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【メインストーリー第28話】砲撃の正体

投稿者:
【プロデューサー】KAZ

○司令室

 

マスターはトレーダーキャンプBで
聞いた話を船長に報告した。

 

マスター
「…という事で『車両センター跡地』に行って来ようと思う。」

 

オフィサー
「うむ。お父さんの情報を集めるのも重要だが
今も砲撃が続いている。」

 

オフィサー
「今のところ誘導装置でのミサイル迎撃は順調だが油断を許さない。
そちらをまず解決する事が優先だな。」

 

オフィサー
「マスター、君はこの砲撃の主犯はアラドだと思っているのか?」

 

マスター
「ああ、以前に襲撃をしてきた時も
スレッジハンマーやアイアンボアを操っていたところを見ると
今回もその可能性があると見ている。」

 

マスター
「『ランドシップ破壊計画を本格的に実行に移す』という
言葉も気になるしな。」

 

オフィサー
「しかし、アラドの仕業だとしたら姿を見せないのは妙だな。」

 

フェロー
「姿を見せられない何か理由でもあるのかな?」

 

マスター
「わからん。とにかく警戒を怠らないほうがよいな。」

 

エンジニア
「車両センター跡地って事は、列車とか保管されているのかな?」

 

ドクター
「もうすでに探索をしているハンターも多数いるみたい。
話によると残骸らしきものは発見できたけど、
列車は一両も残っていなかったらしいわ。」

 

エンジニア
「そっかぁ…。残念。
列車はすごく珍しいから、
もし何か見つけたらボクも見たいなぁ。」

 

ドクター
「もし残っていたのなら
私かエンジニアちゃんに修理の依頼が来るだろうしね。」

 

フェロー
「じゃ、何か手掛かりが無いか探してくるね~。」

 

─ 数時間後…

 

○司令室

 

車両センター跡地から戻った
フェロー達は船長の元に報告をしに来ていた。

 

フェロー
「ふぅ。ただいま~。」

 

オフィサー
「うむ、ご苦労。
何か手掛かりは見つかったかね。」

 

エンジニア
「フェローさん!列車は見つかった!?」

 

フェロー
「いやぁ~、これぐらいしか無かったよ。」

 

かつては動いていたのだろうか。
荷台に詰まれた鉄道車両のような
残骸をエンジニアに見せた。

 

エンジニア
「おお!!これはまさしく!!
とある国で運用されていた
直流特急形鉄道!189系の残骸だ!」

 

エンジニアは興奮しながら
荷台をガラガラ引きガレージへと消えて行った…。

 

フェロー
「エンジニアって鉄道マニアだったのかな…。」

 

エリシア
「ちょっと目が怖かったですね…。」

 

フェロー
「あ、そうそう。
はい、こんな物を見つけたよ」。

 

ひどく汚れたフロッピーディスクを差し出した。

 

オフィサー
「フロッピーディスクか。かなり汚れているが、
そこまで年数は経っていないようだな。」



オペレーター(子犬)
「では、このフロッピーディスクを読み込んでみますね。」

 

… … …

 

オペレーター(子犬)
「お待たせ致しました。
読み込めましたがあまりにも汚れがひどい為、
一部データが破損しているみたいです。」

 

オペレーター(子犬)
「当時の記録が残っているみたいです。
モニターに映しますね。」

 

———————————————————-

 

通信記録
207X年2月XX日
通信先:無敵鉄道組合本部

ハンターオフィスからの発表によると、
「エルピス作戦」は失敗した。

現在はグラウンド・ゼロの近辺地域のみ
影響に留まっているが、今後の被害拡大を予測し、
住民の避難およびカンパニーの撤退が決定した。

今後の指示に関しては追って連絡をする。

 

———————————————————-

 

ドクター
「『エルピス作戦』って書いてあるわね…。」

 

フェロー
「この作戦って船長さんが言っていた
三年前のとある大規模な作戦のことじゃ…。」

 

ドクター
… …。

 

オフィサー
「…そうだ。ナノパンデミックを起こした原因となった作戦。
それが…「エルピス作戦」だ。」

 

フェロー
「ハンターオフィスって書いてるけど…、
船長さんはこの避難活動には関与していたの?」

 

オフィサー
「いや、これは私がハンターオフィスに着任する前の話だ。
当時私はまだハンターだったからな。」

 

オフィサー
「もちろん、我々も当時「カンパニー」だったから
撤退については経験しているが、この事については初耳だ。」

 

オペレーター(子犬)
「まだ記録が残っています。
続きを映しますね。」

 

———————————————————-

 

通信記録
207X年2月XX日
通信先:無敵鉄道組合本部

撤退に関してハンターオフィスより続報があった。

協議の結果、我々『無敵鉄道組合』はハンターオフィスの避難活動の支援を行い、
本部において一時的に住民およびカンパニーを避難させる事にした。

その後の動向はまだ決まっていない。

まずカベノシタ、カベノウエの住人及びカンパニーを『無敵車両センター』へ避難させる。

避難方法は、我らが保有する列車により輸送及び鉄道警備隊により護衛する事となった。

カベノオク住人及びカンパニーは
同じく列車で避難させるが、
直接本部に輸送・護衛を行う。

我々が長い間敵対していたカンパニーの護衛、
ハンターオフィスへの協力に不満の声もあがっているが、

ここはひとつ「客車に人を乗せてみる事が出来る」
チャンスだと思ってくれ。以上だ。

 

