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【メインストーリー第71話】謎の軍団

投稿者:
【プロデューサー】KAZ

○司令室

 

 

水色の鍵を入手したマスター達は

レイクランドに停泊していたランドシップに戻っていた。

 

マスター

「戻ったぞ。」

 

 

 

オペレーター(ゆるふわ)

「あ、おかえりなさい。

鍵は見つかりましたか?」

 

 

 

マスター

「ああ、この通り手に入れた。」

 

 

マスターはオペレーターに

水色の鍵を見せた。

 

 

オペレーター(ゆるふわ)

「成果あり、ですね!

今報告受けているのは、その鍵を含めて3本ですね。」

 

 

 

紅葉

「まずまずの成果ですわ。しかし、先は長いですわね…。」

 

 

 

マスター

「鍵は全部で7本。あと4本か…。」

 

 

 

エンジニア

「あれ?そういえば船長の姿が見えないけど?」

 

 

オペレーター(ゆるふわ)

「それが…船長なんですけど…。

先程血相を変えてスターフォールに向かいました。

何でも急用が出来たとか…。」

 

 

 

エンジニア

「詳しい内容は聞いてないの?」

 

 

 

オペレーター(ゆるふわ)

「はい…。あまりに急だったもので…。」

 

 

 

マスター

「今船長に連絡を試みたが、繋がらないな。

何かトラブルに巻き込まれてなければいいが…。」

 

 

 

紅葉

「困りましたね。船長不在でランドシップを動かすわけにはいかないでしょうし、

これではセンゲンに向かえないですわ。」

 

 

 

マリー

「別にランドシップで行かなくても~

転送装置を使えばいいんじゃない?

ほら、あの鳥さんに頼んでさ!」

 

 

 

マヤ

「転送装置は一度行った事のある場所でなければ

転送ができないんです。」

 

 

 

エンジニア

「ボク達はセンゲンにはまだ行ったことがないから

転送装置では行けないんだよ。」

 

 

 

マリー

「んもーっ!!メンドクサイ仕様だなぁ…。」

 

 

レッドフォックス

「センゲンなら、前に行ったことあるけど?」

 

 

 

マスター

「本当か?センゲンに?」

 

 

 

レッドフォックス

「ちょっと野暮用で、ね。」

 

 

 

紅葉

「であればフォックスさんの情報を

転送装置の端末に読み込めば、皆センゲンに行けますね。」

 

 

 

マスター

「よし。じゃ、行くか!…うッ…。」

 

 

胸を押さえ倒れ込むマスター。

すぐに駆け寄るマヤ。

 

 

マヤ

「マスターさん!!だ、大丈夫ですか…!!」

 

 

 

マスター

「うッ…、くッ…。」

 

 

 

エンジニア

「最近メンテナンスもろくに出来てなかったから

無理もないかな…。」

 

 

 

レッドフォックス

「はぁ…、リザードは寝てなよ。

その身体で行っても、足手まといになるだけだね。」

 

 

 

マスター

「…なんだと!俺は…まだまだやれる…!」

 

 

 

レッドフォックス

「悪いけどさ、ちょっと大人しくしててくれないかな。」

 

ダンッ!

 

 

フォックスはマスターの左足に向け、小型の銃を撃った。

 

 

マスター

「…うぐッ!!」

 

 

 

紅葉

「貴様!!マスターさんに何を!!」

 

 

武器を構え、紅葉は今にも飛びかかろうとしている。

 

 

レッドフォックス

「おいおい…、物騒だね。

麻酔銃だから、命に別状はないよ。」

 

 

 

マスター

……。

 

 

 

マヤ

「マスターさん、意識を失ってるだけです。」

 

 

 

レッドフォックス

「……アタシはこれ以上、仲間を失いたくないんだよ。」

 

 

 

紅葉

「フォックスさん…。」

 

 

 

レッドフォックス

「……さて、誰が一緒に来るんだい?」

 

 

 

紅葉

「お供いたしますわ。」

 

 

 

マヤ

「私も足手まといにならないよう頑張ります!」

 

 

 

マリー

「もちろん、あたいも行くよっ!」

 

 

 

エンジニア

「ボクはドクターが不在だから、

マスターの面倒を見てるよ。」

 

 

 

レッドフォックス

「リザードの事、よろしく頼んだよ。」

 

 

 

エンジニア

「うん、任せてよっ!」

 

 

 

〇センゲン

 

装置のスイッチを押すとフォックス達は白い光に包まれた。

やがて光が消え、転送された先は竹林が目の前に広がり

何処か和風の雰囲気が漂う場所だった。

 

 

マリー

「うぇ~。クラクラする~…。

ロデオのがまだマシかも…。」

 

 

 

紅葉

「センゲン…、懐かしいですわ…。」

 

 

 

マヤ

「空気がとても綺麗ですね~。」

 

 

 

レッドフォックス

「…さて、着いたのはいいが…。どこに行こうか。」

 

 

 

マヤ

「以前酒場で情報を集めたのですが、

旧統合軍に関係がある施設の話は収穫無しでした。」

 

 

 

マリー

「紅葉ちゃんは何か知らないの~?

