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【メインストーリー第53話】怖い物知らず

投稿者:
【プロデューサー】KAZ

○シェルターC05

戦闘が続き消耗が激しい為、
フェロー達は近くにあった
シェルターC05で一旦休憩をとることにした。

 

白百合
「ふぅ。ここなら少し休めそうですね。」

 

フェロー
「えーっと…、記録によると、
このシェルターは元々ダンジョンみたいだったけど、
エルピス作戦の際、キャンプにする為
モンスターは掃討されたみたい。ここなら安全だね。」

 

白百合
「おっしゃる通り、周辺に敵の気配はありませんね。」

 

フェロー
「でも、早く行かないとエリシアちゃんが心配だね…。
出来るだけ急ごう。」

 

白百合
「そうですね…。
紅葉、大丈夫ですか?」

紅葉
「大丈夫ですわ。
傷もこの通りですわ…。」

 

白百合がふと紅葉の腕に負った傷に
目をやると…

あれだけひどかった傷も
みるみるうちに塞がっていく。

 

白百合
「傷が…治癒している…。
しかもすごい速さで…。」

 

フェロー
「紅葉ちゃんも改造人間だったの?!」

 

紅葉
「いえ、改造人間ではありませんわ。
お姐様にはずっと黙っていましたが…。

…私はミュートと呼ばれる亜人間のハーフなんです。」

 

白百合
… …!

フェロー
「ミュートって…
野生動物と遺伝子を配合して生みだされた種族だよね。
昔、その研究データを見たことあるよ!
その治癒能力の高さもミュートだからなの?」

 

紅葉
「その通りですわ。
ミュートは元々過酷な環境下で労働をさせる為に
作られた種族なので、どんな環境にも適応性が高く、
互いに生命を維持できるように作られていますの。

メディックの技術を持っていると言いましたが、
あれは嘘で、ミュートだからですわ。」

 

フェロー
「なるほど~…。
だから他の人を治癒する事も出来るんだね。

そういえば紅葉ちゃんは
どんな野生動物の遺伝子を持っているの?」

 

紅葉
「私はミツアナグマ…、
『ラーテル』ですね。」

 

フェロー
「ラーテルって図鑑で見たことがある!
確か…、可愛い見た目だけど、
『世界一怖い物知らずの動物』って呼ばれてるんだよね。

あ、だから大型賞金首が相手でも
勇猛果敢に立ち向かうのね…。」

 

白百合
「… …驚きました。」

 

紅葉
「お姐様、黙っていて申し訳ございません…。
正体を明かす事でお姐様に嫌われるかと思って…
なかなか言い出せませんでした…。」

 

白百合
「紅葉、いいのよ。
紅葉は紅葉ですから…。
何も変わらないですわ。」

 

紅葉
「お姐様…。」

 

フェロー
「紅葉ちゃんは、シロちゃんは
小さい頃から姉妹のような関係で
育ったって言ってたよね?

その頃からミュートだったの?」

 

紅葉
「はい。ミュートには人体改造を受けて
なるケースもあるようですが…

私は旧統合軍の残党が運営していた
研究施設で人間の遺伝子とラーテルの遺伝子を
配合して生みだされた対モンスター用の人造人間です。」

 

白百合
「対モンスター用の人造人間って事は…
ノアの軍勢と戦う為に生み出されたって事ですか?」

紅葉
「そうです…。

私達は『アンチノア・チルドレン』と
呼ばれており、ノアの軍勢を倒す為だけに作られ、
訓練されていました。

色々な動物との配合実験は繰り返され、
中には自我を持たない物、"使い物にならない物"は
次々に破棄されていました。」

 

フェロー
「破棄って…殺されたって事だよね…。
… ひどい…。」

 

紅葉
「はい、その事もあり
研究施設が"非人道的な実験を繰り返している"と激しく批判され、
最終的に潰されてしまいました。

そこで身寄りの無い私を当時軍にいた
お姐様のお父様に引き取られました。」

 

白百合
「そうだったんですね…。
お父様からは戦争孤児だった紅葉を引き取った としか
聞かされていませんでしたわ。」

 

フェロー
「でも旧統合軍って事は…
少なくとも40~50年以上前だよね…。
紅葉ちゃんって実際はいくつなの…?」

 

紅葉
「人間の年齢では19歳ですわ。
ミュートは人間よりも見た目の年齢成長が遅いんですの。」

 

フェロー
「そ、そうなんだね~…。」

 

紅葉
「この研究施設の他にも旧統合軍の残党が
"非人道的な実験を繰り返している"施設は多数存在していました。

このグラウンド・ゼロ地方にかつて出現していた
サイバーソルジャーという兵士の成れの果てが居たのはご存じですか?」

 

