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【メインストーリー第54話】開かない扉

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【運営】担当

○グラウンド・ゼロ

フェロー達はシェルターC05を出て
途中で敵に遭遇するもなんとか撃破し、
一行は中心部に辿り着いた。

 

フェロー
「ふぅ~…、さすがに中心部は砂埃がひどくて
視界が悪いし、毒霧が濃くて苦しいし…。

電波障害のせいか、Cユニットも正常に動いてないね…。
今モンスターが襲って来たら…、本当に…やばい…。」

白百合
「はい…。本来中心部には、”毒竜”とも呼ばれている
『リンドブルム』という名前の巨大な竜型戦闘兵器がいたのですが、
エルピス作戦で討伐されました。

討伐には相当の戦闘力が必要ですので、
未だ存在していたら、本当に危険だったと思います…。」

 

紅葉
「しかし、風避けに出来るガレキも何も無いので、
戦車を盾にして進むのが精一杯ですわね…。」

 

フェロー
「あっ!あそこに廃戦車があるよ!
統合軍のものかな…?
一旦少し休まない?」

 

紅葉
「そうですわね。」

 

フェロー達は廃戦車を盾にして
一旦体制を整える事にした。

 

フェロー
「ふぅ~…。『ドクフセーグ』を
ずっと付けてるから息がしづらいね…。
酸素ボンベも持ってきた方が良かったね…。
あとゴーグル…。」

白百合
「そうですね。裸眼ではかなり視界が狭くて
横からモンスターに襲われる危険もありますしね…。」

 

紅葉
「いくらひらけた場所と言えど、
ここまで視界が悪いと、ビル群の中を歩いているのと
変わりないですわ…。

その時、砂埃の中から戦車の影と
大きな声が聞こえた。」

???
「… おー … …い」

 

フェロー
「ん?あそこに誰かいる!!」

 

紅葉
「…敵ッ!?」

 

ロウ
「お~い。生きてるかァ~?」

 

白百合
「ロウさん!」

 

戦車の影と大きな声の主は
ロウだった。ランドシップから
再度駆けつけてくれたようだ。

ロウ
「ん?なんでお前らそんなとこに
隠れてんだ?」

 

フェロー
「いや~…。砂埃がひどくて
前に進むのも辛いんだよね…。
だからこうやって風除けして休憩しながら
進んでるんだよ~…。」

 

ロウ
「なるほどなァ。
そう思って…、ホラよ。
ゴーグルと携帯酸素ボンベ持ってきてやったぞ。」

 

フェロー
「エスパーなの!?
助かったよ~。これで前に進めるね。」

 

ロウ
「ん、なんだ?まァ、いいや。
そういや、ランドシップが爆破された。

 

白百合
「爆破?一体、誰が!」

 

ロウ
「いや、わかんねェ。とりあえず皆無事だ。」
今エンジニアちゃんが修理してくれている。

 

フェロー
「ホッ…。
そういや、マスターは無事なの?」

 

ロウ
「マスターさんは、ドクターさんが治療してくれて、
ひとまずは安心だそうだ。
無茶すんなって怒られてたけどなァ。」

 

紅葉
「良かったですわ…。
では、ロウさんも合流出来たことですし、
先に進みましょうか。」

 

 

しばらく歩いていると
施設と思われるガレキの下に地下に通じる通路を発見した。

フェロー
「なんか通路みたいなのがあるね。
シェルターかな?」

 

白百合
「ここが『パンドラ』に繋がる通路ですね。」

 

フェロー
「あ、ここなんだ。
なんかラスボスがいそう!って感じじゃないね…。
普通の地下通路じゃん…。」

 

紅葉
「何を期待しているんですか…。
モンスターがいるかもしれないですわ。
警戒しながら進みますわよ。」

 

ロウ
「さすがに戦車で入るのは無理そうだなァ。
仕方ねェ。降りて進むか。」

 

○パンドラ内部

白百合
「ここに来るのは『エルピス作戦』以来ですね。」

 

紅葉
「そうですわね…。
当時の惨劇が蘇ってくるようですわ…。」

 

パンドラの内部は奇妙なほどに静寂だった。

 

ロウ
「奇妙なほど静かだなァ。」

 

白百合
「はい。以前、パンドラ内部には
モンスターが蔓延っていたのですが…。」

 

紅葉
「確かに妙ですわね。
『エルピス作戦』の際には
モンスターのせいで進行にも苦労していましたのに…。」

 

フェロー
「あ、よく見るとモンスターの残骸が落ちてるよ!」

 

フェローが指を刺した先の通路には
機械のモンスターと思われる残骸が大量に落ちていた。

破壊の状況と周りの形跡から見て
相当腕の立つ者が倒したようだ。

 

紅葉
「本当ですわ…。
誰がやったんでしょうか。
作戦の時の残骸では無さそうですわね…。」

 

白百合
「しかし、まだ残党が残っている可能性があります。
注意して進みましょう。」

しばらく通路を進むと少し大きな部屋に出た。

白百合達の話では、”あの惨劇”が起こった場所のようだ。

しかし、ここも『エルピス作戦』の傷跡が残っていない。
誰かの手によって片付けられたのだろうか?