櫻花はセンゲン出身のサムライ部隊だよね~?」

 

 

 

紅葉

「サムライ部隊では無いですけれど…。

櫻花の拠点なら、わかりますわ。」

 

 

 

マヤ

「でも、櫻花は旧統合軍では無いですよね。」

 

 

 

レッドフォックス

「同じ統合軍なら…可能性は、あるかもしれないね。

その拠点はどこに、あるんだい?」

 

 

紅葉

「『ダイトリー』というセンゲン地方北西部にある

巨大な鳥居がある街にあります。」

 

 

 

レッドフォックス

「ん…?ダイトリーには昔行った事があるけど、

そんな施設なんてあったっけ?」

 

 

 

紅葉

「知らないのは無理もないですわ。街の北にある巨大な塔が

櫻花の拠点になっていたのです。」

 

 

 

レッドフォックス

「あー、あのバカでかい塔かー。

確か街の住人は『神が住む塔』とか言ってたっけ。」

 

 

 

紅葉

「はい。神が住む神域と言えば住人は誰も近づこうとしません。

軍の拠点だと悟られないよう偽りの情報を流していたのです。」

 

 

 

マヤ

「軍も大変ですね…。

それじゃ、そこに向かいましょうか。

案内してもらえますか?」

 

 

 

紅葉

「はい、こちらですわ。」

 

 

 

マリー

「いけいけーっ!

モンスターバギーのお通りだーっ!」

 

 

 

マヤ

「… 逆走してますね。

放っておきましょうか…。」

 

 

─ 1時間後…

 

マヤ

「随分歩きましたけど、もうすぐでしょうか?」

 

 

 

紅葉

「はい、もうしばらくすると

大きな鳥居が見えてくるはずですわ。」

 

 

 

レッドフォックス

「そういや、ここは『キャンサー』の影響は無かったの?」

 

 

紅葉

「私とお姐様はエルピス作戦の後、

センゲンには戻っていないので、あくまで聞いた話ですが…。

 

この地方には金剛羅漢崩巌(こんごうらかん・ほうがん)率いる

サイバー野武士集団『駆露夢党(くろぉむとう)』が幅を利かせていました。」

 

 

 

マヤ

「駆露夢党…。噂は耳にしたことがありますわ。

独自の技術でサイバーアップした兵士達が集まっていたとか…。」

 

 

 

レッドフォックス

「アタシが所属していたビーストみたいだな…。」

 

 

 

紅葉

「はい。その駆露夢党は『キャンサー』の影響を受け、

大暴走が起こりました。」

 

 

 

レッドフォックス

「あの時と同じ…。」

 

 

 

マリー

「ん?どうかしたの~?」

 

 

 

レッドフォックス

「…いや、なんでもない。」

 

 

 

紅葉

「その暴走を制止するべく、普段争っていた人間と妖怪、そして伝説の横綱と力士の英霊が復活し、現役力士たちと力を合わせて戦った末、駆露夢党は壊滅したそうですわ。」

 

 

 

マリー

「妖怪、英霊…。

なんかファンタジーみたいな話だね…。」

 

 

 

レッドフォックス

「……プッ、アッハッハッハ!

伝説の横綱と力士の英霊かぁ、そりゃいいや。

是非とも戦ってみたいねぇ。」

 

 

 

紅葉

「作り話ではないですのよ…。

 

…!! 敵っ!」

 

 

ザッ!!

 

茂みから突然甲冑を纏ったモンスターが飛び出した。

 

甲冑のモンスター

… …。

 

 

 

レッドフォックス

「…見たこと無いモンスターだね。」

 

 

 

甲冑のモンスター

「オマエラ ナニ モノダ。」

 

 

 

マリー

「う、うわっ!喋った!」

 

 

 

紅葉

「このモンスター…。

駆露夢党の…、サイバー野武士…?」

 

 

 

マヤ

「先程の紅葉さんの話では、

駆露夢党は壊滅したはずじゃ…。」

 

 

 

甲冑のモンスター

「クセモノ! ハイジュ スル!」

 

 

 

レッドフォックス

「うっさいな……。」

 

 

ズシャン!ズシャン!

 

 

流れるような動きで

甲冑のモンスターの首を斬り落とすフォックス。

 

 

マリー

「わお!相変わらず容赦ない!」

 

 

 

レッドフォックス

「つっまんないなー。

あー、つまんないつまんない。」

 

 

 

紅葉

「フォックスさん!後ろです!」

 

 

 

レッドフォックス

「…ん?」

 

 

ザシュッ!!

 

レッドフォックス

「ッ…!!」

 

 

木の上から突然落ちてきた

“ナニか”はフォックスの背中を切り裂いた。

 

 

???

… …。

 

 

 

レッドフォックス

「……アハハハ……。」

 

 

 

マヤ

「フォックスさん…!大丈夫ですか!?」

 

 

 

レッドフォックス

「アーッハッハッハ!

いいねぇいいねぇ…!!

血と暴力の匂いがするねぇ…!!」

 

 

 

???

「…はぁ。相変わらずやな、フォックス。」

 

 

 

レッドフォックス

「…聞き覚えのある声だね。誰だ、アンタ。」

 

 

???

