このページはJavaScriptを使用しています。JavaScriptが無効になっている場合は、有効にしてください。

【メインストーリー第34話】水上を移動するために

○ガレージ



ガレージに行くと
エンジニアとサルーンガールが
何やら相談事をしていた。

 

エンジニア
「サロンの人、何か情報は得られた?
こっちも1個だけ収穫はあったよ!」

 

サルーンガール
「そうねぇ。
トコナツ出身のハンターの知人に連絡を取ってみたわ。
そしたら人間の水上移動の方法がわかったわぁ。」

 

エンジニア
「お、なになに?
ボクは戦車の情報を得られたよ!
これが実現出来れば大丈夫そうだね!」

 

サルーンガール
「そうね。
で、人間の水上移動の方法なんだけど、
『ミズグモ』と呼ばれる水上トランスポーターを
使って移動していたらしいの。」

 

フェロー
「水蜘蛛?忍者が水の上を渡る時に
使ったと言われている忍び道具のこと?」

 

サルーンガール
「私も昔潜入する時に使った事があるけどぉ…
それとはまた違うわぁ。」

 

フェロー
「さ、さすが女スパイ…。」

 

サルーンガール
「一人乗りのホバークラフトみたいなものらしいの。
みんなそれに乗って移動してたらしいわぁ。」

 

フェロー
「なるほど~。ホバークラフトなら
移動も楽そうだね~。」

 

エンジニア
「でもそのミズグモの構造が
解らないと作れないかなぁ。」

 

サルーンガール
「前に原子力エンジンを発見した
水際研究所って覚えてる~?」

 

エンジニア
「うん。電磁バリアを展開する為に
必要だったから取りに行ってもらったんだよね。」

 

サルーンガール
「そうそう。昔はそこで拾えたらしいわよ。
今も、もしかしたら拾われていない物が残ってるかも~?」

 

フェロー
「よし、じゃ後で探索に出かけよう!」

 

エンジニア
「じゃ、次はボクの番ね。

 

戦車の水上移動の方法なんだけど、
足回りにホバークラフトを付けるみたい。」

 

フェロー
「戦車もホバークラフトなのね…。」

 

エンジニア
「水陸両用の戦車で移動するってのもアリだけど、
ランドシップでは残念ながら保有してないんだよね。」

 

フェロー
「ええ?!なんでも持ってそうなのに。」

 

エンジニア
「いや、ほとんど荒野と砂漠とかの陸地ばっかりだから
それまで必要としなかったんだよ。
維持費も掛るし、メンテナンスも大変だからさ。」

 

フェロー
「なるほど~。
今ランドシップで保有している
戦車って何台ぐらいあるの?」

 

エンジニア
「ん~…正確には数えたことないけど、
たぶんレンタルタンクを合わせると50台ぐらいは
あるんじゃないかな。」

 

フェロー
「ひとつのハンター軍団が作れそうな勢いだね…。」

 

エンジニア
「うん。それを全部ボクが1個1個メンテナンスしてるから
本当に大変!補給とかは妹さんがやってくれるから
助かってるんだけどね~。」

 

フェロー
「ランドシップってブラックだね…。」

 

エンジニア
「話は戻るけど、そのホバークラフトを付けた戦車
『カラシン』がスターフォールの
『ほとりの廃ビル』近くに埋まっていたらしいの。」

 

フェロー
「今もまだ埋まってるの?」

 

エンジニア
「ううん、今はもうカンパニー達が
掘り起こしちゃったから無いんだけど、
グレートウォールのギロチン峠ってわかる?」

 

フェロー
「うん、あの西にある
やたらギロチンが出る所だよね…。」

 

エンジニア
「そうそう。そこに『湖の洞』ってダンジョンがあるんだけど、
カラシンに似た戦車を見つけたという情報を酒場のハンターから聞いたの。

 

ただ、最近ミサイルクラーケンが住み着いてるって噂が
流れててそれ以降誰も寄り付かないらしいんだ。
気を付けて見つけて来てね!」

 

