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【メインストーリー第26話】雪原の大地へ

○司令室

 

ランドシップの足回りを強化した
一同は「中央」の壁を突破し、
壁の向こう側へ辿り着いた。



オフィサー
「よし、壁の向こう側に着いたな。」

 

オフィサー
「エンジニア、ご苦労だった。
君のおかげでなんとか壁を残り超える事が出来た。」

 

エンジニア
「ボクはたいした事はしてないよ。
今回はフェローさんが手伝ってくれたから
素材が集まったしね。」

 

フェロー
「えっへんっ!もっと褒めていいんだよ!」

 

マスター
「図に乗るな。普段は全然役に立たないだろう。」

 

フェロー
「ちぇ~…。」

 

マスター
「しかし、一面真っ白だな。
こんなに西と東で気候が違うのも珍しいな。」

 

フェロー
「ほんとすごい雪だね~。
ランドシップの中は温かいけど、ここまで寒さが伝わってくるよ~。」

 

ドクター
「最東にある天候制御研究所の
『天候制御システム』が暴走しているから
こんな状態になってるって話を聞いたことがあるわ。」

 

フェロー
「そうなんだ。
暴走してるのは『大破壊』の影響なのかな?」

 

ドクター
「わからないわ。何人か有名な科学者が
研究していたみたいだけど、現在の技術では
解析不能だから、どうしようもないみたい。」

 

オフィサー
「とりあえずカベノウエに行くと何かエリシア君の
お父さんの手掛かりが見つかるかもしれんな。」

 

エリシア
「はい…!」

 

オペレーター(ゆるふわ)
「山岳地帯を超えていく事になります。
道中かなり揺れると思いますので
皆さん必ずどこかに掴まっていて下さいね。」

 

○山岳地帯

 

ランドシップは
カベノウエを目指し、山岳地帯を走っていた。



フェロー
「あ゛~ゆ゛う゛れ゛え゛え゛る゛う゛う゛う゛う゛う゛~。」

 

マスター
「お前わざとやってるだろ…。」

 

フェロー
「バレた…。
そういえば寄った街って今まで跡地になってるけど、
カベノウエや他の街はどうなのかな?」

 

オフィサー
「…恐らくほぼ壊滅していると思っていいだろう。」

 

フェロー
「一体何があったの?数年前までは
町はあんなに活気があったのに…。
どうしてまた『大破壊後』みたいな状態に…。」

 

マスター
「おまえは知らないのか?
『ナノパンデミック』の事を。」

 

フェロー
「ナノパンデミック…。聞いたことはあるけど…。」

 

フェロー
「あたしその頃はトレーダー達と
一緒に世界中を旅してたから、
ここでの詳しい事はよくわからないんだよ。」

 

マスター
「そのナノパンデミックが起こった事で、
各地方の拠点としていた町からカンパニーが撤退したんだ。」

 

マスター
「自警組織であったカンパニーが撤退したと同時に
モンスターの脅威に怯えた人々が町から消えた。」

 

マスター
「人々が居なくなった事により無法地帯となった町を
モンスターやごろつき共が荒らし、
今の荒廃した町の姿になったらしい。」

 

フェロー
「なるほど…。
そのカンパニーが撤退する事になった
ナノパンデミックってどういう内容なの?」

 

オフィサー
「それはまたゆっくり話そう。」



オペレーター(無責任)
「そろそろカベノウエに着くよ~!
みんな準備よろしくちゃ~ん!」

 

○カベノウエ跡地



「カベノウエに到着し下船すると
そこは町の姿は無くガレキの山と化していた。」

 

フェロー
「うわぁ~…見事に町の痕跡が無いね…。」

 

エリシア
「はい…。全部ガレキの山です…。」

 

マスター
「ん…?人の影…!!」

 

フェロー
「敵!?」



トレーダー男
「よう、お前らこんなとこで何やってんだ?」

 

マスター
「なんだ、トレーダーか。」

 

フェロー
「おじさんはここで何してるの?」

 

トレーダー男
「あぁ、俺か?
俺はこの辺りのガンスネイルや、デンデンフレイムを
狩って「スネイルミート」を集めてるんだ。」

 

トレーダー男
「スネイルミートは美味いし、シチューの材料になるから
酒場のネタで結構良い値で売れるんだよ。」

 

フェロー
「げ…、またカタツムリ…。ゲロゲロ…。」

 

トレーダー男
「なんだ、嫌いなのか?
見た目に反して結構うまいんだぞ?」

 

エリシア
「この前食べました!美味しかったです!」

 

マスター
「そういや、この辺で
酒場とか宿があった情報とか無いか?」

 