「なんや、うちの事忘れたんかいな。

うちはあんたの事…、

 

忘 れ た こ と は な い で 。」

 

 

 

To Be Continued…


【メインストーリー第70話】戦友との再会

投稿者:
【プロデューサー】KAZ

○海

 

オニザメに体当たりをされ、その衝撃でロウの胸当てがバラバラに砕け散った。

そのまま海に投げ出され、沈んでいくロウ。

 

サルーンガール

「ロウーーーッ!!!」

 

 

 

ロウ

「…ったく…しゃら…くせェ…。」

 

 

ゴポゴポゴポゴポ…

 

…意識が遠のく中、何かの鳴き声が聞こえる。

 

キュー キュー。

 

ぼんやりと水中にのイルカようなものが見える。

 

 

ロウ

「…ん…、イ、イルカ…?」

 

 

… …

 

 

○???

 

 

ロウ

「うぅ…ん…。」

 

目をうっすら開けると、目の前には海が広がっていた。

どうやら何処かの海岸に流れ着いたらしい。

 

 

ロウ

「くッ…!…ッ痛ェな…。」

 

 

激しい衝撃を受けたせいか、体のあちこちが痛い。

胸当てが粉々に砕け散った為、かなりのダメージを追ってしまったようだ。

 

 

ロウ

「…ッ。回復するまでここで寝てるしかねェか…。

ッたく、しゃら…くせェ…。」

 

 

???

「あら?グッドモーニング! 目が覚めた?」

 

 

ふと目を上げると、どこか見覚えがある女性がのぞき込んでいた。

 

 

ロウ

「なんだ?!…誰だお前…。

 

…ん?…もしかして…。ベルーガ…か!?」

 

 

 

ベルーガ

「オーサム!ええ、そうよ! ロウ!!生きていたのね!!」

 

 

ベルーガはそう言うとロウに飛びつき

強くギュッと抱きしめた。

 

 

ロウ

「オィ!!痛ェッて!ちょ、ちょっと落ち着けって!」

 

 

ベルーガ

「ワオ!ごめんなさいね!

つい、嬉しくなっちゃって!」

 

 

 

ロウ

「ったく、相変わらず元気だなァ。

でもお前、海賊掃討作戦で『砂滑(スナメリ)』は全滅したんじゃ…。

もしかしてお前幽霊じゃねェだろうな…。」

 

 

 

ベルーガ

「ノーウェイ!まさか!

あの時、ネオンスクイッドの電撃受け、

私達、砂滑の補給艦は全て沈んだわ。

 

『ああ、もう駄目だ。』と思った時…

イルカ達に助けられて九死に一生を得たの。」

 

 

 

ロウ

「そうだったのかァ…。

そのイルカが助けてくれたのか?」

 

 

 

ベルーガ

「ええ、この子はレイニー。

前から砂滑はイルカ達と一緒にハンターの救助等を行っていたから

レイニーとは長い付き合いなのよ。」

 

 

レイニー

「キュー。」

 

 

 

ロウ

「お互い信頼してたからこそ、助けてくれたんだなァ。

砂滑の仲間はみんなどうしてんだ?元気なのかァ?」

 

 

 

ベルーガ

「何人かは助けられなかったわ…。

助かった仲間達は、ビーチタウンの医療施設でしばらく治療を受けていたけれど、

ナノパンデミックがあってからは何処にいるのかわからなくなってしまったの…。」

 

 

 

ロウ

「そうか…。でも、お前生きているなら

何で連絡してくれなかったんだァ?心配してたんだぞ。」

 

 

 

ベルーガ

「ナノパンデミックの件もあったから、あまり表立って行動しなかったの。

それに、私もロウが海賊掃討作戦で死んだと思い込んでいたから…。」

 

 

 

ロウ

「お互い死んだと思ってたんだな…。

まぁ、無理もねぇか。」

 

 

 

ベルーガ

「ロウ以外は…生きているの?」

 

 

 

ロウ

「いや、俺以外はみんな死んだ。

俺は特殊な能力を持った胸当てのおかげで生き残った。

…さっき潰れちまッたがな。」

 

 

 

ベルーガ

「リアリー?!…そっか…。

でもロウが生きてて本当に良かった…。」

 

 

 

ロウ

「あぁ…。もう『不死身のロウ』は名乗れなくなッちまッたがなァ。

今はどこに住んでんだ?」

 

 

ベルーガ

「今はここ、要塞島の対岸にある『別荘跡地』でイルカ達とひっそりと暮らしているわ。

たまにビーチタウンに買い出しに行ったり、住民の様子を見にいってるの。」

 

 

 

ロウ

「どうりで同じトコナツにいても会わねぇわけだ。

俺は今海浜工場地帯のキャンプに住んでいる。ベルーガは今なにしてるんだ?」

 

 

 

ベルーガ

「探知用ビーコンを装着したイルカと一緒に水中に潜ってハンターの救助や機雷の探知、

水中モンスターの探索や研究、調査などを行っているわ。」

 

 

 

ロウ

「ん?潜る…?水中ってお前泳げないんじゃなかったか…?