フェロー
「えーっと…確か…、
CSガンナーやCSハンマーの事かな?
データベースには存在してるのは知ってるけど…。」

紅葉
「はい。その兵士達も元々はサイバーアップして
戦闘能力を強化した人間でした。

マスターさんのような
ビーストの兵士達と同じ感じですね。

しかし、研究所でさらにパワーアップさせる為、
身体に適合しないサイバーウェアや薬品類を
多数埋め込む実験を繰り返した結果、拒否反応で
心身に異常をきたし、自我を失い人々を襲うようになったそうです。」

 

白百合
「ノアの軍勢と対抗する為に
必死だったんですね…。」

 

フェロー
「旧統合軍は闇が深いね…。
そういえば二人はなんで軍に志願したの?」

 

白百合
「わたくしは、お父様が元々旧統合軍の軍人だったので
お父様に憧れ、軍に志願しました。」

 

紅葉
「私には家族がいません…。

ですから、お姐様を本当の家族のように
大切に思っています。
私が新統合軍に入ったのもお姐様と
ずっと一緒に居たかったからですわ。」

 

白百合
「紅葉…。」

 

フェロー
「本当に紅葉ちゃんはシロちゃんの事を
慕っているよね。羨ましいよ~…。」

 

白百合
「フェローさんは御姉妹は
いらっしゃらないんですか?」

フェロー
「一応姉がいるんだけど、私は小さい頃に親元を離れて
ずーっとトレーダー達と一緒に世界中を旅していたからね。

風の噂では、姉がハンターをやってるらしいんだけど、
今はどこで何をしているのか全くわからないね~。」

 

紅葉
「お姉様がいるんですわね。
どんな方だったんですか?」

 

フェロー
「ん~…、一言でいうと『ドジ』かな?」

 

白百合
「ふふ、フェローさんにそっくりなんですね。」

 

フェロー
「なっ!私はドジじゃないよ!!
ちょっと…おっちょこちょいなだけだよ~。」

 

紅葉
「それを『ドジ』って言うんですわよ。」
さ、そろそろ休憩しましたし、
引き続き中心部に向かいましょうか。

 

白百合
「そうですね。」

 

フェロー
「えっ…ちょ、ちょっと~…。
お~い…。」

 

To Be Continued…

【メインストーリー第52話】救世主の証

投稿者:
【プロデューサー】KAZ

○???



エリシア
……。

 

アラド
「もういいぞ。」

 

アラドが合図をすると
虚ろな表情のエリシアの目に光が戻った。
意識を取り戻したようだ。



エリシア
「… …。…ここは…どこ…?」

 

エリシアが意識を取り戻すと
見たこともない空間の中にいた。
どこかの施設の大部屋のようだ。

 

アラド
「ここは『パンドラ』の中だ。」

 

エリシア
「パン…ドラ…?」



アラド
「貴様には、この『パンドラの扉』を開けてもらう。」

 

エリシア
「パンドラの扉…?」

 

エリシアの目の前には、
厳重そうで異質な大きな扉があった。
扉のすぐ脇には生体認証のような装置がある。

 

エリシア
「この扉の中には…何があるの…?」

 

アラド
「…いずれわかるだろう。」

 

エリシア
「私扉の開け方なんて…わからないです…。」

 

アラド
「この扉を開ける為には、
“本来の力”を発揮してもらう必要がある。」

 

エリシア
「私の…”本来の力”…。」

 

アラド
「だがお前のその力は、まだ自分で
コントロールすることができない。

今までの状況を見たところ、
何かしらの”トリガー”で発動する
仕組みになっているらしいな。」

 

エリシア
「何を言っているのか…私には…。」

 

アラド
「これを見ろ。」



エリシアの目の前にランドシップの姿が
ホログラムでの映像が映しだされた。

 

エリシア
「ランドシップ…?」

 

アラド
「そう、例えばこういう風にね。」

 

アラドはそう言いながら、
手に持っていたスイッチのようなものを押した。

 

ドガァァァァン!!!



激しい音と共に映像に映し出された
ランドシップの甲板が爆発を起こした。

 

アラド
「フフフフ……、ハーッハハハハ!!」



爆破で混乱して逃げまとう
人々が映し出されている。

 

エリシア
「アラドォォォォ!!!」



エリシアの左腕の紋章が光り
左目の色が黄色に変わった。

 

エリシア
「……。目標:アラド
反撃ヲ開始シマス。」

 

アラド
「フフフ…かかったな。

 

アラドがそう言葉を放つと
エリシアを捕えていた機械が
怪しげな光をエリシアに浴びせた。



エリシア
「…うわぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

……。

 

エリシアはガクリと肩を落とし
動かなくなった。

 

アラド
「よしよし、いい子だ。
ここに手を触れてみろ。」

 

エリシア
「ハイ、ワカリマシタ…。」

 

エリシアは扉の横にある
生体認証のような装置に左手をかざした。

 

… …。
しかし何も起こらない。

 

アラド
「…なんだと…!
エリシア、もう一度だ!」

 

エリシアは再び
生体認証のような装置に左手をかざした。

 

… 何も起こらない。

 

アラド
「なぜだ!!なぜ何だ!!!!
こいつはパンドラを開ける鍵ではないのか!」

 

アラドが叫んだ、その時、

ズシャッ!!!

