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【メインストーリー第72話】救難信号

投稿者:
【プロデューサー】KAZ

〇戦車の墓場

クローズ

「…『死神』がお前の魂も狩ってやるよ。」

 

 

 

オフィサー

「おい…!私の話を聞いッ…!」

 

 

ドウォンッ!!

 

 

禍々しい主砲から発射された砲弾が

船長の乗る戦車を目掛けて飛んでいく。

 

 

オフィサー

「…くそッ!間に合うかッ!」

 

 

シュヴァルツレーヴェから発射されたATミサイルが

クローズの放った砲弾目掛けて飛んでいく。

 

ドゴォオォォン!!

 

 

ミサイルは見事迎撃に成功し、

攻撃を無力化した。

 

 

フェロー

「おお~!危ない危ない!

船長やるじゃん!」

 

 

 

クローズ

「フッ…。腕は落ちてないようだな。」

 

 

 

オフィサー

「はぁ…はぁ…。クローズ…私の話を…。」

 

 

 

クローズ

「…今更お前の話など聞いてどうなる。

過去は変えられないんだ。」

 

 

 

オフィサー

「…クローズ。」

 

 

 

クローズ

「悔いたまま朽ちるがいい。」

 

禍々しい主砲に赤い光が集まっていく…

と、その時。

 

 

ダダダダダダッ!!

バババババッ!!

 

 

シュン

「うおおおおおッ!!」

 

 

 

バルドゥール

「バウッ!バウッ!バウッ!!

 

 

砲弾が切れている為、副砲で応戦するシュンと

必死に抵抗するバルドゥール。

 

 

フェロー

「おお~、ワンちゃん!やるぅ~!

…苦手だけど…。」

 

 

 

クローズ

「…蚊にでも刺されたか?

そんなんじゃ俺の戦車は壊せないぜ!」

 

 

赤い光が集まっていき、主砲の砲口に収まった瞬間

 

 

ドグワォンッ!!

 

 

禍々しい主砲から発射された砲弾が

船長の乗る戦車を再び目掛けて飛んでいく。

 

 

フェロー

「船長!!危ない!!避けてッ!!」

 

 

 

クローズ

「これでさよならだ、黒獅子ッ…!」

 

 

 

オフィサー

‥!!

 

 

ドゴォオォォン!!

 

クローズの放った砲弾は

シュヴァルツレーヴェに命中し大爆発を起こした。

 

 

エリシア

「船長さんッ!!」

 

 

 

シュン

「…オフィサーッ!!!っくそッ…!!」

 

 

シュンはすぐさま戦車から降車し、

船長の戦車に駆け寄ろうとするも

炎上した火の勢いが強くて近づけない。

 

 

シュン

「おい!消火器!消火器は無いか!!!」

 

 

 

フェロー

「消火器!?え~っと…。確か…

あっ、あった!!!」

 

 

消火活動にあたり、ようやく鎮火した

戦車から船長を引きずり出したが、

致命的な傷を負っており、意識が無いようだ。

 

オフィサー

…。

 

 

シュン

「良かった…。心臓はまだ動いているな…。」

 

 

 

フェロー

「良かった…。生きてた…。」

 

 

エリシア

「…ユルサナイ…。」

 

 

 

フェロー

「…エリシアちゃん…?」

 

 

 

エリシア

「船長さんを…!!…ユルサナイ!!」

 

 

エリシアの左腕の紋章が光り

左目の色が黄色に変わった。

 

 

ドゴォン!!

 

 

禍々しい主砲から発射された砲弾が

エリシアを目掛けて飛んでいく。

 

 

シュン

「エリシア!危ない!!」

 

 

エリシアの左腕の紋章が強く光り、

クローズの放った砲弾はあらぬ方向へと飛んでいき爆発した。

 

 

ドォォォオン!

 

 

エリシア

「…脅威ヲ排除。」

 

 

 

クローズ

「砲弾の弾道を曲げた…?

ほう…。こいつは面白い。

 

しかし、次はそう上手くいくかな。」

 

 

ブラックレイヴンの後方に配備された

鳥の形をしたランチャーがくるりと回転した後

 

 

バシュン、バシュン、バシュン、バシュン!

 

 

無数の小型ミサイルがエリシア目掛けて飛んでいく。

 

 

エリシア

「…愚カナ…人間ヨ…。」

 

 

エリシアの黄色の目が強く光ると

先程まで飛んでいた小型のミサイルが空中で静止した。

 

 

クローズ

「なん…だと…。」

 

 

 

フェロー

「えっ…!?ええっ!?

エリシアちゃん、どうやったの?!」

 

 

 

エリシア

「滅ビルガイイ…!!」

 

 

 

左腕の紋章が強く光ると

さっきまでエリシアを狙っていた小型のミサイルが

方向を変え、クローズ目掛けて飛んでいった。

 

 

クローズ

「うおおおおおおおおお!!!」

 

ドガン、ドガン、ドガン、ドガーン!!!

 

 

方向を変えた小型ミサイルは

ブラックレイヴンに全弾命中し大爆発を起こした。

 

 

エリシア

「目標:クローズ、…排除シマシタ。」

 

 

…。

 

 

エリシアはその場で崩れ落ちた。

 

 

フェロー

「エリシアちゃん!大丈夫!?

