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【メインストーリー第64話】儚き夢の続き

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【運営】担当

〇レイクブリッジ

 

エンジニア

「こ…こ、こいつがお父さんと…

お母さんを殺した化け物戦車…!!」

 

 

 

マスター

「こいつが…、エンジニアの両親を…。」

 

 

 

紅葉

「…で、デカいですわ…ね。」

 

突如目の前に現れた巨大な戦車型のモンスターは

通常戦車の10倍以上大きく、橋を渡らせないとばかりに

フェロー達の前に立ち塞がっていた。

 

 

レッドフォックス

「……お、この戦車どこかで見たことあるな。」

 

 

 

フェロー

「ひぇ~…デカい…。

 

でも…、イエローバスタードではないみたいだね…。

ちょ~っと待ってね~。調べるから!」

 

 

 

エンジニア

… …。

 

 

 

マスター

「おい、エンジニア。

身体が震えてるぞ、少し休んでおけ。」

 

 

エンジニア

「… …うん。」

 

 

 

マスター

「…俺達が必ず仇を討つ。」

 

 

 

レッドフォックス

「……しかし。

アッチも全然動かないねぇ。」

 

 

 

フェロー

「えーっと、あったよ!

その巨大戦車型モンスターの名前は

『ネビル』危険度は…★7!!」

 

 

 

エンジニア

「ネビ…ル…。」

 

 

 

フェロー

「ネビルは旧統合軍が開発していた

巨大戦車型賞金首『マルドゥック』の先行量産車、

零号車のなれの果てみたい…。」

 

 

 

マスター

「旧統合軍の創り出した兵器か…。」

 

 

 

レッドフォックス

「あー… …。軍の戦車なのかぁ… …。

うーん…。」

 

 

その時、沈黙を守っていたネビルが動き出した。

 

 

マヤ

「…!来ます!!」

 

 

 

マリー

「よーっし!吹っ飛ばしてやるっ!」

 

ダダダダダダッ!!

ブルルルロロロロロッ!!

 

マリーが副砲を連射しながら

ネビルに向かってモンスターバキーで突っ込んでいった。

 

 

マリー

「いけいけーっ!モンスターバギーのお通りだーっ!」

 

 

 

マヤ

「私も支援します!!」

 

ドンッ!ドンッ!!

 

マヤも後方からから76mm砲を撃ちマリーの支援をする。

 

 

マリーとマヤの猛攻撃を受け、

ネビルの動きが一瞬止まった。

 

 

マスター

「フォックス!紅葉!俺達も出るぞ!」

 

 

 

レッドフォックス

「あー…。はいはい…。」

 

 

 

紅葉

「わかりましたわ!」

 

 

戦車から飛び出した3人は

武器を抜き、ネビルに向かって走り出した。

 

 

キュウゥゥィィーン

バシュンバシュンバシュン

 

ネビルは先程のお返しだと言わんばかりに

マリーの乗っているモンスターバギーに向かって

ミサイルを発射した。

 

 

ボカンッ、ボカンッ、ボカンッ!

 

マリー

「うわわわっ!とっとっとっ!

…危ないな~もうっ!」

 

 

レーサー仕込みの華麗な運転さばきで

ミサイルの着弾を避けた。

 

 

フェロー

「おおっ!お姉ちゃんすごい!」

 

 

 

マリー

「って、おっとっと…。うわっ!!!」

 

…というのも束の間、

勢い余って橋から転落するマリー。

 

ゴポゴポという音を立て

バギーと共に水中に消えて行った…。

 

 

マヤ

「えっ?ええっ!?マ、マリーさん!?」

 

 

 

紅葉

「…やっぱり噂通りドジですわね…。」

 

 

 

フェロー

「お姉ちゃん…、あなたの事は決して忘れないよ。」

 

 

 

レッドフォックス

「ほら、よっと。」

 

ズシャン!ズシャン!