何かを斬った音が聞こえたと同時に
アラドが唸った。

 

アラド
「ぐ…。…誰だ…!!!」



フードをかぶった女
「…おい。この子に何をした…。」

 

アラド
「後をつけてたのか…、フォックス!」

 

レッドフォックス
「この子に何をしたって聞いてるんだ。
あまりアタシを…、怒らせるんじゃないよ…。」

 

アラド
「とんだ邪魔者が入ったな…。」

 

レッドフォックス
「質問に答えろと言ってるだろう…!!」

 

背中に担いでいた高周波ブレードを右手で抜き
アラドに向かって突進斬りを繰り出した!

ガキンッ!!

 

アラド
「くっ…。こざかしい…。」

 

アラドはフォックスの斬撃を
片腕受け止めた。



レッドフォックス
「……お?…なかなかやるね。
じゃ、こいつは、どう、かな…!!」

 

ゼロ距離の状態で左手に持っていた
長大な対戦車ライフルを連射した。

バウンッバウンッバウンッ!!

アラドは被弾するも持ち堪える。
しかし、攻撃は効いているようだ。

 

アラド
「…ぐぬっ。」



レッドフォックス
「アーッハッハッハ!やるじゃん!
さすが元統合軍のエース。

でも、ズイブン情けないねぇ……。
受けてるだけじゃアタシは倒せないよ?」

 

アラド
「…ふん!!この小娘がッ!!!」

 

レッドフォックス
「……お?」

 

アラドは右手の掌から
エネルギー波のようなものを放出した。
フォックスの体が吹っ飛び、壁に打ち付けられる。

ドカッ!

 

レッドフォックス
「… うわお、物騒だねその武器。
なかなか面白いモノもってるなぁ。」

 

アラド
「効いていない…だと…?」

 

レッドフォックス
「ん?もう終わり?
じゃ~…次はアタシの番だね。」



フォックスはそう言った後、
光学迷彩を使いステルスモードになった。

 

アラド
「消えた…だと…!?」

 

レッドフォクス
「ほらほら、こっちこっち。」

 

アラドの背後にまわり
ステルスモードを解除し、
勢いよく顔を蹴り飛ばした。

バキッ!!

頭に付けていたヘルメットが飛び、
アラドの素顔があらわになった。



アラド
… …。

 

レッドフォックス
「あっちゃあー……。
隠してた顔が台無しだねぇ。

……プッ、アッハッハッハ!」

 

アラド
「これまでか。」

 

アラドはそう言い残し、
ホログラムのように消えた。

 

レッドフォックス
「…消えた。ま、いいけどさ。
さて、あの子を助け…ないと…。」

 

フォックスは倒れているエリシアに近寄った。



レッドフォックス
「…おい、起きろ。大丈夫か?」

 

エリシア
… …。

 

レッドフォックス
「気を失ってるか…。
仕方ない…担いでいくか…。」

 

フォックスはエリシアを肩に担ぎ、
パンドラの出口を目指した。

 

レッドフォックス
「はぁ…。はぁ…。」

 

レッドフォックス
「キャンサーの影響が、思ったより…、キツイな…。
この身体も限界ってトコ、かな。
くっそ…なんでこんなとこ、で。」

 

レッドフォックスはその場で倒れた。

 

… …。

 

To Be Continued…

【メインストーリー第51話】体を蝕むキャンサー

投稿者:
【プロデューサー】KAZ

○グラウンド・ゼロ



フェロー達はシェルターK03を出て
中心部へ向かっていた。

 

紅葉
「はぁ… はぁ…。」

 

白百合
「紅葉、大丈夫ですか?」

 

紅葉
「大丈夫…ですの…。
少し先程のダメージが残ってるだけですわ…。」

 

フェロー
「紅葉ちゃん無理しちゃダメだよ~。」

 

紅葉
「ありがとうございます。
これぐらい何ともないですわ…。」

 

白百合
「しかし…中心部に近づくにつれて
毒霧のせいか酸素が薄いですね…。
砂埃もひどくなってます…。」

 

フェロー
「うん…。なんとかエンジニアが
開発した『ドクフセーグ』のおかげで
何とかなってるけど…。

電波障害もひどいせいか、
ランドシップとも連絡が取れなくなっちゃったよ…。」

 

白百合
「状況は最悪ですが、もう少しで中心部です。
なんとか持ち堪えましょう…。」

 

フェロー
「一応地図によるとだいたい半分ぐらいだね…。
先が長いなぁ…。」

 

紅葉
「…!!お姐様!!危ない!!」

 

白百合
…!!!