無理しちゃダメって言ったのに!」

 

 

 

エリシア

「フェロー…さ…、ごめ…んなさい…。」

 

 

エリシアの目を見ると元の色に戻っており

紋章も小さい光を放っているが、

どうやら正気を取り戻したようだ。

 

 

オフィサー

「うッ…!う~ん…。私…は…負けた…のか?」

 

 

 

シュン

「ん?オフィサーが目を覚ましたぞ!

エリシアさんが、クローズを…!」

 

 

 

オフィサー

「エリシア…くんが…?」

 

 

ザッ… ザッ…  ザッ…

 

激しく燃えた煙の中から

黒い人影のようなものがこっちへ向かってくる。

クローズだ。

 

 

 

クローズ

「ハァ…ハァ…やるじゃねぇか…。

まだ…終わって…。」

 

 

 

オフィサー

「クローズ…、もう終わりにしないか…。

 

私は…あの時。お前を救えなかったことを

ずっと今まで後悔し続けてきた。」

 

 

 

クローズ

「黒獅子…。」

 

 

 

オフィサー

「…あの時…。」

 

 

———————————————————-

(回想)

エルピス作戦の布陣は、3つの部隊に分かれた。

コードネームは『カイン』『アベル』『セト』

 

 

パンドラ内部への突入は『カイン』の2部隊。

先陣は『亡者(ネクロ)』、後方支援に『櫻花』と白兵戦主体の部隊で構成されていた。

 

 

『アベル』の『黒鴉(レイヴン)』、『セト』のカンパニー、傭兵達は

パンドラ付近に出現する『リンドヴルム』や『エリミネーター』などの

討伐にあたっていた。

 

 

黒鴉と腕ききの傭兵達は『リンドヴルム』を担当。

 

 

私達やカンパニー、傭兵達は『エリミネーター』や付近に出没する

『パープルデス』などのモンスターを担当していた。

———————————————————-

 

クローズ

「そしてリンドヴルムのブレスによって

俺達黒鴉は約半数を失い壊滅状態になった。

もちろんだが、傭兵達もほぼ死んでしまった。

 

 

 

フェロー

「そんな…、酷い…。」

 

 

 

クローズ

「そして俺達『アベル』は救難信号を黒獅子のいた『セト』に

送るが反応は無し…。

その後、リンドヴルムを残りの戦力で瀕死にさせるも

ヤツのダークネスフレアで全滅し、跡形も無く消え去ったというわけだ。

 

何故、あの時お前たちは助けに来なかった…!」

 

 

 

オフィサー

「…そもそも救難信号すら届いていなかったのだ。」

 

 

 

クローズ

「嘘を付け!!そんなはずは無い!!」

 

 

 

オフィサー

「いや…そもそもグラウンド・ゼロの中心部は

フェロー君達ならわかるとは思うが、磁気嵐の電波障害による

ジャミングがひどく通信がまともに出来ない状況なのだ。」

 

 

 

フェロー

「確かに…。エンジニアの『キャンセルくん』があったから

あたしたちは大丈夫だったけど…。」

 

 

 

クローズ

「それは…、本当なのか…?」

 

 

 

オフィサー

「ああ。もし仮にあの時信号が届いていたとしても

我々もエリミネーターやモンスター達に苦戦を強いられており、

すぐに助けに行くことができなかったと思う…。」

 

 

 

クローズ

… …。

 

 

オフィサー

「その後、我々が駆け付けた際は、すでに遅かった…。

なんとか瀕死のリンドヴルムは倒したが…助けてやれなかった…。

今更許されるとは思ってはいないが…本当にすまなかった…。」

 

 

 

シュン

「オフィサー…。」

 

 

 

クローズ

「…そうか。憎むべき対象を…

俺は勘違いしていたようだ。」

 

 

 

オフィサー

「…誰にでも勘違いはある。

しかし、また会えてこうやって話せて良かった。

これでようやく胸のつかえが下りたよ。」

 

 

 

クローズ

「ああ、俺もちゃんと話せて良かったよ。」

 

そう言い残すと

クローズは煙のように消えた。

そして、周囲一帯に立ち込めていた霧も晴れていった。

 

 

 

フェロー

「あっ…。消えた…。」

 

 

 

オフィサー

「クローズ…。」

 

 

チャリーン…!

何かが落ちるような音がした。

 

 

シュン

「ん…?何かクローズがいたところに光る物が…。」

 

シュンが指さす方向を見ると

頭の部分にノア=アイのレリーフが入った赤色の鍵が落ちていた。

 

 

 

フェロー

「あっ!鍵だ!!

クローズが持っていたの…かな?」

 

 

 

オフィサー

「わからないな…。

ただ、彼も元新統合軍の軍人だ。

何か関係があったのかもしれないな…。

今となってはもう…わからないが。

 

…そうだ!エリシア君は大丈夫か?!」

 

 

 

フェロー

「うん、眠ってるね。

紋章ももう光ってないみたい。」

 

 

 

オフィサー

「そうか…。今回もエリシア君には

助けられたな。いつも無理させてすまない。」

 

 

 

シュン

「さて、これからどうする?

