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【メインストーリー第59話】再び協力者を求めて

投稿者:
【プロデューサー】KAZ

○司令室

 

 

船長から連絡があり、

ランドシップクルー達は司令室に集まっていた。

 



 

オフィサー

「エンジニアとドクターから報告があり、

鍵の解析が完了したそうだ。」

 

 

 

フェロー

「お~、さすがランドシップで

一番の技師と医師だね!ヒュー!」

 

 

 

エンジニア

「フェローさん…。絶対バカにしてるよね…。」

 

 

 

オフィサー

「そういえば、エリシア君の様子はどうだ?」

 

 

 

ドクター

「お腹がいっぱいになったのか、

今はラボでぐっすり眠っているわ。」

 

 

 

オフィサー

「うむ。ひとまずは安心だな。

それでは、エンジニア。

皆に報告してもらえるかね。」

 



 

エンジニア

「はいはーい。では、報告するね。

 

さすがに分解は出来ないから

コンピュータで解析した結果なんだけど…

 

鍵の中には認証用のバイオマテリアルチップが

埋め込まれていて、鍵は特殊合金で出来ている事が判明したよ。」

 

 

 

フェロー

「『ばいおまてりあるちっぷ』…?…何それ?」

 



 

ドクター

「それは私から報告するわね。

 

何のチップかをプログラムで解析したんだけど、

どうやら人間の手がこの鍵を持った時に

認証する為のチップのようね。」

 

 

 

フェロー

「認証…?」

 

 

 

ドクター

「ええ。どうやら鍵に対応した

『特定の負の感情を持った人間が認証』をすると

初めて力を発揮する可能性があるみたいなのよ。」

 

 

 

フェロー

「お~、私の推理はやっぱり正しかったんだね!

名探偵フェローちゃんの目に狂いはなし!」

 

 

 

マスター

「迷探偵の間違いじゃないのか?」

 

 

 

白百合

「『Agonize』は苦悩という意味。

フェローさんの言う通りもしこの鍵を

エリシアさんのお父上が持っていたとすれば…。」

 

 

 

フェロー

「エリシアちゃんのお父さんは、色々な事で悩んでたんだと思う。

キャンサーの事、ランドシップの事。

 

そして…、夢の事が本当だったら、エリシアちゃんの事も…。」

 

 

 

紅葉

「もし、そうだとしましたら

やはり、フェローさんのおっしゃる通り、

7つの鍵穴はそれぞれ負の感情を示している…というのも

正しいかもしれないですわね…。」

 

 



フェロー

「ふっふっふっふ…。この!名探偵フェロー…」

 

 

 

マスター

「黙れ。」

 

 

 

白百合

「しかし…、『特定の負の感情を持った人間が認証』というのが

本当だったら、フェローさんが鍵を挿した時反応しましたよね?

という事はフェローさんも『苦悩』していた事になりませんか?」

 

 

 

マスター

「お前何か悩んでるのか?

全然そうには見えないが…。」

 

 

 

フェロー

「え?う~ん…。

エリシアちゃんの事ではずっと悩んでいるけど…。」

 

 

 

マスター

「ふむ…。お前でも悩むんだな。

昼飯は何にしようか?とかそれぐらいだと思ってたぞ。」

 

 

 

フェロー

「ちょ、ちょっと!マスター!

失礼だよ!あたしだって悩む時は悩むよっ!

…たぶん。」

 

 

 

エンジニア

「あと、ボクの方でこの特殊合金を色々調べてたら

昔神話コーポレーションが作ったモンスターの一部に

同じ金属が使われていたみたい。

 

だからこの鍵を神話コーポレーションが作ったのは

間違いないと思う。」

 

 

 

マスター

「これでノアを開発した関係者がいた施設に

鍵があるのは間違いないな。

 

あとはフォックスが言っていた

旧統合軍に関係がある施設を探ってみよう。

 

俺も元々は旧統合軍出身だが、殆ど基地と戦場の

行き来だけだったから軍の施設についてはさっぱりだからな…。」

 

 

 

オフィサー

「うむ。オペレーター達にも調べさせよう。

君たちは酒場に行って情報を集めてきてくれたまえ。」

 

 

 

○酒場

 

 

マスターの代わりにロウが切り盛りしている酒場は

相変わらず盛況で、多くのハンター達で賑わっていた。

 

 

 

フェロー

「おお~!さっすが!

ロウの酒場は今日も大盛況だね!」

 



 

マスター

「…だから俺の酒場だ。」

 

 

 

フェロー

「あははは~。そうだったね…。

いや~なんていうか…その~、ロウが馴染み過ぎちゃっててさ…。」

 

 

 

マスター

「…確かに言われてみればそうかもな…。

 

さて…、情報を集めるか。

ちょっとそこのお前、いいか?」

 

 

 

常連っぽいハンター

「おう!マスターじゃねぇか!