———————————————————-

 

フェロー
「『無敵鉄道組合』は避難活動に協力をしていたんだね。
良い人達じゃん。最後の一言がすごく気になるけど…。」

 

フェロー
「住人やカンパニーが本部に避難したって事は
本部に行けば、まだ避難した人達は生きているのかな?」

 

マスター
「だが、本部は封鎖されて入れないみたいだぞ。
確認のしようがない。」

 

オペレーター(子犬)
「最後にもう1つ記録が残っています。
映しますね。」

 

———————————————————-

 

通信記録
207X年3月X日
通信先:無敵鉄道組合本部

本部から連絡!本部から連絡!
こちら鉄道警備隊!応答せよ!

そちらに生き残りは誰かいるか!!
誰か生き残りがいたら返事をしてくれ…!!

突然、警備ロボットや戦車達が暴走を始め、
民間人もカンパニー達も皆殺られてしまった…。

生き残ったのは我々一部の警備隊員のみ…。
ここはもうダメだ。助けを待っていてもそのうち殺されるだろう…。

もしこれを読んでいる人間がいたら
今すぐ撤退をしてくれ!頼む…誰か…。

 

———————————————————-

 

オペレーター(子犬)
「以上が、記録の全てです…。」

 

オフィサー
「…ご苦労。」

 

フェロー
「…みんな死んでしまったみたいだね…。」

 

ドクター
「『突然、警備ロボットや戦車達が暴走を始め』と書いてあったわ…。」

 

エリシア
「マスターさん…?
…どうしたんですか…?」

 

マスター
「あの時と同じだ…。
俺とフォックスが生き残ったあの事件の時と!!」

 

ドクター
「すごい汗…。
マスター、ちょっとラボで休みましょう…。」

 

マスター
「はぁ…はぁ…。す、すまない…。」

 

フェロー
「マスター…。」

 

オペレーター(ゆるふわ)
「今、別行動で「無敵鉄道組合本部」に潜入していた
サルーンガールさんから通信が入りました。」

 

船長
「うむ、繋いでくれ。」



サルーンガール
「やっほー!」

 

フェロー
「えっ。サロンの人がどうして?」

 

オフィサー
「彼女は元は新統合軍のエージェントだ。
スパイ活動もしていたので、潜入捜査は慣れている。」

 

フェロー
「ただ者ではないと思ってたけど、
まさかエージェントだったとは…。」

 

オフィサー
「フェロー君から話を聞いた時、本部も怪しいと思い、
サルーンガールに頼んで同時に調査していたのだ。」

 

サルーンガール
「何も残って無いわぁ。
あるのは死体とロボットや戦車の残骸。
激しく争った形跡があるだけね。」

 

サルーンガール
「もう少し探索してみるわぁ。
何か手掛かりがあったら持って帰るわねぇ。」

 

オフィサー
「ご苦労。引き続きよろしく頼む。」

 

サルーンガール
「は~い。また連絡するわねぇ。」

 

ドクター
「しかし、組合が全滅しているとなると、
やっぱり砲撃は他の誰かの仕業のようね。」

 

ドクター
「機械の暴走、ハッキング…。
もしかして、ノア…。」

 

フェロー
「でもノアは、昔とあるハンター達に破壊されたんじゃ…。」

 

ドクター
「でも、ノアの端末やノアシード…。
『ノア』が作り出した遺物はこれまでに幾つも存在したわ。」

 

ドクター
「もし仮にノアだとしたら「無敵鉄道組合」が壊滅したのに関わらず
無敵列車砲が勝手に動き、砲撃を行っているのにも説明がつく。」

 

オフィサー
「可能性は無いとも言いきれないが、
不確かな情報を信じるのも良くない。」

 

オフィサー
「これ以上は推測にしかならない。
一旦サルーンガールの続報を待とう。」

 

フェロー
「そうだね。マスターの様子も気になるしね。」



エリシア
「ノア…。」

 

To Be Continued…

【メインストーリー第27話】異変

投稿者:
【プロデューサー】KAZ

○酒場

 

次の日、昼食をとる為に
フェロー達は酒場にいた。



フェロー
「ごちそうさまー!!
いや~、美味しかったね。」

 

エリシア
「はい!とても美味しかったです!」

 

マスター
「ちょうど良いトカゲ肉が手に入ったから、
余っていたシャグイモ、タマネギダマシ、サバクにんじんで
ワイルドカレーを作ってみた。」

 

エリシア
「カレー、初めて食べました。」

 

フェロー
「いや~カレーって私も食べた事無かったけど、
本当にスパイシーで美味しいね!」

 

マスター
「少し前までは、装甲車の屋台でカレーを売ってる人とかも
居たみたいだけど、最近は見なくなったらしいから
あまり食べる機会も無いのかもな。」

 

フェロー
「匂いも食欲をそそられる感じで何杯でも食べちゃう!」

 