突然物陰から大型の人型機動兵器が
繰り出した攻撃を間一髪で避けた!

ドガァン!

地面に拳が突き刺さり大きな音と共に砕け散った。

 

白百合
「…はあっ!!」

 

白百合は体制を立て直し、
刀を抜き人型機動兵器に向け刀で斬る!

 

ガキンッ!!

大きな音を立て人型機動兵器は一瞬ふらついたが、
体制を立て直し、白百合に向けて拳を繰り出した。

ドカッ!!

拳は白百合の腹部にヒットし鈍い音がした。

 

白百合
「ぐっッ…!」

 

紅葉
「お姐様!!!」

 

拳をまともに受けた白百合は
吹き飛ばされそのまま地面に落ちるが
なんとか受け身を取った。

 

白百合
「…はぁ…はぁ…。
こいつも…硬い…!」

 

フェロー
「データベースによるとこいつは『M.o.S.(Machine of Slaughter)』
大型の人型機動兵器で、大破壊の際に
人類抹殺のため生産された殺戮機械みたいだよ!
危険度は★5!」

 

紅葉
「危険度★5…。さっきのマンボウより強い…。
ちょっとヤバいですわね…。」

 

フェロー
「あっ!ここは屋外で開けた場所だから、
キミの砲撃でなんとか勝てるかもしれない。
…お願い!!」

 

ドッォンッ!!と放った砲撃は
大きな爆発音と共に、M.o.S.の体が揺らぐ。

 

フェロー
「効いてるみたい!!もう一発!!」

 

ドッォンッ!!とさらに放った砲撃は
大きな爆発音と共に、M.o.S.の体が崩れる。

 

フェロー
「紅葉ちゃん今だよ!」

 

紅葉
「はぁぁぁぁ!!」

 

紅葉はM.o.S.の懐に飛び込み
大きな薙刀で薙ぎ払った!

ガシャーン…

M.o.S.の身体が真っ二つになり
そのまま地面に崩れ落ち動かなくなった。

 

フェロー
「やったー!!勝ったよ!!
…って、うわわわわわわ!!」

 

フェローが乗った戦車に大きな衝撃が走る。
何者かに勢いよく体当たりをされたようだ。

 

白百合
「フェローさん!!後ろです!!」



フェローが後ろを振り返ると
そこにはクモのような6脚型のロボットが3匹
戦車の後方に貼りついていた。

 

フェロー
「ひぃ!!気持ち悪い!!く、クモ!?」

 

紅葉
「バックで壁に押し潰せますわ!!
そのまま後方に走ってください!

 

言われるがままにとっさにシフトチェンジを行い、
後方の壁に向かってバックをし、壁に向かって追突した!

ガシャン…

6脚型のロボットは戦車と壁の間に挟まり動かなくなった。

 

フェロー
「ナーイス!!やるね~!」

 

紅葉
「ふぅ…。…お姐様大丈夫ですか!?」

 

白百合
「ええ…。大丈夫よ。
プロテクターを付けて無かったら
肋骨が砕けていたかもしれないけれど…
なんとか助かったわ…。」

 

フェロー
「今の敵はっと…。『インセクター』
6脚型の無人攻撃機で、これも大破壊の際に
人類抹殺のため生産されたロボットみたい。
危険度は★3だけど集団で襲ってくるから厄介みたい。」

 

紅葉
「集団は厄介ですわね…。」

 

フェロー
「少し休憩しようか…。
さすがに疲れた…。

…あれ?なんか急に暗くなってきたね?」

 

白百合
「…フェローさん…。
うえ…、上です!!」

 

フェロー
「…え?」

 

フェローが上を見上げると
巨大な人型兵器が覗いていた。



人型兵器
「… …人類、発見。」

 

フェロー
… …!!
(驚きすぎて声が出ない)

 

紅葉
「…危ないですわ!!」

 

巨大な人型兵器がフェロー達の戦車に
殴りかかろうとした時…

ドゴォン!

 

紅葉
「…あハッ…!!」

 

紅葉が飛び込みフェローをかばうが
人型兵器の攻撃が重く、衝撃で吹き飛ばされた。

 

フェロー
「紅葉ちゃん…!!」

 

紅葉
「…無事で…良かったです…わ…。」

 

紅葉はそう言い残し気を失った。

 

白百合
「紅葉ッ!!!!」

 

人型兵器
「人類…、抹殺…。」

 

白百合
「…次の攻撃、来ます!!」

 

その時、

ドウンッ!ドウンッ!ドウンッ!ドウンッ!ドウンッ!

