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【メインストーリー第57話】鍵の秘密

○司令室

 

数時間後、フェロー達がパンドラより

ランドシップに戻ってきた。

 



 

オフィサー

「ご苦労。よく無事に戻ってきてくれた。」

 

 

 

フェロー

「たっ…ただいま…。」

 

 

 

白百合

「戻りました…。」

 



 

オフィサー

「い…、一体どうしたのかね。

そういえば、エリシア君は無事か…?!」

 

 

 

紅葉

「はい。ぐっすり眠っていますわ。

フォックスさんも一緒に。」

 

 

 

フェロー

「さっきラボに寄って二人を預けて来たよ。」

 

 

 

オフィサー

「ホッ…それは良かった…。」

 

 

フェローは戻る途中、

謎の飛行物体『チェイサー』に

襲われた事を船長に話した。

 

 

オフィサー

「なるほど…。そんな事があったのか。

『チェイサー』に関しては調べる必要があるな…。

パンドラ自体の機能なのか、それとも誰かが仕向けたのか…。」

 

 

 

白百合

「『チェイサー』は以前にもエルピス作戦中に

パンドラの中から突然現れたのですよね。」

 

 

 

紅葉

「たぶん、情報が外に漏れないよう

対象を抹殺する為の追撃システムだと思いますけども…。」

 

 

 

オフィサー

「ふむ…。」

 



 

エンジニア

「ふぅ~…。」

 

 

 

フェロー

「あ、エンジニア!どうだった?」

 

 

 

エンジニア

「『どうだった?』じゃないよ…ほんとに。

すごい数で攻撃されたんだね。

戦車の車体がボコボコだよ…。」

 

 

 

フェロー

「わざとじゃないんだよ~…。」

 

 

 

エンジニア

「それにロウさんの戦車…せっかく

頑張って作った新しい戦車なのに…。

もう廃車同然だよ…。はぁ…。」

 

 

 

ロウ

「エンジニアちゃん、本当にすまねェ…。」

 

 

 

エンジニア

「ちょっと修理に時間が掛るから

しばらく出撃は控えてね。」

 

 

 

オフィサー

「すまない。エンジニア。

苦労をかけるな…。」

 

 

 

エンジニア

「ま、これがボクの仕事だからね。

じゃ、修理してくるね~。」

 

 

 

紅葉

「エンジニアさんも大変な仕事ですわよね。

ほぼ1人でランドシップを切り盛りしていて…。」

 

 

 

ドクター

「この前の爆発の時みたいにランドシップを

修理する際はアルバイトを雇ってるみたいよ。

一人じゃさすがに無理だからね。」

 

 

 

フェロー

「バイト雇ってるの!?

時給はいくらなんだろう…。」

 

 

 

紅葉

「絶対フェローさんは雇ってもらえない気がしますわ…。」

 

 

 

ロウ

「ドクターさん、二人の具合はどうだァ?」

 



 

ドクター

「大丈夫よ。応急処置をして

今は二人とも休んでいるわ。

マスターも徐々に回復しているから

心配無いわ。」

 

 

 

フェロー

「ふぅ。とりあえず安心だね。」

 

 

 

オフィサー

「そういえば、アラドはどうした?」

 

 

 

紅葉

「フォックスさんの話では

交戦中にホログラムのように消えたみたいですわね。」

 

 

 

オフィサー

「そうか…。取り逃したか…。」

 

 

 

白百合

「感触はあったようなのですが、

実体では無いのでしょうか…?」

 

 

 

オフィサー

「元々『亡霊部隊』はレッドフォックスから聞いたように

『精神を完全データ化し、身体を義体化した兵士たちの部隊』とも言われていた。

もしかするとアラドの肉体はすでにこの世には無い可能性もある。」

 

 

 

フェロー

「義体という事は倒せないじゃん…。

倒す為にはデータを破壊するしか無いってこと?」

 

 

 

オフィサー

「もしそうなら、そういう事だ。

データの所在やどう破壊するのかは

全くわからないが…。」

 

 

 

フェロー

「そういえばパンドラ内部で

あった事話するね。」

 

 

フェローは船長に扉の事、

鍵の事を説明した。

 

 

オフィサー

「なるほど…。7本の鍵か…。

ちょっとその鍵を見せてくれるかね。」

 

 

 

フェロー

「ちょっと待ってね。

え~と…あれ?どこいったっけ…?」

 

 

フェローは突然ポケットをゴソゴソし始めた。

 

 

紅葉

「落としたんじゃありませんわよね…。」

 

 

 

フェロー

「大丈夫、大丈夫!