もうそろそろ復帰してもいいんじゃないか~?」

 

 

 

マスター

「まぁ、追々な。それより、聞きたいことがあるんだが…。

ノアを開発した関係者がいた施設、もしくは

旧統合軍に関係がある施設に心当たりはないか?」

 

 

 

常連っぽいハンター

「う~ん…。ノアに関しては俺は知らねぇが、

スターフォールに『BG研究所』と呼ばれてた

生体遺伝子工学研究所がある。」

 

 

 

フェロー

「あぁ!河童の森の近くにある古い建物かぁ。

閉鎖されていたけど、今はダンジョンとして

認定されてて入れるんだっけ?」

 

 

 

常連っぽいハンター

「そう、そこだ。

なんでも聞いた話では、『大破壊』前に生物兵器を

研究していたという噂がある。

旧統合軍に関係ある施設なんじゃねぇかな。」

 

 

 

マスター

「なるほど。情報助かる。」

 

 

 

常連っぽいハンター

「おう、いいってことよ。早く復帰してくれや~。」

 

 

 

マスター

「よし、これで1個行き先は決まったな。」

 

 

 

フェロー

「じゃ、他にも情報集めますか~!」

 

 

─ 数十分後…

 

 

マスター

「みんな、戻ったな。じゃ、1人ずつ聞こう。

白百合はどうだった?」

 



 

白百合

「はい。聞き取りを行ったところ、

色々有力な情報が出てきましたね。

 

グレートウォール地方は、南西にある『湾岸ビル』内で

見つかった軍事関連の装備から、統合軍の建物であったと推測されています。

ただ、東洋の装備も発見されているため

異論を唱える者もいるみたいですが…。」

 

 

 

マスター

「湾岸ビルか。あそこはB2マンタレイが上空を飛んでいるから

用心しないとな…。」

 

 

 

フェロー

「ふぅ。レイクランドの情報聞いてきたよ~。

ただ、あまり良い情報は無かったね…。

 

南西部にある『航空工場跡地』が

航空機の整備・開発施設の工場だったみたいで

空軍の所有施設だったんじゃないかって話だけど…。」

 

 

 

エンジニア

「航空工場跡地…。ああ、あそこは軍事施設じゃないよ。

飛行機好きの老人が試作戦闘機を作ったりしていた趣味で作った工場みたい。」

 

 

 

フェロー

「あ、そっか。

エンジニアはレイクランド出身だもんね。

やっぱり関係無さそうだね…。」

 

 

 

エンジニア

「うん。だけどフローターシティに行けば

何か情報があるかもしれないね。

ナノパンデミック以来

今はどうなってるのかはわからないけど…。」

 

 

 

マスター

「そうだな…。エンジニアも故郷の様子が気になるだろうし、

町の状況を見る為にも直接行ってみよう。」

 



 

紅葉

「私はグラウンド・ゼロの情報を聞いてきましたわ。

やはりここは旧統合軍関連の施設が多かったみたいですわね。

 

しかし、殆ど『大破壊』で無くなってしまったみたいで…

唯一残っているのが、『人類陸軍ビル』と

フォックスさんが警備していた『ヴリトラベース』ですわ。」

 

 

 

マスター

「グラウンド・ゼロか…。

キャンサーの影響が無ければ俺も行けるんだが…。」

 

 

 

フェロー

「マスターはお留守番かな…。

さすがにアレじゃ身がもたないよ。」

 

 

 

マスター

「う~ん…そうだな…。」

 

 

 

ロウ

「お~う。

そんじャ、トコナツは俺が詳しいから説明するわ。

 

あそこには旧統合軍関連と思われる施設が2つある。

1つは『人類海軍ビル』だ。

 

その名の通り俺達『白鯨』が出来る前にあった

旧統合軍の海軍が使用していた建物だ。

 

もう1つは『月影60ビル』

昔モンスターの研究がされていて

旧統合軍の実験施設ではないかという噂があるらしいが

何の為にモンスターを研究していたかの目的は不明らしいなァ。」

 

 

 

フェロー

「今の2人の話を聞くと

『人類陸軍ビル』と『人類海軍ビル』は

名前からして間違いなさそうだね。」

 

 

 

マスター

「そういや、センゲンの情報は全くだな。

白百合と紅葉は何か知らないか?

