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【メインストーリー第55話】災厄の予兆

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○パンドラ内部

 

エリシアでは『パンドラの扉』は開かなかった。
フェロー達はもう少しこの部屋を

調べてからランドシップに戻ることにした。

 

フェロー

「あれ…?ここ、電波が繋がってるね。」

 

 

紅葉

「地下だから電波障害の影響は無いのでしょうか?

ひとまずこの状況をランドシップに報告をしませんか?」

 

 

フェロー

「そうだね。ランドシップの状況も気になるし。」

 

 

フェローはランドシップに無線で連絡をすることにした。

 

オフィサー

「こちらは大丈夫だ。

しかし、エリシア君が無事でよかった。」

 

 

フェロー

「うん、大丈夫だよ。

じゃ、少し調べたら戻るね。」

 

 

オフィサー

「わかった。それでは通信を終了するぞ。」

 

…ガッ

 

 

フェロー

「ふぅ。報告終わり~。

向こうも大丈夫そうだね。」

 

 

白百合

「それは良かったです。

…しかしなぜ、エリシアさんの力で

『パンドラの扉』が開かなかったんでしょうか…。」

 

 

フェロー

「わからない…。”救世主(メシア)”の証を持つ者が

『パンドラ』を開く力を持っているとアラドは言ってたけど、、

なぜ”救世主(メシア)”の証を持つ者がそんな力を持ってるんだろう…。」

 

 

紅葉

「分からない事だらけですわね…。」

 

白百合

「しかし、この部屋気味が悪いですね。

部屋の至る所に目が描かれていて、

何だか誰かに見られてるみたいです…。」

 

 

フェロー

「この目…。

エリシアちゃんの左手の紋章にある目に似ている…。」

 

白百合

「ノア…と同じ目をしている…。」

 

 

フェロー

「え…?」

 

 

白百合

「この目、ノアと同じ目をしています…。」

 

フェロー

「もしかして”救世主(メシア)”の証は…

ノアの証ってこと!?

 

じゃあ…エリシアちゃんが

夢で聞こえた声の主は…やっぱりノア…。

 

もし、違っていたとしても、

エリシアちゃんは何か”ノア”に関係あるのは間違いない。」

 

 

紅葉

「深い事情を知らないので、あまり理解はしていないのですが、

もしそれが本当ならこの『パンドラ』と

エリシアさんはやはり何か接点がありそうですわね。」

 

 

フェロー

「肝心のエリシアちゃんは

気を失ってるけどね…。

 

まぁ、目が覚めたら

また色々調査しないとね。」

 

白百合

「しかし、この大きな扉…。

この中にエルピス作戦で我々が目指していた

“第二のノア”があるのですよね。」

 

 

紅葉

「聞いた話では、それはノアの脅威を無効化出来る”希望”にもなり、

悪用されると大破壊が起きる。ですわよね。」

 

 

フェロー

「確か『パンドラの箱』の話では、

箱を開けた時、数多くの災厄が出てきた。

 

最後に希望が出て来たので人間は絶望しないで

生きる事が出来るとされている…。

 

でもその”希望”は悪いことの予期とも

解釈されているって話だよね…。」

 

 

白百合

「第二の大破壊…。

もしかすると災厄の予兆を示しているのかもしれませんね。」

 

 

フェロー

「エルピス作戦は希望ではなく、

第二の大破壊を起こす為に軍が仕掛けたものだった…?」

 

 

紅葉

「まさか…、そんな事…。

あり得ませんわ…。」

 

 

フェロー

「う~ん…。

まぁひとまず、アラドも逃げたし、

扉も開かないし、人類の危機的状況は一旦回避されたって事だね!

うんうん。」

 

 

紅葉

「…真剣な話をしていたのに、

本当にお気楽ですわね…。」

 

 

白百合

「でも、考えていても答えは出ませんわ。

とりあえずこの扉を開けないことには

わたくし達の目的のものは手に入らないですし、

安心出来ないですね。」

 

 

フェロー

「そうだね。何か開ける手掛かりが無いか探そう。」

 

 

紅葉

「この台座はなんでしょうか?」

 

部屋の中央に

部屋に描かれている目と

同じマークが描かれた台座があった。

 

 

白百合

「何か挿すような穴が開いていますね。

鍵穴でしょうか…?」

 

 

そこには7本の筒状のものを差すような穴が

開いてるが何も入っていない。

 