無数の主砲から繰り出された砲撃が
巨大な人型兵器に集中砲火を浴びせる。

巨大な人型兵器は大きなうめき声をあげた。

 

フェロー
「この無茶苦茶な砲撃は…、ロウ!!」

 

ロウ
「お~う!お前ら怪我ねェか?」

 

フェロー
「バカー!!遅いよ!!
紅葉ちゃんが…!!」

 

ロウ
「なんだとォ!?

…クソ野郎!!吹ッ飛べやァ!」

 

ドウンッ!ドウンッ!ドウンッ!ドウンッ!ドウンッ!
バラララララッ!!!

無数の主砲と副砲から繰り出された砲撃が
巨大な人型兵器に集中砲火を浴びせる。



人型兵器
「オォォォォオオオオオン!!!

 

巨大な人型兵器はうめき声をあげ
一瞬動かなくなった。

 

フェロー
「キミ!今だよ!!」

 

ドッォンッ!!と放った砲撃は
大きな爆発音と共に、巨大な人型兵器に命中した!

 

白百合
「はぁぁぁぁっ!!」

 

砲撃が命中したのを見計らい、
下から斜めに斬り上げた!

ガキインッ!!

白百合の逆袈裟を喰らい
人型兵器の左腕が壊れ落ちた。

 

ロウ
「やるじャねェか!」

 

フェロー
「この敵は『エリミネーター』
名前の通り”駆除する者”と呼ばれる
巨大な人型兵器の賞金首だよ!!
危険度は…★6!

 

白百合
「…賞金首…ですって?!」

 

エリミネーター
「人類…、抹殺…。
人類…駆除対象…皆殺シ。」

 

エリミネーターは再起動し、
全砲門一斉射撃の体制を取ろうとした時…

ガキンッ!!

大きな音と共にエリミネーターの身体が大きく揺らいだ。

 

エリミネーター
「□△…○×…!?」

 

マスター
… …。

 

フェロー
「マスター!?」



マスター
「ふん…。待たせたな…。はぁ…はぁ…。」

 

白百合
「マスターさん!その身体じゃ…!」

 

マスター
「大丈夫だ…。一戦ぐらいなら…
なんとか…!!」

 

マスターは瞬時に移動し、
両手に装備したパイルバンカーを
エリミネーターの頭部目掛けて叩き込んだ!

ドガァァァン!

その後、頭部が大きな爆発を起こした。

 

エリミネーター
「オォォオオン!!!」

 

エリミネーターの身体が
雄たけびと共にグラついた。

 

フェロー
「すごい…!あれ?この間と武器が違う!」

 

マスター
「ああ…。エンジニアに『デュアルファング』を
モチーフにして改造してもらったのさ…。
杭を刺さった後、爆発する仕組みになっている。

…次ッ!!」

 

マスターはエリミネーターの足元に飛び込み、
両手のパイルバンカーを連続で叩きこんだ。

 

マスター
「オラオラオラオラオラオラッ!!」

 

ドカンドカンドカンドカンドカンドカンッ!

マスターが杭を叩きこむ度に爆発を繰り返す。

 

エリミネーター
「ウ”オォォオオン!!!」

 

エリミネーターの身体が
雄たけびと共にグラつき、
そのまま地面に倒れ込む。

 

フェロー
「す、すごい…。
まるで学ランを着た能力使いみたい…!!」

 

マスター
「白百合…!今だ!トドメを刺せ!」

 

白百合
「…はい!!」

 

てやぁあっ!!

白百合はエリミネーターの頭部目掛けて
飛びかかりそのまま刀を振り下ろした!

チュドーン!!

エリミネーターの頭が真っ二つになり
大きな爆発と共に粉々になり
そのまま膝をつき倒れこんだ。

 

白百合
「ふぅ…。」

 

カチャ

白百合は刀を鞘に収め、
ふと目をやるとマスターが倒れていた。

 

白百合
「マスターさん!!大丈夫ですか…!!」

 

マスター
「あぁ…。さすがにキャンサーの影響で
限界のようだ…。身体が思うように動かない…。」

 

白百合
「本当に助かりました。
マスターさんが来てくれなかったらわたくし達は
負けていたかもしれません…。」



ロウ
「ったく無理しやがって…。しゃらくせェ。
俺は一旦こいつ連れてランドシップに戻るわ。」

 

白百合
「お手数をお掛け致します。
できればそこに倒れている紅葉も一緒に…。」

 

紅葉
「私は大丈夫ですわ…。少し気を失っていましたが、
傷もそこまで深くはありませんし…。」

 

ロウ
「まァ、本人が大丈夫ってんなら大丈夫だろ。」

 

白百合
「しかし…。」

 

フェロー
「さすがに連戦もあってシロちゃんも疲弊してるから
一旦この近くのシェルターで休憩しようよ。」

 

白百合
「わかりました。」

 

フェロー
「んじゃロウお願いするね。
そういえばそれホバークラフト戦車?珍しいね。
エンジニアが作ってくれたの?」

 

ロウ
「おう。見た目がダイオウグソクムシに似てるから
『海の掃除屋』の異名から取って
『デリーター』って名前を付けた。かっこいいだろ。」

 

フェロー
「相変わらず安直なネーミングだし、
やっぱり大砲は積みまくってるのね…。」

 

ロウ
「んじゃ…連れていくわ。
後でまた合流するからよォ。」

 

ブロロロロロロオオッ!!!

