉を話せるようです。」

 

フェロー
「な、なるほど…。
下っ端は言葉が通じないから
襲われたら倒さないといけないのね…。」

 

マスター
「GORO’Sには頼れないのか?」

 

白百合
「GORO’Sさんは下手にサルモネラ軍団に手を出すと
組織レベルでの対立になり兼ねず、
更に悪化する可能性がある為、慎重になっています。」

 

マスター
「なるほど…。でもそれなら、
元新統合軍のお前らなら腕も確かだろうし、
交渉なら出来るだろ。なぜ、俺達を頼るんだ?」

 

紅葉
「それが…。
サルモネラ軍団が海の底に沈んでいた『摩伽羅』をサルベーシして
独自で改造をし、『猛嶺羅(モネラ)』という兵器を
建造しているとの噂も聞いておりますの。」

 

マスター
「摩伽羅…、巨大戦艦か。
少し厄介だな。」

 

白百合
「はい。わたくし達は白兵戦にはそれなりに習得しておりますが、
戦車戦や戦艦が相手となると、歯が立ちません…。」

 

マスター
「なるほど、その戦艦が邪魔をしてきたら、
ロウに助けて欲しいという事か。」

 

白百合
「はい、その通りです。
もちろん、わたくしと紅葉も同行致しますわ。」

 

ドクター
「話はわかったわ。
では、早速準備をして向かいましょう。」

 

マスター
「そうだ。念の為俺の武器を用意してくれないか?
今武器を持っていないんだ。」

 

白百合
「わかりました。
どのような武器が宜しいでしょうか?」

 

マスター
「パイルバンカーをお願いしたい。
無ければ鉤爪やジャマダハルのような武器でもいい。」

 

白百合
「わかりました。ご用意致します。」

 

マスター
「助かる。」

 

フェロー
「ロウを起こさなくていいの?」

 

マスター
「放っておいたらそのうち起きるだろ。」

 

ロウ
「ムニャムニャ。グゥ…。」

 

─ 数時間後…

 

○海

フェロー達は準備をし、
「南東部にある『サル島』に向かっていた。」

 

ロウ
「オラァッ!猿の野郎を
ぶっ殺してやるぜェ!!」

 

ドクター
「いっぱい寝たから元気ね…。」

 

フェロー
「ロウ~!いきなり手を出しちゃダメだよ~!
向こうから攻撃してきたら応戦するんだよ~!」

 

ロウ
「ンだよォ…しゃらくせェ。
わかったよ。」

 

白百合
「前方にサル島が見えてきました。」

 

紅葉
「お姐様!!あれを!!」

マスター
「巨大戦艦…摩伽羅、
いや、猛嶺羅か。本当に作っていやがった。」

 

フェロー
「砲台がこっちを向いた!!
撃ってくる気だよ!!」

 

ドウンッ!ドウンッ!ドウンッ!ドウンッ!ドウンッ!

無数の主砲から繰り出されたロウの砲撃が
猛嶺羅の船体に集中砲火を浴びせる。

 

ロウ
「しゃらくせェ!先手必勝ゥゥ!!
オレに先手を打つなんて百年はえェんだよ!」

 

フェロー
「あちゃ~。やっちゃった…。
まぁ、もういいや!ロウやっちゃって!」

 

ロウ
「お~う。
オラオラァ!!吹っ飛べやァ!」

 

ドウンッ!ドウンッ!ドウンッ!ドウンッ!ドウンッ!
バラララララッ!!!

無数の主砲と副砲から繰り出されたロウの砲撃が
容赦なく猛嶺羅の船体に浴びせる。

 

ゴオゥンッ!!
猛嶺羅も負けじと砲撃をロウに向けて放つが、
ロウはさらりと避けてみせる。

 

ロウ
「ッハッハッハ!!!
ど~こ狙ッてんだァ?オイ。
ちゃんと狙わねェと当たんねェぞ!」

 

ドウンッ!ドウンッ!ドウンッ!ドウンッ!ドウンッ!

無数の主砲から繰り出されたロウの砲撃が
船体に集中砲火を浴びせ、猛嶺羅の動きが止まる。

 

マスター
「ここはロウに任せても大丈夫だろう。
俺達はこのまま上陸するぞ。」

 

白百合
「はい、参りましょう。」

 

○サルモネラ島

フェロー
「ふぅ、上陸上陸!」

 

マスター
「さてと、その『サルモネラ元祖2世』とやらの
ボス猿はどこにいるんだ?」

 

紅葉
「恐らくこの島の頂上にいますわ。」

 

フェロー
「ひえぇ…。頂上か~。
頑張って行こう!!」

 

─ 数分後…

フェロー
「も~むり~、つ~か~れ~た~。」

 

マスター
「早いな、おまえ。
帰ったら特訓してやる。」

 

フェロー
「ひぇ~、勘弁して~…。」

 

白百合
「…!! 敵っ!」

 

茂みから突然
サルモネラガンナーが飛び出した。

 

サルモネラガンナー
「ウキキーッ!!」

 

白百合
「はあっ!!」

 

白百合が刀を抜くと
サルモネラガンナーの体は真っ二つになった。

 