マスター
「お前は食い過ぎだ。もうそれ3杯目だろう…。」

 

フェロー
「いやぁ、働くとね~!お腹が空くんだよ!」

 

マスター
「いや、お前全然働いてないだろ。
あと早くツケを払え。」

 

フェロー
「うぅ…。」

 

マスター
「さて、と。カベノオクの情報を集めるか。」

 

フェロー
「でも、酒場だと殆ど酔っ払ってる人しかいないよね…。
大丈夫かな?」

 

マスター
「なんかさっき聞いた話では、北東にある
ベールウッズという森で熊の賞金首を狩って来たという
ソルジャーが酒場に来ているらしい。」

 

ハンター女
「ああ、それならあそこにいるよ。
ほら、カウンターに座ってる男だよ。」

 

フェロー
「おおっ、本人も熊みたいにデカい…。」

 

エリシア
(フェローさん!聞こえますよ!)

 

マスター
「あんたが熊の賞金首を狩って来たソルジャーか?」



ソルジャー男
「おおう、そうだ!!
マグマグマを倒したのは俺だ!
ブワッハッハッハ!」

 

フェロー
「完全に酔っ払ってるね…。」

 

エリシア
「はい…。すごくお酒臭いです…。」

 

マスター
「あんたこのグレートウォールに詳しそうだが、
カベノオクはどこにあるか知ってるか?」

 

ソルジャー男
「当たり前じゃねぇか!!このグレートウォールにいる
賞金首はたいてい狩ってやったからなぁ!
ブワッハッハッハ!」

 

エリシア
「話が通じませんね…。」

 

メカニック女
「すみません。この人お酒を飲むといつもこうなんですよ…。」

 

フェロー
「あなたは誰?」

 

メカニック女
「はい、この人と同じチームを組んでる
メカニック担当です。」

 

マスター
「あんたなら話が通じそうだな。
カベノオクの場所は知っているか?」

 

メカニック女
「はい。ここからずーっと北に行ったところにあります。」

 

メカニック女
「ただ、ここの地区より北に行く程、
さらに寒くなるので、道中にあるキャンプBで
「霜除けのお守り」を買って行った方が良いです。」

 

マスター
「すまない、情報提供感謝する。」

 

メカニック女
「いえいえ。気を付けてくださいね。」

 

メカニック女
「ほぉ~ら!
いくら賞金が入ったからと言って
もう飲み過ぎだってば!」

 

ソルジャー男
「今日ぐらいはいいじゃないか!!
ブワッハッハッハ!」

 

フェロー
「賑やかだね…。とりあえず
キャンプBに「霜除けのお守り」を買いに行こう!」

 

○トレーダーキャンプB



フェロー達は「霜除けのお守り」を買いに
トレーダーキャンプBに来ていた。

 

フェロー
「お~、結構人が集まってるね。」

 

エリシア
「お店もいっぱいありますね。」

 

トレーダー男
「ここのキャンプは壁の向こうにある
唯一のキャンプだから人が多いんだ。」

 

ハンター男
「なかなか東側の探索は気候もあって過酷だからな。
ここをみんな拠点として探索してるんだよ。」

 

フェロー
「なるほど~。そういえば、
ここは少しだけ雪が少ないね。」

 

トレーダー男
「ここのキャンプはみんなが寒くないように
原子力ストーブを焚いているから雪が比較的少ないんだ。」

 

フェロー
「でも原子力って点火したら爆発しそうだね…。」

 

フェロー
「マスター!タバコ吸っちゃダメだよ!」

 

マスター
「いや、俺は人前では吸わん。
それにタバコを切らしてるしな。」

 

トレーダー男
「ここは『大破壊前』に売っていた
タバコとかも売ってるぞ。
ほら、こういうのとか。」

 

マスター
「おお、これは『ワイルドヘヴン』じゃないか。珍しいな。
お、こっちには葉巻きとかも売ってるんだな。」

 

フェロー
「エリシアちゃん…マスターはほっといて
あたし達は目的のものを買いに行こう。」

 

フェロー
「ああそこに売ってるみたい。」

 

エリシア
「あの、すみません。
霜除けのお守りを下さい!」



トレーダー女
「いらっしゃいませー。
何個必要ですかー?」

 

フェロー
「99個下さい!」

 

マスター
「そんなにいらんだろ。1個あればいい。」

 

フェロー
「うわっ!マスター!
もう買い物終わったの?」

 

マスター
「ああ、もういい。」

 

フェローがふと目をやると、
マスターのエプロンのポケットが
パンパンに膨れ上がっていた。

 

フェロー
(めっちゃ買ってるじゃん…。)

 

トレーダー女
「北を目指すんですか?
それなら耐冷コートと灼熱ヒーターもあれば、
なお良いですよ。」

 

マスター
「なるほど。じゃあ、それももらえるか?」

 

トレーダー女
「毎度ありがとうございます。
そういえば、最近また砲撃があったみたいですね。
もう長い間砲撃なんて無かったのに…。」

 

フェロー
「そうそう。危うく殺されかけたんだよ!
ね!エリシアちゃん!」

 

エリシア
「はい…。すごく怖かったです…。」

 