砂塵を撒き散らしホバークラフト戦車は
マスターを連れてランドシップの方向に走って行った。

 

フェロー
「ケホケホケホッ…。

豪快なのか、気遣いが出来ないのか…。
よし、私達もシェルターへ向かおう。」

 

To Be Continued…

【メインストーリー第50話】マスターコード

投稿者:
【プロデューサー】KAZ

○司令室

 

一方その頃ランドシップでは…
司令室に船長、マスター、ドクターが集まっていた。



ドクター
「船長、『マスターコード』とは一体何なの?」

 

オフィサー
「『マスターコード』とは、
ノアのプログラムソースとデータ…
いわば、ノアのバックアップだ。」

 

マスター
「ノアのバックアップ…、
だから”第二のノア”か…。」

 

ドクター
「『ノアシード』と似たようなもの?」

 

オフィサー
「同じノアのバックアップには間違いないが、
『ノアシード』はノアのクローンを呼び出すものだった。

『マスターコード』はノアのプログラムを改修、
上書きが可能になるもの。
すなわち、ノアのプログラムを修正出来るものだ。」

 

マスター
「しかし、ノアは既に破壊されている。
今更『マスターコード』を入手しても
意味がないんじゃないか?」

 

オフィサー
「いや、利用する価値が十分にある。」

 

ドクター
「その『マスターコード』を利用するとどうなるの?」



オフィサー
「『マスターコード』をうまく利用すれば、
『ノア』のエミュレータを作成することが可能となる。」

 

ドクター
「エミュレータ…?
代替品を作ってどうするの?」

 

オフィサー
「エミュレータから『ノア』の命令で動いているものに
アクセスし、無効にすることが可能になれば、
人類の脅威を大いに減少する事が出来る。」

 

マスター
「白百合が言っていた事と同じだ。」

 

オフィサー
「しかし…、問題はノアが『人類を滅ぼす思考に至る』
というバグを解消する必要がある。
これに関してはソースとデータを解析してみなければわからない。」

 

マスター
「確かにそのまま復元したところでは
何の意味もなさない。また悪夢が再来するだけだ。」

 

オフィサー
「その通りだ…。
誰かの手により『マスターコード』をそのまま悪用されると
ノアが再び復活してしまう恐れがある。

その結果、また大破壊が起こる可能性がある…。」

 

ドクター
「大破壊…。」

 

オフィサー
「アラドは恐らくノアを復活させようとしている…。
そうなると確実に人類は全滅するだろう。」

 

マスター
「何としてでも阻止しないと…。
フェロー達がうまくやってくれればいいが…。

くそッ!!俺の身体がこんなんじゃなければ…!!」

 

ドクター
「マスター、仕方ないわよ。
今はあの子達の無事を祈りましょう。」

 

マスター
「…ちょっと用を思い出した。席を外すぞ。」

 

ドクター
「うん?ええ、行ってらっしゃい。

で、話の続きだけどなぜそのようなものが
グラウンド・ゼロの『パンドラ』にあるの?
ノアは地球救済センターというところにあったはずよね。」



オフィサー
「記録によると、大破壊直前まで
ノアのバックアップ施設は3つ存在した。

『セム』『ハム』『ヤフェテ』など、聖書に登場する
ノアの息子たちの名前が付けられていたらしい。

そこには先程も言った通り、
ノアのプログラムソースやデータのバックアップ
『マスターコード』が保存されていた。

その中の1つが『パンドラ』と我々は呼んでいた。」

 

ドクター
「バックアップは3つもあったのね。
その他の施設は今も存在するの?」

 

オフィサー
「大破壊直後に『パンドラ』以外の施設は破壊されている。
恐らく『ノア』が『マスターコード』の存在に気付き、
破壊したのだと推測している。」

 

ドクター
「確かにノアにとっては都合の悪い存在ですものね。
でも、なぜ『パンドラ』は破壊されていないのかしら?」

 

オフィサー
「他の施設は地上にあったらしいが、
なぜかグラウンド・ゼロにある『パンドラ』だけは
地下の奥深くに存在していた為、無事だったようだ。

なぜこの施設だけ地下深くに作ったかは謎だが…、
もしかすると人類も”何か不測の事態”があった際に
破壊されないよう、地下に保管したのかもしれないな。」

 