鍵は一応手に入ったが…。」

 

 

 

フェロー

「ん~、流石にシュンくんの砲弾も切れちゃってるし

船長の戦車も大破してるしね…。

エリシアちゃんもドクターに診てもらわないと…。」

 

 

 

オフィサー

「そうだな。では、日が暮れないうちに

今日はここまでにしておいてランドシップに戻ろう。

シュン君牽引をお願いできるか?」

 

 

 

シュン

「了解です。準備してきますね。」

 

 

 

フェロー

「あたしも手伝うよ~!

フェローちゃんにお任せあれ!」

 

 

オフィサー

… …

 

(後は私に任せて、ゆっくりと眠ってくれ…。クローズ。)

 

 

 

To Be Continued…


【メインストーリー第71話】謎の軍団

投稿者:
【プロデューサー】KAZ

○司令室

 

 

水色の鍵を入手したマスター達は

レイクランドに停泊していたランドシップに戻っていた。

 

マスター

「戻ったぞ。」

 

 

 

オペレーター(ゆるふわ)

「あ、おかえりなさい。

鍵は見つかりましたか?」

 

 

 

マスター

「ああ、この通り手に入れた。」

 

 

マスターはオペレーターに

水色の鍵を見せた。

 

 

オペレーター(ゆるふわ)

「成果あり、ですね!

今報告受けているのは、その鍵を含めて3本ですね。」

 

 

 

紅葉

「まずまずの成果ですわ。しかし、先は長いですわね…。」

 

 

 

マスター

「鍵は全部で7本。あと4本か…。」

 

 

 

エンジニア

「あれ?そういえば船長の姿が見えないけど?」

 

 

オペレーター(ゆるふわ)

「それが…船長なんですけど…。

先程血相を変えてスターフォールに向かいました。

何でも急用が出来たとか…。」

 

 

 

エンジニア

「詳しい内容は聞いてないの?」

 

 

 

オペレーター(ゆるふわ)

「はい…。あまりに急だったもので…。」

 

 

 

マスター

「今船長に連絡を試みたが、繋がらないな。

何かトラブルに巻き込まれてなければいいが…。」

 

 

 

紅葉

「困りましたね。船長不在でランドシップを動かすわけにはいかないでしょうし、

これではセンゲンに向かえないですわ。」

 

 

 

マリー

「別にランドシップで行かなくても~

転送装置を使えばいいんじゃない?

ほら、あの鳥さんに頼んでさ!」

 

 

 

マヤ

「転送装置は一度行った事のある場所でなければ

転送ができないんです。」

 

 

 

エンジニア

「ボク達はセンゲンにはまだ行ったことがないから

転送装置では行けないんだよ。」

 

 

 

マリー

「んもーっ!!メンドクサイ仕様だなぁ…。」

 

 

レッドフォックス

「センゲンなら、前に行ったことあるけど?」

 

 

 

マスター

「本当か?センゲンに?」

 

 

 

レッドフォックス

「ちょっと野暮用で、ね。」

 

 

 

紅葉

「であればフォックスさんの情報を

転送装置の端末に読み込めば、皆センゲンに行けますね。」

 

 

 

マスター

「よし。じゃ、行くか!…うッ…。」

 

 

胸を押さえ倒れ込むマスター。

すぐに駆け寄るマヤ。

 

 

マヤ

「マスターさん!!だ、大丈夫ですか…!!」

 

 

 

マスター

「うッ…、くッ…。」

 

 

 

エンジニア

「最近メンテナンスもろくに出来てなかったから

無理もないかな…。」

 

 

 

レッドフォックス

「はぁ…、リザードは寝てなよ。

その身体で行っても、足手まといになるだけだね。」

 

 

 

マスター

「…なんだと!俺は…まだまだやれる…!」

 

 

 

レッドフォックス

「悪いけどさ、ちょっと大人しくしててくれないかな。」

 

ダンッ!

 

 

フォックスはマスターの左足に向け、小型の銃を撃った。

 

 

マスター

「…うぐッ!!」

 

 

 

紅葉

「貴様!!マスターさんに何を!!」

 

 

武器を構え、紅葉は今にも飛びかかろうとしている。

 

 

レッドフォックス

「おいおい…、物騒だね。

麻酔銃だから、命に別状はないよ。」

 

 

 

マスター

……。

 

 

 

マヤ

「マスターさん、意識を失ってるだけです。」

 

 

 

レッドフォックス

「……アタシはこれ以上、仲間を失いたくないんだよ。」

 

 

 

紅葉

「フォックスさん…。」

 

 

 

レッドフォックス

「……さて、誰が一緒に来るんだい?」

 

 

 

紅葉

「お供いたしますわ。」

 

 

 

マヤ

「私も足手まといにならないよう頑張ります!」

 

 

 

マリー

「もちろん、あたいも行くよっ!」

 

 

 

エンジニア

「ボクはドクターが不在だから、

マスターの面倒を見てるよ。」

 

 

 

レッドフォックス

「リザードの事、よろしく頼んだよ。」

 

 

 

エンジニア

「うん、任せてよっ!」

 

 

 

〇センゲン

 

装置のスイッチを押すとフォックス達は白い光に包まれた。

やがて光が消え、転送された先は竹林が目の前に広がり

何処か和風の雰囲気が漂う場所だった。

 

 

マリー

「うぇ~。クラクラする~…。

ロデオのがまだマシかも…。」

 

 

 

紅葉

「センゲン…、懐かしいですわ…。」

 

 

 

マヤ

「空気がとても綺麗ですね~。」

 

 

 

レッドフォックス

「…さて、着いたのはいいが…。どこに行こうか。」

 

 

 

マヤ

「以前酒場で情報を集めたのですが、

旧統合軍に関係がある施設の話は収穫無しでした。」

 

 

 

マリー

「紅葉ちゃんは何か知らないの~?