確かセンゲン出身だったよな。」

 

 

 

紅葉

「全く見覚えないですわ…。」

 

 

 

白百合

「私もわかりかねます…。

新統合軍の施設ならわかりますが…。」

 

 

 

マスター

「う~ん…。とりあえず

行ってみるしかなさそうだな。」

 

 

 

フェロー

「だけど、あたし達だけじゃ範囲が広すぎるから

ちょっと大変だね…。時間も掛るし…。」

 

 

 

エンジニア

「そうだね。腕利きのハンターが集まるサロンと

ハンターオフィスで協力して、同行者を募った方がいいかも。」

 

 

 

マスター

「そうだな、そうしよう。」

 

 

話をしていると、大きな熊のような巨体の

男性ソルジャーと全く正反対の小柄なメカニックの

女性が声を掛けてきた。

 



メカニック女

「あら、あなた達はこの前の。」

 

 

 

フェロー

「あ!熊だ!!マグマグマだ!!」

 

 

 

ソルジャー男

「ブワッハッハッハ!

嬢ちゃん面白いじゃねぇか!

 

俺はマグマグマじゃなくて、マグマグマを倒した んだ!

ブワッハッハッハ!」

 

 

 

フェロー

「うぅ…。相変わらずお酒臭い…。」

 

 

 

メカニック女

「こんなところに皆さん集まって何を話してたんですか?」

 

 

 

フェロー達は二人に鍵を集めていること、

扉の事を話した。

 

 

 

メカニック女

「なるほど…。その鍵を集めて扉を開けると

ノアの脅威を無効化出来るかもしれない という事ですね。」

 

 

 

ソルジャー男

「ブワッハッハッハ!面白そうじゃねぇか!!

散々あの目玉の機械野郎にはやられたから、

今度は俺達がやりかえす番だなぁ!」

 

 

 

メカニック女

「私達も、是非協力させて下さい。」

 

 

 

フェロー

「ありがと~!!助かるよ~!」

 

 

 

メカニック女

「あ、自己紹介がまだでしたね!

私はマヤと言います。

職業は見ての通りですがメカニックです。」

 

 

 

ソルジャー男

「こいつは『釘打ちのマヤ』って呼ばれてるんだ。

ブワッハッハッハ!」

 

 

 

マヤ

「もぉ~!そのあだ名はやめてよ!」

 

 

 

白百合

「なぜ『釘打ち』って呼ばれてるのですか?

大工さんでは無く、メカニック…ですよね?」

 

 

 

ソルジャー男

「ああ、こいつの武器は『ネイルガン』って言う

工業用の釘打ち銃を改造したものを使ってるからなぁ!

だから『釘打ちのマヤ』って呼ばれてるんだと!

ブワッハッハッハ!」

 

 

 

フェロー

「工業用の釘打ち銃…。

体中穴だらけになりそう…。

うぅ…恐ろしい…。」

 

 

 

マヤ

「も~う私の事はいいから!!

ほぉ~ら!ギーガンも紹介しなさいよ!」

 

 

 

ギーガン

「ブワッハッハッハ!すまんすまん。

俺の名はギーガン、ソルジャーだ。

『熊殺しのギーガン』と呼ばれている。

よろしく頼むぜぇ!」

 

 

 

マヤ

「あとうちのチームには、『バルドゥール』って名前の

シェパードって呼ばれる犬種をモチーフにした

アニマルがいるんですよ。」

 



 

フェロー

「へっ!?い、犬ッ!?」

 

 

 

マヤ

「フェローさんどうしたんですか…?

お尻を押さえて…。お尻が痛いんですか?」

 

 

 

フェロー

「え!?いやいや~!

ぜんっぜん大丈夫だよ~!アハハ~!」

 

 

 

マスター

「こいつは犬が苦手なんだよ。」

 

 

 

ギーガン

「どうして犬が嫌いなんだ?

うちのバルドゥールは仏頂面だが、

人懐っこい性格だからなぁ。

お前さん達も気にいると思うぞ~。」

 

 

 

マスター

「昔こいつは犬に尻を…ムゴムゴムゴッ!!

ムゴッフゴッ!!フッフゴォツ!!

(おい、お前何するんだ手を放せ。)」

 

 

 

マヤ

「え?お尻がどうかしたの?やっぱり痛いんですか?!」

 

 

 

フェロー

「いやいや!痛くないよ!?

ほら!大丈夫でしょ~!」

 

 

 

マスター

「フゴー!!フゴフゴフゴ!!

(お前、いい加減手を放せ。)」

 



 

エンジニア

「フェローさんはね、今でもお尻に

その噛まれた跡が…。」

 

 

 

フェロー

「コラ~!!エンジニア~!!」

 

 

 

酒場は賑やかなムードに包まれ

夜は更けて行った…。

 

 

To Be Continued…

【番外編】3周年のお祝い

投稿者:
【プロデューサー】KAZ

○司令室

 

 

…とある日のランドシップの日常。

 



フェロー

ふぅ。船長に呼ばれてきたみたけど…。

なんかあったのかな?

 

 

司令室に来てみるといつもと違い、

多くのランドシップクルーで賑わっていた。

 



オペレーター(ゆるふわ)

あっ、来ましたね!