ドクター
「なるほど、ある意味不幸中の幸いね。」

 

オフィサー
「うむ。全て破壊されていたら
人類に希望は無かったかもしれない…。」

 

ドクター
「そうね…。あれ?
…そういえば、ロウは?」



エンジニア
「ロウならついさっき、
戦車を作ってあげたからそれに乗って
みんなの元に向かったよ。」

 

オフィサー
「エンジニア、ご苦労だった。
そういえば、マスターが帰って来ないな。」

 

エンジニア
「マスターならさっきすごい形相で
桟橋の方面に走って行ったよ。」

 

ドクター
「まさか…。」

 

オフィサー
「…まずいな。マスターの身体で
外に出るとキャンサーの影響が…。

至急、ロウ君に連絡を取ってくれ!!」

 

オペレーター(ゆるふわ)
「了解です!」

 

ドクター
「マスター…。」

 

To Be Continued…

【メインストーリー第49話】中心部を目指して

投稿者:
【プロデューサー】KAZ

○グラウンド・ゼロ

 

ランドシップ一行はグラウンド・ゼロ西部に到着し、
出撃する準備をしていた。



オペレーター(子犬)
「グラウンド・ゼロ西部に到着しました。
ランドシップが入れる場所はここまででとなります。」

 

オペレーター(あつサバ)
「ランドシップ周辺は特にレーダーに異常ありません。」

 

オフィサー
「この周辺は比較的安全そうだな。
ここに停泊するとしよう。」

 

紅葉
「想像してたよりひどい状況ですわね…。」

 

フェロー
「さっき通った市街地もガレキの山だったけど…
ここは容赦無く破壊し尽くされてる感じ…。」

 

ドクター
「死の街って感じね…。」

 

マスター
「エルピス作戦の際に訪れた時より、
目も当てられないほどの惨状だな…。

ナノパンデミックの影響もあると思うが、
人類掃討の為に兵器が仕向けられ、
破壊の限り暴れたという可能性もある。」

 

オフィサー
「我々が訪れた際、人々はシェルターで細々と生活していたが、
エルピス作戦失敗後、シェルターからも人が撤退した影響もあり
ひと気が無く、あるのはガレキと凶悪なモンスターだけになったようだな…。」

 

フェロー
「とりあえず準備して、中心部に向かおうよ。」



オフィサー
「先程も言ったが、ここに居るモンスターの殆どが
ノアが人類駆逐用に作り出したという説が有力らしい。

地形の影響も大きく、モンスターも凶悪なものが多い。
可能な限り戦闘は避けた方が良いだろう。」

 

マスター
「俺もエルピス作戦の際、ここのモンスターと交戦した事があるが、
他の地方のモンスターと比べ段違いに強い。

何と言うか…人類抹殺を目的に鼓動しているような感じだ。
見かけたら出来るだけ退避しろ。」

 

白百合
「敵前逃亡はあまりしたくないのですが…
体力を温存する意味でも仕方ありませんね。」

 

マスター
「道中シェルターが幾つか存在する。
立ち寄って休みながら行くといい。」

 

紅葉
「こちらは準備出来ましたわ。」

 

白百合
「少しばかりですが、
食糧も携帯しておきました。」

 

オフィサー
「無事帰還してくれたまえ。
何かあったらすぐに連絡を。」

 

フェロー
「よし!じゃ~出発しよう!」

 

○シェルターK03付近



白百合
「本当にどこを見渡しても
ガレキの山ですね…。」

 

紅葉
「逆にビルが崩壊している事もあって
見通しが良いですわね。
敵が来たらすぐにわかりますわ。」

 

フェロー
「確かにね~…。
私とキミは戦車に乗ってるからいいけど、
二人とも平気?」

 

白百合
「問題ありませんわ。
こういうのは慣れています。」

 

フェロー
「そかそか~。
疲れたら交代するから行ってね~。」

 

白百合
「ありがとうございます。
しかし、砂埃もすごいですが電波障害がすごいですね。
耳鳴りが…。」

 

フェロー
「『キャンセルくん』を取りつけてるけど、
予想以上みたいだね…。壊れなきゃいいけど…。」



紅葉
「情報によるとこの近くにシェルターがあるみたいですね。
『シェルターK03』と呼ばれていたようです。」



フェロー
「あ、あそこじゃない?
入口みたいなのがあるよ!」

 

白百合
「戦車も入れそうですね。行ってみましょう。」

 

○シェルターK03



フェロー
「中はすごく暗いね…。
やっぱりこのシェルターに人はいないのかな。」

 

白百合
「懐中電灯では、万が一戦闘の時に
明かりを照らせないのでランタンを付けますね。」

 

紅葉
「さすがお姐様。準備が良いですわね。
さすがですわ。」



白百合はランタンに火を灯した。
周りが明るくなりシェルターの様子が浮かび上がる。

 