マスター
「長い間という事は、しばらく砲撃は無かったのか?」

 

トレーダー女
「はい、ここ数年はほとんど砲撃なんて無かったですね。
もしかすると、最近動いてるという噂の
列車砲が砲撃をしてきたのかも…。」

 

フェロー
「列車砲って何なの?」

 

トレーダー女
「東側は地上に線路が通ってるでしょ?」

 

フェロー
「うんうん。鉄道が通ってるの?」

 

マスター
「鉄道なんて、大陸を横断する鉄道が通ってる場所もあると
聞いたことがあるが、ここら辺では聞いたことが無いな。」

 

トレーダー女
「列車砲は、昔「無敵鉄道組合」って組織があって
そこの鉄道警備隊が運用していた兵器なんです。」

 

トレーダー女
「”無敵列車砲”という名前だったと思うんですけど、
昔はその列車砲を使って組合が
無差別に西側を中心に砲撃を行ってたんですよ。」

 

フェロー
「一体何の為に砲撃をしてたの?
賞金首を倒す為?」

 

トレーダー女
「それが…目的がよくわからないんです。」

 

トレーダー女
「近頃はその”無敵列車砲”が動いてるとの噂もあって、
今回砲撃をしてきたのはその組合の可能性が濃厚ですね。
すでにいなくなっているはずなのに…。」

 

マスター
「なるほどな…。明らかにエリシアを狙って来ていたし、
それを聞くと調べずにはいられないな。」

 

エリシア
「はい…。気になります。」

 

フェロー
「その無敵鉄道組合っていう組織の
拠点みたいなのって無いの?」

 

トレーダー女
「このキャンプから少し北へ行った所に
無敵鉄道組合の本部があるんですけど
今は封鎖されていて入れないんですよ。」

 

マスター
「なるほど。他には無いのか?」

 

トレーダー女
「カベノウエの近くに無敵鉄道組合の
車両が保管されていた『車両センター跡地』があります。
そこは今も入れるみたいです。」

 

フェロー
「よし!じゃあその『車両センター跡地』に行ってみよう。」

 

エリシア
「カベノオクには行かなくていいんですか?」

 

マスター
「いや、まずはその列車砲がなぜエリシアを
狙っているかを知る必要がある。
もしかするとアラドが何か関与している可能性もあるからな。」

 

フェロー
「それにこのまま放っておくと、エリシアちゃんが
また危ない目に合う可能性もあるしね!」

 

フェロー
「それに、また変なしゃべり方されると困るし…。」

 

エリシア
「マスターさん、フェローさん…。
ありがとうございます。」

 

マスター
「よし、じゃあ向かうとするか。」

 

フェロー
「おー!謎の組織のアジトへ潜入!ってワクワクするね!」

 

マスター
「お前…、絶対楽しんでいるだろ…。」

 

To Be Continued…

【メインストーリー第26話】雪原の大地へ

投稿者:
【プロデューサー】KAZ

○司令室

 

ランドシップの足回りを強化した
一同は「中央」の壁を突破し、
壁の向こう側へ辿り着いた。



オフィサー
「よし、壁の向こう側に着いたな。」

 

オフィサー
「エンジニア、ご苦労だった。
君のおかげでなんとか壁を残り超える事が出来た。」

 

エンジニア
「ボクはたいした事はしてないよ。
今回はフェローさんが手伝ってくれたから
素材が集まったしね。」

 

フェロー
「えっへんっ!もっと褒めていいんだよ!」

 

マスター
「図に乗るな。普段は全然役に立たないだろう。」

 

フェロー
「ちぇ~…。」

 

マスター
「しかし、一面真っ白だな。
こんなに西と東で気候が違うのも珍しいな。」

 

フェロー
「ほんとすごい雪だね~。
ランドシップの中は温かいけど、ここまで寒さが伝わってくるよ~。」

 

ドクター
「最東にある天候制御研究所の
『天候制御システム』が暴走しているから
こんな状態になってるって話を聞いたことがあるわ。」

 

フェロー
「そうなんだ。
暴走してるのは『大破壊』の影響なのかな?」

 

ドクター
「わからないわ。何人か有名な科学者が
研究していたみたいだけど、現在の技術では
解析不能だから、どうしようもないみたい。」

 

オフィサー
「とりあえずカベノウエに行くと何かエリシア君の
お父さんの手掛かりが見つかるかもしれんな。」

 

エリシア
「はい…!」

 

オペレーター(ゆるふわ)
「山岳地帯を超えていく事になります。
道中かなり揺れると思いますので
皆さん必ずどこかに掴まっていて下さいね。」

 

○山岳地帯

 

ランドシップは
カベノウエを目指し、山岳地帯を走っていた。



フェロー
「あ゛~ゆ゛う゛れ゛え゛え゛る゛う゛う゛う゛う゛う゛~。」

 

マスター
「お前わざとやってるだろ…。」

 

フェロー
「バレた…。
そういえば寄った街って今まで跡地になってるけど、
カベノウエや他の街はどうなのかな?」

 

オフィサー
「…恐らくほぼ壊滅していると思っていいだろう。」

 