フェロー
「す、すごい…。
居合い切りだ!!」

 

白百合
「紅葉、後ろです!!」

 

紅葉の後ろの茂みから
サルモネラファイヤーが顔を出した。

 

紅葉
「不意を突こうとはこざかしいっ!」

 

紅葉は背中に下げた自分よりも
大きな薙刀を振りまわすと
サルモネラファイヤーの首が飛んだ。

 

紅葉
「ふぅ…。けがらわしいですわ。」

 

マスター
「二人とも腕は確かだな。恐れ入ったよ。」

 

紅葉
「ふんっ。当然ですわ。」

 

白百合
「紅葉、今の動き0.3秒程無駄がありましたよ。
精進しなさい。」

 

紅葉
「は、はい…。お姐様。」

 

フェロー
「白百合ちゃんは紅葉ちゃんに厳しいね…。

あ、そうだ!白百合ちゃんって長いから
『シロちゃん』って呼んでいいかな?」

 

紅葉
「…なっ…!!」

 

白百合
「し、シロちゃん!?」

 

フェロー
「えっ、ダメ~?可愛いと思うんだけど。」

 

白百合
「…ま、まぁ、宜しいですわ…。」

 

紅葉
「お、お姐様…。顔が真っ赤ですわ。」

 

白百合
「うっ、うるさい!!
ほ、ほら!先を急ぎますよっ!」

 

ドクター
「照れてる…。可愛い一面もあるのね。」

 

─数十分後…

 

マスター
「そろそろ頂上だな。」

 

フェロー
「…疲れた…。
あっ!あのでかい猿がそうじゃない?
横になんか小さい猿もいるけど…。」

 

白百合
「貴方がサルモネラ軍団のリーダーですか?」

サルモネラ元祖2世
「ふぅ……。
フォートポートのヤツらか。何の用だ?」

 

マスター
「フォートポートの人達がお前達の
海賊行為で困っている。すぐにやめてくれ。」

 

サルモネラ元祖2世
「何かと思えばそんな事か…。」

 

マスター
「そんな事って…お前…!!

 

サルモネラ元祖2世
「ワシ達もこのご時世生きることに
精一杯なんだよ。だから海賊行為は致し方ない。」

 

フェロー
「だからと言って人の物を
取るのは違うんじゃないかな。
みんな苦しい中、支え合って精一杯生きてるんだよ!」

 

サルモネラ元祖2世
「ふぅ……話にならんな。
じゃあ、こうしようじゃねぇか。…先生!」

 

サルモネラ元祖2世の隣にいた
用心棒のような風格の猿の老子に
声をかけた。

サルモネラ先生
「ん……。」

 

フェロー
「…先生?」

 

サルモネラ元祖2世
「先生と手合わせしてもし勝つ事が出来たら
海賊行為をやめてやろうじゃねぇか。

但し、おまえ達が負けた場合は、海賊行為はやめない。
そして定期的にワシ達に食糧を献上する。
どうだ?悪くない話だろう。」

 

マスター
「くそ…。ふざけるのもいい加減にしろ…。」

 

白百合
「条件は最悪です。
ただ、後にはひけませんね、ここは私が。」

 

サルモネラ元祖2世
「先生、こいつらを
ちゃちゃっとお願いしますよ。」

 

サルモネラ先生
「あんた方にゃ恨みはないが…。
これも仕事だ。お覚悟!」

 

白百合
「いざ、勝負ッ!!連ね斬り!!」

 

白百合はサルモネラ先生に向かって
瞬時に移動し、連続攻撃を繰り出した。

 

サルモネラ先生
「甘いな。」

 

サルモネラ先生はヒラリと攻撃をかわし…

 

サルモネラ先生
「ひとつ! ふたつ! みッつ!」

 

三回の連続斬撃を繰り出し、
白百合の体にヒットさせた。

 

白百合
「ぐあッ…!!」

 

サルモネラ先生
「ホッホッホ。この程度かね。
…峰打ちじゃよ、安心せぇ。」

 

紅葉
「お姐様…!!よくもお姐様を…!!」

 

マスター
「待て…。俺が行く。」

 

紅葉
「でも…!!」

 

マスター
「俺に任せろ。
身体は昔のようにはいかないが
まだ心は腐っちゃいない。」

 

フェロー
「マスター…。なんかかっこいい…。」

 

マスター
「行くぞ…!!」

 

マスターはサルモネラ先生に向かって
瞬時に移動し、後ろに飛び込み回り込んだ。

 

サルモネラ先生
「…何ッ!?」

 

マスター
「くらえ!!」

 

マスターは両手に装備したパイルバンカーを
サルモネラ先生の身体に叩き込んだ!

 

サルモネラ先生
「…ぐはっ!!」

 

マスター
「…次ッ!!」

 

後方に勢いよく跳びながら弧を描き、蹴りを放った!
サルモネラ先生の身体が宙に舞う。

 

サルモネラ先生
「…かはッ!!」

 

フェロー
「…す、すごい…。」

 

マスター
「トドメだッ!!」

 

宙に浮いたサルモネラ先生を目掛け
腹に飛び込みパイルバンカーを叩き込んだ!

