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【メインストーリー第26話】雪原の大地へ

投稿者:
【運営】鶏太朗

○司令室

 

ランドシップの足回りを強化した
一同は「中央」の壁を突破し、
壁の向こう側へ辿り着いた。

オフィサー
「よし、壁の向こう側に着いたな。」

 

オフィサー
「エンジニア、ご苦労だった。
君のおかげでなんとか壁を残り超える事が出来た。」

 

エンジニア
「ボクはたいした事はしてないよ。
今回はフェローさんが手伝ってくれたから
素材が集まったしね。」

 

フェロー
「えっへんっ!もっと褒めていいんだよ!」

 

マスター
「図に乗るな。普段は全然役に立たないだろう。」

 

フェロー
「ちぇ~…。」

 

マスター
「しかし、一面真っ白だな。
こんなに西と東で気候が違うのも珍しいな。」

 

フェロー
「ほんとすごい雪だね~。
ランドシップの中は温かいけど、ここまで寒さが伝わってくるよ~。」

 

ドクター
「最東にある天候制御研究所の
『天候制御システム』が暴走しているから
こんな状態になってるって話を聞いたことがあるわ。」

 

フェロー
「そうなんだ。
暴走してるのは『大破壊』の影響なのかな?」

 

ドクター
「わからないわ。何人か有名な科学者が
研究していたみたいだけど、現在の技術では
解析不能だから、どうしようもないみたい。」

 

オフィサー
「とりあえずカベノウエに行くと何かエリシア君の
お父さんの手掛かりが見つかるかもしれんな。」

 

エリシア
「はい…!」

 

オペレーター(ゆるふわ)
「山岳地帯を超えていく事になります。
道中かなり揺れると思いますので
皆さん必ずどこかに掴まっていて下さいね。」

 

○山岳地帯

 

ランドシップは
カベノウエを目指し、山岳地帯を走っていた。

フェロー
「あ゛~ゆ゛う゛れ゛え゛え゛る゛う゛う゛う゛う゛う゛~。」

 

マスター
「お前わざとやってるだろ…。」

 

フェロー
「バレた…。
そういえば寄った街って今まで跡地になってるけど、
カベノウエや他の街はどうなのかな?」

 

オフィサー
「…恐らくほぼ壊滅していると思っていいだろう。」

 

フェロー
「一体何があったの?数年前までは
町はあんなに活気があったのに…。
どうしてまた『大破壊後』みたいな状態に…。」

 

マスター
「おまえは知らないのか?
『ナノパンデミック』の事を。」

 

フェロー
「ナノパンデミック…。聞いたことはあるけど…。」

 

フェロー
「あたしその頃はトレーダー達と
一緒に世界中を旅してたから、
ここでの詳しい事はよくわからないんだよ。」

 

マスター
「そのナノパンデミックが起こった事で、
各地方の拠点としていた町からカンパニーが撤退したんだ。」

 

マスター
「自警組織であったカンパニーが撤退したと同時に
モンスターの脅威に怯えた人々が町から消えた。」

 

マスター
「人々が居なくなった事により無法地帯となった町を
モンスターやごろつき共が荒らし、
今の荒廃した町の姿になったらしい。」

 

フェロー
「なるほど…。
そのカンパニーが撤退する事になった
ナノパンデミックってどういう内容なの?」

 

オフィサー
「それはまたゆっくり話そう。」

オペレーター(無責任)
「そろそろカベノウエに着くよ~!
みんな準備よろしくちゃ~ん!」

 

○カベノウエ跡地

「カベノウエに到着し下船すると
そこは町の姿は無くガレキの山と化していた。」

 

フェロー
「うわぁ~…見事に町の痕跡が無いね…。」

 

エリシア
「はい…。全部ガレキの山です…。」

 

マスター
「ん…?人の影…!!」

 

フェロー
「敵!?」

トレーダー男
「よう、お前らこんなとこで何やってんだ?」

 

マスター
「なんだ、トレーダーか。」

 

フェロー
「おじさんはここで何してるの?」

 

トレーダー男
「あぁ、俺か?
俺はこの辺りのガンスネイルや、デンデンフレイムを
狩って「スネイルミート」を集めてるんだ。」

 

トレーダー男
「スネイルミートは美味いし、シチューの材料になるから
酒場のネタで結構良い値で売れるんだよ。」

 

フェロー
「げ…、またカタツムリ…。ゲロゲロ…。」

 

トレーダー男
「なんだ、嫌いなのか?
見た目に反して結構うまいんだぞ?」

 

エリシア
「この前食べました!美味しかったです!」

 

マスター
「そういや、この辺で
酒場とか宿があった情報とか無いか?」

 

トレーダー男
「ん~…そうだな。確か酒場の「ウォトカ」が
美味かった。特に特級は格別だったな!」

 

