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【メインストーリー第66話】クルーウティダンス

○司令室

 

一方その頃ランドシップでは…

 

 

オペレーター(あつサバ)

「船長、マスターより通信が入っています。」

 

 

 

オフィサー

「うむ、繋いでくれ。」

 



 

マスター

「こちらレイクランド組、水色の鍵を回収した。

少し休憩を取ったらランドシップに戻る。」

 

 

 

オフィサー

「おお、そうか。ご苦労だった。」

 

 

 

マスター

「あ、あとフェローが大急ぎでそっちに戻ってる。

着いたらスプーキーにスターフォールに即飛ばしてくれと伝えてくれ。」

 

 

 

売店の店員

「あっ!フェローさんなら先程ドッグシステムで戻ってきました。

すごく慌てた様子で、転送装置の方に向かいましたよ。」

 

 

 

マスター

「早いな…。了解した。

じゃ、通信を切るぞ。」

 

 

 

オフィサー

「う、うむ。引き続き、よろしく頼んだぞ。」

 

 

 

オペレーター(無責任)

「え?マジ?

ちゃんとスターフォール組って伝えたんだどなぁ~。」

 

 

 

オペレーター(子犬)

「ははは、フェローさんらしいですね…。」

 

 

 

オフィサー

「ううむ…。

そういえば、例の結果は出たかね。」

 



 

オペレーター(ゆるふわ)

「はい。エリシアさんを診断した結果、

まだ本人には伝えていませんが、

特殊な感覚障害に陥ってる事がわかりました。」

 

 

 

売店の店員

「感覚障害…ですか?」

 

 

 

オペレーター(ゆるふわ)

「はい。現状は味覚のみに影響を確認しています。

 

エリシアさんが食事をした際、味がわからなかったのも

この感覚障害によるものです。」

 

 

 

オペレーター(天真爛漫)

「えっ!?現状はって事は…

他にも影響が出るの!?」

 

 

 

オペレーター(ゆるふわ)

「はい…。診断結果によると、

さらに進行すると触覚、痛覚、温度覚のみならず、

聴覚、視覚にまで将来的に影響が出る可能性がある、との事でした…。」

 

 

 

オペレーター(イケメン女子力)

「聴覚、視覚って…。

耳が聞こえなくなったり、目が見えくなったりするって事よね?

ただ事じゃないわ。」

 

 

 

オフィサー

「…やはり”あの力”の副作用なのか?」

 



 

オペレーター(ゆるふわ)

「いえ。エリシアさんが首に付けている

装置の影響だと思われます。」

 

 

 

オフィサー

「首の装置…。」

 

 

 

メタルショップ店員

「あの…珍しいデザインのやつ…?」

 

 

 

オペレーター(ゆるふわ)

「首の装置については、エリシアさんがここに来てから

ずっと研究室で解析を進めていました。

 

解析は困難を極めていましたが、最近あの装置には

『ミトラのような副作用』が存在している事が判明しました。」

 

 

 

オフィサー

「確か…ミトラは時間が経つにつれ

全身の細胞が蝕まれていき、

最悪植物人間になるという話だったな…。」

 

 

 

オペレーター(ゆるふわ)

「はい。首の装置はエリシアさんの力を制御しています。

 

装置を付け続けると、力を制御する代償として

今回のように特殊な感覚障害に陥るという事がわかったんです。」

 

 

 

オフィサー

「力を制御する代償…。

本当に代償はそれだけなのか…?」

 

 

 

オペレーター(ゆるふわ)

「現在も尚解析を進めていますので

断言はできません…。

 

何しろ”大破壊前のロストテクノロジー”に

よって作られた『オーパーツ』の可能性がありますから…。

 

しかも、誰かにより手が加えられた形跡もあり

未知数な部分が多いんです。」

 

 

 

メタルショップ店員

「やっぱり…オーパーツ…。」

 



 

オフィサー

「ううむ、予想より深刻な事態だ。

しかし、あの装置を外すとまた暴走してしまう恐れがある…。

 

一体どうすればいいのだ…。」

 

 

 

○湾岸ビルC棟 内部

 

一方その頃グレートウォール組は…

 



???

「ん~?あら…。

どこかで聞いた声かと思ったら

白百合じゃない…♡

 

お~ひ~し~ぶ~り♡ アハハッ♡」

 

 

 

白百合

「闇桜(やみざくら)…!」

 

 

 

闇桜

「あら…覚えててくれて嬉しい♡

まぁ、覚えてなければその綺麗な顔を

グチャグチャにしてやるところだったけど♡」

 

 

 

ニーナ

「なんかヤバイヤツだな…。

こいつ…、白百合の知り合いか?」

 



 

白百合

「ええ…。わたくしと同じ『櫻花』の精鋭部隊に

所属していたNO.3です。

 

彼女はエルピス作戦で行方不明になり、

『戦死した』とされていたのですが…。」

 

 

 

ニーナ

「なるほど。元同僚ってワケね。

しかし、鎌使いか…。厄介だねぇ。」

 

 

 

ドクター

「それじゃ…、この子は電撃か何かで蘇ったという事?

私は蘇生した覚えがないけれど…。」

 

 

 

闇桜

「失礼ねぇ。ちゃんと生きてるわよ。」

 

 

 

白百合

「…生きているなら、何故あの時戻らなかったのだ!」

 

 

 

闇桜

… …。

 

 

 

白百合

「わたくしも…紅葉も…

皆お前の事を心配していたのだぞ!!」

 

 

 

闇桜

「チッ…うるさいわねぇ…。」

 

 

 

白百合

「闇桜!聞いているのか!