 

フェロー
「何も残ってないね~…。」

 

ロウ
「んだなァ。
明らかに誰かが掃除したような感じだよな。
もしかして、自動で動くロボット掃除機みたいなのが
徘徊してるんじャねェか?」

 

フェロー
「いやいや、ないでしょ…。
スイーパーって言う自律移動式の屋内警備用ロボットは
確かにいるけど、名前が”掃除機”なだけだしね…。」

 

白百合
「もう少し進んでみましょう。」

 

通路を進むとどんどん暗くなっていき、
不穏な空気が立ち込めている。

 

紅葉
「何が出現してもおかしくない状況ですわね。
各自警戒して前に進みましょう。」

フェロー
「さすがに暗くて前が見えないから
少し危険かもしれないけど…
ランタンに火を付けるね。」

 

ロウ
「ん…?
少し先にまた部屋があるみたいだな。」

 

通路を進むと少し大きい部屋に出た。
部屋には何か大きなロボットのような残骸が転がっている。
しかも二体だ。

 

フェロー
「これって…シロちゃんが襲われた
人型機動兵器じゃ…。」

 

白百合
「確かに…そうですね。
でもカラーリングが少し違うような…。」

 

フェロー
「ちょっと待ってね…。
えーっと…こいつは『M.o.S.Ⅱ』
名前の通り前の人型機動兵器の強化版だね。
危険度は★6だね。」

 

紅葉
「★6って…『エリミネーター』と同じですわね。
しかも状況から推測すると、
二体同時に襲ってきたはずですのに…。」

 

ロウ
「相当腕の立つヤツが倒した…か、
複数の人間で倒したかのどちらかだなァ。
どちらにせよ、強いヤツには違いねェ。」

 

フェロー
「でも助かったね…。
もしこのロボットが倒されていなかったらって考えると…。
ここじゃ戦車も入れないしね。」

 

さらに通路を進むと、
他の部屋とは違う綺麗な大部屋に出る。
ここが一番奥の部屋のようだ。

目の前には、厳重そうで異質な大きな扉がある。

 

フェロー
「うわぁ~…。
なんかラスボス前の部屋って感じだね。」

紅葉
「ここは『エルピス作戦』でも
到達出来なかった部屋ですわ。

 

白百合
「フェローさん!!
人が倒れています!!」

 

フェロー
「人?!…あ!!
エリシアちゃん!!
それに…レッドフォックス!?」

 

倒れているエリシアと
レッドフォックスに駆け寄った。

 

エリシア
… …。

エリシアは気を失っているが、
フォックスは多少意識があるようだ。

 

フェロー
「レッドフォックス!!大丈夫!?」

 

レッドフォックス
「…うっさいな……
そんな大きい声を出すなよ…。
耳に響くだろ…。」

 

フェロー
「ご、ごめん!」

 

ロウ
「この姉ちゃんボロボロじゃねェか…。
大丈夫かァ、おい。」

 

紅葉
「私の治癒能力で回復してみます。

紅葉が回復を試みるも、フォックスの体は
サイバーウェアの為治療が不可能のようだ。」

 

紅葉
「ダメです…。私の力では…。」

 

レッドフォックス
「…大丈夫だよ。すまないね。」

 

フェロー
「ここで一体何があったの?」

 

レッドフォックス
「そうだね…。」

 

レッドフォックスはアラドのこと、扉のこと、
ここであったことを皆に話した。

 

白百合
「ホログラムのように消えた…?
実体じゃなかったってことですか…?」

レッドフォックス
「…いや、確かに斬った感触は
あったんだけどねぇ…。」

 

フェロー
「あのおっさん神出鬼没だし、
よくわからないよね…。

ところで、どうして
レッドフォックスがここにいるの?」

 

レッドフォックス
「…なぜここにいるの…?って?
……プッ、アッハッハッハ!
……面白いなぁ、キミは。

……ま、いっか。」

 

フェロー
「… えっ…?」

レッドフォックス
「そんなことよりもアタシは怒ってるんだ。
またこの子を危険な目にあわせて…。

今回は私が助けたから良かったけど、
今後こうなるとは限らないよ。」

 

フェロー
「ごめんなさい…。」

 

レッドフォックス
「常に傍に置いておけ、よ。」

 

レッドフォックスはそのまま気を失った。

 

ロウ
「気を失ったみたいだな。
さすがに限界だったか。」
よし、俺はコイツら担いで一旦外出てるわァ。

 

フェロー
「ロウ、ごめんね。
私達も少し調べたらそっちに行くよ。」

 

ロウ
「お~う。早くしろよォ。」

 

ロウはそう言い、二人を軽々担いで
外へと向かって行った。

 

紅葉
「すごいですわね…。」

 