フェロー
「いやいや…お酒の情報じゃなくて…。」

 

トレーダー男
「ああ、すまんすまん。
確か宿もあったぞ。結構でかかったな。」

 

マスター
「なるほど。
もしかすると、宿にエリシアの父親が
泊った記録が残ってるかもしれん。」

 

フェロー
「あー、宿帳なら確かにそうだね。
ガレキの下を探す事になるけど…。」

 

エリシア
「残っているでしょうか…。」

 

フェロー
「火災とかで燃えてなければあると思う。
あと宿帳は宿泊した人が書けるスペースとかもあるから
何か書いてるかもしれないね。」

 

フェロー
「それじゃ、宿帳を探しに行こう!」

 

エリシア
「はい!!」

 

レッドフォックス?
… …。

 

─ 数時間後…

 

○ハンターオフィス

 

カベノウエで探索を終えた
フェロー達はハンターオフィスにいた。

 

フェロー
「ふぅ。とりあえず宿帳を見つけたよ。
かなり苦労した…。」

 

エリシア
「はい、服も汚れちゃいました…。」

 

マスター
「ガレキの下から見つけたもんな。
俺もさすがにこの体だと
疲れたな…。」

 

オフィサー
「うむ、皆ご苦労だった。」

 

フェロー
「たまにはさ~、船長さんも『ご苦労だった』って
言うだけじゃなくて手伝ってよ~。」

 

オフィサー
「いや、そのあれだ…。
私は色々と忙しいからな。」

 

マスター
「さっきまで酒場のピンボール台を
メンテナンスしてたけど、あれ趣味だろ?」

 

オフィサー
「うぐ…、ゴホン。
あれも皆が酒場で息抜きが出来るようにだな…。」

 

フェロー
「はいはい。
とりあえず読んでみようよ。」

 

フェロー
「さてと、このゴーグルで…。」

 

マスター
「いや…昔の文字じゃないから
ゴーグルはいらんだろ。」

 

フェロー
「あ、そっか。えーっと…どれどれ…。」

 

フェロー
「あっ!!「ニコラ」!
お父さんの名前があったよ!」

 

エリシア
「あ、本当ですね!」

 

フェロー
「何かスペースに書いてないかな…。
あ、200X年X月X日「ニコラ」!あったよ!
読むね。」

 

+++——————————————————————————————-+++

カベノウエに着いた。
カベノシタと違い、すごく雪が降っていて寒い。
しかしここの住人は、皆あたたかい。

ご飯も美味しかった。
夕食の黒パンや干し肉も絶品だった。

名物のウォトカは飲みたかったが、
私はお酒が飲めない。非常に残念だ。

+++——————————————————————————————-+++

 

フェロー
「なんか日記みたいだね…。」

 

マスター
「ま、そんなもんだろ。続きを読め。」

 

+++——————————————————————————————-+++

しかし、ここに来ても確信的な
情報を得ることが出来ない。
ここに元軍に所属していた
生き残りが居たと聞いたのだが…。

当時の様子が記録に残っていない以上
情報を聞きまわるしかない。

少し得た情報によると、ナノマシンのみならず、
「大破壊」前に造られたもの、
もしくはその複製品にも影響したようだ。

+++——————————————————————————————-+++

 

フェロー
「お父さんは何かを調査する為に
各地を転々としていたみたいだね。」

 

+++——————————————————————————————-+++

エリシアもだいぶ大きくなった。
この子は本当に賢い子だ。

+++——————————————————————————————-+++

 

エリシア
「私の名前が書いてある…。」

 

フェロー
「もしかして小さい時のエリシアちゃんと
一緒に行動してたのかな?」

 

エリシア
「記憶が…。」

 

フェロー
「そっか…。
エリシアちゃん記憶喪失だもんね…。」

 

+++——————————————————————————————-+++

ここではもう得られる情報は無さそうだ。

明日にはカベノオクに向かうとしよう。

+++——————————————————————————————-+++

 

マスター
「次はカベノオクに向かうって書いてるな。
しかし、場所がわからん。」

 

フェロー
「とりあえず今日はここまでにして
明日酒場とかで話を聞いてみよう!」

 

エリシア
「…はい!」

 

エリシア
「でも良かったです。
何も残って無いだろうな…って
ずっと思っていたので。」

 

フェロー
「エリシアちゃん…。」

 

エリシア
「なんかホッとしたらお腹が空きました。」

 

マスター
「よし、何か作ってやろう。
何が食べたいんだ?」

 

エリシア
「またシチューが食べたいです!」

 

マスター
「わかった、作ってやろう。
さっき会ったトレーダーに
スネイルミートを少し分けてもらったからな。」

 