フェロー
「気を付けてって…。
わかったよ~。行って来ればいいんでしょ!」

 

数時間後、『ミズグモ』と『カラシン』を見つけた
フェロー達。ヘトヘトになりながらも
ランドシップに戻って来ていた。

 

フェロー
「はぁ… はぁ…。
見つけて…来た…よ…。パタリ。」



売店の店員
「フェローさん、お疲れ様です!
まんたんドリンクをどうぞ!」

 

フェロー
「あ、ありがとう…。
ングングッ…。」

 

フェロー
「…まんたーんドリンクっ!
ふぅ、生き返ったー!」



エンジニア
「お疲れさま!
えーっと、どれどれ。
うわぁ…ボロボロだね…。」

 

フェロー
「仕方ないよ~…。
『ミズグモ』はモンスターに壊されてボロボロだったし、
『カラシン』は海水と潮風に長年さらされていたせいで、
錆びてボロボロだったよ~…。なんとか牽引してきたけど…。
途中ミサイルクラーケンに見つかって大変だったんだから…。」

 

サルーンガール
「お疲れさま~!
でも、襲われなくて良かったわぁ。
あんな触手に絡まれたら…、想像しただけで…。」

 

フェロー
「いやいや、何を想像してるの…。」

 

エンジニア
「うん。ちょっと時間が掛るけど、
仕組みがわかればホバークラフトを量産できるよっ!
これで大丈夫だね!」



フェロー
「そういえば、さっきエリシアちゃんが
目覚めたって連絡が来たから
あたし達は行ってくるね~!」

 

エンジニア
「うん、ボクはガレージに籠るから
またあとでねっ!」

 

———————————————————-

 

○ラボ

 

フェロー
「エリシアちゃん!大丈夫?」



エリシア
「あ…あの…、ゆ、揺らさないで下さい…。」

 

ドクター
「フェローちゃん…。」

 

フェロー
「申し訳ございませんでした。」

 

ドクター
「だいぶ体調も良くなったし、
もう少ししたら皆とまた一緒に行動出来そうだよ。」

 

フェロー
「良かった~…。
今エンジニアがホバークラフトの開発をしてるから
出来あがる頃には丁度いいかもね!」

 

エリシア
「ご心配をおかけしてすいません…。」

 

フェロー
「ううん!いいのいいの!」



ドクター
「そういえば、エリシアちゃん
変な夢をまた見たのよね。」

 

エリシア
「はい…。今度は夢の中なんですけど、
頭の中に声が聞こえて…。」

 

フェロー
「今度は何を言っていたの?」

 

エリシア
「『”救世主(メシア)”の証を持つ者』
『そして、世界を滅ぼす者』
『はやく我を解放するのだ』
と言っていました…。」

 

ドクター
「また解放しろって…。」

 

フェロー
「”救世主(メシア)”の証を持つ者、世界を滅ぼす者って
エリシアちゃんの事を言っているのかな?」



ドクター
「証って…左腕の紋章の事かしら…。」

 

フェロー
「この前『人類を滅ぼすのだ』言ってたよね。
今回の『世界を滅ぼす者』と繋がるよね…。」

 

エリシア
「私が…”世界を滅ぼす者”で人類を滅ぼす…。」

 

ドクター
「もしかすると…だけど。」

 

フェロー
「どうしたの?」

 

ドクター
「この前首の装置がヒビ割れたことで
絶大なる力を抑制する機能が弱まっているのかもしれないわ…。」

 

フェロー
「でもそれと声って関係あるのかな?」



ドクター
「あれ、エリシアちゃん左目が…。」

 

ふと、エリシアの顔を見ると
左目が、普段は碧色なのに
黄色になっていた。



フェロー
「あ、ほんとだ。黄色い!」

 

エリシア
「え…?目…?」



ドクター
「あ、元に戻ったわ…。」

 

フェロー
「なんだったんだろう今の…。」

 

エリシア
「力が…解放される…。
世界を滅ぼす…。」

 

To Be Continued…

トップページに戻る