 

サルモネラ先生
「…ッ!!」

 

サルモネラ先生の身体が地面に叩きつけられ、
ピクリとも動かなくなった。

 

サルモネラ元祖2世
「せ、先生…!!」

 

マスター
「はぁ…はぁ…。」

 

紅葉
「…お見事ですわ…。」

 

マスター
「…ふん。俺の勝ちだな。
約束は守ってもらうぞ…。」

 

サルモネラ元祖2世
「…チッ。わかった、約束は守ろう…。」

 

フェロー
「やった~!!アタシ達の勝ち~!!」

 

紅葉
「お姐様!!大丈夫ですか!?」

 

白百合
「問題ございません…。
この人達に頼んで本当に良かったわ…。」

ロウ
「お~う。お前ら怪我ねェか?」

 

フェロー
「ロウ!!猛嶺羅は倒したの!?」

 

ロウ
「ったく、しゃらくせェ。ザコのクセによォ。
デカイ、硬いだけでクッソ弱かったぞ。」

 

マスター
「ふっ…。さすがだな。」

 

ドクター
「さ、用も済んだし帰りましょうか。」

 

─数時間後…

 

○フォートポート

白百合
「…というわけで、この方々が
サルモネラ軍団と交渉して下さり、
もう海賊行為はしないと約束取り付けましたわ。」

 

GORO’S
「やるじゃねぇか。
おれ達はアイツらに下手に手をだせねぇから
本当に助かった。ありがとよ。

あと、乱暴にしちまってすまねぇな。」

 

マスター
「大丈夫だ。疑いが晴れて良かったよ。」

 

ロウ
「俺は負に落ちねェけどな。」

 

ドクター
「まぁまぁ…。」

 

マスター
「白百合、改めて聞くが、
俺達と一緒に来ないか?」

 

白百合
「はい。今回のご恩もありますし、
ご一緒させて頂きます。」

 

GORO’S
「お前達がいない間は、
おれ達が住人を守ってやる。
任せておけ。」

 

フェロー
「紅葉ちゃんはどうする?」

 

紅葉
「…紅葉はお姐様が行くなら一緒に行きますわ。」

 

マスター
「決まりだな。
今日はもう遅いし明日ビーチタウンに戻ろう。」

 

白百合
「そうですね。宿泊の手配を致しますわ。」

 

ロウ
「よっしャ!!今日は飲むか!」

 

フェロー
「飲酒運転にならないように
ほどほどにしときなよ~…。

そういえば、お腹空いたね~…。」

 

白百合
「近くに酒場があります。
そこで夕食を取ることにしましょう。」

 

GORO’S
「今日は俺達がおごってやるぜ。
ほんのお礼がわりだ。」

 

フェロー
「やったー!!宴会だ!宴会だ!!」

 

マスター
「あまりはしゃぐんじゃないぞ。

…ッ!!」

 

ドクター
「マスター大丈夫!?」

 

マスター
「ああ…。すまない。
ちょっと無理をし過ぎたようだ…。」

 

ドクター
「無理しすぎよ。
でも、格好良かったわ。
相変わらず強さは健在ね。」

 

マスター
「ふっ…。ありがとよ。」

 

To Be Continued…


【メインストーリー第41話】無実の証明

投稿者:
【運営】鶏太朗

○牢獄

 

牢獄に入れられてから
数時間が経った。

マスター
「さすがのロウも静かになったな…。」

 

ロウ
「…しゃらくせェ…出せ…コラ…ムニャムニャ。
グゥ…。」

ドクター
「寝てるわね…。」

 

フェロー
「ほんとロウって鉄砲玉みたいな人だよね…。」

 

マスター
「まぁ、憎めないヤツだよな。」

その時牢獄の階段をカツカツと
降りてくる音が聞こえた。

 

紅葉
「さすがに威勢が良いのも最初だけかしら?」

白百合
「紅葉、言葉をつつしみなさい。
程々にしないと怒りますよ。」

 

紅葉
「お姐様、ごめんなさい。」

 

白百合が牢屋の前に
近づいてきた。

 

白百合
「突然のご無礼をお許し下さい。

わたくしフォートポートの警備を
取り仕切っております白百合と申します。」

 

ドクター
「厳戒態勢を敷いているようだったけど、
何かあったのかしら?」

 

白百合
「はい、皆さんもご存じかも知れませんが、
わたくし達のような”生き残り”の命を
狙っている輩がいるのです。

ですので、島全体が他からの侵入者に
対して敏感になっているのです。」

 

紅葉
「お姐様、この人達にその事を話しても
大丈夫なのですか?まだ、信用できるわけでは…。」

 

白百合
「紅葉、大丈夫ですよ。
この方々は悪い人ではないわ。」

 

紅葉
「お姐様がそうおっしゃるのなら…。」

 

フェロー
「”生き残り”って…、
もしかして鉄道組合本部の…。」

 

白百合
「はい、それもあります。」

 

マスター
「俺達は鉄道組合本部での事件を
追ってグレートウォールから来たんだ。

事件の通信記録には
警備隊も民間人も『全員全滅』したと記録が残っていた。」

 