フェロー
「うぇ…、またカタツムリ…。
勘弁してぇ…。」

 

To Be Continued…

 


【メインストーリー第25話】より強くなる為に

投稿者:
【運営】鶏太朗

○ガレージ

 

ガレージにはランドシップの強化を計る為
エンジニア達の姿があった。

エンジニア
「さて…っと。
雪原地帯に行く為にランドシップを強化しないとね。」

 

フェロー
「えっ、ランドシップって雪の中走れないの?!」

 

エンジニア
「殆ど荒野か砂漠だしね。
一応海の中も走れるんだよ!」

 

フェロー
「お~!さすがシップっていうだけあるね!」

 

話をしていると、ショップ姉妹が大きな荷物を
荷台に乗せてガラガラとやって来た。

売店の店員
「よいしょ…っと。
エンジニアさんに頼まれていたパーツを
トレーダーさん達から仕入れてもらいました!」

 

メタルショップ店員
「こっちも雪山のモンスターだから
火炎系の武器をたくさん仕入れておいたよ… …。」

 

フェロー
「まるやきにしてくれるわ!
ブロロローー!!ってやつだね!」

 

メタルショップ店員
「ほら、ファイヤーダンス…カークスボイラー…
ケルベロス…色々あるよ… …。」

 

売店の店員
「おー、さすが、お姉ちゃん!
これで皆さん安心して戦えますね。」

 

メタルショップ店員
「えへへ… …。」

 

エンジニア
「ん~…。あとは足周りに付ける
雪かき的なものがあれば良いんだけど。」

 

フェロー
「スタッドレスタイヤじゃダメなの?」

 

エンジニア
「いやいや、クルマじゃないんだから…。」

 

フェロー
「あっ、そっか。」

 

エンジニア
「大きい魚のヒレみたいなの無いかな?
すごく丈夫な物だとさらにいいんだけど。」

 

売店の店員
「う~ん…魚みたいなモンスターいましたっけ?」

 

売店の店員
「あっ、ヒゴイウオとかどうでしょう?
マゴイウオなんかも!」

 

フェロー
「それ…、『ランドハスキー』の遺伝子組み換え技術で
生み出した改造賞金首じゃん。
しかも季節外れだし、アイツらヒレ落とさないし…。」

 

メタルショップ店員
「ソラトビウオ… … 機械のエラを落とす… …。」

 

エンジニア
「いやいや、さすがに小さすぎるよ。」

 

売店の店員
「あっ、コハン草原にいる
“サカナツェペリン”はどうでしょう?」

 

メタルショップ店員
「あのお魚さん… …フワフワしてて可愛い… …。」

 

エンジニア
「確かに”サカナツェペリン”のヒレなら大丈夫かも。」

 

エンジニア
「じゃ、フェローさんよろしくね。」

 

フェロー
「またスターフォールに戻るの~…。
最近扱いがひどいよ~…。」

 

エンジニア
「あ、お土産にスターフォール名物
ぬめぬめバーガー買ってきてよ。」

 

フェロー
「聞いた事もないし、
絶対それ美味しくないでしょ…。」

 

─ 数時間後…

 

○ガレージ

 

フェローは目的を果たし、
ガレージに駆け込んできた。

 

フェロー
「ハァハァ…とってきた…どー!」

売店の店員
「おつかれさまです!
まんたんドリンク飲みますか?」

 

フェロー
「の、飲む…。ゴクゴクゴク…。」

 

フェロー
「…うっ…!まんたーんドリンクっ!」

 

エンジニア
「うるさいなぁ…。
で、依頼した物はどこ?」

 

フェロー
「はい。これでいいでしょ?」

 

フェローは荷台に乗った、
沢山の鋼鉄のヒレを指さした。

 

メタルショップ店員
「ヒレが… …いっぱい… …。」

 

エンジニア
「おー、いっぱいだね。
これで足回りの強化が出来るよ!」

 

フェロー
「そういえば、ついでにこの素材も手に入ったよ。」

 

エンジニア
「お~、メカ浮き袋残骸。
空に浮かぶ原理はよくわからないけど、何かに使えそうだね。」

 

メタルショップ店員
「これを大量にランドシップに取り付ければ… …
空中戦艦みたいになるかな… …。」

 

フェロー
「『ははは!見ろ!人がチリのようだ!』ってやつだね!」

 

エンジニア
「それ大破してるし、色々とダメじゃん…。」

 

フェロー
「そういえば、エンジニアってすごいよね。
一人で殆どランドシップのあれこれやってるしさ。」

 

エンジニア
「ん?そうかな?ボクはみんなと戦えないから
こうやって影ながらサポートをしてるだけだよ!」

 