 

流れるような動きでネビルの

前方にある2本の主砲を高周波ブレードで斬り落とすフォックス。

 

 

 

マスター

「これでも!喰らいやがれッ!!」

 

ドカンドカンドカンドカンッ!

 

ネビル前方のキャタピラに飛び込み、

両手のパイルバンカーを交互に叩きこみ前方のキャタピラを破壊。

ネビルの車体が前方に大きく沈んだ。

 

 

 

紅葉

「はぁぁぁぁ!!」

 

ガシャーン!

 

紅葉も二人に応戦し、大きな薙刀を振り回し、

戦車横に付いた対空機銃を薙ぎ払い破壊した。

 

 

マスター

「これでどうだッ!!」

 

 

… …。

ギュィィィーン

 

再起不可能かと思われたネビルが

怒り狂ったかのうように突如大きな音を立て動いた。

 

 

マスター

「何!?」

 

ドゴォンッ!!

 

ネビルの主砲から発射された砲弾が

マヤの装甲車を目掛けて飛んでいく。

 

 

 

フェロー

「マヤちゃん!!危ない!避けてッ!!」

 

 

 

マヤ

「…え…?」

 

ドゴォオォォン!!

 

ネビルの主砲が装甲車に命中し

大爆発を起こした。

 

 

 

マスター

「… マヤッ!!!」

 

 

 

装甲車のハッチから

マヤが顔を出した。

 

 

紅葉

「マヤさん!!大丈夫ですの!?」

 

 

 

マヤ

「うん…。なんとか~…。ゲホッゴホッ…。

大破しちゃったから後はよろしくです~…ゴホゴホ。

 

 

 

フェロー

「…はぁ~…。よかったぁ…。」

ドウンッ!!…ボカァン!!

 

フェロー達が乗っていたティーガーから

突然主砲が放たれネビルに命中する。

 

 

 

フェロー

「え?今、誰が撃ったの!?」

 

 

 

マスター

「エンジニア…お前操縦できたのか?!」

 

 

エンジニア

「構造は理解しているからなんとかね。

僕も…やるときはやるんだ…!」

 

ドウンッ!…ドウンッ!…ドウンッ!

 

さらに主砲を連発しネビルの車体が

大きく揺らいだ。

 

 

 

レッドフォックス

「…はい、おしまい。」

 

 

フォックスはネビルの砲塔目掛けて

飛びかかりそのままを高周波ブレード振り下ろした!

 

ギュギュギュギュィーーン!!

ドゴォォォォォオン!!

ネビル車体が真っ二つになり

大きな爆発と共に動かなくなった。

 

 

 

フェロー

「あの剣どういう構造してるんだろう…。

普通は戦車を真っ二つになんて出来ないよね…。」

 

 

レッドフォックス

「アッハッハ!おっもしろいなぁ!

巨大戦車が、剣で切った人間みたいに真っ二つになった!」

 

 

 

マスター

「…こうなったのも元は軍がこんな戦車を開発したせいだ…。

 

こんなモノ作らなければ…、

エンジニアの両親は死なずに済んだんだ…!!」

 

 

 

レッドフォックス

「……ま、悔やんでも

二人が戻ってくるわけじゃないけどね。

元軍人とはいえ、アタシたちに罪はないさ。」

 

 

 

マスター

… …。

 

 

レッドフォックス

「……こんなモノ作らないといけなくなった

この世の中が罪なのさ、きっと。」

 

 

 

マスター

「これで償えた…かな…。」

 

 

 

レッドフォックス

「うん。まぁ、いいじゃないか。

 

これであの子も十字架を背負って

生きていく運命から逃れられたのさ。

 

アタシたちと違って、ね。」

 

 

 

マスター

「フォックス…。」

 

 

 

エンジニア

「これで仇が取れたよ。

みんな、本当にありがとう…。」

 

 

 

フェロー

「うん…、良かったね。

 

…って、エンジニア!?」

 

 

エンジニア

「……っ……! でもどうしてだろう……。

嬉しいはずなのに涙が止まらない……!