フェロー
「それで、アタシ達は鉄道組合本部を実際に調べたところ、
鉄道警備隊の死体しか無くて、
民間人やカンパニーは全滅なんてしていなかった。

それでどこに消えたのかを調査した結果、
このフォートポートに辿り着いたんだよ~。」

 

紅葉
「そうだったんですわね…。
それなのに、ごめんなさい…。」

 

マスター
「いや、気にするな。命を狙われてるんだ。
無理もないだろう。」

 

白百合
「おっしゃる通りです。

わたくし達は転送装置を使い、
この要塞島に逃げてきました。
民間人やカンパニーの方々は全員生きて
今もこのフォートポートで生活をしています。
GORO’Sさん達も色々支援してくれています。」

 

フェロー
「やっぱりあの通信は嘘の情報を流したんだね。」

 

白百合
「はい。ネットワークを通して通信内容を
第三者にハッキングされてる事を知り、
わざと時間稼ぎの為、嘘の情報を流したのです。」

 

フェロー
「おぉ、アタシの推理が正しかった!
名探偵フェローちゃんここに誕生~!!」

 

マスター
「調子に乗るな。」

 

ドクター
「やはりあの鉄道組合本部の隠し部屋に
あった転送装置はGORO’Sのものなの?」

 

紅葉
「そうですわ。GORO’Sさんは独自の転送網を
利用した転送装置を鉄道組合と共有していたみたいですわね。」

 

フェロー
「なんで転送装置を共有していたんだろ?」

 

白百合
「あまり詳しくは知らないのですが、
何でもGORO’Sさんが独自のルートで入手した鉄道のパーツを
鉄道組合に流していたみたいです。
持ちつ持たれつの関係だったようですね。」

 

マスター
「なるほど、そのやり取りに
あの転送装置が使われていたという事か。」

 

紅葉
「他にはGORO’Sさんがグレートウォール雪原部で活動をする際も
その転送装置を使って移動していたみたいですわね。」

 

フェロー
「そういえば、アタシ達がその転送装置を見つけた際は
起動していなかったけど誰かに壊されたってこと?」

 

白百合
「いえ。転送装置は双方に起動していないと
使えない仕組みのようです。

ですから、鉄道組合本部にあった転送装置は
ここ要塞島しか繋がっていないので、要塞島の転送装置の
電源を落とせば繋がらないようになる、という事です。」

 

マスター
「なるほど。追手が来ないように遮断したという事か。」

 

白百合
「はい。その通りです。」

 

フェロー
「そういえばさっき言ってた
“命を狙っている輩”と”第三者”って…。」

白百合
「その事件の主犯である
“隻眼の亡霊”アラドです。」

 

マスター
「やはりそうか…。」

 

フェロー
「えっ、でもちょっと待ってよ。
なんで白百合さんと紅葉さんの命を
アラドは狙っているの?」

 

白百合
「新統合軍の生き残りだからです。」

 

ドクター
「二人は新統合軍の生き残りなのね…。
ロウくんと同じね。その本人は寝ているけれど…。」

 

ロウ
「…もうサバは食えねェ…ムニャムニャ。
グゥ…。」

 

マスター
「でもなぜ、新統合軍の生き残りだと
命を狙われるんだ?ロウは狙われていないだろう。」

 

紅葉
「それは…紅葉達が”ある秘密”を
知っているからですわ。」

 

フェロー
「ある秘密…?それは何?」

 

紅葉
「これは追々話す事にしますわ。」

 

マスター
「俺達と一緒に来ないか?」

 

白百合
「すみません。それは今出来ないんです…。」

 

マスター
「そうか…。残念だ。」

白百合
「こんな事をしておいて大変厚かましいのですが、
困ったことがありまして…。
お願いしたいのですが宜しいでしょうか。」

 

フェロー
「ん?困ったこと?」

 

To Be Continued…


【メインストーリー第40話】厳戒態勢

投稿者:
【運営】鶏太朗

○海

 

幽霊船を取り逃したロウは
ようやく落ち着きを取り戻し
フォートポートへ向かっていた。

 

フェロー
「ロウ、大丈夫?」

 

ロウ
「ああ…。大丈夫だ…。」

 

マスター
「…また、そのうち会えるさ。
生きていればな。」

 

ロウ
「そうだな…。」

ドクター
「前方に島が見えてきたわ。
本当に名前の通り要塞ね…。」

 

ロウ
「お~う。あれが要塞島だ。
その外壁に隣接した街が
フォートポートだ。」

 

フェロー
「ん?何か様子がおかしくない?」

 

フェローが望遠鏡で見ていると、
港の様子が何やらおかしい。

マスター
「どれどれ…。ん、本当だな。
戦車が数台止まっているし、
何かガラの悪いヤツらがいるな。」

 

フェロー
「あのガラの悪そうな人達がGORO’Sなのかな?
でも何で、港にいるんだろう…。」

 

ドクター
「妙な雰囲気ね。
厳戒態勢を敷かれているようにも見えるわ。」

 