櫻花はセンゲン出身のサムライ部隊だよね~?」

 

 

 

紅葉

「サムライ部隊では無いですけれど…。

櫻花の拠点なら、わかりますわ。」

 

 

 

マヤ

「でも、櫻花は旧統合軍では無いですよね。」

 

 

 

レッドフォックス

「同じ統合軍なら…可能性は、あるかもしれないね。

その拠点はどこに、あるんだい?」

 

 

紅葉

「『ダイトリー』というセンゲン地方北西部にある

巨大な鳥居がある街にあります。」

 

 

 

レッドフォックス

「ん…?ダイトリーには昔行った事があるけど、

そんな施設なんてあったっけ?」

 

 

 

紅葉

「知らないのは無理もないですわ。街の北にある巨大な塔が

櫻花の拠点になっていたのです。」

 

 

 

レッドフォックス

「あー、あのバカでかい塔かー。

確か街の住人は『神が住む塔』とか言ってたっけ。」

 

 

 

紅葉

「はい。神が住む神域と言えば住人は誰も近づこうとしません。

軍の拠点だと悟られないよう偽りの情報を流していたのです。」

 

 

 

マヤ

「軍も大変ですね…。

それじゃ、そこに向かいましょうか。

案内してもらえますか?」

 

 

 

紅葉

「はい、こちらですわ。」

 

 

 

マリー

「いけいけーっ!

モンスターバギーのお通りだーっ!」

 

 

 

マヤ

「… 逆走してますね。

放っておきましょうか…。」

 

 

─ 1時間後…

 

マヤ

「随分歩きましたけど、もうすぐでしょうか?」

 

 

 

紅葉

「はい、もうしばらくすると

大きな鳥居が見えてくるはずですわ。」

 

 

 

レッドフォックス

「そういや、ここは『キャンサー』の影響は無かったの?」

 

 

紅葉

「私とお姐様はエルピス作戦の後、

センゲンには戻っていないので、あくまで聞いた話ですが…。

 

この地方には金剛羅漢崩巌(こんごうらかん・ほうがん)率いる

サイバー野武士集団『駆露夢党(くろぉむとう)』が幅を利かせていました。」

 

 

 

マヤ

「駆露夢党…。噂は耳にしたことがありますわ。

独自の技術でサイバーアップした兵士達が集まっていたとか…。」

 

 

 

レッドフォックス

「アタシが所属していたビーストみたいだな…。」

 

 

 

紅葉

「はい。その駆露夢党は『キャンサー』の影響を受け、

大暴走が起こりました。」

 

 

 

レッドフォックス

「あの時と同じ…。」

 

 

 

マリー

「ん?どうかしたの~?」

 

 

 

レッドフォックス

「…いや、なんでもない。」

 

 

 

紅葉

「その暴走を制止するべく、普段争っていた人間と妖怪、そして伝説の横綱と力士の英霊が復活し、現役力士たちと力を合わせて戦った末、駆露夢党は壊滅したそうですわ。」

 

 

 

マリー

「妖怪、英霊…。

なんかファンタジーみたいな話だね…。」

 

 

 

レッドフォックス

「……プッ、アッハッハッハ!

伝説の横綱と力士の英霊かぁ、そりゃいいや。

是非とも戦ってみたいねぇ。」

 

 

 

紅葉

「作り話ではないですのよ…。

 

…!! 敵っ!」

 

 

ザッ!!

 

茂みから突然甲冑を纏ったモンスターが飛び出した。

 

甲冑のモンスター

… …。

 

 

 

レッドフォックス

「…見たこと無いモンスターだね。」

 

 

 

甲冑のモンスター

「オマエラ ナニ モノダ。」

 

 

 

マリー

「う、うわっ!喋った!」

 

 

 

紅葉

「このモンスター…。

駆露夢党の…、サイバー野武士…?」

 

 

 

マヤ

「先程の紅葉さんの話では、

駆露夢党は壊滅したはずじゃ…。」

 

 

 

甲冑のモンスター

「クセモノ! ハイジュ スル!」

 

 

 

レッドフォックス

「うっさいな……。」

 

 

ズシャン!ズシャン!

 

 

流れるような動きで

甲冑のモンスターの首を斬り落とすフォックス。

 

 

マリー

「わお!相変わらず容赦ない!」

 

 

 

レッドフォックス

「つっまんないなー。

あー、つまんないつまんない。」

 

 

 

紅葉

「フォックスさん!後ろです!」

 

 

 

レッドフォックス

「…ん?」

 

 

ザシュッ!!

 

レッドフォックス

「ッ…!!」

 

 

木の上から突然落ちてきた

“ナニか”はフォックスの背中を切り裂いた。

 

 

???

… …。

 

 

 

レッドフォックス

「……アハハハ……。」

 

 

 

マヤ

「フォックスさん…!大丈夫ですか!?」

 

 

 

レッドフォックス

「アーッハッハッハ!

いいねぇいいねぇ…!!

血と暴力の匂いがするねぇ…!!」

 

 

 

???