フェロー
「う~ん…。やっぱりもぬけの殻だね。
物も散乱してるし。というか酒瓶ばっかり転がってるね…。」

 

白百合
「このシェルターでは水や食料を作る装置があったそうです。
酒とオツマミを主に作っていたみたいですね。」

 

フェロー
「シロちゃん何で知ってるの?」

 

白百合
「ここに装置がありますわ。
もう動いてませんけれど…。」

 

紅葉
「こっちに記録が残された端末がありますわ。
故障はしていないみたいなので、動くかもしれませんわ。」

 

フェロー
「どれどれ…。ほんとだ。
住民の記録かな?ちょっと読んでみようよ。」

 

———————————————————-

記録
207X年1月XX日

軍とハンターオフィスによる作戦は
失敗に終わり、撤退したらしい。
…なんて無責任な奴らだ。

あいつらがあの作戦を行わなければ
事態はここまで深刻にならなかった。

機械や兵器の暴走、そしてハンター達も暴走を始め
街はさらに荒廃し、ガレキの下へと崩れ去った。

ここももうダメかもしれない。
近いうちに私達も地下通路を使って逃げることにする。

この記録を見ている方がもし居るとしたら…
これだけは覚えておいて欲しい。

全てノアが悪いわけでは無いと思う。
人間がそもそもの原因だ。
私達は軍とハンターオフィスを憎んでいる。

何が希望の作戦だ。希望なんてあるわけがない。
…あるのは…絶望だけだ…。

———————————————————-

 

フェロー
… …。

 

紅葉
「…軍が憎い…ですって。」

 

白百合
「…仕方ないわ…。我々が敗北しなければ
こんなひどい事にはならなかった…。」

 

フェロー
「ね!もう終わったことだし悔やんでも仕方ないよ!
この悲劇を繰り返さない為にも、
何としてもアラドを止めなきゃ!」

 

紅葉
「そうですわね…。」

 

白百合
「…!! 紅葉!敵ッ!」



暗闇から突然
魚のようなフォルムの飛行型ロボットが飛び出し、
紅葉をヒレで斬った!

 

紅葉
「きゃっ!!」

 

とっさに薙刀で受け止めたものの、
衝撃が激しく紅葉は壁際まで吹き飛んだ。

 

紅葉
「かハッ…!」

 

白百合
「紅葉…!!…貴様ァッ!!」

 

白百合は魚型のロボットに向かって行くが、
防衛するように射撃を繰り出した!

バババババ!!(カンッカンッカンッカンッ!)

白百合は刀で銃弾を振り払い、
魚型のロボットに斬撃を繰り出した!

 

フェロー
「…すごい!映画みたい!」

 

白百合
「はあっ!!

ガキンッ!!
大きな音を立てロボットは一瞬ふらついたが、
体制を立て直し、ぼんやりしている。」

 

白百合
「くッ…!硬い…。」

 

紅葉
「先程の…
お返しッ…ですわッ!!!」



チュドーン!

紅葉は背中に下げた自分よりも
大きな薙刀を振りまわすと
魚型のロボットは真っ二つになり爆発した。

 

紅葉
「はぁ…はぁ…。やりました…わ…。」

 

フェロー
「今の敵はデータベースによると『キリングマンボウ』
魚のようなフォルムの飛行型無人攻撃機みたい。
危険度は★4だね。」

 

白百合
「予想通り敵がタフですね…。」

 

フェロー
「うん…。船長さんの言う通り今までより敵が強い。
ましてやこの狭い空間じゃ
キミも砲撃出来ないから屋内は実質
シロちゃんと紅葉ちゃんの2人。
厳しいかもしれないね…。」

 

紅葉
「マスターさんが居れば…。」

 

フェロー
「ん…視線を感じる…。

ん!?あれは?!」

 

フェローが見上げると
偵察用と思われる無人機がこっちを見ていた。

 

白百合
「連ね斬り!!」

 

チュドーン!

 

白百合は無人機に向かって
瞬時に飛び、連続攻撃を繰り出した。
無人機は爆発し粉々になった。

 

フェロー
「今のは…『スカウトボール』威力偵察用と
思われる無人機みたい…。なぜ偵察機が…?」

 

紅葉
「もしかすると、未だ人間が存在しているか
何者かが偵察しているのかもしれませんわね…。
声を聞いて駆けつけてきたのかもしれません。」

 

白百合
「シェルターの中にも敵がいるという事は…、
休憩をしながら行くのは厳しいかもしれませんね。」

 

紅葉
「辛い道のりになりそうですわ…。」

 

フェロー
「とりあえず、中心部を目指そう。
モタモタしていられないからね。」

 

白百合
「そうですね、行きましょう。」

 

To Be Continued…

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