ロウ
「確かに妙だなァ…。
普段はあんな感じじゃねェんだが…。
何かあったのかもしれねェな。」

 

フェロー
「ん…?何やら慌ただしく動き始めたよ!
戦車に乗りこんでる人達もいる。」

 

ドクター
「モンスターでも出たのかしら…。」

 

マスター
「ん…?明らかに
こっちを指差してないか?」

 

フェロー
「え…?」

 

その時「ドッォンッ!!」と大きな砲撃が聞こえ、
砲弾が近くに着水した。

ロウ
「ンだとォオラァ!
危ねェ!もう少しで当たるところだったぞ!」

 

マスター
「おいおい…。
こっちに向かって撃ってきてるぞ…。」

 

フェロー
「GORO’Sさーーーん!!
私達は敵じゃないよーーーーっ!!」

 

再び「ドッォンッ!!」と大きな砲撃が聞こえ、
砲弾が近くに着水した。

 

フェロー
「聞いちゃいないね…。」

 

ドクター
「とりあえずこちらから砲撃をすると
余計に誤解を生むから、このままうまく避けて
港に着くしかないわね。」

 

マスター
「そうだな。このまま突き進もう。」

 

─ 数分後…

 

○フォートポート

フェロー
「ふぅ…。やっと着いた…。
死ぬかと思った…。」

 

マスター
「ちょっとカスったぞ…。」

 

ドクター
「なんか…、囲まれてない…?」

 

ロウ
「おいコラァ!!
いきなり攻撃してくるとはいい度胸だなオイ!!」

GORO’S
「あン?なんだ、おめぇ。
街ン中はイザコザ禁止だぞ。」

 

ロウ
「ンだとォオラァ!
お前らから手だして来たんだろがァ!」

 

マスター
「おい、ロウ!やめとけ。」

 

フェロー
「モヒカンだ…。
ヒャッハー!!って叫びたくなるね…。」

 

GORO’S
「白百合さんよ。
とりあえずコイツら、どうするよ?」

“白百合(しらゆり)”と呼ばれた、
白に近い綺麗な青色の目をした
白が基調の桜模様が入った詰襟軍服を着た、
黒髪の女性が目の前に現れた。

 

白百合
「そうですね。
あとで詳しい事情聴取はするとして、
身柄を拘束して下さい。」

 

GORO’S
「おう、わかったぜ。」

 

フェロー
「いっ、いたたたっ。
キツく縛り過ぎだよぉ…。」

 

???
「本当に野蛮ですわね。
どこかの蛮族かしら?」

白百合
「紅葉、言葉をつつしみなさい。
まだ客人の可能性もあります。」

 

紅葉
「お姐様、申し訳ないですわ。
ただ、あまりにも見苦しかったもので…。」

 

その女性の後ろから”紅葉(くれは)”と呼ばれた、
小柄で同じ軍服を着た濃い赤色の目をした
紅葉色をしたおさげの女の子が現れた。

 

フェロー
「ちょ、ちょっと待って!

勝手に話が進んでるけど、
アタシ達は敵じゃないよ!」

 

ドクター
「そうよ。アタシ達は
グレートウォールから生存者を探しに…。」

 

GORO’S
「うるせぇなぁ。とりあえず
牢獄にでもぶち込んでおくか?」

 

白百合
「はい。よろしくお願いします。」

 

GORO’S
「あいよ。ほら、こっち来い。
暴れんじゃねぇ。」

 

フェロー
「こらー!!離せーー!!
おーーい!!聞いてるーー!?」

 

─ 数分後…

 

○牢獄

GORO’S
「おい、この中に入ってろ。
逃げだすんじゃねぇぞ。」

 

そう言うとGORO’Sは去って行った。

フェロー
「全く話を聞いてもらえなかったね…。」

 

マスター
「しかもロウの奴。暴れまくったせいで
俺らよりも頑丈な牢獄に1人で閉じ込められてるしな…。」

 

遠くからロウの声と牢屋を
蹴る音が牢獄内に響き渡っていた。

 

ロウ
(ガーン!ガーン!)
「クッソがァ!出せコラァ!!」

 

ドクター
「暴れまくってるわね…。」

 

マスター
「さて…これからどうするか…。」

 

フェロー
「しかし頑丈な牢屋だね…。
マスターちょっとやっちゃってよ。」

マスター
「だから『デュアルファング』を持ってこい。
そしたら壊してやるから…。」

 

ドクター
「サロンちゃんならきっと
すぐ抜け出せるんでしょうけどね…。」

 

フェロー
「とりあえずさっき居た
白百合と紅葉って人と話するしかないね。

ちょっと紅葉って子は苦手だけど…。」

 

マスター
「俺もああ言うタイプはあまり得意では無いな…。」

 

ドクター
「でも見る限り、フォートポートにはビーチタウンより
沢山の人がいたし、グレートウォールの住人達も無事そうよね。」

 

フェロー
「うん、うん!本当に良かった。

 

とりあえずあの二人が来るまで
しばらく待っていようよ!
色々話をしないといけない事もあるしね。」

 

マスター
「そうだな。」

 

ロウ
(ガーン!ガーン!)
「しゃらくせェ!!出せコラァ!!」

 