フェロー
「一体何があったの?数年前までは
町はあんなに活気があったのに…。
どうしてまた『大破壊後』みたいな状態に…。」

 

マスター
「おまえは知らないのか?
『ナノパンデミック』の事を。」

 

フェロー
「ナノパンデミック…。聞いたことはあるけど…。」

 

フェロー
「あたしその頃はトレーダー達と
一緒に世界中を旅してたから、
ここでの詳しい事はよくわからないんだよ。」

 

マスター
「そのナノパンデミックが起こった事で、
各地方の拠点としていた町からカンパニーが撤退したんだ。」

 

マスター
「自警組織であったカンパニーが撤退したと同時に
モンスターの脅威に怯えた人々が町から消えた。」

 

マスター
「人々が居なくなった事により無法地帯となった町を
モンスターやごろつき共が荒らし、
今の荒廃した町の姿になったらしい。」

 

フェロー
「なるほど…。
そのカンパニーが撤退する事になった
ナノパンデミックってどういう内容なの?」

 

オフィサー
「それはまたゆっくり話そう。」



オペレーター(無責任)
「そろそろカベノウエに着くよ~!
みんな準備よろしくちゃ~ん!」

 

○カベノウエ跡地



「カベノウエに到着し下船すると
そこは町の姿は無くガレキの山と化していた。」

 

フェロー
「うわぁ~…見事に町の痕跡が無いね…。」

 

エリシア
「はい…。全部ガレキの山です…。」

 

マスター
「ん…?人の影…!!」

 

フェロー
「敵!?」



トレーダー男
「よう、お前らこんなとこで何やってんだ?」

 

マスター
「なんだ、トレーダーか。」

 

フェロー
「おじさんはここで何してるの?」

 

トレーダー男
「あぁ、俺か?
俺はこの辺りのガンスネイルや、デンデンフレイムを
狩って「スネイルミート」を集めてるんだ。」

 

トレーダー男
「スネイルミートは美味いし、シチューの材料になるから
酒場のネタで結構良い値で売れるんだよ。」

 

フェロー
「げ…、またカタツムリ…。ゲロゲロ…。」

 

トレーダー男
「なんだ、嫌いなのか?
見た目に反して結構うまいんだぞ?」

 

エリシア
「この前食べました!美味しかったです!」

 

マスター
「そういや、この辺で
酒場とか宿があった情報とか無いか?」

 

トレーダー男
「ん~…そうだな。確か酒場の「ウォトカ」が
美味かった。特に特級は格別だったな!」

 

フェロー
「いやいや…お酒の情報じゃなくて…。」

 

トレーダー男
「ああ、すまんすまん。
確か宿もあったぞ。結構でかかったな。」

 

マスター
「なるほど。
もしかすると、宿にエリシアの父親が
泊った記録が残ってるかもしれん。」

 

フェロー
「あー、宿帳なら確かにそうだね。
ガレキの下を探す事になるけど…。」

 

エリシア
「残っているでしょうか…。」

 

フェロー
「火災とかで燃えてなければあると思う。
あと宿帳は宿泊した人が書けるスペースとかもあるから
何か書いてるかもしれないね。」

 

フェロー
「それじゃ、宿帳を探しに行こう!」

 

エリシア
「はい!!」

 

レッドフォックス?
… …。

 

─ 数時間後…

 

○ハンターオフィス

 

カベノウエで探索を終えた
フェロー達はハンターオフィスにいた。

 

フェロー
「ふぅ。とりあえず宿帳を見つけたよ。
かなり苦労した…。」

 

エリシア
「はい、服も汚れちゃいました…。」

 

マスター
「ガレキの下から見つけたもんな。
俺もさすがにこの体だと
疲れたな…。」

 

オフィサー
「うむ、皆ご苦労だった。」

 

フェロー
「たまにはさ~、船長さんも『ご苦労だった』って
言うだけじゃなくて手伝ってよ~。」

 

オフィサー
「いや、そのあれだ…。
私は色々と忙しいからな。」

 

マスター
「さっきまで酒場のピンボール台を
メンテナンスしてたけど、あれ趣味だろ?」

 

オフィサー
「うぐ…、ゴホン。
あれも皆が酒場で息抜きが出来るようにだな…。」

 

フェロー
「はいはい。
とりあえず読んでみようよ。」

 

フェロー
「さてと、このゴーグルで…。」

 

マスター
「いや…昔の文字じゃないから
ゴーグルはいらんだろ。」

 

フェロー
「あ、そっか。えーっと…どれどれ…。」

 

フェロー
「あっ!!「ニコラ」!
お父さんの名前があったよ!」

 

エリシア
「あ、本当ですね!」

 

フェロー
「何かスペースに書いてないかな…。
あ、200X年X月X日「ニコラ」!あったよ!
読むね。」

 

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カベノウエに着いた。
カベノシタと違い、すごく雪が降っていて寒い。
しかしここの住人は、皆あたたかい。

ご飯も美味しかった。
夕食の黒パンや干し肉も絶品だった。

名物のウォトカは飲みたかったが、
私はお酒が飲めない。非常に残念だ。

+++——————————————————————————————-+++

 

フェロー
「なんか日記みたいだね…。」

 