「…はぁ。相変わらずやな、フォックス。」

 

 

 

レッドフォックス

「…聞き覚えのある声だね。誰だ、アンタ。」

 

 

???

「なんや、うちの事忘れたんかいな。

うちはあんたの事…、

 

忘 れ た こ と は な い で 。」

 

 

 

To Be Continued…


【メインストーリー第70話】戦友との再会

投稿者:
【プロデューサー】KAZ

○海

 

オニザメに体当たりをされ、その衝撃でロウの胸当てがバラバラに砕け散った。

そのまま海に投げ出され、沈んでいくロウ。

 

サルーンガール

「ロウーーーッ!!!」

 

 

 

ロウ

「…ったく…しゃら…くせェ…。」

 

 

ゴポゴポゴポゴポ…

 

…意識が遠のく中、何かの鳴き声が聞こえる。

 

キュー キュー。

 

ぼんやりと水中にのイルカようなものが見える。

 

 

ロウ

「…ん…、イ、イルカ…?」

 

 

… …

 

 

○???

 

 

ロウ

「うぅ…ん…。」

 

目をうっすら開けると、目の前には海が広がっていた。

どうやら何処かの海岸に流れ着いたらしい。

 

 

ロウ

「くッ…!…ッ痛ェな…。」

 

 

激しい衝撃を受けたせいか、体のあちこちが痛い。

胸当てが粉々に砕け散った為、かなりのダメージを追ってしまったようだ。

 

 

ロウ

「…ッ。回復するまでここで寝てるしかねェか…。

ッたく、しゃら…くせェ…。」

 

 

???

「あら?グッドモーニング! 目が覚めた?」

 

 

ふと目を上げると、どこか見覚えがある女性がのぞき込んでいた。

 

 

ロウ

「なんだ?!…誰だお前…。

 

…ん?…もしかして…。ベルーガ…か!?」

 

 

 

ベルーガ

「オーサム!ええ、そうよ! ロウ!!生きていたのね!!」

 

 

ベルーガはそう言うとロウに飛びつき

強くギュッと抱きしめた。

 

 

ロウ

「オィ!!痛ェッて!ちょ、ちょっと落ち着けって!」

 

 

ベルーガ

「ワオ!ごめんなさいね!

つい、嬉しくなっちゃって!」

 

 

 

ロウ

「ったく、相変わらず元気だなァ。

でもお前、海賊掃討作戦で『砂滑(スナメリ)』は全滅したんじゃ…。

もしかしてお前幽霊じゃねェだろうな…。」

 

 

 

ベルーガ

「ノーウェイ!まさか!

あの時、ネオンスクイッドの電撃受け、

私達、砂滑の補給艦は全て沈んだわ。

 

『ああ、もう駄目だ。』と思った時…

イルカ達に助けられて九死に一生を得たの。」

 

 

 

ロウ

「そうだったのかァ…。

そのイルカが助けてくれたのか?」

 

 

 

ベルーガ

「ええ、この子はレイニー。

前から砂滑はイルカ達と一緒にハンターの救助等を行っていたから

レイニーとは長い付き合いなのよ。」

 

 

レイニー

「キュー。」

 

 

 

ロウ

「お互い信頼してたからこそ、助けてくれたんだなァ。

砂滑の仲間はみんなどうしてんだ?元気なのかァ?」

 

 

 

ベルーガ

「何人かは助けられなかったわ…。

助かった仲間達は、ビーチタウンの医療施設でしばらく治療を受けていたけれど、

ナノパンデミックがあってからは何処にいるのかわからなくなってしまったの…。」

 

 

 

ロウ

「そうか…。でも、お前生きているなら

何で連絡してくれなかったんだァ?心配してたんだぞ。」

 

 

 

ベルーガ

「ナノパンデミックの件もあったから、あまり表立って行動しなかったの。

それに、私もロウが海賊掃討作戦で死んだと思い込んでいたから…。」

 

 

 

ロウ

「お互い死んだと思ってたんだな…。

まぁ、無理もねぇか。」

 

 

 

ベルーガ

「ロウ以外は…生きているの?」

 

 

 

ロウ

「いや、俺以外はみんな死んだ。

俺は特殊な能力を持った胸当てのおかげで生き残った。

…さっき潰れちまッたがな。」

 

 

 

ベルーガ

「リアリー?!…そっか…。

でもロウが生きてて本当に良かった…。」

 

 

 

ロウ

「あぁ…。もう『不死身のロウ』は名乗れなくなッちまッたがなァ。

今はどこに住んでんだ?」

 

 

ベルーガ

「今はここ、要塞島の対岸にある『別荘跡地』でイルカ達とひっそりと暮らしているわ。

たまにビーチタウンに買い出しに行ったり、住民の様子を見にいってるの。」

 

 

 

ロウ

「どうりで同じトコナツにいても会わねぇわけだ。

俺は今海浜工場地帯のキャンプに住んでいる。ベルーガは今なにしてるんだ?」

 

 

 

ベルーガ

「探知用ビーコンを装着したイルカと一緒に水中に潜ってハンターの救助や機雷の探知、

水中モンスターの探索や研究、調査などを行っているわ。」

 

 

 

ロウ

「ん?潜る…?水中ってお前泳げないんじゃなかったか…?