 

悔しくて……っ……悔しくて……っ!

 

あの時……っ僕に力があったら…!!

お父さんとお母さんは……っ死なずに済んだのに……っ!」

 

 

マスターはエンジニアに近づき

そっと頭を撫でた。

 

 

マスター

「誰も最初から強いやつなんていない。

皆辛いことを乗り越えて、強くなるんだ。」

 

 

 

エンジニア

「… …っ!うん…っ!」

 

 

 

マリー

「…ぶはぁ!!

し、死ぬかと思った~…。」

 

 

 

フェロー

「あ、お姉ちゃん!死んだのかと思ったよ~。

って、うそうそ!

 

それよりもしかして~…

汚染された湖の水…飲んでないよね?」

 

 

 

マリー

「ゲッ…飲んじゃった…!

 

うっ…。もう…ダメ…かも…。」

 

 

マリーはその場で気を失った。

 

 

 

〇野営基地跡

 

 

新統合軍の野営基地跡に着くも、

やはり基地は破壊され廃墟になっていた。

色々探ってはみたものの、めぼしいものは何も残ってないようだ。

 

フェロー

「う~ん…、何も残ってないね~。

使えないガラクタばっかり…。」

 

 

 

マリー

「ちぇ~。なんか使えそうな戦車武器があるかと思ったけど

もう全部取られた後だね~。残念。」

 

 

 

マヤ

「二人共、本来の目的を見失っているわ…。」

 

 

 

マスター

「鍵の手掛かり無し…か。」

 

 

 

エンジニア

「あのさ…。こんな状況で言いにくいんだけど…。」

 

 

 

紅葉

「どうかしたのですか?」

 

 

 

エンジニア

「うん…。自分の生まれた家に行きたいなって…。」

 

 

 

マスター

「そういえば、ここから確か近いんだったな。

何か用でもあるのか?」

 

 

 

エンジニア

「うん…。お父さんとお母さんのお墓がそこにあるんだ。」

 

せめて自分の家で安心して眠らせてあげたいって施設の人が

小さなお墓だけど建ててくれたんだよ。」

 

 

 

紅葉

「優しい方たちですね…。」

 

 

 

マスター

「そうか。じゃあ、仇をとった事を

両親に報告しないとな。」

 

 

 

エンジニア

「…うん、そうだね。」

 

 

 

○エンジニアの家

 

 

エンジニアの家は湖の近くにある小さな家だった。

近くにお墓が二つ建っている。

 

建物自体は老朽化はしているが、

なぜかこの家だけは綺麗な形で残っていた。

 

 

エンジニア

「ただいま…。」

 

 

 

フェロー

「うっ、ケホッケホッ…。

ホコリがすごい…。」

 

 

 

マスター

「そりゃそうだ…。

ランドシップの貨物倉よりは全然マシだぞ。」

 

 

家の中を探索するとエンジニアの

小さい頃の写真などが当時のまま残されていた。

 

 

紅葉

「エンジニアさん、昔とあまり変わらないですわね。

この両端に写ってる方はご両親ですか?」

 

 

 

エンジニア

「うん。この写真は確か…

僕の誕生日に撮った写真かな。

懐かしいな…。」

 

 

家の奥に進むと、作業場のような

小さなガレージがあった。

 

 

マヤ

「ここは…?ガレージ、ですか?」

 

 

 

エンジニア

「うん。ここはお父さんが

よく作業をしていたガレージだよ。

工具箱だってほら。」

 

 

 

レッドフォックス

「…ん?ちょっと待ちな。そのマーク…。

 

…これ、旧統合軍の研究所のマークじゃないか?