マスター
「ま、そんなもんだろ。続きを読め。」

 

+++——————————————————————————————-+++

しかし、ここに来ても確信的な
情報を得ることが出来ない。
ここに元軍に所属していた
生き残りが居たと聞いたのだが…。

当時の様子が記録に残っていない以上
情報を聞きまわるしかない。

少し得た情報によると、ナノマシンのみならず、
「大破壊」前に造られたもの、
もしくはその複製品にも影響したようだ。

+++——————————————————————————————-+++

 

フェロー
「お父さんは何かを調査する為に
各地を転々としていたみたいだね。」

 

+++——————————————————————————————-+++

エリシアもだいぶ大きくなった。
この子は本当に賢い子だ。

+++——————————————————————————————-+++

 

エリシア
「私の名前が書いてある…。」

 

フェロー
「もしかして小さい時のエリシアちゃんと
一緒に行動してたのかな?」

 

エリシア
「記憶が…。」

 

フェロー
「そっか…。
エリシアちゃん記憶喪失だもんね…。」

 

+++——————————————————————————————-+++

ここではもう得られる情報は無さそうだ。

明日にはカベノオクに向かうとしよう。

+++——————————————————————————————-+++

 

マスター
「次はカベノオクに向かうって書いてるな。
しかし、場所がわからん。」

 

フェロー
「とりあえず今日はここまでにして
明日酒場とかで話を聞いてみよう!」

 

エリシア
「…はい!」

 

エリシア
「でも良かったです。
何も残って無いだろうな…って
ずっと思っていたので。」

 

フェロー
「エリシアちゃん…。」

 

エリシア
「なんかホッとしたらお腹が空きました。」

 

マスター
「よし、何か作ってやろう。
何が食べたいんだ?」

 

エリシア
「またシチューが食べたいです!」

 

マスター
「わかった、作ってやろう。
さっき会ったトレーダーに
スネイルミートを少し分けてもらったからな。」

 

フェロー
「うぇ…、またカタツムリ…。
勘弁してぇ…。」

 

To Be Continued…

 

【メインストーリー第25話】より強くなる為に

投稿者:
【プロデューサー】KAZ

○ガレージ

 

ガレージにはランドシップの強化を計る為
エンジニア達の姿があった。



エンジニア
「さて…っと。
雪原地帯に行く為にランドシップを強化しないとね。」

 

フェロー
「えっ、ランドシップって雪の中走れないの?!」

 

エンジニア
「殆ど荒野か砂漠だしね。
一応海の中も走れるんだよ!」

 

フェロー
「お~!さすがシップっていうだけあるね!」

 

話をしていると、ショップ姉妹が大きな荷物を
荷台に乗せてガラガラとやって来た。



売店の店員
「よいしょ…っと。
エンジニアさんに頼まれていたパーツを
トレーダーさん達から仕入れてもらいました!」

 

メタルショップ店員
「こっちも雪山のモンスターだから
火炎系の武器をたくさん仕入れておいたよ… …。」

 

フェロー
「まるやきにしてくれるわ!
ブロロローー!!ってやつだね!」

 

メタルショップ店員
「ほら、ファイヤーダンス…カークスボイラー…
ケルベロス…色々あるよ… …。」

 

売店の店員
「おー、さすが、お姉ちゃん!
これで皆さん安心して戦えますね。」

 

メタルショップ店員
「えへへ… …。」

 

エンジニア
「ん~…。あとは足周りに付ける
雪かき的なものがあれば良いんだけど。」

 

フェロー
「スタッドレスタイヤじゃダメなの?」

 

エンジニア
「いやいや、クルマじゃないんだから…。」

 

フェロー
「あっ、そっか。」

 

エンジニア
「大きい魚のヒレみたいなの無いかな?
すごく丈夫な物だとさらにいいんだけど。」

 

売店の店員
「う~ん…魚みたいなモンスターいましたっけ?」

 

売店の店員
「あっ、ヒゴイウオとかどうでしょう?
マゴイウオなんかも!」

 

フェロー
「それ…、『ランドハスキー』の遺伝子組み換え技術で
生み出した改造賞金首じゃん。
しかも季節外れだし、アイツらヒレ落とさないし…。」

 

メタルショップ店員
「ソラトビウオ… … 機械のエラを落とす… …。」

 

エンジニア
「いやいや、さすがに小さすぎるよ。」

 

売店の店員
「あっ、コハン草原にいる
“サカナツェペリン”はどうでしょう?」

 

メタルショップ店員
「あのお魚さん… …フワフワしてて可愛い… …。」

 

エンジニア
「確かに”サカナツェペリン”のヒレなら大丈夫かも。」

 

エンジニア
「じゃ、フェローさんよろしくね。」

 

フェロー
「またスターフォールに戻るの~…。
最近扱いがひどいよ~…。」

 

エンジニア
「あ、お土産にスターフォール名物
ぬめぬめバーガー買ってきてよ。」

 

フェロー
「聞いた事もないし、
絶対それ美味しくないでしょ…。」

 

─ 数時間後…

 

○ガレージ

 

フェローは目的を果たし、
ガレージに駆け込んできた。

 