皆さん、おつかれさまです。

 

 

 

オペレーター(無責任)

おっつかれちゃ~ん。っておぉ!?

司令室が派手にデコられている…!

 

 

 

スプーキー

エラクハデダナ!

パーティーデモハジマルノカ?

 

 

 

エリシア

何か…、ワクワクしますね!

 

 

 

白百合

『くりすます』という催しでしょうか?

 

 

 

紅葉

クリスマスって聞いたことはありますけど、

実際どういうものなのか知らないですわね。

 

確か聞いた話では大きな靴下の中に贈り物を

詰め放題…でしたっけ?

 

 

 

フェロー

なんか解釈が歪んでいる…。

 

 

 

サルーンガール

クリスマスってサンタの格好をして駆け回ってるヤツとか

大きな煙突の付いたポリタンクのことぉ?

 

 

 

フェロー

…それもちょっと違うと思うけど…。

 

 

 

オペレーター(あつサバ)

宴会ですか!?

仕事をしている場合では…!!

 

 

 

オペレーター(天真爛漫)

もー、ちがうちがうっ!

今日はランドシップにとって、お祝いの日なんだよ!

ね?船長!

 

 



オフィサー

うむ。皆に集まってもらったのはほかでもない。

 

 

 

マスター

堅苦しい挨拶は無しな。

 

 

 

オフィサー

うむむ…、ゴホン…。

さきほどオペレーターからあったが、

今日でランドシップが稼働し始めてから

ちょうど3年が経った。

 

 

 

エンジニア

もうそんなに経つのかぁ…。

長いようで短かったね~。

 

 

 

ドクター

最初は私と船長とマスターの3人。

そして、エンジニアちゃんとサロンちゃんと合流して…

今ではこんなに仲間が増えたわよね。

 

 

 

オフィサー

うむ、そうだな。

このランドシップは皆に支えられて成りたっている。

ここまで来れたのも君たちのおかげだ。本当に感謝している。

 

 

 

レッドフォックス

……だから堅苦しいって。

もっとパーッと行こうよ、パーッとさ。

 

 

 

オフィサー

ううむ…。そ、そうだな。

 

 



ロウ

おう、食え食え!

俺とマスターさんの2人で

いっぱい料理作ったからよォ。

 

 

 

オペレーター(イケメン女子力)

あら、美味しそうね。

頂こうかしら。

 

 

 

オペレーター(子犬)

わぁ。美味しそうですね。

この料理は何ですか?

 

 

 

ロウ

ん、それかァ?

それは『注射鳥の丸焼き』だ。

 

パーティと言えばチキンだろ!

俺が獲って来たんだ。

 

 

 

フェロー

う~…。見た目がグロい…。

なんか大きな注射器持ってるし…。

 



 

エリシア

…んっ!とっても美味しいです!!

 

 

 

ロウ

だろォ?

見た目はちょっとアレだが

なかなかイケるんだよなァ。

 

 

 

オペレーター(ミニマル)

ふむ。いけますね。

 

 

 

売店の店員

すみません、遅くなりました!

少し片付けが長引いてしまって。

 

 

 

エンジニア

二人ともおつかれ!

ごめんよ~、先に行っちゃって。

 

 

 

売店の店員

いえいえ。大丈夫です!

思ったよりビンのゴミが多くて。

 

 



エンジニア

それ…。完全にボクが飲んだ

まんたんドリンクのビンだよね…。

 

 

 

メタルショップ店員

美味しそうな… …におい… …。

これは… …なに?

 

 

 

ロウ

それは『暴走一番牛のローストビーフ』と

『イモバルカンのシチュー』だ。

 

 

 

売店の店員

うわ~!美味しそうですね!

1つ頂きます!

 

 

メタルショップ店員

モグモグ… これ… …おいしい … …。

 

 

 

フェロー

うぅ~…。食欲無くなって来た…。

というかキミたちよく食べれるよね…。

 

 

 

マスター

皆もう食ってるが…。

そろそろ乾杯でもしないか?

 

 

 

オフィサー

そうだな。

では乾杯の音頭を…

マスター、お願い出来るか?

 



 

マスター

えぇ!?

お、俺が…!?

 

 

 

フェロー

よっ!宴会マスター!

 

 

 

サルーンガール

あらぁ、どうしたのぉ~?

顔が真っ赤よ~。

 

 

 

ドクター

うふふ、マスター頑張ってー!

 



 

マスター

…あいつら…。

絶対あとでぶっ飛ばしてやる…。

 

ふぅ…。

 

か、カンパイ…。

 

 



みんな

カンパ~イ!!3周年おめでとう~!

 

 

 

こうして、賑やかなランドシップの

夜は更けていく…。

 

 

 

END