フェロー
「そんなに技術もあるんだし、
自分でガレージを開けばいいのに。
なんでエンジニアはランドシップにいるの?」

 

エンジニア
… …。

 

エンジニア
「ボクね、小さい時に両親を亡くしてて
孤児だったんだ。」

 

フェロー
「あっ、ごめん。聴いちゃいけなかったかな…。」

 

エンジニア
「ううん、大丈夫。」

 

エンジニア
「ボクはすごく大きな湖があるレイクランドってところの
フロータシティって街の孤児院で育ったんだ。」

 

売店の店員
「確か、レイクブリッジって名前の大きな橋が
有名なところですよね。」

 

エンジニア
「うん。お父さんが結構有名な
腕ききのエンジニアだったんだ。」

 

エンジニア
「お父さんの影響なのか、
小さい時から機械とかをいじったりするのが好きだったんだけど、
孤児院を出た後フロータシティのガレージで働いていたんだ。」

 

メタルショップ店員
「お父さんの血を受け継いだんだね… …。」

 

エンジニア
「旅の途中に立ち寄った船長達が
たまたまボクが働いてたガレージに来てね、
船長が乗っていた戦車を改造してあげたんだよ。」

 

フェロー
「え?船長って元々ハンターだったの?」

 

エンジニア
「そうだよ。
現役時代は「黒獅子」と恐れられていた
凄腕のハンターだったんだよ。」

 

フェロー
「ほえ~。そんなすごかったんだね。」

 

エンジニア
「それで「私達と一緒に来ないか?」って
船長に誘われて、今に至るって感じかな。」

 

フェロー
「腕を買われたってことか~。
船長もなかなか隅に置けない男だね!」

 

エンジニア
「まぁ、その頃から色々お世話になってるし
本当に船長には感謝してる。
だからボクも恩返ししないとって思って。」

 

売店の店員
「エンジニアさん…。」

 

エンジニア
「よしっ!この話は終わり!
今から作業に取り掛かるから
完成したらカベノウエへ向かおう!」

 

売店の店員
「私もお姉ちゃんと一緒に手伝います!」

 

メタルショップ店員
「もちろん… …。」

 

フェロー
「じゃ、あたしは研究所に戻るよ~。
またね~!」

 

エンジニア
「はいはーい。また後でねっ。」

エンジニア
… …。

 

エンジニア
(お父さん…お母さん…。)

 

To Be Continued…


【メインストーリー第24話】立ちはだかる壁

投稿者:
【運営】鶏太朗

○サロン

 

マスターとエリシアは
情報を聞く為にサロンに来ていた。

サルーンガール
「あら、エリシアちゃんじゃない。
体調はもう大丈夫なのぉ?」

 

エリシア
「はい!もう大丈夫です!」

 

サルーンガール
「あら、良かったわぁ。
そういえば、ここに来るなんて珍しいわね。
どうしたの~?」

 

マスター
「ここらへんはあまり俺も知らないから
サロンにいるハンター達に情報を聞きに来たんだ。」

 

サルーンガール
「あ、なるほどぉ。
でも酒場にもハンター達はいるじゃない~?」

 

マスター
「みんな酔っ払っててマトモに
話できる奴が少ないからな。」

 

サルーンガール
「確かに言われてみればそうねぇ。
ここは各地を巡っているハンター達が多いから
色々と情報が聞けそうね。」

 

マスター
「おい、そこのあんた。」

ハンター男
「おう、マスターじゃないか。
どうしたんだ?」

 

マスター
「もうこの辺りに街…というか
街の跡地はないのか?」

 

ハンター男
「壁の手前はカベノシタしか無いぞ。
壁の向こう側に行くと「カベノウエ」という街があるみたいだな。」

 

マスター
「カベノウエか。」

 

ハンター男
「昔、カンパニーによって壁が破壊され行き来出来てたんだが、
何者かによって壊されたはずの壁が修復されてたんだよ。」

 

ハンター男
「しかもそれだけならまだいいんだが、防衛システムまで再起動しちまってさ。
俺達もしばらくは行けなかったんだよ。」

 

マスター
「なるほどな。それで向こう側の情報が
全然来なかったわけだ。」

 

ソルジャー女
「ここ数か月前にハンターオフィス主導の元
「東部奪還命令」という大規模作戦が行われ、
今は通れるようになってるらしい。」

 

ハンター男
「おぉ、そうなのか。しばらく
ちょっと用事でトコナツに居たから
全然知らなかったぜ。」

 

ソルジャー女
「ただ、東側は極寒地域で雪が降ってるし、
ホワイトランスと呼ばれるユキザメが徘徊しているらしい。
もし行くなら用心した方がいいわよ。」

 

エリシア
「雪が降ってるんですね!
私、雪見たいです!」

 