確か…息継ぎが出来ないとか言ってなかったかァ?」

 

 

ベルーガ

「オーライ、恥ずかしいけどその通りよ。

でもこの金色の腕輪のおかげ。

 

これを身に着けて水の中に潜ると、

まるで魚のように永久に潜っていられるの。」

 

 

 

ロウ

「なるほどなァ。俺の胸当てみてェだな。聞く話によると

“大破壊前のロストテクノロジー”によって作られた…だったか?」

 

 

 

ベルーガ

「レイニーが海中を探索している際、沈没船の中で発見したわ。

私はこの子達に助けられたの。だから私もみんなを助けたいなって、ね。」

 

 

 

ロウ

「そうか。お前らしいな。」

 

 

レイニー

「キュー、キュー。」

 

 

 

ベルーガ

「うふふ。レイニーも嬉しそうね。

ところで、ロウは今1人で何をしてるの?」

 

 

 

ロウ

「海賊ハンターをやってたが、今は色々と世話になったランドシップと呼ばれる

地上艦のメンバーと一緒に行動していて、各地に散らばっている鍵を探している。」

 

 

 

ベルーガ

「鍵…?どんな鍵なの?」

 

 

 

ロウ

「頭の部分に目の装飾が入った鍵だ。その鍵を集めると

よくわからないが、グラウンド・ゼロの『パンドラ』の中にある扉が開くらしい。」

 

 

 

ベルーガ

「目の装飾の鍵…。

オーイェス!ちょっとここで待ってて!!」

 

 

そう言葉を残して急いで家の中に入るベルーガ。

 

 

ロウ

「ん?お、おい!!どうした!」

 

 

─ 数分後…

 

ベルーガ

「ソーリー!急にごめんね! 鍵ってこれの事…?」

 

 

しばらくすると家から出てきたベルーガは

頭の部分にノア=アイのレリーフが入った灰色の鍵をロウに差し出した。

 

 

ロウ

「なッ!?どこで見つけたんだ!」

 

 

 

ベルーガ

「トコナツにある人類海軍ビルの中を散策している時に見つけたの!

すごく珍しい形をしていたから、何かに使えるかもってとっておいたのよ。」

 

 

 

ロウ

「これだ!この鍵だ!」

 

 

 

ベルーガ

「ファンタスティック!取っておいて良かったわ!!」

 

 

ベルーガはそう言うとロウに飛びつき

強くギュッと抱きしめた。

 

 

ロウ

「おィ!!だから!痛ェッて…!」

 

 

 

ベルーガ

「ソーリー!ごめんなさい!でも、嬉しくて!」

 

 

ロウ

「…まァ、意外な形でだが、一応目的は達成した。

そうだ。みんなに連絡を取りたいんだが、何か連絡手段はないか?」

 

 

 

ベルーガ

「オフコース!家の中にBSコンがあるわ。

ちょっと待っててね。」

 

 

─ しばらくして…

 

 

ロウ

「お~う。みんな無事みたいだわ。オニザメは俺の仲間が倒したらしい。

あとでビーチタウンで合流する事になった。

 

ベルーガ、船はあるか?イルカは乗り慣れてないから勘弁してェところだ。」

 

 

 

ベルーガ

「オフコース!

私の愛用車「プリンストード」があるわ。」

 

 

 

ロウ

「特四式内火艇 カツのホバーカスタムかァ。

渋いじャねェか。

 

よし、じャ合流するかァ。」

 

 

 

ベルーガ

「ザッツ、ライト!えぇ、行きましょ!」

 

 

 

To Be Continued…


【メインストーリー第69話】死神の宣告

投稿者:
【プロデューサー】KAZ

〇スターフォール 墓場へ続く道

 

 

その頃、船長と合流したスターフォール組は

戦車の亡霊の真相を確かめる為、

戦車の墓場に向かおうとしていた。

 

 

シュン

「…雲行きが怪しくなってきたな。」

 

 

エリシア

「さっきまであんなに晴れていたのに…。

変ですね…。」

 

 

 

フェロー

「雨が降らないといいけど…。」

 

 

戦車の墓場に近づくにつれ、

周囲一帯が異様な空気に包まれた。

 

周りを見るとそこら中に戦車の残骸が散らばっていた。

目的地はもうすぐのようだ。

 

 

フェロー

「ふぅ。もう少しで目的地だね~。」

 

 

 

オフィサー

「妙な空気だな…。」

 

 

 

エリシア

「なんだか怖いです…。」

 

 

 

フェロー

「エリシアちゃん、大丈夫!

この私がついてるからねっ!!」

 

 

 

エリシア

「は、はいっ!!」

 

 

シュン

「着いたみたいだな。

この茂みを超えたらすぐ墓場がある。」

 

 

 

オフィサー

「如何にも出そうな雰囲気だな。」

 

 

 

フェロー

「ひ、ひぃ!!

エ、エリシアちゃん!!

さ、先に行っていいよ…?」

 

 

 

エリシア

「フェローさん?!え、ちょっと…。え?!」

 

 

〇戦車の墓場

 

墓場に入ると、噂通り十字架は立ってはいるが

殆どが戦車の残骸やゴミで埋め尽くされており

まるで廃棄場のようだった。

 

 

オフィサー

「噂には聞いていたが、ここまでとはな…。」

 

 

 

フェロー

「この状態じゃ死者も報われないね…。」

 

 

 

エリシア

「ひどいですね…。」

 

 

 

バルドゥール

「バウッ!バウッ!バウッ!!」

 

 

フェロー

「うわぁっ!!急に吠えないでよ…。

心臓止まるかと思った…。」

 

 

 

バルドゥール

「グルルルッ…。バウッ!バウッ!!」

 

 

 

エリシア

「バルドゥールさん、どうしたの?」

 

 

バルドゥールが吠える方向に目をやると

無数の戦車の群れが出現していた。

 

シュン

「…!!モンスターか!?

