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【メインストーリー第69話】死神の宣告

〇スターフォール 墓場へ続く道

 

 

その頃、船長と合流したスターフォール組は

戦車の亡霊の真相を確かめる為、

戦車の墓場に向かおうとしていた。

 

 

シュン

「…雲行きが怪しくなってきたな。」

 

 



エリシア

「さっきまであんなに晴れていたのに…。

変ですね…。」

 

 

 

フェロー

「雨が降らないといいけど…。」

 

 

戦車の墓場に近づくにつれ、

周囲一帯が異様な空気に包まれた。

 

周りを見るとそこら中に戦車の残骸が散らばっていた。

目的地はもうすぐのようだ。

 

 

フェロー

「ふぅ。もう少しで目的地だね~。」

 

 

 

オフィサー

「妙な空気だな…。」

 

 

 

エリシア

「なんだか怖いです…。」

 

 

 

フェロー

「エリシアちゃん、大丈夫!

この私がついてるからねっ!!」

 

 

 

エリシア

「は、はいっ!!」

 

 



シュン

「着いたみたいだな。

この茂みを超えたらすぐ墓場がある。」

 

 

 

オフィサー

「如何にも出そうな雰囲気だな。」

 

 

 

フェロー

「ひ、ひぃ!!

エ、エリシアちゃん!!

さ、先に行っていいよ…?」

 

 

 

エリシア

「フェローさん?!え、ちょっと…。え?!」

 

 

〇戦車の墓場

 



墓場に入ると、噂通り十字架は立ってはいるが

殆どが戦車の残骸やゴミで埋め尽くされており

まるで廃棄場のようだった。

 

 

オフィサー

「噂には聞いていたが、ここまでとはな…。」

 

 

 

フェロー

「この状態じゃ死者も報われないね…。」

 

 

 

エリシア

「ひどいですね…。」

 

 

 

バルドゥール

「バウッ!バウッ!バウッ!!」

 

 



フェロー

「うわぁっ!!急に吠えないでよ…。

心臓止まるかと思った…。」

 

 

 

バルドゥール

「グルルルッ…。バウッ!バウッ!!」

 

 

 

エリシア

「バルドゥールさん、どうしたの?」

 

 

バルドゥールが吠える方向に目をやると

無数の戦車の群れが出現していた。

 



シュン

「…!!モンスターか!?

いつの間に…!!」

 

 

 

オフィサー

「なっ、戦車大隊だと…?!」

 

 

 

フェロー

「え~っと…あったよ!

 

あの戦車たちは『亡霊戦車大隊』って言うみたい!

危険度は…★5だよ!」

 

 

 

シュン

「…チッ。亡霊相手か…。」

 

 

 

フェロー

「えっ…?え!?

この戦車たちは亡霊なの!?」

 

 

 

シュン

「ああ…。成仏できなかった

兵士達の怨念らしい。

 

 

 

攻撃が当たるかもわからないが、

やるしかない…。」

 

 

ドゴォンッ!!ドゴォンッ!!

 

 

ストリッツヴァグンの主砲から発射された砲弾が

亡霊戦車目掛けて飛んでいき…

 

 

ドゴォオォォン!!

 



砲弾は見事亡霊戦車に命中し

大爆発を起こした。

 

 

フェロー

「おお~!当たった!!

攻撃が当たるなら倒せるね!」

 

 

 

シュン

「よし、いけるな。

しかし数が多すぎるな…。」

 

 

 

オフィサー

「私も応戦するよ。

現役の頃に比べれば鈍っているかもしれないがな。」

 

 

 

エリシア

「船長さん、頑張って下さい!」

 

 

 

オフィサー

「ああ…。いくぞ。」

 

 

─ 数分後…。

 

 

シュン

「はぁ…はぁ…。」

 

 



オフィサー

「… キリが無いな…。」

 

 

 

フェロー

「倒しても次から次に現れるね…。」

 

 

 

オフィサー

「このままでは砲弾が尽きてしまう。

何か策を考えねば…。」

 

 

ドンッ!…ドンッ!……ドンッ!

 

 

シュン

「クッ…。砲弾が切れた。」

 

 

シュンが応戦していると、

突然亡霊戦車が煙のように消えた。

 



フェロー

「えっ…。消えた…。」

 

 

 

エリシア

「消えましたね…。」

 

 

 

オフィサー

「一体何があったというのだ…。」

 

 

 

シュン

「ん…?霧だと…?」

 

 

突然、周囲一帯が濃霧に包まれ、

霧の中から見たこともない

禍々しい形をした1台の戦車が現れた。

 



オフィサー

「あれは…!」

 

 

 

シュン

「ブラックレイヴン…。」

 

 

 

フェロー

「鎌とか付いてるし、

いかにも死神って感じの戦車だね…。」

 

 

 

オフィサー

「…クローズの乗っていた戦車だ。」

 

 



???

「久しぶりだな、黒獅子。

いや、今は船長、だったかな…。」

 

 

まるで耳元で語り掛けられているように

どこからか声がする。

 

 

オフィサー

「クローズ、やはりお前か…。

生きていたのか…!」

 

 

 

クローズ

「… …。」

 

 

 

オフィサー

「消息不明になってから、

ずっとお前の安否が気になっていたのだぞ…!」

 

 

 

クローズ

「…俺はエルピス作戦で死んだ。」

 

 



オフィサー

「なっ…!」

 

 

 

シュン

「… …。」

 

 

 

フェロー

「こ、こいつも亡霊なの!?」

 

 

 

クローズ

「『魂を狩る者』と呼ばれた俺が

逆に魂を狩られたんだよ。…お笑いだよな。」

 

 

 

オフィサー

「クローズ…。」

 

 

 

クローズ

「お前は俺を見捨て、お前は生き残った。」

 

 

 

オフィサー

「違う!クローズ、違うのだ!聞いてくれ!」

 

 

 

クローズ

「…『死神』がお前の魂も狩ってやるよ。」

 

 

To Be Continued…

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