ハンター男
「嬢ちゃんは雪が見たことないのか。
綺麗だぞ~。寒いけどな、ガハハハハ!」

 

マスター
「なるほど、ありがとう。
よし、情報も得たし船長に話に行くか。」

 

○司令室

 

マスターはサロンで聞いた情報を船長に報告した。

 

マスター
「…という事らしい。」

 

オフィサー
「ふむ、カベノウエか…。」

 

オフィサー
「たしかあの作戦では「北」「中央」「南」と
壁が三ヶ所破壊されていたはずだな。」

 

オペレーター(ゆるふわ清楚系)
「ここからですと、南が一番「カベノウエ」に近いと思われますが、
周辺をユキザメが徘徊している為、非常に危険です。」

 

オペレーター(ゆるふわ清楚系)
「最近では南の壁前に謎の二脚歩行型戦闘機械が
居座ってるらしいとの情報も入っており、
倒さないと通れないようになってるみたいです。」

 

オフィサー
「うーむ…。少し遠回りになるが
ここから一番近い「中央」から入り、
山岳地帯を超えて向かうしかあるまい。」

 

オペレーター(あっさりサバサバ系)
「了解しました。」

 

オペレーター(天真爛漫かわいい系)
「準備よーし!じゃ、しゅっぱーつ!」

 

─ 数時間後…

 

○壁の前

 

ランドシップクルー 一同は
中央の壁前へ到着した。

フェロー
「おおー!こうやって壁の前に来ると
すごいでっかいね~!」

 

フェロー
「これをハンター達は力を合わせて破壊したんだね~。やっぱりみんなすごいなぁ~。」

 

フェロー
「どれどれ…。えいっ!!」

 

フェロー
「いたーーい!!いったたたた…。」

 

マスター
「お前はバカか…。
そんなもの素手で壊せるわけないだろ…。」

 

フェロー
「でもマスターなら素手で破壊できるでしょ?
あれぐらい。」

 

マスター
「俺の愛用していた『デュアルファング』があれば、
現役の頃だったら傷ぐらいは付けれたかもな。」

 

オペレーター(ゆるふわ清楚系)
「船長、大変です!南にいる二脚歩行型戦闘機械と
酷似しているモンスターが中央の壁も防いでるようです。」

 

オフィサー
「なんだと…中央もか…。
北はカベノウエまで通れないし、
う~む…。やむを得んな。」

 

オペレーター(あっさりサバサバ系)
「あれは…シリーウォーカー!?
この前の作戦で倒したはずでは。」

 

オフィサー
「とにかくそいつを倒さない事には先に進めん。
ハンター諸君よろしく頼んだぞ。」

 

─ 激闘の末…

 

○壁の前

オフィサー
「ご苦労。なんとか倒せたようだな。」

 

オフィサー
「無事シリーウォーカーも倒せた事だ。
一旦ランドシップに戻り
壁の向こうに行く準備をせねばなるまい。」

 

オペレーター(あっさりサバサバ系)
「しかし、気になりますね。
一体誰がシリーウォーカーを…。」

 

フェロー
「この前の「東部奪還命令」の大規模作戦の時も
壁がだいぶ破壊されてからシリーウォーカーが
阻止をするように現れたみたいだよね。」

 

ドクター
「最近南の壁前に出現した謎の二脚歩行型戦闘機械も気になるわね。
何か向こう側へ行かせたくない理由でもあるのかしら…。」

 

マスター
「秘密裏に俺達の行動を妨害しようと
している人間がいる…ってことか。」

 

オフィサー
「まさか、アラド…。」

 

フェロー
「あの仮面被ったおっさんのこと?」

 

オフィサー
「うぅむ…。違うか。」

 

フェロー
「でもアラドだったら
急に目の前に現れそうじゃない?」

 

マスター
「いや、そんなキャラじゃないだろう…。
ヤツは隻眼らしいが、眼帯を付けてるかわからないしな。」

 

オフィサー
「とにかく警戒を怠らないように。」

 

フェロー
「それじゃ、一度ランドシップに戻ろう~!」

 

To Be Continued…


【メインストーリー第23話】ドクターって何者?