To Be Continued…


【メインストーリー第39話】霧の中の影

投稿者:
【運営】鶏太朗

○海浜工場地帯

 

次の日の朝、ロウ達は
朝食を取っていた。

フェロー
「…んっ!美味しい!!」

 

ロウ
「お~、そうかそうかァ。
それは今朝獲れたマルキリイワシだ。
新鮮でうめェだろ。」

 

ドクター
「ほんとここの海域で獲れる魚は
どれも美味しいわね。」

 

フェロー
「あれ?マスター食べないの?」

 

マスター
「ああ…、あんまり食欲が無くてな。すまない。」

 

ドクター
「マスターは夜中ずっと私達の代わりに
監視してくれていたから殆ど寝てないみたいなの。」

 

フェロー
「ちゃんと食べなきゃダメだよ?!」

 

マスター
「ああ…、わかった。
少しだけもらうよ。」

 

マスター
「モグモグ…(…うまい。)」

ロウ
「さて、食ったら早速フォートポートへ向かうぞ。
波も風も今のところ問題ねェ。」

 

フェロー
「ふごっ!ふごごーっ!
(よーし!しゅっぱーつ!)」

 

マスター
「いや、食い終わってからな…。」

 

フェロー
「…ゴクン。そういえば
フォートポートってどんなところなの?」

 

ロウ
「GORO’Sの拠点『ごろ砦』がある
要塞島の正面入り口にあたる場所にある町が
『フォートポート』だ。

何でも聞いた話だが、トレーダー達が
GORO’S相手に商売するようになり
開かれた街らしい。」

 

フェロー
「そうなんだ!商人の街って感じだね~!」

 

マスター
「そのGORO’Sがどういうヤツらか
わからないから一応警戒しておく必要があるな。」

 

ドクター
「そうね。私達は部外者だから
いきなり襲ってくる可能性もあるわね。」

 

ロウ
「しゃらくせェ。襲ってきたらぶっ飛ばすだけよォ。
さて、そろそろ行くぞ。」

 

フェロー
「待って~!まだもうちょっと
ふごっ!ふごごーっふご~!
(食べてるから待って~!)」

 

マスター
「食い終わってからしゃべれよ…。」

 

─ 数分後…

 

○海

朝食を終えたフェロー達は
フォートポートを目指すために海に出ていた。

 

フェロー
「相変わらず、潮風が気持ちいいね~!」

 

ロウ
「フォートポートまでは結構距離がある。
道中モンスターに襲われないよう警戒しとけよォ!」

 

フェロー
「りょうかーい!

…ってうわわわわっ!!
キミ!気を付けてよ~!」

 

フェロー達の乗っている戦車に
ギョライギョがぶつかったようだ。

 

マスター
「おいおい…。言ってるそばから…。」

 

フェロー
「ごめん、ごめん。
そう言えばこんなに天気が良いのに
周りには漁船が1隻も見当たらないね。」

 

ロウ
「最近は海も物騒だからなァ。
みんな街に近い浅瀬でしか漁業をしてねェんだ。」

 

フェロー
「そうなんだ。
確かにいきなり賞金首に襲われたりもするしね…。」

 

マスター
「… …ん?
なんか雰囲気がおかしくないか?」

ドクター
「あら…、霧が出てきたわね…。」

 

マスター
「こんなに晴れてるのに霧なんておかしいな…。」

 

ロウ
「…!! …これは…。」

 

フェロー
「ロウ、どうしたの?」

 

ロウ
「…あの時と同じだ…。」

 

マスター
「もしかして…あの…幽霊船か?」

その時、霧の向こうに
巨大な船の影がぼんやりと現れた。

 

フェロー
「ひぃぃ…!!幽霊船だ…!!!」

 

ロウ
「やっと…!!やっと会えた!!!!
…この時をどれほど待ち望んだ事かァ!!!!」

 

ドクター
「あれが…幽霊船…。」

 

マスター
「でかいぞ…。しかも鋼鉄で出来た船だ…。」

 

ロウ
「…待ってたぜェ!この瞬間をなァ!
メアリーを返せ!!ぶっ殺してやるッ!!」

 

その時、水面から大きな物体が
飛び出し、フェロー達の乗っている戦車に
体当たりをした。

 

フェロー
「うわわゎゎ!!また!?」

 

その大きな物体は昨日ロウが倒したはずの
身体が傷だらけの灰色のサメだった。

 

ロウ
「…オニザメの野郎ッ!!こんな時にッ!!
死に損ないがァァァ!!」

 

ドウンッ!ドウンッ!ドウンッ!ドウンッ!ドウンッ!
無数の主砲から繰り出された砲撃は
オニザメの体をかすめた。

 

ロウ
「ンだよォ… 効いてネェだとォ…!!
しゃらくせェ!!!」

 

バラララララッ!!!バラララララッ!!!
無数の副砲から繰り出された砲撃は
オニザメの体に当たるも、さほどダメージを負っていない。

 

ロウ
「クッソがァ!!」

 

フェロー
「ロウは幽霊船の事もあって冷静さを失ってる。
キミがあのサメを仕留めて!!」

 

マスター
「俺も応戦する!!」

 

ダダダダダッ!
マスターが撃った副砲はオニザメの
体に当たり、一瞬ひるんだ。

 

ドクター
「今がチャンスよ!!」

 

フェロー
「そうそう~、よ~く狙って~!