あ…!あった!」

 



フェローは頭の部分に目のレリーフが入った

橙色の筒状の鍵を見せた。

 

 

オフィサー

「ふむ。珍しい形をしているな。」

 

 

 

ドクター

「見たこともない鍵ね。

フェローちゃん、ちょっとこれ借りれるかしら?

私の方で解析してみるわ。」

 

 

 

フェロー

「うん、いいよ!

ドクター、よろしくね~。」

 

 

 

ドクター

「じゃ、私も解析をするためにラボに戻るわ。

まだ寝てるかもしれないけど、

エリシアちゃんの様子見に来る?」

 

 

 

フェロー

「うん!行く行く!」

 

 

 

○ラボ

 

 

フェロー

「エリシアちゃーん!起きてるー!?」

 

 

 

ドクター

「フェローちゃん…。

お注射好きかしら…?ふふふ。」

 

フェロー

「いや…。好きじゃないです…。」

 



 

エリシア

… …。

 

 

 

白百合

「ぐっすり眠ってますね。」

 

 

 

ドクター

「少し弱ってはいるけど、命の危険性は無いわ。

しばらくしたら目が覚めるでしょ。」

 

 

 

紅葉

「良かったですわ。」

 

 

 

ドクター

「マスターも徐々に回復しているわ。

フォックスも処置が早かったから

そこまでの大事にはならなかったわ。」

 

 

 

フェロー

「さすがマスターとフォックスだね…。」

 

 

 

ドクター

「二人は隣の部屋にいるわ。」

 

 

 

○ラボ別室

 



マスター

「ん…。戻ってたのか。」

 

 

 

白百合

「来て頂いて助かりました。

その節はありがとうござました。」

 

 

 

マスター

「いやいや、かしこまらなくていいよ。

俺はやるべきことをやっただけだ。」

 

 

 

フェロー

「最近のマスター…。

なんかかっこいいよね。

どうしたの?」

 

 

 

マスター

「ん?俺は別にいつもと変わらんが…。」

 



 

レッドフォックス

「ん…うるさいと思ったら……

お前たちか。」

 

 

 

ロウ

「お~う。そっちのネェちゃんは大丈夫か?」

 

 

 

フェロー

「あの…。エリシアちゃんを助けてくれたんだよね。

さっきはなんでここにいるの?って言っちゃって…

その…ごめんなさい。」

 

 

 

マスター

「…なんか変な物でも食ったか…?」

 

 

 

レッドフォックス

「…アーッハッハッハ!大丈夫だよ。

もう気にしてないさ。」

 

 

 

フェロー

「…良かった~。

あ、そうだ!二人にちょっと聞きたいことがあって…。」

 

 

 

マスター

「ん?なんだ?」

 

 

 

フェロー

「これ…なんだけど…。見覚えある?」

 

 

 

フェローは頭の部分に目のレリーフが入った

橙色の筒状の鍵を見せた。

 

 

 

マスター

「鍵…?か?」

 

 

 

フェロー

「うん。これなんだけど…。」

 

 

 

フェローはマスター達に

扉の事、鍵の事を説明した。

 

 

 

マスター

「なるほど…。俺はわからないな…。

フォックス知ってるか?」

 



 

レッドフォックス

「ん……?

その鍵の話は聞いたことがあるな。

 

昔アタシがヴリトラベースを警備してた頃、

バックアップ施設の話を聞いた時に

軍の人達が鍵の話をしていた記憶があるね。」

 

 

 

フェロー

「予想通り!やっぱり旧統合軍が

関連している可能性があるね。」

 

 

 

白百合

「という事は、旧統合軍関連の施設に

もしかすると鍵があるかもしれませんね。」

 

 

 

紅葉

「では、お二人が回復したら

鍵探しに向かいましょうか。」

 

 

 

フェロー

「えーっと…それ私のセリフ~…。」

 

 

 

To Be Continued…

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