白百合
「しかし、今の話では
『パンドラの扉』を開く鍵はエリシアさんでは
無かったという事ですよね。」

 

フェロー
「うん…。じゃぁ鍵は一体どこにあるんだろう…。」

 

To Be Continued…

 


【メインストーリー第53話】怖い物知らず

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【運営】担当

○シェルターC05

戦闘が続き消耗が激しい為、
フェロー達は近くにあった
シェルターC05で一旦休憩をとることにした。

 

白百合
「ふぅ。ここなら少し休めそうですね。」

 

フェロー
「えーっと…、記録によると、
このシェルターは元々ダンジョンみたいだったけど、
エルピス作戦の際、キャンプにする為
モンスターは掃討されたみたい。ここなら安全だね。」

 

白百合
「おっしゃる通り、周辺に敵の気配はありませんね。」

 

フェロー
「でも、早く行かないとエリシアちゃんが心配だね…。
出来るだけ急ごう。」

 

白百合
「そうですね…。
紅葉、大丈夫ですか?」

紅葉
「大丈夫ですわ。
傷もこの通りですわ…。」

 

白百合がふと紅葉の腕に負った傷に
目をやると…

あれだけひどかった傷も
みるみるうちに塞がっていく。

 

白百合
「傷が…治癒している…。
しかもすごい速さで…。」

 

フェロー
「紅葉ちゃんも改造人間だったの?!」

 

紅葉
「いえ、改造人間ではありませんわ。
お姐様にはずっと黙っていましたが…。

…私はミュートと呼ばれる亜人間のハーフなんです。」

 

白百合
… …!

フェロー
「ミュートって…
野生動物と遺伝子を配合して生みだされた種族だよね。
昔、その研究データを見たことあるよ!
その治癒能力の高さもミュートだからなの?」

 

紅葉
「その通りですわ。
ミュートは元々過酷な環境下で労働をさせる為に
作られた種族なので、どんな環境にも適応性が高く、
互いに生命を維持できるように作られていますの。

メディックの技術を持っていると言いましたが、
あれは嘘で、ミュートだからですわ。」

 

フェロー
「なるほど~…。
だから他の人を治癒する事も出来るんだね。

そういえば紅葉ちゃんは
どんな野生動物の遺伝子を持っているの?」

 

紅葉
「私はミツアナグマ…、
『ラーテル』ですね。」

 

フェロー
「ラーテルって図鑑で見たことがある!
確か…、可愛い見た目だけど、
『世界一怖い物知らずの動物』って呼ばれてるんだよね。

あ、だから大型賞金首が相手でも
勇猛果敢に立ち向かうのね…。」

 

白百合
「… …驚きました。」

 

紅葉
「お姐様、黙っていて申し訳ございません…。
正体を明かす事でお姐様に嫌われるかと思って…
なかなか言い出せませんでした…。」

 

白百合
「紅葉、いいのよ。
紅葉は紅葉ですから…。
何も変わらないですわ。」

 

紅葉
「お姐様…。」

 

フェロー
「紅葉ちゃんは、シロちゃんは
小さい頃から姉妹のような関係で
育ったって言ってたよね?

その頃からミュートだったの?」

 

紅葉
「はい。ミュートには人体改造を受けて
なるケースもあるようですが…

私は旧統合軍の残党が運営していた
研究施設で人間の遺伝子とラーテルの遺伝子を
配合して生みだされた対モンスター用の人造人間です。」

 

白百合
「対モンスター用の人造人間って事は…
ノアの軍勢と戦う為に生み出されたって事ですか?」

紅葉
「そうです…。

私達は『アンチノア・チルドレン』と
呼ばれており、ノアの軍勢を倒す為だけに作られ、
訓練されていました。

色々な動物との配合実験は繰り返され、
中には自我を持たない物、"使い物にならない物"は
次々に破棄されていました。」

 

フェロー
「破棄って…殺されたって事だよね…。
… ひどい…。」

 

紅葉
「はい、その事もあり
研究施設が"非人道的な実験を繰り返している"と激しく批判され、
最終的に潰されてしまいました。

そこで身寄りの無い私を当時軍にいた
お姐様のお父様に引き取られました。」

 

白百合
「そうだったんですね…。
お父様からは戦争孤児だった紅葉を引き取った としか
聞かされていませんでしたわ。」

 

フェロー
「でも旧統合軍って事は…
少なくとも40~50年以上前だよね…。
紅葉ちゃんって実際はいくつなの…?」

 

紅葉
「人間の年齢では19歳ですわ。
ミュートは人間よりも見た目の年齢成長が遅いんですの。」

 

フェロー
「そ、そうなんだね~…。」

 

紅葉
「この研究施設の他にも旧統合軍の残党が
"非人道的な実験を繰り返している"施設は多数存在していました。

このグラウンド・ゼロ地方にかつて出現していた
サイバーソルジャーという兵士の成れの果てが居たのはご存じですか?」

 