いつの間に…!!」

 

 

 

オフィサー

「なっ、戦車大隊だと…?!」

 

 

 

フェロー

「え~っと…あったよ!

 

あの戦車たちは『亡霊戦車大隊』って言うみたい!

危険度は…★5だよ!」

 

 

 

シュン

「…チッ。亡霊相手か…。」

 

 

 

フェロー

「えっ…?え!?

この戦車たちは亡霊なの!?」

 

 

 

シュン

「ああ…。成仏できなかった

兵士達の怨念らしい。

 

 

 

攻撃が当たるかもわからないが、

やるしかない…。」

 

 

ドゴォンッ!!ドゴォンッ!!

 

 

ストリッツヴァグンの主砲から発射された砲弾が

亡霊戦車目掛けて飛んでいき…

 

 

ドゴォオォォン!!

 

砲弾は見事亡霊戦車に命中し

大爆発を起こした。

 

 

フェロー

「おお~!当たった!!

攻撃が当たるなら倒せるね!」

 

 

 

シュン

「よし、いけるな。

しかし数が多すぎるな…。」

 

 

 

オフィサー

「私も応戦するよ。

現役の頃に比べれば鈍っているかもしれないがな。」

 

 

 

エリシア

「船長さん、頑張って下さい!」

 

 

 

オフィサー

「ああ…。いくぞ。」

 

 

─ 数分後…。

 

 

シュン

「はぁ…はぁ…。」

 

 

オフィサー

「… キリが無いな…。」

 

 

 

フェロー

「倒しても次から次に現れるね…。」

 

 

 

オフィサー

「このままでは砲弾が尽きてしまう。

何か策を考えねば…。」

 

 

ドンッ!…ドンッ!……ドンッ!

 

 

シュン

「クッ…。砲弾が切れた。」

 

 

シュンが応戦していると、

突然亡霊戦車が煙のように消えた。

 

フェロー

「えっ…。消えた…。」

 

 

 

エリシア

「消えましたね…。」

 

 

 

オフィサー

「一体何があったというのだ…。」

 

 

 

シュン

「ん…?霧だと…?」

 

 

突然、周囲一帯が濃霧に包まれ、

霧の中から見たこともない

禍々しい形をした1台の戦車が現れた。

 

オフィサー

「あれは…!」

 

 

 

シュン

「ブラックレイヴン…。」

 

 

 

フェロー

「鎌とか付いてるし、

いかにも死神って感じの戦車だね…。」

 

 

 

オフィサー

「…クローズの乗っていた戦車だ。」

 

 

???

「久しぶりだな、黒獅子。

いや、今は船長、だったかな…。」

 

 

まるで耳元で語り掛けられているように

どこからか声がする。

 

 

オフィサー

「クローズ、やはりお前か…。

生きていたのか…!」

 

 

 

クローズ

「… …。」

 

 

 

オフィサー

「消息不明になってから、

ずっとお前の安否が気になっていたのだぞ…!」

 

 

 

クローズ

「…俺はエルピス作戦で死んだ。」

 

 

オフィサー

「なっ…!」

 

 

 

シュン

「… …。」

 

 

 

フェロー

「こ、こいつも亡霊なの!?」

 

 

 

クローズ

「『魂を狩る者』と呼ばれた俺が

逆に魂を狩られたんだよ。…お笑いだよな。」

 

 

 

オフィサー

「クローズ…。」

 

 

 

クローズ

「お前は俺を見捨て、お前は生き残った。」

 

 

 

オフィサー

「違う!クローズ、違うのだ!聞いてくれ!」

 

 

 

クローズ

「…『死神』がお前の魂も狩ってやるよ。」

 

 

To Be Continued…


【メインストーリー第68話】仮面の影

投稿者:
【プロデューサー】KAZ

○湾岸ビルC棟 内部

 

闇桜

「あはっ…かばってくれたのね♡

フンッ…。バカなヤツ。」

 

 

闇桜はそう言い放ち、白百合に向かって

鎌を振り下ろした。

 

 

ズシャ…!!

 

 

闇桜

「ばいばい♡」

 

 

しかし切ったのは本体ではなく白百合の残像であり、

本物の白百合は闇桜の後ろに回り込んでいた。

 

 

闇桜

「…なッ!?」

 

 

白百合

「それは残像です。」

 

 

スチャッ

闇桜の額に刀を当てる白百合。

 

 

白百合

「闇桜、あなたの負けです。」

 

 

 

闇桜

「…はぁ~。負けちゃった♡」

 

 

ズシャッ

マンイーターに止めを刺すニーナ。

 

ニーナ

「ふぅ、こっちも終わったぞ。

全く、しぶといヤツだ。」

 

 

 

闇桜

「うッ…!!!」

 

 

闇桜の頭の中に声が響く。

 

 

???