フェロー
「ハァハァ…とってきた…どー!」



売店の店員
「おつかれさまです!
まんたんドリンク飲みますか?」

 

フェロー
「の、飲む…。ゴクゴクゴク…。」

 

フェロー
「…うっ…!まんたーんドリンクっ!」

 

エンジニア
「うるさいなぁ…。
で、依頼した物はどこ?」

 

フェロー
「はい。これでいいでしょ?」

 

フェローは荷台に乗った、
沢山の鋼鉄のヒレを指さした。

 

メタルショップ店員
「ヒレが… …いっぱい… …。」

 

エンジニア
「おー、いっぱいだね。
これで足回りの強化が出来るよ!」

 

フェロー
「そういえば、ついでにこの素材も手に入ったよ。」

 

エンジニア
「お~、メカ浮き袋残骸。
空に浮かぶ原理はよくわからないけど、何かに使えそうだね。」

 

メタルショップ店員
「これを大量にランドシップに取り付ければ… …
空中戦艦みたいになるかな… …。」

 

フェロー
「『ははは!見ろ!人がチリのようだ!』ってやつだね!」

 

エンジニア
「それ大破してるし、色々とダメじゃん…。」

 

フェロー
「そういえば、エンジニアってすごいよね。
一人で殆どランドシップのあれこれやってるしさ。」

 

エンジニア
「ん?そうかな?ボクはみんなと戦えないから
こうやって影ながらサポートをしてるだけだよ!」

 

フェロー
「そんなに技術もあるんだし、
自分でガレージを開けばいいのに。
なんでエンジニアはランドシップにいるの?」

 

エンジニア
… …。

 

エンジニア
「ボクね、小さい時に両親を亡くしてて
孤児だったんだ。」

 

フェロー
「あっ、ごめん。聴いちゃいけなかったかな…。」

 

エンジニア
「ううん、大丈夫。」

 

エンジニア
「ボクはすごく大きな湖があるレイクランドってところの
フロータシティって街の孤児院で育ったんだ。」

 

売店の店員
「確か、レイクブリッジって名前の大きな橋が
有名なところですよね。」

 

エンジニア
「うん。お父さんが結構有名な
腕ききのエンジニアだったんだ。」

 

エンジニア
「お父さんの影響なのか、
小さい時から機械とかをいじったりするのが好きだったんだけど、
孤児院を出た後フロータシティのガレージで働いていたんだ。」

 

メタルショップ店員
「お父さんの血を受け継いだんだね… …。」

 

エンジニア
「旅の途中に立ち寄った船長達が
たまたまボクが働いてたガレージに来てね、
船長が乗っていた戦車を改造してあげたんだよ。」

 

フェロー
「え?船長って元々ハンターだったの?」

 

エンジニア
「そうだよ。
現役時代は「黒獅子」と恐れられていた
凄腕のハンターだったんだよ。」

 

フェロー
「ほえ~。そんなすごかったんだね。」

 

エンジニア
「それで「私達と一緒に来ないか?」って
船長に誘われて、今に至るって感じかな。」

 

フェロー
「腕を買われたってことか~。
船長もなかなか隅に置けない男だね!」

 

エンジニア
「まぁ、その頃から色々お世話になってるし
本当に船長には感謝してる。
だからボクも恩返ししないとって思って。」

 

売店の店員
「エンジニアさん…。」

 

エンジニア
「よしっ!この話は終わり!
今から作業に取り掛かるから
完成したらカベノウエへ向かおう!」

 

売店の店員
「私もお姉ちゃんと一緒に手伝います!」

 

メタルショップ店員
「もちろん… …。」

 

フェロー
「じゃ、あたしは研究所に戻るよ~。
またね~!」

 

エンジニア
「はいはーい。また後でねっ。」



エンジニア
… …。

 

エンジニア
(お父さん…お母さん…。)

 

To Be Continued…

【メインストーリー第24話】立ちはだかる壁

投稿者:
【プロデューサー】KAZ

○サロン

 

マスターとエリシアは
情報を聞く為にサロンに来ていた。



サルーンガール
「あら、エリシアちゃんじゃない。
体調はもう大丈夫なのぉ?」

 

エリシア
「はい!もう大丈夫です!」

 

サルーンガール
「あら、良かったわぁ。
そういえば、ここに来るなんて珍しいわね。
どうしたの~?」

 

マスター
「ここらへんはあまり俺も知らないから
サロンにいるハンター達に情報を聞きに来たんだ。」

 

サルーンガール
「あ、なるほどぉ。
でも酒場にもハンター達はいるじゃない~?」

 

マスター
「みんな酔っ払っててマトモに
話できる奴が少ないからな。」

 

サルーンガール
「確かに言われてみればそうねぇ。
ここは各地を巡っているハンター達が多いから
色々と情報が聞けそうね。」

 

マスター
「おい、そこのあんた。」



ハンター男
「おう、マスターじゃないか。
どうしたんだ?」

 

マスター
「もうこの辺りに街…というか
街の跡地はないのか?」

 

ハンター男
「壁の手前はカベノシタしか無いぞ。
壁の向こう側に行くと「カベノウエ」という街があるみたいだな。」

 