 

フェロー

「ほんとだ…。あ、この穴全部違う色が付いてるね。

えーっと…、紫色、青色、灰色、緑色、橙色、赤色、水色…。

全部で7色だね。」

 

 

紅葉

「もしかすると…この7つの穴に鍵か何かを挿して、

エリシアさんの力を使うとこの扉が開くような

仕組みになってるのではないでしょうか…。」

 

 

白百合

「でも鍵なんてどこにあるんでしょうか…。

しかも7つも…。」

 

 

フェロー

「ん?よく見るとこの形、

どこかで見たような…。」

 

 

フェローは突然ポケットをゴソゴソし始めた。

 

 

紅葉

「どうしたんですの?」

 

 

フェロー

「…あ!あったあった。

もしかして、これかな?」

 

 

フェローがポケットから取りだした物は

頭の部分に目のレリーフが入った橙色の筒状の鍵のようなものだった。

 

 

白百合

「橙色…、筒状の鍵…。すごい!

それはどこで手に入れたのですか?!」

 

 

フェロー

「うん?あ~、これ?

貨物倉で設計図を見つけたでしょ?

その時設計図の近くで見つけたんだよ~。

なんか格好良かったから持ってた。」

 

紅葉

「格好良かったからって…。

まぁ、でもすごい偶然ですわね。」

 

 

フェロー

「試しに挿してみよう!

えーっと…橙色の穴は…ここかな?

えいっ。」

 

フェローが橙色の鍵を挿すと、

筒状の鍵に橙色の光が点灯し

台座が音と共に、わずかにせり上がり

『Agonize』という文字が浮かび上がった。

 

 

フェロー

「おぉ~、すごい。

なんかアトラクションみたい!」

 

 

紅葉

「この後、巨大な宇宙船に乗って旅に出る…。

みたいな、そういうの期待しないで下さる?」

 

 

フェロー

「ちぇ~…。」

 

 

白百合

「Agonize…、苦しむ…『苦悩』という

意味でしょうか…?」

 

フェロー

「本で読んだ事あるけど、『パンドラの箱』を開けた時に

災厄と一緒に負の感情が飛び出したとも言われているみたい。

 

もしこれが『苦悩』を意味するなら…、

この7つの鍵穴は7つの負の感情を示しているんじゃないかな…。」

 

 

紅葉

「でも…、なぜこの鍵が貨物倉にあったのでしょうか…。」

 

 

フェロー

「あくまで私の予想なんだけど、この施設ってさ

ノアのバックアップ施設のひとつだよね。」

 

 

紅葉

「そうですわね。」

 

 

フェロー

「という事は、この施設はノアと同じで

元々ヴラド・コーポレーションか

神話コーポレーションが作った施設って事になるよね。」

 

 

白百合

「そうですね。もしかすると

旧統合軍も絡んでいたという可能性もあると思いますが…。」

 

 

フェロー

「だとするとさ『ノアの開発者』もしくは

各社の関係者がもしかすると持ってるんじゃないかな?」

 

 

紅葉

「なるほど…。

あとはお姐様の言うように旧統合軍関連なら

マスターさんやフォックスさんが何かご存じかもしれませんわね。」

 

 

フェロー

「そうだね。

それにエリシアちゃんのお父さんはノアの開発者の1人だしね。

 

この鍵も設計図の近くで見つかったって事は

恐らくエリシアちゃんのお父さんが持っていたんだと思うし…。

ランドシップで見つかったのも説明がつくよね。」

 

 

紅葉

「でもノアの開発者ってもういないのでは…。

大破壊が起きたのは、確か今からもう80年近く前ですわよね…。」

 

 

フェロー

「ん~…。言われてみればそうだよねぇ…。」

 

 

白百合

「ひとまず、仕組みはわかりましたし

外で待ってるロウさんやエリシアさん達も心配です。」

 

 

フェロー

「そうだね。

ひとまず、鍵を抜いてっと…。」

 

フェローが橙色の鍵を抜くと、

橙色の光が消灯し台座が音と共に、

わずかに下がり、『Agonize』という文字が消えた。

 

 

フェロー

「おぉ、ちゃんと戻るんだね。

よし、一旦ランドシップに戻ろう!」

 

 

 

アラド

「… 面白くなってきたな…。」

 

 

第四章 『偽りの希望』 完

 

 

To Be Continued…


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