何をしている?殺すのだ。

全員抹殺するのだ。

 

 

 

闇桜

「…うぅうぅぅぅうわぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

 

 

白百合

「闇桜…!どうしたのです…!!闇桜!!」

 

 

 

闇桜はガクリと肩を落とし

ぴくりとも動かなくなった。

 

…と思ったが、突然目付きが変わり

すごい形相で白百合を睨みつけた。

 

 

闇桜

「… フゥー … フゥー …。」

 

 

 

ニーナ

「やばい!さっきまでと様子が違うぞ!!」

 

 

 

白百合

「すごい殺気…!…来ます!!」

 

 

ニーナに襲い掛かる闇桜。

 

 

闇桜

「…鎌鼬(かまいたち)」

 

 

ザシュザシュザシュザシュザシュッ!

 

闇桜は5回の連続斬撃を繰り出し、

ニーナの体にヒットさせた。

 

ニーナ

「ぐっ…!

さっきにも増して攻撃が速い…!」

 

 

 

闇桜

「…塵旋風(じんせんぷう)」

 

 

ジュシュジュシュジュシュッ

 

 

闇桜は高速回転攻撃を繰り出した。

 

竜巻のように空中に舞い上がり

地面に叩きつけられる白百合。

 

白百合

「っ…!!

このままでは…。分が悪い…ですね…。」

 

 

 

ドクター

「!! 白百合ちゃん!ニーナちゃん!

その子の耳に何かついているわ!」

 

 

闇桜の耳を見るとドクターの言葉通り

機械のようなものが取り付けられている。

 

 

ニーナ

「なるほど、あれが原因か…。

何者かによって操られている可能性があるな。

よし!!」

 

 

闇桜に斬りかかるニーナ。

 

ガキンッ!!

 

 

闇桜

「フンッ…。」

 

 

 

白百合

「そこだッ!!」

 

 

一瞬の隙を付き、

耳の機械を破壊した。

 

ジジジッ…、パリーン。

 

闇桜

「…!! …私は…、一体何を…。」

 

 

さっきまで殺気に溢れた顔をしていた

闇桜の顔がみるみる正気に戻っていく。

 

 

ニーナ

「ふぅ…。とりあえず

これ以上血を流さずに済みそうだねぇ…。いてて…。」

 

 

 

ドクター

「はぁ…よかったわ…。」

 

 

 

白百合

「闇桜、エルピス作戦の後

お前に何があったのだ?」

 

 

闇桜

「白百合…。」

 

 

 

闇桜の話によると、エルピス作戦で行方不明となったのは、

作戦中に多くの仲間がキャンサーの影響を受け死んでいくのを

目の当たりにし、怖くなりその場から逃げだした。

 

その数時間後、無線で『エルピス作戦』で大敗した事を耳にした。

戻る場所が無くなった事を知り、もちろん『櫻花(おうか)』が

仮に存続していたとしても敵前逃亡をした為、軍に帰れるわけが無かった。

 

行くところも戻るところも無く、ただ路頭に迷い、

グラウンド・ゼロにある人類陸軍ビルの中に身をひそめていたという。

 

 

 

白百合

「…そうだったんですね。」

 

 

 

ドクター

「闇桜ちゃん…だっけ?

あなたはここで何をしていたの?」

 

 

 

闇桜

「わからない…。仮面をかぶった男に誘われて…。

気がついた時にはここにいた…。」

 

 

ドクター

「…アラドだわ。」

 

 

 

闇桜

「その男は…、鍵を探せと言っていた…。」

 

 

 

白百合

「やはり、私たちと同じ目的ですわね…。」

 

 

 

闇桜

「仮面の男はここ『湾岸ビルC棟』にあると言っていた。

だから私はここに来た…。」

 

 

 

ニーナ

「その話からすると鍵の1つが

このダンジョンにあるって事か…。

隈なく探してみよう。」

 

 

─ 1時間後…

 

 

白百合

「ん~…見当たりませんね…。」

 

 

 

ニーナ

「と、なると後はここか…。」

 

 

と言いながら、横たわった

マンイーターの死体を漁りだすニーナ。

 

 

ドクター

「うわぁ…エグいわね…。

私が言えた柄ではないけれど…。」

 

 

 

ニーナ

「ん…?なんか胃袋の中にあるな…。」

 

 

マンイーターの胃袋の中から

頭の部分にノア=アイのレリーフが入った

青色の鍵(悲観の鍵)を発見する。

 

ニーナ

「鍵があったよ。

ん…?他にも何かあるな…。」

 

 

胃袋の中には消化しなかった

人間の骨も残されていた。

 

 

白百合

「…もしかすると、鍵を持った人を

そのまま飲み込んだのかもしれないですね…。」

 

 

 

ドクター

「この状況で鍵が溶けてないのは、

さすが神話コーポレーション製の特殊合金ね…。」

 

 

 

ニーナ

「よし、鍵も見つけたしジェシィと合流して

ドッグシステムで戻ろう。」

 

 

 

ドクター

「闇桜ちゃん、あなたはどうする?」

 

 

 

闇桜

「あたしも一緒に行く…。

その…よろしく…。」

 

 

 

白百合

「ふぅ…。これでまた仲間ですね。

一緒に頑張りましょう。」

 

 

 

闇桜

「仲間…。うん…ありがとう…。」

 

白百合は闇桜を見て微笑んだ。

 

 

To Be Continued…


【メインストーリー第67話】かつての戦友

投稿者:
【プロデューサー】KAZ

〇転送装置

 

 

一方その頃、準備を終えたスターフォール組は

転送装置で現地に向かおうとしていた。

 

エリシア

「すみません。検診に時間が掛かってしまって

遅くなっちゃいましたね…。」

 

 

 

シュン

「大丈夫だ。こっちも戦力に心配があったから

入念に準備を行っていたので問題はない。」

 

 

 

エリシア

「あ、ありがとうございます…!