マスター
「カベノウエか。」

 

ハンター男
「昔、カンパニーによって壁が破壊され行き来出来てたんだが、
何者かによって壊されたはずの壁が修復されてたんだよ。」

 

ハンター男
「しかもそれだけならまだいいんだが、防衛システムまで再起動しちまってさ。
俺達もしばらくは行けなかったんだよ。」

 

マスター
「なるほどな。それで向こう側の情報が
全然来なかったわけだ。」

 

ソルジャー女
「ここ数か月前にハンターオフィス主導の元
「東部奪還命令」という大規模作戦が行われ、
今は通れるようになってるらしい。」

 

ハンター男
「おぉ、そうなのか。しばらく
ちょっと用事でトコナツに居たから
全然知らなかったぜ。」

 

ソルジャー女
「ただ、東側は極寒地域で雪が降ってるし、
ホワイトランスと呼ばれるユキザメが徘徊しているらしい。
もし行くなら用心した方がいいわよ。」

 

エリシア
「雪が降ってるんですね!
私、雪見たいです!」

 

ハンター男
「嬢ちゃんは雪が見たことないのか。
綺麗だぞ~。寒いけどな、ガハハハハ!」

 

マスター
「なるほど、ありがとう。
よし、情報も得たし船長に話に行くか。」

 

○司令室

 

マスターはサロンで聞いた情報を船長に報告した。

 

マスター
「…という事らしい。」

 

オフィサー
「ふむ、カベノウエか…。」

 

オフィサー
「たしかあの作戦では「北」「中央」「南」と
壁が三ヶ所破壊されていたはずだな。」

 

オペレーター(ゆるふわ清楚系)
「ここからですと、南が一番「カベノウエ」に近いと思われますが、
周辺をユキザメが徘徊している為、非常に危険です。」

 

オペレーター(ゆるふわ清楚系)
「最近では南の壁前に謎の二脚歩行型戦闘機械が
居座ってるらしいとの情報も入っており、
倒さないと通れないようになってるみたいです。」

 

オフィサー
「うーむ…。少し遠回りになるが
ここから一番近い「中央」から入り、
山岳地帯を超えて向かうしかあるまい。」

 

オペレーター(あっさりサバサバ系)
「了解しました。」

 

オペレーター(天真爛漫かわいい系)
「準備よーし!じゃ、しゅっぱーつ!」

 

─ 数時間後…

 

○壁の前

 

ランドシップクルー 一同は
中央の壁前へ到着した。



フェロー
「おおー!こうやって壁の前に来ると
すごいでっかいね~!」

 

フェロー
「これをハンター達は力を合わせて破壊したんだね~。やっぱりみんなすごいなぁ~。」

 

フェロー
「どれどれ…。えいっ!!」

 

フェロー
「いたーーい!!いったたたた…。」

 

マスター
「お前はバカか…。
そんなもの素手で壊せるわけないだろ…。」

 

フェロー
「でもマスターなら素手で破壊できるでしょ?
あれぐらい。」

 

マスター
「俺の愛用していた『デュアルファング』があれば、
現役の頃だったら傷ぐらいは付けれたかもな。」

 

オペレーター(ゆるふわ清楚系)
「船長、大変です!南にいる二脚歩行型戦闘機械と
酷似しているモンスターが中央の壁も防いでるようです。」

 

オフィサー
「なんだと…中央もか…。
北はカベノウエまで通れないし、
う~む…。やむを得んな。」

 

オペレーター(あっさりサバサバ系)
「あれは…シリーウォーカー!?
この前の作戦で倒したはずでは。」

 

オフィサー
「とにかくそいつを倒さない事には先に進めん。
ハンター諸君よろしく頼んだぞ。」

 

─ 激闘の末…

 

○壁の前



オフィサー
「ご苦労。なんとか倒せたようだな。」

 

オフィサー
「無事シリーウォーカーも倒せた事だ。
一旦ランドシップに戻り
壁の向こうに行く準備をせねばなるまい。」

 

オペレーター(あっさりサバサバ系)
「しかし、気になりますね。
一体誰がシリーウォーカーを…。」

 

フェロー
「この前の「東部奪還命令」の大規模作戦の時も
壁がだいぶ破壊されてからシリーウォーカーが
阻止をするように現れたみたいだよね。」

 

ドクター
「最近南の壁前に出現した謎の二脚歩行型戦闘機械も気になるわね。
何か向こう側へ行かせたくない理由でもあるのかしら…。」

 

マスター
「秘密裏に俺達の行動を妨害しようと
している人間がいる…ってことか。」

 

オフィサー
「まさか、アラド…。」

 

フェロー
「あの仮面被ったおっさんのこと?」

 

オフィサー
「うぅむ…。違うか。」

 

フェロー
「でもアラドだったら
急に目の前に現れそうじゃない?」

 

マスター
「いや、そんなキャラじゃないだろう…。
ヤツは隻眼らしいが、眼帯を付けてるかわからないしな。」

 

オフィサー
「とにかく警戒を怠らないように。」

 

フェロー
「それじゃ、一度ランドシップに戻ろう~!」

 

To Be Continued…

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