フェロー
「えーっと…確か…、
CSガンナーやCSハンマーの事かな?
データベースには存在してるのは知ってるけど…。」

紅葉
「はい。その兵士達も元々はサイバーアップして
戦闘能力を強化した人間でした。

マスターさんのような
ビーストの兵士達と同じ感じですね。

しかし、研究所でさらにパワーアップさせる為、
身体に適合しないサイバーウェアや薬品類を
多数埋め込む実験を繰り返した結果、拒否反応で
心身に異常をきたし、自我を失い人々を襲うようになったそうです。」

 

白百合
「ノアの軍勢と対抗する為に
必死だったんですね…。」

 

フェロー
「旧統合軍は闇が深いね…。
そういえば二人はなんで軍に志願したの?」

 

白百合
「わたくしは、お父様が元々旧統合軍の軍人だったので
お父様に憧れ、軍に志願しました。」

 

紅葉
「私には家族がいません…。

ですから、お姐様を本当の家族のように
大切に思っています。
私が新統合軍に入ったのもお姐様と
ずっと一緒に居たかったからですわ。」

 

白百合
「紅葉…。」

 

フェロー
「本当に紅葉ちゃんはシロちゃんの事を
慕っているよね。羨ましいよ~…。」

 

白百合
「フェローさんは御姉妹は
いらっしゃらないんですか?」

フェロー
「一応姉がいるんだけど、私は小さい頃に親元を離れて
ずーっとトレーダー達と一緒に世界中を旅していたからね。

風の噂では、姉がハンターをやってるらしいんだけど、
今はどこで何をしているのか全くわからないね~。」

 

紅葉
「お姉様がいるんですわね。
どんな方だったんですか?」

 

フェロー
「ん~…、一言でいうと『ドジ』かな?」

 

白百合
「ふふ、フェローさんにそっくりなんですね。」

 

フェロー
「なっ!私はドジじゃないよ!!
ちょっと…おっちょこちょいなだけだよ~。」

 

紅葉
「それを『ドジ』って言うんですわよ。」
さ、そろそろ休憩しましたし、
引き続き中心部に向かいましょうか。

 

白百合
「そうですね。」

 

フェロー
「えっ…ちょ、ちょっと~…。
お~い…。」

 

To Be Continued…


【メインストーリー第52話】救世主の証

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【運営】担当

○???

エリシア
……。

 

アラド
「もういいぞ。」

 

アラドが合図をすると
虚ろな表情のエリシアの目に光が戻った。
意識を取り戻したようだ。

エリシア
「… …。…ここは…どこ…?」

 

エリシアが意識を取り戻すと
見たこともない空間の中にいた。
どこかの施設の大部屋のようだ。

 

アラド
「ここは『パンドラ』の中だ。」

 

エリシア
「パン…ドラ…?」

アラド
「貴様には、この『パンドラの扉』を開けてもらう。」

 

エリシア
「パンドラの扉…?」

 

エリシアの目の前には、
厳重そうで異質な大きな扉があった。
扉のすぐ脇には生体認証のような装置がある。

 

エリシア
「この扉の中には…何があるの…?」

 

アラド
「…いずれわかるだろう。」

 

エリシア
「私扉の開け方なんて…わからないです…。」

 

アラド
「この扉を開ける為には、
“本来の力”を発揮してもらう必要がある。」

 

エリシア
「私の…”本来の力”…。」

 

アラド
「だがお前のその力は、まだ自分で
コントロールすることができない。

今までの状況を見たところ、
何かしらの”トリガー”で発動する
仕組みになっているらしいな。」

 

エリシア
「何を言っているのか…私には…。」

 

アラド
「これを見ろ。」

エリシアの目の前にランドシップの姿が
ホログラムでの映像が映しだされた。

 

エリシア
「ランドシップ…?」

 

アラド
「そう、例えばこういう風にね。」

 

アラドはそう言いながら、
手に持っていたスイッチのようなものを押した。

 

ドガァァァァン!!!

激しい音と共に映像に映し出された
ランドシップの甲板が爆発を起こした。

 

アラド
「フフフフ……、ハーッハハハハ!!」

爆破で混乱して逃げまとう
人々が映し出されている。

 

エリシア
「アラドォォォォ!!!」

エリシアの左腕の紋章が光り
左目の色が黄色に変わった。

 

エリシア
「……。目標:アラド
反撃ヲ開始シマス。」

 

アラド
「フフフ…かかったな。

 

アラドがそう言葉を放つと
エリシアを捕えていた機械が
怪しげな光をエリシアに浴びせた。

エリシア
「…うわぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

……。

 

エリシアはガクリと肩を落とし
動かなくなった。

 

アラド
「よしよし、いい子だ。
ここに手を触れてみろ。」

 

エリシア
「ハイ、ワカリマシタ…。」

 

エリシアは扉の横にある
生体認証のような装置に左手をかざした。

 

… …。
しかし何も起こらない。

 

アラド
「…なんだと…!
エリシア、もう一度だ!」

 

エリシアは再び
生体認証のような装置に左手をかざした。

 

… 何も起こらない。

 

アラド
「なぜだ!!なぜ何だ!!!!
こいつはパンドラを開ける鍵ではないのか!」

 

アラドが叫んだ、その時、

ズシャッ!!!