あの…シュンさんって優しいですね。」

 

 

 

シュン

「…優しくはない…。

俺はただ事実を言っただけだ…。」

 

 

 

スプーキー

「ン ナンダ?

イイカンジ ッテヤツカ?」

 

 

 

エリシア

「イイカンジ…?」

 

 

スプーキー

「イヤイヤ ナンデモ ナイ

テンソウ スルノカ?」

 

 

 

シュン

「スターフォールのキャンプDに飛ばしてほしい。

沈んだ廃ビルの近くにあるトレーダーキャンプだ。」

 

 

 

スプーキー

「ソコデ イインダナ!

ジャ トバス…」

 

 

 

???

「ちょ~~~っとっ!待った~~~っ!!」

 

 

 

スプーキー

「ナンダ ナンダ」

 

 

 

エリシア

「あっ!フェローさん!」

 

 

フェロー

「ま、間に合った~…。

借りたティーガーにドッグシステムを

搭載しておいて…よ、よかった…。」

 

 

 

エリシア

「どこに行ってたんですか?」

 

 

 

フェロー

「ちょ、ちょっとね…。」

 

 

 

シュン

「マスターさんから連絡は受けていた。

これで全員揃ったようだな。」

 

 

 

フェロー

「…さすがマスター…。」

 

 

 

スプーキー

「ジャ キヲトリナオシテ…

トバスゼー!」

 

 

 

スプーキーが装置のスイッチを押すと

フェロー達は白い光に包まれた。

 

 

〇スターフォール SFキャンプD

 

シュン

「着いたな。」

 

 

 

フェロー

「ふぅ。スターフォールもなんか久しぶりだね~。」

 

 

 

エリシア

「はい!実家のような安心感ですねっ!」

 

 

 

フェロー

「スターフォールと言えばキミと初めて探索したのもここだったよね。

アマモ跡地で解除キーを見つけて…

ミトラからエリシアちゃんを取り出したんだよね~。」

 

 

 

エリシア

「と、取り出したって…。」

 

 

 

バルドゥール

「ヴァウ!」

 

 

 

フェロー

「ってうわぁ!!

い、犬も一緒なの忘れてたぁぁぁぁ!!」

 

 

 

エリシア

「バルドゥールさん、とっても可愛いですよ。

よしよし、よしよし。」

 

 

 

バルドゥール

「ヴァウ!ヴァウ!」

 

 

 

フェロー

「ひぃぃぃぃっ!!」

 

 

 

シュン

「さて、目的の場所は『BG研究所』だな。」

 

 

フェロー

「あ、はいはい~。えーっと、

 

BG研究所の正式名称は生物遺伝子工学研究所。

一時期GORO’sさん達も利用していたこともあるみたいで、

クローン体の技術を用いて、何か実験を行っていたみたい。

 

…なんか旧統合軍と関係なさそうだよね…。」

 

 

 

シュン

「聞いた話によると、GORO’s達は旧統合軍が

この施設を何かしらの理由で破棄し

廃墟になってたところを再利用していたみたいだ。」

 

 

 

フェロー

「なるほど~。

施設の名前から察するに、もしかすると

『アンチノア・チルドレン』のような人体実験が

行われていた施設かもしれないね…。」

 

 

 

エリシア

… …。

 

 

 

フェロー

「ん?エリシアちゃんどうしたの?

すごい顔してるけど…。」

 

 

 

エリシア

「…え?あぁ、いえ!

何でも無いです!」

 

 

 

フェロー

「ううん…そう?うん?」

 

 

 

シュン

「じゃ、BG研究所に向かうするか。」

 

 

 

フェロー

「あたしはキミのパンターに乗るとして…

バルドゥールはシュンさんのストリッツヴァグンに乗る感じかな?

 

さ、さすがに歩きは可哀そうだし…

ほ、ほら一緒に乗るの嫌だし…。(ボソ)」

 

 

 

シュン

「ああ、それで構わない。」

 

 

 

バルドゥール

「ヴァウ!」

 

 

 

フェロー

「でも、BG研究所って

河童の森の近くだからだいぶ遠いね…。

SFキャンプEからの方が良かったんじゃ…。」

 

 

 

シュン

「確かに近いが、キャンプE周辺の砂漠地帯には

『戦車の亡霊』とも噂されているイエロバスタードが

広範囲で出現するらしいからあえて避けたんだ。

 

俺も実際に見た事は無いが…。」

 

 

 

フェロー

「もし見つかったら終わりだね…。

でもここからでも途中危険な賞金首もたくさんいるし…。

日が明るいうちに何処か安全に泊れる場所を探さないと…。」

 

 

エリシア

「『戦車の亡霊』で思い出したんですけど…。

 

この前酒場でご飯を食べている時に戦車の墓場という場所で

戦車の亡霊を見たという話を耳にしました。」

 

 

 

フェロー

「戦車の…、亡霊…?」

 

 

 

エリシア

「はい…。なんでも骸骨の主砲で禍々しい色をした

戦車が現れるとか…。」

 

 

 

シュン

「…!! その戦車はクローズの戦車だ…。」

 

 

 

フェロー

「クローズ…?