しかも、ここで一体何をしているのだ!」

 



 

闇桜

「ハァ…、あのさ…少し黙ったら?

それとも黙らせてあげようかしら?」

 

 

白百合の問いにも答えず、

襲いかかる闇桜。

 

ガキンッ!!

 

闇桜の大鎌の大きな振りを

刀で受け止めるも攻撃が重く、

耐え続けられるのも時間の問題だ。

 

 

白百合

「くッ…!」

 

 

 

闇桜

「アハっ…♡

あたしの気持ち受け止めてくれたかしら?♡」

 

 

 

ニーナ

「これでもくらいな!」

 

 

ニーナは闇桜にクイックチェンジ(3回攻撃)を

繰り出したが、闇桜の華麗なる体さばきに

全て避けられる。

 

 

 

闇桜

「わおっ。」

 

 

 

ニーナ

「くっ!! …上等だ!」

 

 

 

闇桜

「危ないオバさんねぇ。

あたしの綺麗な服が汚れるところだったわぁ。」

 

 

 

ニーナ

「お、オバ…!」

 

 

 

闇桜

「お返しよ♡オ・バ・サ・ン♡

 

鎌鼬(かまいたち)!!」

 

 

ザシュザシュザシュザシュザシュッ!

 

闇桜は5回の連続斬撃を繰り出し、

ニーナの体にヒットさせた。

 

 

ニーナ

「ぐぁッ…!!」

 

 

 

闇桜

「あたしの『残花(ざんか)』の切れ味はどうかしら♡

 

ネぇ…痛い…?

そりゃ痛いわよねぇ。アハハハハッ!」

 

 

闇桜の長身を活かしたリーチと、

柔らかい体を活かした、しなやかな動きに翻弄される

白百合とニーナ。

 

 

ニーナ

「こいつ、強い…!

本当に…、No.3なのか?!」

 

 

 

白百合

「…以前手合わせをした事は何度かありますが、

その時に比べ格段に強くなっていますね…。」

 

 

 

闇桜

「No.3、No.3うるさいわねぇ…。

誰がそんな序列なんて決めたのよ!!

 

黙らせてあげるわ。鎌切(カマキリ)!!」

 

 

闇桜は回転しながら連続斬撃を繰り出し、

ニーナの体に複数回ヒットさせた。

 

 

ニーナ

「ぐはぁッ…!!」

 

 

 

ドクター

「…ニーナさん!!」

 

 

 

闇桜

「アハっ…♡ 全部当たった♡」

 



 

ニーナ

「くっ…!コイツの踊ってるような動きが

トリッキー過ぎてアタシの速さでも避けれない…!」

 

 

 

白百合

「軍にいた当時から彼女の動きは、

『まるで踊っているようだ』と言われており、

その事から『クルーウティダンス(残酷な踊り)』という

肩書が付けられていました…。」

 

 

 

ニーナ

「ふんっ…。クルーウティダンスねぇ。

たいそうな肩書が付けれられていたじゃないか。」

 

 

 

白百合

「しかし、引っかかるのですよね…。」

 

 

 

ニーナ

「ん…?、どうした?」

 

 

 

白百合

「軍にいた頃の闇桜は今のような残虐的な性格では無く、

どちらかというと存在感のないもっと暗い子だった記憶が…。」

 

 

 

闇桜

「あはは、昔は昔よ。今のあたしは前のあたしとは違うの♡」

 

 

白百合に斬りかかる闇桜。

 

ガキンッ!!

 

かろうじて刀で攻撃をはじくが、

やはり攻撃が重く、膝をつく白百合。

 

 

白百合

「ぐッ…!」

 

 

 

闇桜

「アハハハハッ!

膝まづいた姿がお似合いよ、白百合♡

 

フンッ…。無様ね。」

 

 

 

ニーナ

「ちゃんと後ろにも目を付けときなッ!」

 

 

闇桜に一瞬隙が出来た瞬間、

ニーナが背後にまわり、斬ろうとするが…

 

ダンッ!!

 

闇桜の腰に付けた電動火縄銃を撃たれ、

疾風のニーナの名の如く瞬時に避けるが、

肩に弾丸を受けてしまう。

 

 

ニーナ

「ぐッ…!クソッ…、駄目か…!」

 

 

 

闇桜

「鏡花水月(きょうかすいげつ)の威力はどうかしら♡

アハっ…血の匂いがするわ…♡」

 

 

 

ドクター

「くッ…。

ん?あれ?!白百合ちゃん!

マンイーターの死体がないわ!」

 

 

 

白百合

「何!?…死んでいなかった?!」

 

 

闇桜に光学迷彩で姿を消し、

突如襲い掛かるマンイーター。

 



マンイーター

「グルルルッ…!!」

 

 

 

闇桜

「キャッ!!」

 

 

 

白百合

「危ないッ!」

 

 

ガシュッ

 

 

闇桜をかばい、

マンイーターの攻撃を喰らう白百合。

 



白百合

「…ぐっ!!」

 

 

 

闇桜

「あはっ…かばってくれたのね♡

 

フンッ…。バカなやつ。」

 

 

そう言い放ち、闇桜は白百合に

鎌を振り下ろした。

 

ズシャ…!!

 



闇桜

「ばいばい♡」

 

 

 

To Be Continued…

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