投稿者:
【運営】鶏太朗

○ラボ

 

フェローはエリシアに料理を渡す為、
ラボに駆け込んできた。

 

フェロー
「エリシアちゃーん!
マスターに作ってもらってきたよー!」

ドクター
「フェローちゃん…。
本当に静かにしないと…わかってるわよね?」

 

フェロー
「えぇ…ドクター、ごめん…。
その変な薬打つのだけは勘弁して…。」

 

エリシア
「あ、フェローさん。」

 

フェロー
「お、少し良くなったみたいだね。
顔色も良くなったし!うんうん!」

 

フェロー
「はいこれ!”たっぷり野菜の炒め物”だよ!」

 

エリシア
「あの…フェローさん。
これ少し減ってるんですけど…。」

 

フェロー
「えっ!?なーんのことかなー?
アッハッハ!」

 

エリシア
「フェローさん…。
口元にソースが…。」

マスター
「お前、つまみ食いしただろ。」

 

フェロー
「げぇ!?マスター!
……つい、出来ごころで…。」

 

マスター
「ったく…。そんな事だろうと思って
追加でこれを作ってきてやったぞ。」

 

マスターは美味しそうな”シチュー”をエリシアに差し出した。

 

エリシア
「わぁ…!美味しそう。いい匂い。」

 

マスター
「スネイルミートのシチューだ。
他にはカニガンから取れた白身とかも入っている。」

 

フェロー
「げ…、カタツムリ?!カニガン!?
ゲロゲロ…。」

 

マスター
「高級食材の”エスカルゴ”ってあるだろう。
あれはワインによく合うし、うまいんだぞ。」

 

フェロー
「でもそれ…ガンスネイルとかデンデンフレイムから
取れたやつだよね…食用じゃない気が…。」

 

エリシア
「んっ…!美味しいです!」

 

フェロー
「エリシアちゃんって好き嫌いなさそうよね…。」

 

ドクター
「エリシアちゃんもだいぶ回復したし、
もう少ししたらみんなと一緒に行動が出来そうね。」

 

フェロー
「そしたら一緒にお父さんを探しに行こうね!」

 

エリシア
「はい!!」

 

フェロー
「だけど、そのエリシアちゃんの
お父さんをよく知ってる男の人って
どこにいるかアテはあるの?」

 

マスター
「さっぱりわからん。
何せ酒場で話を聞いただけだからな。」

 

マスター
「その話によると、何かを研究していた
名の知れた科学者だったと聞いたな。」

 

エリシア
「はい!!」

 

ドクター
「もしかして”ミトラ”を作ったのは
お父さんだったという可能性が出てきたわね。」

 

マスター
「とりあえず手当たり次第情報をかき集めるしかなさそうだな。」

 

フェロー
「そうだね~。大変だけど、
調査・情報収集ならこのあたしにお任せあれ!」

 

マスター
「一番お前が頼りにならないんだが…。」

 

エリシア
「ふぅ…。マスターさん!ご馳走様でした!」

 

マスター
「うまかったか?それは良かった。」

 

ドクター
「さて、それじゃキミ達にはもう少し働いてもらうわよ。」

 

フェロー
「ドクター最近人使い荒いよ…。」

 

ドクター
「あら?そうかしら?
エリシアちゃんの体力を付けるために
「アンコウの肝」を持ってきて欲しいのよ。」

 

フェロー
「『アンコウの肝』って確かスターフォールにいる
チョウチン・ジハンコウから取れる素材だよね…?」

 

ドクター
「そうそう。アンコウの肝って
ビタミンが豊富で高カロリーだから
体が弱い女性にピッタリなのよ。」

 

フェロー
「いや、わかるけどさ…。
スターフォールに戻らないといけないんだよ。
めちゃくちゃ遠いじゃん…。」

 

ドクター
「あら、転送装置を使えばすぐじゃない。
さ、早く行ってきてちょうだい。」

 

フェロー
「…はいはい、わかったよ~。」

 

ドクター
「ちゃんと取って帰ってきたら」
チェリードーナツあげるわよ。

 

フェロー
!!
「行ってきまーす!!」

 

ドクター
(単純だわ…。)

 

─ 数時間後…

 

○ラボ

 

フェローは目的を果たし、
ラボに駆け込んできた。

フェロー
「とってきたどー!!」

 

ドクター
「フェローちゃん…?」

 

フェロー
「はい…、すみませんでした。」

 

ドクター
「たしかに依頼の「アンコウの肝」ね。
これで栄養材を作れるわ。
さっそく取り掛かるわね。」

 

ドクターの操作でラボの機械が
怪しげな音と光を放ちながら動き出した。

 

ドクター
「さあアンコウの肝がアンコウの肝に
マージしていくわ…。」

 

フェロー
「ほんとに何回見ても慣れないね…。」

 

ドクター
「さあ、できたわ。
さて、今回は飲み物じゃなくて
食べ物にしてみたわ。」

 

フェロー
「おぉぅ…。相変わらず見た目がグロい…。」

 

ドクター
「まあ、どんな見た目でも
肝心の効き目は変わらないわ。
さあ、どうぞ。」

 

エリシア
「はい、…もぐもぐ…。
チョコレートの味がします…。」

 

フェロー
「えぇ…チョコの味がするの!?
ちょっと食べてみたいかも…。」

 

ドクター
「じゃ~、今度はドーナツ味の
薬を作ってあげましょうか?」

 