リザードお前も見覚えがあるだろう。」

 

 

 

マスター

「ああ、俺もよく研究所には

顔を出していたから覚えている。

確かに旧統合軍の研究所のマークだ…。」

 

 

 

エンジニア

「え、旧統合軍…?」

 

 

 

フェロー

「…という事はエンジニアのお父さんは

旧統合軍の技師だったってこと…?!」

 

 

 

マスター

「だとしたら、もしかすると

鍵の手がかりがあるかもしれない。

もう少し調べてみよう。」

 

 

─ 数分後…

 

 

室内を隈なく調べてみるとエンジニアの父親が生前使っていた

机の引き出しの中から頭の部分にノア=アイのレリーフが入った

水色の鍵を発見する。

 

マスター

「…!思い出したぞ。

 

あの研究所のマーク…

統合軍・第三研究所のマークだ。」

 

 

 

レッドフォックス

「第三研究所というと『プロジェクト・アルファ』計画を行っていたところだ。

…しかもあそこは『マルドゥック』などの兵器の開発にも関わっていた…。」

 

 

 

マスター

「マルドゥック…。零号車のネビル…。

 

 

 

エンジニアの父親は…

「自分で創った兵器によって…。」

 

 

 

エンジニア

… …。

 

 

 

フェロー

「エンジニアはお父さんが軍に所属していた事は

知らなかったの?」

 

 

 

エンジニア

「うん…。

何か大きなプロジェクトに関わって仕事をしている…とは

昔聞かされた事があったけど…。

全然知らなかった…。」

 

 

 

レッドフォックス

「もしかすると、アンタの父親は自分の作ったモノが

“あんな姿”になっているのに責任を感じたのかもしれないね。」

 

 

 

マスター

「おいッ!!フォックス!!

不謹慎にも程度があるだろ!!」

 

 

 

レッドフォックス

「そ、そんなに怒るなよ…。すまなかった。」

 

 

 

マスター

「…ふん。もう少し言い方に気をつけろ。

お前は言葉を選べないんだからな。」

 

 

 

レッドフォックス

… …。

 

 

 

マスター

「さて、鍵も手に入った事だ。

少し休憩して一旦ランドシップに戻ってから

センゲンに向かおう。」

 

 

 

エンジニア

「最後にお墓参りしてくるよ。」

 

 

 

マスター

「ああ、そうだったな…。

報告してこい。」

 

 

 

エンジニア

「うん…。」

 

 

 

○お墓前

 

 

エンジニア

「お父さん…お母さん…。

ちゃんと仇はとったよ。

 

仲間のみんなと…、ううん…。

今の僕の家族…かな。

 

僕、もっと立派な技師になって…

お父さんを超えてみせる!

 

そしたら、絶対また報告しに来るからね!

それまで待ってて!」

 

その時、東の方向から太陽が顔を出した。

 

 

フェロー

「うわ…眩しい…っ!…というかもう朝なのね…。」

 

 

 

紅葉

「日の出ですわ…。綺麗ですわね。」

 

 

 

エンジニア

「うん、綺麗だね…。」

 

 

 

その日の出は…

まるでエンジニアの新たなる門出を祝っているようだった。

 

 

 

マスター

「…そう言えば、気になっていたんだが…。」

 

 

 

フェロー

「ん?マスターどうしたの?」

 

 

 

マスター

「フェロー、お前なんでここにいるんだ?」

 

 

 

フェロー

「…えっ?」

 

 

 

マスター

「いや、普段エンジニアと仲良いから心配なのはわかるし、

何も言わなかったが…。

 

お前スターフォール組だろう。」

 

 

フェロー

「…え?…ええっ!?

 

う、うわああぁぁぁっ!しまった~~~!!!」

 

 

 

紅葉

「やれやれですわ…。

本当に姉妹揃ってドジですわね…。」

 

 

 

フェロー

「エ、エリシアちゃん、ごめんよ~~!!!」

 

 

 

○ランドシップ

 

 

シュン

「準備完了。

そろそろ向かうとしよう。」

 

 

 

エリシア

…?

 

 

 

メタルショップ店員

「… …エリシア。どうかした?」

 

 

エリシア

「いえ…。今誰かに呼ばれたような…。」

(気のせい…かな…?)

 

 

 

To Be Continued…