…今だよ!!」

 

ドッォンッ!!と砲撃のあと、
大きな爆発音と共に、オニザメの体が宙へと舞う。

 

フェロー
「やった!!もう一発!!」

 

ドッォンッ!!と放った砲撃は
空中のオニザメの体に見事命中し、
大きな声で雄たけびを上げながら
水中へと逃げるように消えて行った。

 

フェロー
「やった!!倒したよ!!」

 

マスター
「ふん…。やるじゃないか。」

フェロー
「あれ!?幽霊船は!?」

 

ドクター
「消えちゃったわね…。」

 

オニザメを倒し、あたりを見渡すと
幽霊船の姿は無く、次第に霧が晴れていった。

 

ロウ
「がああああああッ!
畜生…、畜生ッ!!畜生ォッ!!!!

やっと…!!やっと会えたのに!!!!」

 

マスター
「ロウ…。」

 

ロウ
「畜生オォォォォォォォォォ!!!!!!」

 

To Be Continued…


【メインストーリー第38話】謎の方舟

投稿者:
【運営】鶏太朗

○ランドシップ内通路

 

一方その頃ランドシップでは…

エリシア
「はぁ…、退屈ですね…。」

 

————————————————

 

○司令室(回想)

エリシア
「フェローさん!
わたしも一緒に行きます!」

 

フェロー
「エリシアちゃんはダメだよ!
海は危ないし、それに体調も万全じゃないんだから…。
ランドシップでお留守番お願いね!」

 

 

(回想終わり)

 

————————————————

 

エリシア
「はぁ…、わたしも一緒に行きたかったな…。」

 

留守番を頼まれたエリシアは
あまりにも退屈なので
ランドシップ内をうろうろしていた。

オペレーター(無責任少女系)
「あれ?エリシアちゃんじゃん!」

 

エリシア
「あ、オペレーターさん。」

 

オペレーター(無責任少女系)
「こんなところで何してるの~?」

 

エリシア
「退屈なのでうろうろしていました。
オペレーターさんはどこに行くんですか?」

 

オペレーター(無責任少女系)
「アタシはちょっと時間が出来たから
これから水やりに行くとこ~。」

 

エリシア
「水やり?お花ですか?」

 

オペレーター(無責任少女系)
「そそ~。エリシアちゃんも来る?」

 

エリシア
「はい!お花見てみたいです!」

 

○ランドシップ内プラント

エリシア
「うわ~!色んな植物やお花がいっぱいですね!」

 

オペレーター(無責任少女系)
「へへ、すごいっしょ~。
外じゃ植物が育ちにくいからこうやって
プラント内で栽培してるんだ~。」

 

エリシア
「ここは少し温かいですね。」

 

オペレーター(無責任少女系)
「内部環境をコンピューターで管理されてるんだ~。
植物も太陽じゃなくて人工光で育ってるの。

食堂や酒場で出されている野菜とかも
ここで栽培されてるんだよ~。」

 

エリシア
「へぇ~!すごいですね!
あ、これがオペレーターさんのお花ですか?」

 

オペレーター(無責任少女系)
「そそ!可愛いっしょ~?」

 

エリシア
「色んな色のお花がありますね!
とっても綺麗です!」

 

オペレーター(無責任少女系)
「あ、そうだ!新しい花の種を植えるんだけど、
エリシアちゃんもやってみる??」

 

エリシア
「はい!え~っと…
これは…水色のお花ですか?」

 

オペレーター(無責任少女系)
「うん!エリシアちゃんっぽいっしょ~!
はい、ここに植えて~。そうそう!

これで、よしっと。
はい、これ、エリシアちゃんのお花だよ~。」

 

エリシア
「わたしの髪の毛と同じ色…
わたしのお花…すごく嬉しいです!」

 

オペレーター(無責任少女系)
「えへへ~、今日から一緒に育てようね!」

 

エリシア
「はい!毎日お水やりに来ます!」

 

○ランドシップ内通路

 

オペレーターと別れたエリシアは
またランドシップ内をうろうろしていた。

売店の前を通りかかったところ、
姉妹に声を掛けられた。

 

売店の店員
「あ、エリシアさん!」

 

メタルショップ店員
「エリシア… …何してるの… …?」

 

エリシア
「退屈なのでぶらぶらと…。
お二人は何してるんですか?」

 

売店の店員
「今売店にある在庫の確認と
片付けをしているんです。」

 

メタルショップ店員
「在庫、多くて大変… …。」

 

エリシア
「何の在庫がそんなに多いんですか?」

 

売店の店員
「それが…。」

 

メタルショップ店員
「…妹が1桁間違って「まんたんドリンク」を
大量に注文しちゃったから
倉庫がドリンクでいっぱい… …。」

 

エリシア
「だからあんなにみんな配ってたんですね…。
エンジニアさん毎日すごい量を飲んでますし…。」

 