トレーダー男
「ん~…そうだな。確か酒場の「ウォトカ」が
美味かった。特に特級は格別だったな!」

 

フェロー
「いやいや…お酒の情報じゃなくて…。」

 

トレーダー男
「ああ、すまんすまん。
確か宿もあったぞ。結構でかかったな。」

 

マスター
「なるほど。
もしかすると、宿にエリシアの父親が
泊った記録が残ってるかもしれん。」

 

フェロー
「あー、宿帳なら確かにそうだね。
ガレキの下を探す事になるけど…。」

 

エリシア
「残っているでしょうか…。」

 

フェロー
「火災とかで燃えてなければあると思う。
あと宿帳は宿泊した人が書けるスペースとかもあるから
何か書いてるかもしれないね。」

 

フェロー
「それじゃ、宿帳を探しに行こう!」

 

エリシア
「はい!!」

 

レッドフォックス?
… …。

 

─ 数時間後…

 

○ハンターオフィス

 

カベノウエで探索を終えた
フェロー達はハンターオフィスにいた。

 

フェロー
「ふぅ。とりあえず宿帳を見つけたよ。
かなり苦労した…。」

 

エリシア
「はい、服も汚れちゃいました…。」

 

マスター
「ガレキの下から見つけたもんな。
俺もさすがにこの体だと
疲れたな…。」

 

オフィサー
「うむ、皆ご苦労だった。」

 

フェロー
「たまにはさ~、船長さんも『ご苦労だった』って
言うだけじゃなくて手伝ってよ~。」

 

オフィサー
「いや、そのあれだ…。
私は色々と忙しいからな。」

 

マスター
「さっきまで酒場のピンボール台を
メンテナンスしてたけど、あれ趣味だろ?」

 

オフィサー
「うぐ…、ゴホン。
あれも皆が酒場で息抜きが出来るようにだな…。」

 

フェロー
「はいはい。
とりあえず読んでみようよ。」

 

フェロー
「さてと、このゴーグルで…。」

 

マスター
「いや…昔の文字じゃないから
ゴーグルはいらんだろ。」

 

フェロー
「あ、そっか。えーっと…どれどれ…。」

 

フェロー
「あっ!!「ニコラ」!
お父さんの名前があったよ!」

 

エリシア
「あ、本当ですね!」

 

フェロー
「何かスペースに書いてないかな…。
あ、200X年X月X日「ニコラ」!あったよ!
読むね。」

 

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カベノウエに着いた。
カベノシタと違い、すごく雪が降っていて寒い。
しかしここの住人は、皆あたたかい。

ご飯も美味しかった。
夕食の黒パンや干し肉も絶品だった。

名物のウォトカは飲みたかったが、
私はお酒が飲めない。非常に残念だ。

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フェロー
「なんか日記みたいだね…。」

 

マスター
「ま、そんなもんだろ。続きを読め。」

 

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しかし、ここに来ても確信的な
情報を得ることが出来ない。
ここに元軍に所属していた
生き残りが居たと聞いたのだが…。

当時の様子が記録に残っていない以上
情報を聞きまわるしかない。

少し得た情報によると、ナノマシンのみならず、
「大破壊」前に造られたもの、
もしくはその複製品にも影響したようだ。

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フェロー
「お父さんは何かを調査する為に
各地を転々としていたみたいだね。」

 

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エリシアもだいぶ大きくなった。
この子は本当に賢い子だ。

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エリシア
「私の名前が書いてある…。」

 

フェロー
「もしかして小さい時のエリシアちゃんと
一緒に行動してたのかな?」

 

エリシア
「記憶が…。」

 

フェロー
「そっか…。
エリシアちゃん記憶喪失だもんね…。」

 

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ここではもう得られる情報は無さそうだ。

明日にはカベノオクに向かうとしよう。

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マスター
「次はカベノオクに向かうって書いてるな。
しかし、場所がわからん。」

 

フェロー
「とりあえず今日はここまでにして
明日酒場とかで話を聞いてみよう!」

 

エリシア
「…はい!」

 

エリシア
「でも良かったです。
何も残って無いだろうな…って
ずっと思っていたので。」

 

フェロー
「エリシアちゃん…。」

 

エリシア
「なんかホッとしたらお腹が空きました。」

 

マスター
「よし、何か作ってやろう。
何が食べたいんだ?」

 

エリシア
「またシチューが食べたいです!」

 

マスター
「わかった、作ってやろう。
さっき会ったトレーダーに
スネイルミートを少し分けてもらったからな。」

 

フェロー
「うぇ…、またカタツムリ…。
勘弁してぇ…。」

 

To Be Continued…

 

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