確か…息継ぎが出来ないとか言ってなかったかァ?」

 

 

ベルーガ

「オーライ、恥ずかしいけどその通りよ。

でもこの金色の腕輪のおかげ。

 

これを身に着けて水の中に潜ると、

まるで魚のように永久に潜っていられるの。」

 

 

 

ロウ

「なるほどなァ。俺の胸当てみてェだな。聞く話によると

“大破壊前のロストテクノロジー”によって作られた…だったか?」

 

 

 

ベルーガ

「レイニーが海中を探索している際、沈没船の中で発見したわ。

私はこの子達に助けられたの。だから私もみんなを助けたいなって、ね。」

 

 

 

ロウ

「そうか。お前らしいな。」

 

 

レイニー

「キュー、キュー。」

 

 

 

ベルーガ

「うふふ。レイニーも嬉しそうね。

ところで、ロウは今1人で何をしてるの?」

 

 

 

ロウ

「海賊ハンターをやってたが、今は色々と世話になったランドシップと呼ばれる

地上艦のメンバーと一緒に行動していて、各地に散らばっている鍵を探している。」

 

 

 

ベルーガ

「鍵…?どんな鍵なの?」

 

 

 

ロウ

「頭の部分に目の装飾が入った鍵だ。その鍵を集めると

よくわからないが、グラウンド・ゼロの『パンドラ』の中にある扉が開くらしい。」

 

 

 

ベルーガ

「目の装飾の鍵…。

オーイェス!ちょっとここで待ってて!!」

 

 

そう言葉を残して急いで家の中に入るベルーガ。

 

 

ロウ

「ん?お、おい!!どうした!」

 

 

─ 数分後…

 

ベルーガ

「ソーリー!急にごめんね! 鍵ってこれの事…?」

 

 

しばらくすると家から出てきたベルーガは

頭の部分にノア=アイのレリーフが入った灰色の鍵をロウに差し出した。

 

 

ロウ

「なッ!?どこで見つけたんだ!」

 

 

 

ベルーガ

「トコナツにある人類海軍ビルの中を散策している時に見つけたの!

すごく珍しい形をしていたから、何かに使えるかもってとっておいたのよ。」

 

 

 

ロウ

「これだ!この鍵だ!」

 

 

 

ベルーガ

「ファンタスティック!取っておいて良かったわ!!」

 

 

ベルーガはそう言うとロウに飛びつき

強くギュッと抱きしめた。

 

 

ロウ

「おィ!!だから!痛ェッて…!」

 

 

 

ベルーガ

「ソーリー!ごめんなさい!でも、嬉しくて!」

 

 

ロウ

「…まァ、意外な形でだが、一応目的は達成した。

そうだ。みんなに連絡を取りたいんだが、何か連絡手段はないか?」

 

 

 

ベルーガ

「オフコース!家の中にBSコンがあるわ。

ちょっと待っててね。」

 

 

─ しばらくして…

 

 

ロウ

「お~う。みんな無事みたいだわ。オニザメは俺の仲間が倒したらしい。

あとでビーチタウンで合流する事になった。

 

ベルーガ、船はあるか?イルカは乗り慣れてないから勘弁してェところだ。」

 

 

 

ベルーガ

「オフコース!

私の愛用車「プリンストード」があるわ。」

 

 

 

ロウ

「特四式内火艇 カツのホバーカスタムかァ。

渋いじャねェか。

 

よし、じャ合流するかァ。」

 

 

 

ベルーガ

「ザッツ、ライト!えぇ、行きましょ!」

 

 

 

To Be Continued…


【メインストーリー第69話】死神の宣告

投稿者:
【プロデューサー】KAZ

〇スターフォール 墓場へ続く道

 

 

その頃、船長と合流したスターフォール組は

戦車の亡霊の真相を確かめる為、

戦車の墓場に向かおうとしていた。

 

 

シュン

「…雲行きが怪しくなってきたな。」

 

 

エリシア

「さっきまであんなに晴れていたのに…。

変ですね…。」

 

 

 

フェロー

「雨が降らないといいけど…。」

 

 

戦車の墓場に近づくにつれ、

周囲一帯が異様な空気に包まれた。

 

周りを見るとそこら中に戦車の残骸が散らばっていた。

目的地はもうすぐのようだ。

 

 

フェロー

「ふぅ。もう少しで目的地だね~。」

 

 

 

オフィサー

「妙な空気だな…。」

 

 

 

エリシア

「なんだか怖いです…。」

 

 

 

フェロー

「エリシアちゃん、大丈夫!

この私がついてるからねっ!!」

 

 

 

エリシア

「は、はいっ!!」

 

 

シュン

「着いたみたいだな。

この茂みを超えたらすぐ墓場がある。」

 

 

 

オフィサー

「如何にも出そうな雰囲気だな。」

 

 

 

フェロー

「ひ、ひぃ!!

エ、エリシアちゃん!!

さ、先に行っていいよ…?」

 

 

 

エリシア

「フェローさん?!え、ちょっと…。え?!」

 

 

〇戦車の墓場

 

墓場に入ると、噂通り十字架は立ってはいるが

殆どが戦車の残骸やゴミで埋め尽くされており

まるで廃棄場のようだった。

 

 

オフィサー

「噂には聞いていたが、ここまでとはな…。」

 

 

 

フェロー

「この状態じゃ死者も報われないね…。」

 

 

 

エリシア

「ひどいですね…。」

 

 

 

バルドゥール

「バウッ!バウッ!バウッ!!」

 

 

フェロー

「うわぁっ!!急に吠えないでよ…。

心臓止まるかと思った…。」

 

 

 

バルドゥール

「グルルルッ…。バウッ!バウッ!!」

 

 

 

エリシア

「バルドゥールさん、どうしたの?」

 

 

バルドゥールが吠える方向に目をやると

無数の戦車の群れが出現していた。

 

シュン

「…!!モンスターか!?