シュンさんはその戦車の所有者と知り合いなの?」

 

 

シュン

「ああ…。クローズは新統合軍『黒鴉(レイヴン)』の隊長で

『死神』『魂を狩る者』と恐れられていた男だ。」

 

 

 

フェロー

「という事はシュンさんも、その『れいぶん』にいたって事?」

 

 

 

シュン

「そうだ。色々あって今は賞金稼ぎをやっているが

俺もかつて軍に所属していた。

クローズとは何度か戦場を共にした仲だ。」

 

 

 

エリシア

「あっ!思い出しました!

その人、船長さんの親友だったってこの前本人からお話を聞きました!

 

エルピス作戦で消息不明になったと言っていました…。」

 

 

 

シュン

「消息不明…。本当か!?」

 

 

 

エリシア

「はい…。今は生きているか死んでいるのかさえも

わからないと言っていました…。」

 

 

 

フェロー

「という事はその戦車の亡霊は

本当の亡霊なんじゃ…。ひぃぃっ!!」

 

 

 

エリシア

「とにかく船長さんに連絡してみませんか?

クローズさんの事気にかけていましたし…。」

 

 

 

フェロー

「わ、わかった!連絡してくる!

シュンさん、ちょっと戦車の無線貸して~!」

 

 

 

シュン

「あ、ああ…。

 

しかし…、本当にその亡霊とやらがクローズの戦車だとしたら

消息不明になった後、生きていた可能性はある…。」

 

 

 

エリシア

「そうですね!

亡霊のわけないですよね!」

 

 

 

フェロー

「ふぅ~。船長さんに連絡してきた~。

これから準備して向かうって。

SFキャンプAで落ち合う事になったよ。」

 

 

 

エリシア

「SFキャンプA?また転送ですか?」

 

 

 

シュン

「確か『戦車の墓場』は砂漠にあるサメの巣の上だったな。

ここからじゃ遠いし、道中にハゲタカヤーボが飛んでいるから

転送で向かった方が良さそうだな。」

 

 

 

フェロー

「よし、じゃ時間も掛かるだろうし

あたしたちは先にSFキャンプAに向かおう。」

 

 

─ 1時間後…

 

 

〇スターフォール SFキャンプA

 

 

先にキャンプAに着いたフェロー達は待っていると

しばらくして黒い戦車が近づいてきた。船長の戦車だ。

 

 

オフィサー

「すまない、遅くなってしまった。」

 

 

 

フェロー

「もう遅いよ~、船長さん!

おこだよ!ぷんぷん!」

 

 

 

シュン

「お前、キャラ変わってないか…?」

 

 

 

エリシア

「この戦車が前にお話しした

『しゅばるつれーべ』ですか?

とってもかっこいいです!」

 

 

 

オフィサー

「うむ。私が現役時代使っていたIV号戦車H型だ。

 

正直もう動かないかと思ったが、

エンジニアがしっかりとメンテナンスしてくれていたおかげで

現役の頃とほとんど感覚が変わらないよ。

さすがエンジニアだな。」

 

 

 

エリシア

「エンジニアさんすごいです!」

 

 

 

オフィサー

「うむ。エンジニアに聞いたら『そんな事もあろうかと、バッチリ整備しておいたよ!』と言われたよ。ハッハッハ。」

 

 

 

フェロー

「エンジニアって本当にマメだよね~。

 

そういえば、待っている間に『戦車の墓場』について

色々調べてみたんだけど…。

元は壊れたり破棄された戦車の残骸を捨てる

いわゆる”廃棄場”だったみたい。」

 

 

 

シュン

「だから、戦車の”墓場”なんだな…。」

 

 

 

フェロー

「うん。ただ、今はナノパンデミックの影響や

エルピス作戦で亡くなった人達が多くなった影響で

今は戦死者が眠る墓場にもなってるって…。

 

そこら中に人が埋葬されていて十字架が立っているみたい…。」

 

 

 

バルドゥール

「クゥーン…。」

 

 

 

オフィサー

「あまりにも多くの人を失ったとはいえ、残骸と同じように

廃棄場に埋葬されているとはいたたまれない…。

何とかしてあげたいところだが…。」

 

 

 

エリシア

「そうだ!私たちで新しいお墓作ってあげませんか!

眺めの良い…うん、海の見える丘の上とか!」

 

 

 

オフィサー

「はは、そうだな。

この件が片付いたらランドシップ総出で

取り掛かるとしよう。」

 

 

 

エリシア

「はい!きっとみんな喜ぶと思います!」

 

 

 

フェロー

「エリシアちゃん…。うぅ…こんなに優しい子に育って…。」

 

 

 

シュン

「よし。じゃ、戦車の墓場に向かうか。」

 

 

 

オフィサー

(クローズ…。本当にお前なのか…?)

 

 

To Be Continued…


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