何かを斬った音が聞こえたと同時に
アラドが唸った。

 

アラド
「ぐ…。…誰だ…!!!」

フードをかぶった女
「…おい。この子に何をした…。」

 

アラド
「後をつけてたのか…、フォックス!」

 

レッドフォックス
「この子に何をしたって聞いてるんだ。
あまりアタシを…、怒らせるんじゃないよ…。」

 

アラド
「とんだ邪魔者が入ったな…。」

 

レッドフォックス
「質問に答えろと言ってるだろう…!!」

 

背中に担いでいた高周波ブレードを右手で抜き
アラドに向かって突進斬りを繰り出した!

ガキンッ!!

 

アラド
「くっ…。こざかしい…。」

 

アラドはフォックスの斬撃を
片腕受け止めた。

レッドフォックス
「……お?…なかなかやるね。
じゃ、こいつは、どう、かな…!!」

 

ゼロ距離の状態で左手に持っていた
長大な対戦車ライフルを連射した。

バウンッバウンッバウンッ!!

アラドは被弾するも持ち堪える。
しかし、攻撃は効いているようだ。

 

アラド
「…ぐぬっ。」

レッドフォックス
「アーッハッハッハ!やるじゃん!
さすが元統合軍のエース。

でも、ズイブン情けないねぇ……。
受けてるだけじゃアタシは倒せないよ?」

 

アラド
「…ふん!!この小娘がッ!!!」

 

レッドフォックス
「……お?」

 

アラドは右手の掌から
エネルギー波のようなものを放出した。
フォックスの体が吹っ飛び、壁に打ち付けられる。

ドカッ!

 

レッドフォックス
「… うわお、物騒だねその武器。
なかなか面白いモノもってるなぁ。」

 

アラド
「効いていない…だと…?」

 

レッドフォックス
「ん?もう終わり?
じゃ~…次はアタシの番だね。」

フォックスはそう言った後、
光学迷彩を使いステルスモードになった。

 

アラド
「消えた…だと…!?」

 

レッドフォクス
「ほらほら、こっちこっち。」

 

アラドの背後にまわり
ステルスモードを解除し、
勢いよく顔を蹴り飛ばした。

バキッ!!

頭に付けていたヘルメットが飛び、
アラドの素顔があらわになった。

アラド
… …。

 

レッドフォックス
「あっちゃあー……。
隠してた顔が台無しだねぇ。

……プッ、アッハッハッハ!」

 

アラド
「これまでか。」

 

アラドはそう言い残し、
ホログラムのように消えた。

 

レッドフォックス
「…消えた。ま、いいけどさ。
さて、あの子を助け…ないと…。」

 

フォックスは倒れているエリシアに近寄った。

レッドフォックス
「…おい、起きろ。大丈夫か?」

 

エリシア
… …。

 

レッドフォックス
「気を失ってるか…。
仕方ない…担いでいくか…。」

 

フォックスはエリシアを肩に担ぎ、
パンドラの出口を目指した。

 

レッドフォックス
「はぁ…。はぁ…。」

 

レッドフォックス
「キャンサーの影響が、思ったより…、キツイな…。
この身体も限界ってトコ、かな。
くっそ…なんでこんなとこ、で。」

 

レッドフォックスはその場で倒れた。

 

… …。

 

To Be Continued…


【メインストーリー第51話】体を蝕むキャンサー

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【運営】担当

○グラウンド・ゼロ

フェロー達はシェルターK03を出て
中心部へ向かっていた。

 

紅葉
「はぁ… はぁ…。」

 

白百合
「紅葉、大丈夫ですか?」

 

紅葉
「大丈夫…ですの…。
少し先程のダメージが残ってるだけですわ…。」

 

フェロー
「紅葉ちゃん無理しちゃダメだよ~。」

 

紅葉
「ありがとうございます。
これぐらい何ともないですわ…。」

 

白百合
「しかし…中心部に近づくにつれて
毒霧のせいか酸素が薄いですね…。
砂埃もひどくなってます…。」

 

フェロー
「うん…。なんとかエンジニアが
開発した『ドクフセーグ』のおかげで
何とかなってるけど…。

電波障害もひどいせいか、
ランドシップとも連絡が取れなくなっちゃったよ…。」

 

白百合
「状況は最悪ですが、もう少しで中心部です。
なんとか持ち堪えましょう…。」

 

フェロー
「一応地図によるとだいたい半分ぐらいだね…。
先が長いなぁ…。」

 

紅葉
「…!!お姐様!!危ない!!」

 

白百合
…!!!

突然物陰から大型の人型機動兵器が
繰り出した攻撃を間一髪で避けた!

ドガァン!