売店の店員
「エリシアさんも1本いりますか!?
1本と言わず、2本でも3本でも!!」

 

エリシア
「いえ…大丈夫です。」

 

○ランドシップ内通路

 

ショップ姉妹と別れたエリシアは
ハンターオフィス前をうろうろしていた。

オフィサー
「ん?エリシア君ではないか。
こんなところで、どうしたのかね。」

 

エリシア
「あ、船長さん!
暇なのでランドシップ内をお散歩していました!」

 

オフィサー
「そうかそうか。
丁度今の時間はハンターも少ない。
少しお話でもするかね。」

 

エリシア
「はい!お話したいです!」

 

オフィサー
「ランドシップでの生活も
少し慣れてきたかね?」

 

エリシア
「はい、皆さん優しい人ばかりですし、
酒場でのマスターさんのご飯は美味しいですし!」

 

オフィサー
「はっはっ、そうかそうか。
フェロー君とマスターには
よく懐いてるようだな。」

 

エリシア
「はい!よく一緒に行動していますし、
お二人ともとっても優しいです。」

 

オフィサー
「そういえば、何か聞きたいことはあるかね。
何でも言ってくれたまえ。」

 

エリシア
「船長さんって現役だった頃は
凄い強い有名なハンターだったんですよね!」

 

オフィサー
「はっはっは。
確かに『黒獅子』等と呼ばれていたな。

だが、他にも有名なハンターは沢山いたからな。
私なんてその中の端くれみたいなものだったよ。」

 

エリシア
「でも異名?が付いてるなんて、すごいです!
戦車は何に乗ってたんですか?」

 

オフィサー
「戦車はIV号戦車H型に乗っていた。
と言ってもわからんだろうが…。

戦車の名前は『黒獅子』にちなんで
『シュヴァルツレーヴェ』と付けていた。」

 

エリシア
「しゅばるつれーべ…、かっこいいです!
今もその戦車はあるんですか?」

 

オフィサー
「今はもう乗っていないが、
恐らくランドシップの格納庫にあるだろう。
今度機会があったら見せてあげよう。」

 

エリシア
「はい!見たいです!

あ、船長さんは仲が良いハンターさんとかいたんですか?
なんていうかその…、
レッドフォックスさんとマスターさんみたいな…。」

 

オフィサー
「なるほど。昔、クローズという男がいてな。
そいつとは駆け出しのハンターの頃から
お互い親友であり、ライバルであった。

私はモンスターハンターとしての道を選び、
彼はハンターを辞め、軍に入った。」

 

エリシア
「軍ですか…?」

 

オフィサー
「そうだ。サルーンガールも
以前所属していた新統合軍だ。
彼は『黒鴉(レイヴン)』という部隊の隊長をしていた。

当時はその強さや風貌から『死神』『魂を狩る者』と
一部のハンターから恐れられていたらしい。」

 

エリシア
「死神…。それだけ強かったんですね!」

 

オフィサー
「うむ。ただ、エルピス作戦を境に消息不明になってしまった。
クローズは今も生きているのか、それとも…。」

 

エリシア
「あっ… …なんかすみません…。」

 

オフィサー
「いやいや、構わない。
私も当時の事を思い出し懐かしかったよ。」

 

エリシア
「…あ!そう言えばランドシップって
エンジニアさんが開発したんですか?」

 

オフィサー
「ランドシップは”とある地下施設”に
建造途中に何かの理由で
手付かずの状態になっており放置されていた。

それを私がその情報を聞きつけ、
ドクター、マスター、エンジニア達と協力し
技術者を募い完成に至ったのだ。」

 

エリシア
「船長さん、そのランドシップが見つかった
“とある地下施設”って…。」

オフィサー
「…エリシア君がミトラの中に入った状態で
見つかった”アマモ跡地の地下施設”だ…。」

 

エリシア
「……。」

 

オフィサー
「最初は偶然だと思っていたが…。
ミトラの開発者がお父さんの可能性があると
ドクターから聞いた時、
もしかするとランドシップも君の
お父さんが開発していた可能性があると考えた。」

 

エリシア
「お父さんが…ランドシップを…。
でも、なぜ完成させず放置したのでしょうか…。」

 

オフィサー
「詳しくはわかっていない。
途中で予算が無くなり中断したのか…。

もしくは建造中に何か”事故”があったのか…。」

 

エリシア
「事故…。」

 

オフィサー
「ああ、すまない。あくまで例えばの話だ。

しかし、宿帳によると君のお父さんはあの後、
“キャンサー”に対抗できるワクチンを研究していたはず。

仮にお父さんが開発者であれば、
なぜ、ランドシップを作るのに至ったのかわからない。」

 

エリシア
「このランドシップが”キャンサー”に対抗するワクチンだった…。
いや、そんなわけないですよね…。」

 

オフィサー
「うーむ、真相は闇のままだ…。
とにかくあまり今は考えすぎないことだな。
こんな話をしてすまない。」

 

エリシア
「いえ、大丈夫です…。」

 

エリシア
(お父さん…。)

 

To Be Continued…


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