いつの間に…!!」

 

 

 

オフィサー

「なっ、戦車大隊だと…?!」

 

 

 

フェロー

「え~っと…あったよ!

 

あの戦車たちは『亡霊戦車大隊』って言うみたい!

危険度は…★5だよ!」

 

 

 

シュン

「…チッ。亡霊相手か…。」

 

 

 

フェロー

「えっ…?え!?

この戦車たちは亡霊なの!?」

 

 

 

シュン

「ああ…。成仏できなかった

兵士達の怨念らしい。

 

 

 

攻撃が当たるかもわからないが、

やるしかない…。」

 

 

ドゴォンッ!!ドゴォンッ!!

 

 

ストリッツヴァグンの主砲から発射された砲弾が

亡霊戦車目掛けて飛んでいき…

 

 

ドゴォオォォン!!

 

砲弾は見事亡霊戦車に命中し

大爆発を起こした。

 

 

フェロー

「おお~!当たった!!

攻撃が当たるなら倒せるね!」

 

 

 

シュン

「よし、いけるな。

しかし数が多すぎるな…。」

 

 

 

オフィサー

「私も応戦するよ。

現役の頃に比べれば鈍っているかもしれないがな。」

 

 

 

エリシア

「船長さん、頑張って下さい!」

 

 

 

オフィサー

「ああ…。いくぞ。」

 

 

─ 数分後…。

 

 

シュン

「はぁ…はぁ…。」

 

 

オフィサー

「… キリが無いな…。」

 

 

 

フェロー

「倒しても次から次に現れるね…。」

 

 

 

オフィサー

「このままでは砲弾が尽きてしまう。

何か策を考えねば…。」

 

 

ドンッ!…ドンッ!……ドンッ!

 

 

シュン

「クッ…。砲弾が切れた。」

 

 

シュンが応戦していると、

突然亡霊戦車が煙のように消えた。

 

フェロー

「えっ…。消えた…。」

 

 

 

エリシア

「消えましたね…。」

 

 

 

オフィサー

「一体何があったというのだ…。」

 

 

 

シュン

「ん…?霧だと…?」

 

 

突然、周囲一帯が濃霧に包まれ、

霧の中から見たこともない

禍々しい形をした1台の戦車が現れた。

 

オフィサー

「あれは…!」

 

 

 

シュン

「ブラックレイヴン…。」

 

 

 

フェロー

「鎌とか付いてるし、

いかにも死神って感じの戦車だね…。」

 

 

 

オフィサー

「…クローズの乗っていた戦車だ。」

 

 

???

「久しぶりだな、黒獅子。

いや、今は船長、だったかな…。」

 

 

まるで耳元で語り掛けられているように

どこからか声がする。

 

 

オフィサー

「クローズ、やはりお前か…。

生きていたのか…!」

 

 

 

クローズ

「… …。」

 

 

 

オフィサー

「消息不明になってから、

ずっとお前の安否が気になっていたのだぞ…!」

 

 

 

クローズ

「…俺はエルピス作戦で死んだ。」

 

 

オフィサー

「なっ…!」

 

 

 

シュン

「… …。」

 

 

 

フェロー

「こ、こいつも亡霊なの!?」

 

 

 

クローズ

「『魂を狩る者』と呼ばれた俺が

逆に魂を狩られたんだよ。…お笑いだよな。」

 

 

 

オフィサー

「クローズ…。」

 

 

 

クローズ

「お前は俺を見捨て、お前は生き残った。」

 

 

 

オフィサー

「違う!クローズ、違うのだ!聞いてくれ!」

 

 

 

クローズ

「…『死神』がお前の魂も狩ってやるよ。」

 

 

To Be Continued…


【メインストーリー第68話】仮面の影

投稿者:
【プロデューサー】KAZ

○湾岸ビルC棟 内部

 

闇桜

「あはっ…かばってくれたのね♡

フンッ…。バカなヤツ。」

 

 

闇桜はそう言い放ち、白百合に向かって

鎌を振り下ろした。

 

 

ズシャ…!!

 

 

闇桜

「ばいばい♡」

 

 

しかし切ったのは本体ではなく白百合の残像であり、

本物の白百合は闇桜の後ろに回り込んでいた。

 

 

闇桜

「…なッ!?」

 

 

白百合

「それは残像です。」

 

 

スチャッ

闇桜の額に刀を当てる白百合。

 

 

白百合

「闇桜、あなたの負けです。」

 

 

 

闇桜

「…はぁ~。負けちゃった♡」

 

 

ズシャッ

マンイーターに止めを刺すニーナ。

 

ニーナ

「ふぅ、こっちも終わったぞ。

全く、しぶといヤツだ。」

 

 

 

闇桜

「うッ…!!!」

 

 

闇桜の頭の中に声が響く。

 

 

???