地面に拳が突き刺さり大きな音と共に砕け散った。

 

白百合
「…はあっ!!」

 

白百合は体制を立て直し、
刀を抜き人型機動兵器に向け刀で斬る!

 

ガキンッ!!

大きな音を立て人型機動兵器は一瞬ふらついたが、
体制を立て直し、白百合に向けて拳を繰り出した。

ドカッ!!

拳は白百合の腹部にヒットし鈍い音がした。

 

白百合
「ぐっッ…!」

 

紅葉
「お姐様!!!」

 

拳をまともに受けた白百合は
吹き飛ばされそのまま地面に落ちるが
なんとか受け身を取った。

 

白百合
「…はぁ…はぁ…。
こいつも…硬い…!」

 

フェロー
「データベースによるとこいつは『M.o.S.(Machine of Slaughter)』
大型の人型機動兵器で、大破壊の際に
人類抹殺のため生産された殺戮機械みたいだよ!
危険度は★5!」

 

紅葉
「危険度★5…。さっきのマンボウより強い…。
ちょっとヤバいですわね…。」

 

フェロー
「あっ!ここは屋外で開けた場所だから、
キミの砲撃でなんとか勝てるかもしれない。
…お願い!!」

 

ドッォンッ!!と放った砲撃は
大きな爆発音と共に、M.o.S.の体が揺らぐ。

 

フェロー
「効いてるみたい!!もう一発!!」

 

ドッォンッ!!とさらに放った砲撃は
大きな爆発音と共に、M.o.S.の体が崩れる。

 

フェロー
「紅葉ちゃん今だよ!」

 

紅葉
「はぁぁぁぁ!!」

 

紅葉はM.o.S.の懐に飛び込み
大きな薙刀で薙ぎ払った!

ガシャーン…

M.o.S.の身体が真っ二つになり
そのまま地面に崩れ落ち動かなくなった。

 

フェロー
「やったー!!勝ったよ!!
…って、うわわわわわわ!!」

 

フェローが乗った戦車に大きな衝撃が走る。
何者かに勢いよく体当たりをされたようだ。

 

白百合
「フェローさん!!後ろです!!」

フェローが後ろを振り返ると
そこにはクモのような6脚型のロボットが3匹
戦車の後方に貼りついていた。

 

フェロー
「ひぃ!!気持ち悪い!!く、クモ!?」

 

紅葉
「バックで壁に押し潰せますわ!!
そのまま後方に走ってください!

 

言われるがままにとっさにシフトチェンジを行い、
後方の壁に向かってバックをし、壁に向かって追突した!

ガシャン…

6脚型のロボットは戦車と壁の間に挟まり動かなくなった。

 

フェロー
「ナーイス!!やるね~!」

 

紅葉
「ふぅ…。…お姐様大丈夫ですか!?」

 

白百合
「ええ…。大丈夫よ。
プロテクターを付けて無かったら
肋骨が砕けていたかもしれないけれど…
なんとか助かったわ…。」

 

フェロー
「今の敵はっと…。『インセクター』
6脚型の無人攻撃機で、これも大破壊の際に
人類抹殺のため生産されたロボットみたい。
危険度は★3だけど集団で襲ってくるから厄介みたい。」

 

紅葉
「集団は厄介ですわね…。」

 

フェロー
「少し休憩しようか…。
さすがに疲れた…。

…あれ?なんか急に暗くなってきたね?」

 

白百合
「…フェローさん…。
うえ…、上です!!」

 

フェロー
「…え?」

 

フェローが上を見上げると
巨大な人型兵器が覗いていた。

人型兵器
「… …人類、発見。」

 

フェロー
… …!!
(驚きすぎて声が出ない)

 

紅葉
「…危ないですわ!!」

 

巨大な人型兵器がフェロー達の戦車に
殴りかかろうとした時…

ドゴォン!

 

紅葉
「…あハッ…!!」

 

紅葉が飛び込みフェローをかばうが
人型兵器の攻撃が重く、衝撃で吹き飛ばされた。

 

フェロー
「紅葉ちゃん…!!」

 

紅葉
「…無事で…良かったです…わ…。」

 

紅葉はそう言い残し気を失った。

 

白百合
「紅葉ッ!!!!」

 

人型兵器
「人類…、抹殺…。」

 

白百合
「…次の攻撃、来ます!!」

 

その時、

ドウンッ!ドウンッ!ドウンッ!ドウンッ!ドウンッ!

無数の主砲から繰り出された砲撃が
巨大な人型兵器に集中砲火を浴びせる。

巨大な人型兵器は大きなうめき声をあげた。

 

フェロー
「この無茶苦茶な砲撃は…、ロウ!!」

 

ロウ
「お~う!お前ら怪我ねェか?」

 

フェロー
「バカー!!遅いよ!!
紅葉ちゃんが…!!」

 

ロウ
「なんだとォ!?

…クソ野郎!!吹ッ飛べやァ!」

 

ドウンッ!ドウンッ!ドウンッ!ドウンッ!ドウンッ!
バラララララッ!!!

