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【メインストーリー第48話】爆心地『グラウンド・ゼロ』

○司令室



フェロー達は貨物倉で見つけた設計図の事や
そこに書かれていた事をオフィサーに報告した。

 

オフィサー
「なるほど…。そんなものがあったとは…。
当時見つける事が出来ていれば
もう少し完成を早められたかもしれんな。」

 

エンジニア
「確かにそうだね。
構造とか理解するのも苦労したし大変だったよ~。」

 

オフィサー
「しかしこれでエリシア君の父親が
ランドシップの開発者であることは確定した。
それにまさか、ワクチンの技術が
ランドシップに活かされていたとはな。」

 

フェロー
「うん…。でもエリシアちゃんのお父さんは…。」

 

オフィサー
「…薄々感じてはいたが…。
だが、まだ確証はどこにもない…。

エリシア君には言わないようにな。」

 

エンジニア
「リバイブ・システムがあれば、
キャンサーの影響も大丈夫そうだねっ。
これで準備が出来たかな?」

 

オフィサー
「ではすぐにグラウンドゼロへ向かおう。
一刻も早くエリシア君の安否を確認したい。」

 

マスター
「そうだな。エリシアは鍵として必要だから
すぐに手を出さないとは思うが、急ごう。」

 

オペレーター(ゆるふわ)
「グラウンドゼロは旧市街地です。
安全が確認できていない地域ですので、
各自警戒体制をお願い致します。」

 

○旧市街地



ランドシップはグラウンド・ゼロを目指し、
旧市街地を走っていた。

 

フェロー
「うわぁ…。旧市街地には初めて来たけど
本当にガレキの山だね…。」

 

オフィサー
「ここは元々市街地で多くの人がいたらしい。
真相は不明だが、ノアが人類駆逐用に作り出した兵器によって
ガレキの山になったと言われている。」

 

フェロー
「グラウンド・ゼロってどんなところなの?」



マスター
「グラウンド・ゼロ地方は中心部に爆心地がある
大破壊の影響が強い場所だ。
統合軍関連、しかも中枢に近い施設があったらしい。」

 

フェロー
「統合軍って事は旧統合軍のこと?」

 

マスター
「そうだ。前にも本人が話をしていたが、
フォックスがグラウンド・ゼロにある
ヴリトラベースで『ヴリトラ』の警備をしていたみたいだな。」

 

ドクター
「私達が目指している『パンドラ』は爆心地の中心にあるの。
爆心地は何らかの手段でそれらを破壊した大きな痕跡らしいわ。

そこにノアによって更に強力な無人兵器が差し向けられ、
爆心地付近が混沌としたと言われてるわ。」

 

オフィサー
「オフィスで確認している情報では
『エリミネーター』『リントヴルム』等の
大型賞金首が確認されている。すでにエルピス作戦で
交戦しているので今はいない可能性があるが。」

 

フェロー
「なるほど…。
想像していたより危険な場所なんだね。」

 

オフィサー
「グラウンド・ゼロは地形の関係上途中までしか行けず、
中心部の爆心地には徒歩や戦車で
向かわないといけない。」

 

フェロー
「うわぁ~…めんどくさいなぁ…。」

 

オフィサー
「あと、ランドシップ乗船中は問題ないが、
外はキャンサーの影響を受ける可能性がある。
装備の選別は注意するように。」

 

フェロー
「あ、そっか。
リバイブ・システムは判明したけど、
その技術はまだわからないもんね。」



ドクター
「今私とエンジニアちゃんで調べているわ。
あと、姉妹に研究資料がないか
引き続き貨物倉を物色してもらっているわ。

かなり時間が掛りそうだけれど…、
うまくこの技術が応用できれば装備に反映できるかもしれないわ。」

 

フェロー
「シロちゃんと紅葉ちゃんの装備は
独自の技術で作られた物だから問題ないよね。

でも『大破壊前に造られたもの、もしくはその複製品にも影響した』だから
まず回避するのは無理だよねぇ…。
ランドシップにある装備は基本該当するし…。」

 

エンジニア
「ふっふっふ…。」

 

フェロー
「エンジニア急にどうしたの…。
気持ち悪いよ…?」

 

エンジニア
「こんなこともあろうかと思って装備を開発しといたよ!
白百合さん達に装備を見せてもらって応用したんだ。
時間も無かったから二人分しか無いけど…。」

 

フェロー
「二人分かぁ…。マスターは今回お留守番として…。
それじゃ、キミと私とシロちゃん、紅葉ちゃんの4人かな?」

 

ドクター
「私も行くわ。私は基本武装はしないから
キャンサーの影響も無いだろうし、
それにメディックが必要だと思うの。」

 

紅葉
「それなら心配いらないですわ。
紅葉はメディックの技術も
多少習得していますから問題無いですわ。」

 

ドクター
「なるほど。じゃあ私は引き続き
リバイブ・システムの解析を進めているわね。」

 

ロウ
「俺も一緒にいくぜェ!
キャンサーかクラブか知らないが、
そんなもん俺には関係ねェ!不死身だからな!」

 

フェロー
「キャンサーは蟹じゃないよ…。
それに、ロウは地上用の戦車持ってないでしょ?
普通の戦車は運転出来るの?」

 

ロウ
「あァ…一応、『テオス』は水陸両用戦車だから
地上にも上がれるが…。武装が弱いんだよな…。」

 

エンジニア
「そんな事もあろうかと、今ロウさんが乗る用に
ホバークラフト戦車をカスタマイズしてるよ。」

 

ロウ
「おォ、そいつはありがてェ!!
キャラピラの戦車はなんか操作しづれぇんだよなァ…。」

 

エンジニア
「さっき格納庫で戦車を試運転してるのを見て、
すごく操作しづらそうにしてたから、あえてホバークラフトにしてみたよ。
あまり凸凹の地形には向いてないけど、市街地なら問題ないはず。」

 

フェロー
「今日のエンジニアはなんだが冴えてるね…。」



エンジニア
「まかせてよっ!
何しろボクはランドシップで一番のエンジニアなんだから!」

 

フェロー
「しれっとパクったよね…。
まぁ、間違いないけど…。」

 

エンジニア
「だからロウさんはその戦車が完成次第
後から合流って感じになるかな。」

 

ロウ
「わかったぜ。
それまでトレーニングでもしてるわァ。」

 

オペレーター(ゆるふわ)
「そろそろ、グラウンド・ゼロの西部に到着します。」

 

オフィサー
「…こんなに早くまたこの地に来ることになろうとはな…。」

 

To Be Continued…

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