何をしている?殺すのだ。

全員抹殺するのだ。

 

 

 

闇桜

「…うぅうぅぅぅうわぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

 

 

白百合

「闇桜…!どうしたのです…!!闇桜!!」

 

 

 

闇桜はガクリと肩を落とし

ぴくりとも動かなくなった。

 

…と思ったが、突然目付きが変わり

すごい形相で白百合を睨みつけた。

 

 

闇桜

「… フゥー … フゥー …。」

 

 

 

ニーナ

「やばい!さっきまでと様子が違うぞ!!」

 

 

 

白百合

「すごい殺気…!…来ます!!」

 

 

ニーナに襲い掛かる闇桜。

 

 

闇桜

「…鎌鼬(かまいたち)」

 

 

ザシュザシュザシュザシュザシュッ!

 

闇桜は5回の連続斬撃を繰り出し、

ニーナの体にヒットさせた。

 

ニーナ

「ぐっ…!

さっきにも増して攻撃が速い…!」

 

 

 

闇桜

「…塵旋風(じんせんぷう)」

 

 

ジュシュジュシュジュシュッ

 

 

闇桜は高速回転攻撃を繰り出した。

 

竜巻のように空中に舞い上がり

地面に叩きつけられる白百合。

 

白百合

「っ…!!

このままでは…。分が悪い…ですね…。」

 

 

 

ドクター

「!! 白百合ちゃん!ニーナちゃん!

その子の耳に何かついているわ!」

 

 

闇桜の耳を見るとドクターの言葉通り

機械のようなものが取り付けられている。

 

 

ニーナ

「なるほど、あれが原因か…。

何者かによって操られている可能性があるな。

よし!!」

 

 

闇桜に斬りかかるニーナ。

 

ガキンッ!!

 

 

闇桜

「フンッ…。」

 

 

 

白百合

「そこだッ!!」

 

 

一瞬の隙を付き、

耳の機械を破壊した。

 

ジジジッ…、パリーン。

 

闇桜

「…!! …私は…、一体何を…。」

 

 

さっきまで殺気に溢れた顔をしていた

闇桜の顔がみるみる正気に戻っていく。

 

 

ニーナ

「ふぅ…。とりあえず

これ以上血を流さずに済みそうだねぇ…。いてて…。」

 

 

 

ドクター

「はぁ…よかったわ…。」

 

 

 

白百合

「闇桜、エルピス作戦の後

お前に何があったのだ?」

 

 

闇桜

「白百合…。」

 

 

 

闇桜の話によると、エルピス作戦で行方不明となったのは、

作戦中に多くの仲間がキャンサーの影響を受け死んでいくのを

目の当たりにし、怖くなりその場から逃げだした。

 

その数時間後、無線で『エルピス作戦』で大敗した事を耳にした。

戻る場所が無くなった事を知り、もちろん『櫻花(おうか)』が

仮に存続していたとしても敵前逃亡をした為、軍に帰れるわけが無かった。

 

行くところも戻るところも無く、ただ路頭に迷い、

グラウンド・ゼロにある人類陸軍ビルの中に身をひそめていたという。

 

 

 

白百合

「…そうだったんですね。」

 

 

 

ドクター

「闇桜ちゃん…だっけ?

あなたはここで何をしていたの?」

 

 

 

闇桜

「わからない…。仮面をかぶった男に誘われて…。

気がついた時にはここにいた…。」

 

 

ドクター

「…アラドだわ。」

 

 

 

闇桜

「その男は…、鍵を探せと言っていた…。」

 

 

 

白百合

「やはり、私たちと同じ目的ですわね…。」

 

 

 

闇桜

「仮面の男はここ『湾岸ビルC棟』にあると言っていた。

だから私はここに来た…。」

 

 

 

ニーナ

「その話からすると鍵の1つが

このダンジョンにあるって事か…。

隈なく探してみよう。」

 

 

─ 1時間後…

 

 

白百合

「ん~…見当たりませんね…。」

 

 

 

ニーナ

「と、なると後はここか…。」

 

 

と言いながら、横たわった

マンイーターの死体を漁りだすニーナ。

 

 

ドクター

「うわぁ…エグいわね…。

私が言えた柄ではないけれど…。」

 

 

 

ニーナ

「ん…?なんか胃袋の中にあるな…。」

 

 

マンイーターの胃袋の中から

頭の部分にノア=アイのレリーフが入った

青色の鍵(悲観の鍵)を発見する。

 

ニーナ

「鍵があったよ。

ん…?他にも何かあるな…。」

 

 

胃袋の中には消化しなかった

人間の骨も残されていた。

 

 

白百合

「…もしかすると、鍵を持った人を

そのまま飲み込んだのかもしれないですね…。」

 

 

 

ドクター

「この状況で鍵が溶けてないのは、

さすが神話コーポレーション製の特殊合金ね…。」

 

 

 

ニーナ

「よし、鍵も見つけたしジェシィと合流して

ドッグシステムで戻ろう。」

 

 

 

ドクター

「闇桜ちゃん、あなたはどうする?」

 

 

 

闇桜

「あたしも一緒に行く…。

その…よろしく…。」

 

 

 

白百合

「ふぅ…。これでまた仲間ですね。

一緒に頑張りましょう。」

 

 

 

闇桜

「仲間…。うん…ありがとう…。」

 

白百合は闇桜を見て微笑んだ。

 

 

To Be Continued…


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