無数の主砲と副砲から繰り出された砲撃が
巨大な人型兵器に集中砲火を浴びせる。

人型兵器
「オォォォォオオオオオン!!!

 

巨大な人型兵器はうめき声をあげ
一瞬動かなくなった。

 

フェロー
「キミ!今だよ!!」

 

ドッォンッ!!と放った砲撃は
大きな爆発音と共に、巨大な人型兵器に命中した!

 

白百合
「はぁぁぁぁっ!!」

 

砲撃が命中したのを見計らい、
下から斜めに斬り上げた!

ガキインッ!!

白百合の逆袈裟を喰らい
人型兵器の左腕が壊れ落ちた。

 

ロウ
「やるじャねェか!」

 

フェロー
「この敵は『エリミネーター』
名前の通り”駆除する者”と呼ばれる
巨大な人型兵器の賞金首だよ!!
危険度は…★6!

 

白百合
「…賞金首…ですって?!」

 

エリミネーター
「人類…、抹殺…。
人類…駆除対象…皆殺シ。」

 

エリミネーターは再起動し、
全砲門一斉射撃の体制を取ろうとした時…

ガキンッ!!

大きな音と共にエリミネーターの身体が大きく揺らいだ。

 

エリミネーター
「□△…○×…!?」

 

マスター
… …。

 

フェロー
「マスター!?」

マスター
「ふん…。待たせたな…。はぁ…はぁ…。」

 

白百合
「マスターさん!その身体じゃ…!」

 

マスター
「大丈夫だ…。一戦ぐらいなら…
なんとか…!!」

 

マスターは瞬時に移動し、
両手に装備したパイルバンカーを
エリミネーターの頭部目掛けて叩き込んだ!

ドガァァァン!

その後、頭部が大きな爆発を起こした。

 

エリミネーター
「オォォオオン!!!」

 

エリミネーターの身体が
雄たけびと共にグラついた。

 

フェロー
「すごい…!あれ?この間と武器が違う!」

 

マスター
「ああ…。エンジニアに『デュアルファング』を
モチーフにして改造してもらったのさ…。
杭を刺さった後、爆発する仕組みになっている。

…次ッ!!」

 

マスターはエリミネーターの足元に飛び込み、
両手のパイルバンカーを連続で叩きこんだ。

 

マスター
「オラオラオラオラオラオラッ!!」

 

ドカンドカンドカンドカンドカンドカンッ!

マスターが杭を叩きこむ度に爆発を繰り返す。

 

エリミネーター
「ウ”オォォオオン!!!」

 

エリミネーターの身体が
雄たけびと共にグラつき、
そのまま地面に倒れ込む。

 

フェロー
「す、すごい…。
まるで学ランを着た能力使いみたい…!!」

 

マスター
「白百合…!今だ!トドメを刺せ!」

 

白百合
「…はい!!」

 

てやぁあっ!!

白百合はエリミネーターの頭部目掛けて
飛びかかりそのまま刀を振り下ろした!

チュドーン!!

エリミネーターの頭が真っ二つになり
大きな爆発と共に粉々になり
そのまま膝をつき倒れこんだ。

 

白百合
「ふぅ…。」

 

カチャ

白百合は刀を鞘に収め、
ふと目をやるとマスターが倒れていた。

 

白百合
「マスターさん!!大丈夫ですか…!!」

 

マスター
「あぁ…。さすがにキャンサーの影響で
限界のようだ…。身体が思うように動かない…。」

 

白百合
「本当に助かりました。
マスターさんが来てくれなかったらわたくし達は
負けていたかもしれません…。」

ロウ
「ったく無理しやがって…。しゃらくせェ。
俺は一旦こいつ連れてランドシップに戻るわ。」

 

白百合
「お手数をお掛け致します。
できればそこに倒れている紅葉も一緒に…。」

 

紅葉
「私は大丈夫ですわ…。少し気を失っていましたが、
傷もそこまで深くはありませんし…。」

 

ロウ
「まァ、本人が大丈夫ってんなら大丈夫だろ。」

 

白百合
「しかし…。」

 

フェロー
「さすがに連戦もあってシロちゃんも疲弊してるから
一旦この近くのシェルターで休憩しようよ。」

 

白百合
「わかりました。」

 

フェロー
「んじゃロウお願いするね。
そういえばそれホバークラフト戦車?珍しいね。
エンジニアが作ってくれたの?」

 

ロウ
「おう。見た目がダイオウグソクムシに似てるから
『海の掃除屋』の異名から取って
『デリーター』って名前を付けた。かっこいいだろ。」

 

フェロー
「相変わらず安直なネーミングだし、
やっぱり大砲は積みまくってるのね…。」

 

ロウ
「んじゃ…連れていくわ。
後でまた合流するからよォ。」

 

ブロロロロロロオオッ!!!