フェロー
「いや…遠慮しときます…。」

 

フェロー
「そういえば、酒場でさ
レッドフォックスって人に会ったよ。
あのフード被っててあたし達を助けてくれた人。」

 

ドクター
「あ、あれフォックスだったのね。
まぁ、なんとなくそんな感じはしてたけど…。」

 

フェロー
「え、レッドフォックスの事知ってるの?」

 

ドクター
「ええ。知ってるも何も彼女のサイバーウェアを
メンテナンスしてるのは私よ。」

 

フェロー
「ええ!?そうなの!?しかもサイバーウェアって、
体の一部を機械に置き換える肉体強化技術だよね。
だからあの人あんなに強いんだ…。」

 

ドクター
「そうよ。元々はグレイ博士が彼女のメンテナンスを
してたんだけど、数年前から消息不明なの。
だから私が代わりにやってあげてるのよ。」

 

フェロー
「そうだったんだ…。だからあの人
よくランドシップ内で見かけるんだね。
てっきり誰かに雇われた傭兵かと思ってたよ~。」

 

フェロー
「でもそれってみんな知ってるの?」

 

ドクター
「知らないわよ。彼女は元賞金首だし、
よく思わない人もいるかもしれないわよね。
ま、特に言う必要性も感じないしね。」

 

フェロー
「なるほど~。ドクターって本当に色々出来るよね。
戦車も修理できるし…。
サイバーウェアの技術はどこで学んだの?」

 

ドクター
「さっきも名前を出したけれど、
サイバーウェアの権威と言われた
「グレイ博士」の元で昔技術を学んでいたのよ。」

 

ドクター
「だからグレイ博士のところに来ていた頃から
フォックスとは顔見知りよ。」

 

フェロー
「え、それってドクターが何歳の時の話なの…?」

 

ドクター
「そうね~。13歳頃の話かしら?」

 

フェロー
「ドクターって一体何者なの…。」

 

To Be Continued…


【メインストーリー第22話】フードの下に隠された謎

投稿者:
【運営】鶏太朗

○ラボ

 

エリシアの様子を見に
フェローとラボに来ていた。

 

フェロー
「ドクター!
目覚めたエリシアちゃんはどこなのー!?」

 

ドクター
「だからフェローちゃん、ラボで騒がないで。」

 

ドクター
「静かにしないと、この謎の薬を注射しちゃうわよ?」

 

フェロー
「だから謎の薬って何!?
なんか変な色してるしそれ…。」

エリシア
「……あ…フェローさん…。」

 

フェロー
「エリシアちゃん!!大丈夫!?」

 

エリシア
「あ…あの…、あまり揺らさないで下さい…。」

 

ドクター
「フェローちゃん?」

 

フェロー
「ご、ごめんなさい…。つい…。」

 

フェロー
「エリシアちゃん、何か覚えてる?」

 

エリシア
「いえ…。ミサイルが襲って来た瞬間までは
若干記憶があるんですけど…。その先は…。」

 

ドクター
「当然といえば当然だけど、
あの時の記憶は欠落しているわ。」

 

ドクター
「色々落ち着いてから質問してみたけど…
「砲弾の弾道を曲げた事」「しゃべり方が
変わった事」は本人にもわからないみたい。」

 

ドクター
「もちろん、今までそんな経験は
一度も無いらしいわ。」

 

ドクター
「ちなみに、今はエリシアちゃんの左手にある
紋章も光っていないわね。」

 

フェロー
「ふむふむ、そりゃそうか…。」

 

ドクター
「フェローちゃんが調べてくれたエリシアちゃんの
首飾りあるじゃない?」

 

ドクター
「ほら、古びた書物に書かれていた
“絶大なる力を制御するための首飾り”って。」

 

フェロー
「うん、書いてあったね。」

 

ドクター
「この首飾りが無ければもっとすごい力を
発揮していたのかもと考えると
少し恐ろしいわね…。」

 

エリシア
「え…、私怖いですか…?」

 

フェロー
「いやいや!!エリシアちゃんは可愛いよ!!
私の天使だよ!!」

 

ぐぅ~ … …。

 

エリシアのお腹の音がラボに響く。

 

エリシア
「はぅ…。お腹がすきました。」

 

ドクター
「そういえば、何もあれから食べてないものね。
食欲がある事は良いことだわ。」

 

フェロー
「そうそう!さっき食材を調達してきて
今マスターに料理を作ってもらってるから
ちょっと取ってくるね!」

 

エリシア
「はい!!」

 

○酒場

料理を取りに来たフェロー。
酒場はいつもにも増して賑わっていた。

 

フェロー
「うわー、今日はいつもよりお客さんがいっぱい。
マスター儲かってるねー。」

 