砂塵を撒き散らしホバークラフト戦車は
マスターを連れてランドシップの方向に走って行った。

 

フェロー
「ケホケホケホッ…。

豪快なのか、気遣いが出来ないのか…。
よし、私達もシェルターへ向かおう。」

 

To Be Continued…


【メインストーリー第50話】マスターコード

投稿者:
【運営】担当

○司令室

 

一方その頃ランドシップでは…
司令室に船長、マスター、ドクターが集まっていた。

ドクター
「船長、『マスターコード』とは一体何なの?」

 

オフィサー
「『マスターコード』とは、
ノアのプログラムソースとデータ…
いわば、ノアのバックアップだ。」

 

マスター
「ノアのバックアップ…、
だから”第二のノア”か…。」

 

ドクター
「『ノアシード』と似たようなもの?」

 

オフィサー
「同じノアのバックアップには間違いないが、
『ノアシード』はノアのクローンを呼び出すものだった。

『マスターコード』はノアのプログラムを改修、
上書きが可能になるもの。
すなわち、ノアのプログラムを修正出来るものだ。」

 

マスター
「しかし、ノアは既に破壊されている。
今更『マスターコード』を入手しても
意味がないんじゃないか?」

 

オフィサー
「いや、利用する価値が十分にある。」

 

ドクター
「その『マスターコード』を利用するとどうなるの?」

オフィサー
「『マスターコード』をうまく利用すれば、
『ノア』のエミュレータを作成することが可能となる。」

 

ドクター
「エミュレータ…?
代替品を作ってどうするの?」

 

オフィサー
「エミュレータから『ノア』の命令で動いているものに
アクセスし、無効にすることが可能になれば、
人類の脅威を大いに減少する事が出来る。」

 

マスター
「白百合が言っていた事と同じだ。」

 

オフィサー
「しかし…、問題はノアが『人類を滅ぼす思考に至る』
というバグを解消する必要がある。
これに関してはソースとデータを解析してみなければわからない。」

 

マスター
「確かにそのまま復元したところでは
何の意味もなさない。また悪夢が再来するだけだ。」

 

オフィサー
「その通りだ…。
誰かの手により『マスターコード』をそのまま悪用されると
ノアが再び復活してしまう恐れがある。

その結果、また大破壊が起こる可能性がある…。」

 

ドクター
「大破壊…。」

 

オフィサー
「アラドは恐らくノアを復活させようとしている…。
そうなると確実に人類は全滅するだろう。」

 

マスター
「何としてでも阻止しないと…。
フェロー達がうまくやってくれればいいが…。

くそッ!!俺の身体がこんなんじゃなければ…!!」

 

ドクター
「マスター、仕方ないわよ。
今はあの子達の無事を祈りましょう。」

 

マスター
「…ちょっと用を思い出した。席を外すぞ。」

 

ドクター
「うん?ええ、行ってらっしゃい。

で、話の続きだけどなぜそのようなものが
グラウンド・ゼロの『パンドラ』にあるの?
ノアは地球救済センターというところにあったはずよね。」

オフィサー
「記録によると、大破壊直前まで
ノアのバックアップ施設は3つ存在した。

『セム』『ハム』『ヤフェテ』など、聖書に登場する
ノアの息子たちの名前が付けられていたらしい。

そこには先程も言った通り、
ノアのプログラムソースやデータのバックアップ
『マスターコード』が保存されていた。

その中の1つが『パンドラ』と我々は呼んでいた。」

 

ドクター
「バックアップは3つもあったのね。
その他の施設は今も存在するの?」

 

オフィサー
「大破壊直後に『パンドラ』以外の施設は破壊されている。
恐らく『ノア』が『マスターコード』の存在に気付き、
破壊したのだと推測している。」

 

ドクター
「確かにノアにとっては都合の悪い存在ですものね。
でも、なぜ『パンドラ』は破壊されていないのかしら?」

 

オフィサー
「他の施設は地上にあったらしいが、
なぜかグラウンド・ゼロにある『パンドラ』だけは
地下の奥深くに存在していた為、無事だったようだ。

なぜこの施設だけ地下深くに作ったかは謎だが…、
もしかすると人類も”何か不測の事態”があった際に
破壊されないよう、地下に保管したのかもしれないな。」

 

ドクター
「なるほど、ある意味不幸中の幸いね。」

 

オフィサー
「うむ。全て破壊されていたら
人類に希望は無かったかもしれない…。」

 

ドクター
「そうね…。あれ?
…そういえば、ロウは?」

エンジニア
「ロウならついさっき、
戦車を作ってあげたからそれに乗って
みんなの元に向かったよ。」

 

オフィサー
「エンジニア、ご苦労だった。
そういえば、マスターが帰って来ないな。」

 

エンジニア
「マスターならさっきすごい形相で
桟橋の方面に走って行ったよ。」

 

ドクター
「まさか…。」

 

オフィサー
「…まずいな。マスターの身体で
外に出るとキャンサーの影響が…。

至急、ロウ君に連絡を取ってくれ!!」

 

オペレーター(ゆるふわ)
「了解です!」

 

ドクター
「マスター…。」

 

To Be Continued…


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