マスター
「ほらよ。焼きアメーバ、おまちどう。」

 

マスター
「お、来たか。
すまん、ちょっと今客がいっぱいでな。
あとでいいか?」

 

フェロー
「いいよー。じゃあ、なんか飲んで待ってるね。
じゃ、カクガリータちょうだい。」

 

マスター
「それよりお前はツケを先に払え。」

 

フェロー
(あれ?
あそこにいるのは…さっきの…。)

フードをかぶった女
……。

 

フェロー
「あ、あの!
先程は助けて頂いてありがとうございました!」

 

フードをかぶった女
「…別にアタシは、するべき事をしただけさ。」

 

フードをかぶった女
「そういえば…。
アンタ達はあのエリシアって子のお目付役。
そうだろ?」

 

フェロー
「お目付役…。まぁ、そんな感じかな?」

 

フードをかぶった女
「だったら、アンタ達があの子のお目付役に
ふさわしいのか…。その実力見せてくれないかい?」

 

フードをかぶった女
「ランドシップから西にいったところに
「人喰い砂漠」と呼ばれる大きな砂漠地帯がある。」

 

フードをかぶった女
「そこに、戦車でさえもその巣に飲み込んで喰らうと
言われている巨大アリジゴク
『戦車ジゴク』と呼ばれる賞金首がいるんだよ。」

 

フードをかぶった女
「そいつを倒してアタシに実力を見せてくれないか?
まぁ、頑張りな。」

 

─ 数時間後…

 

○酒場

酒場に戻ると、さっきと変わらずマスターと
フードの人が話をしていた。

 

フェロー
「ふっふっふ!「戦車ジゴク」を倒して来たよ!」

 

マスター
「いや、お前は何もしてないだろう。」

 

フェロー
「したよ!近くの岩陰に隠れて
ずっと応援してたんだから!」

 

フードをかぶった女
「ほう…。アンタ、
なかなか見込みがありそうだ。」

 

フードをかぶった女
「だけど、もっと強くならないと
あの子は守れないよ。」

 

フードをかぶった女
「でも、なかなかいい目をしてるよ、
アンタ。きっと強くなる。そんな目だ。」

 

マスター
「おいおい。それぐらいにしとけ。
あまりこいつを、からかうんじゃない。」

 

フード女
「アーッハッハッハ!ごめんごめん。
面白くてつい、ね。」

 

マスター
「ああ、そういえば紹介がまだだったな。」

 

マスターの言葉に続き、ゆっくりフードを脱いだ。

マスター
「こいつの名前は『レッドフォックス』」

 

マスター
「俺がソルジャーとして現役だった頃、
同じ軍の部隊に所属していた仲間だ。」

 

フェロー
「ほぇー、女の人だったんだ…。びっくり…。」

 

マスター
「昔は『赤い悪魔』としてその名を恐れられ、
ハンターオフィスから賞金を懸けられていた事も
あったんだぞ。」

 

フェロー
「ええ!?賞金首だったの…!?」

 

レッドフォックス
「あはは、試しに1回戦ってみるかい?
ホラホラ。」

 

フェロー
「け、結構です…。」

 

レッドフォックス
「……プッ、アッハッハッハ!」

 

レッドフォックス
「おっもしろいなぁ!
そんなにビビらなくていいのに。」

 

マスター
「…おいおい。いい加減にしろ。」

 

レッドフォックス
「ごめんごめん。本当に面白いなぁ、キミ達は。」

 

マスター
「まぁ、よくうちの酒場に来ているから
何か困った時は相談してみるといい。
色々とアドバイスしてくれるはずだ。」

 

レッドフォックス
「ん……?話は聞くけど、すまないが
何度も言っている通り、アタシは
アンタたちと一緒に戦うつもりはないよ。」

 

マスター
「…ふん、相変わらずだな。わかったよ。」

 

フォックス
「それじゃ、アタシはそろそろ帰るよ。」

 

フォックス
「じゃあね、アンタ。
もっと強くなるんだよ。……もっと、ね。」

 

フェロー
「なんかよくわからない人だね、
フォックスさんって。」

 

マスター
「すまんな、悪いヤツではないが、
あいつはああいうヤツなんだ。
俺も付き合いは長いが、何を考えてるか判らん。」

 

マスター
「ああ、そうだ。ほらよ。」

 

マスターは美味しそうな
「たっぷり野菜の炒め物を差し出した。」

 

フェロー
「おおー!美味しそう!それでは一口…。」

 

マスター
「…お前が食ってどうする…。」

 

フェロー
「ちぇー。」

 

フェロー
「それじゃ、ちょっと遅くなっちゃったけど、
エリシアちゃんに持って行ってあげよう!」

 

To Be Continued…


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