【メインストーリー第45話】証を持つ者
○司令室 その頃ランドシップでは… オフィサー 「先程フェロー君より連絡があった。 フォートポートで目的を終え、 今こちらへ帰ってきているらしい。」 エンジニア 「じゃあボクが作った『ミズグモ』や 『ホバー』が役に立ったという事だね!」 オフィサー 「いや『ミズグモ』は皆怖いと言って 結局使わなかったらしい。」 エンジニア 「えー!? せっかく苦労して作ったのに…。」 サルーンガール 「今度私が使ってあ・げ・る。 私は乗りこなせるから~。」 エンジニア 「さすが新統合軍の元エージェント…。」 オペレーター(ゆるふわ清楚系) 「そういえば、新しいお仲間が 3人増えるそうですよ。」 売店の店員 「3人も増えるんですか?すごいですね!」 メタルショップ店員 「新しい仲間… … 楽しみ… …。 女の子 … … いるかな… …?」 オフィサー 「フェロー君の話では、男性が1人と 女性が2人だそうだ。3人とも 元新統合軍出身らしい。」 サルーンガール 「あら、私と同じ軍出身なのね~。 イイ男かしら。な~んてね。」 エンジニア 「余ってる部屋ってあったっけ…。 たしか今は2部屋しかないような…。」 オペレーター(ゆるふわ清楚系) 「姉妹のように仲良しの2人みたいですし、 同じ部屋で良いとの事でしたよ。」 オフィサー 「そういえば、エリシア君の姿が見えないが… 誰か知らないか?」 売店の店員 「エリシアさんならさっき会いましたけど…。」 オフィサー 「うむ。私もさっき会って話をしていたんだが、 その後見かけていない。どこに行ったのだ…。 どこかで迷ってなければ良いが…。」 その時、ランドシップが大きく揺れた。 オフィサー 「む、何事だ!?」 オペレーター(天真爛漫かわいい系) 「…襲撃!ランドシップが襲撃されてる! 艦内に警報発令!」 オフィサー 「襲撃だと!?モンスターか?!」 オペレーター(ゆるふわ清楚系) 「今の衝撃は…ミサイルです!」 オフィサー 「ミサイルだと…? グレートウォールではあるまいし、 どこから飛んで来たのだ…?」 オペレーター(ゆるふわ清楚系) 「弾道の状況から推測すると… 海中から発射されています…!」 オフィサー 「海中だと…!? それよりも被害状況はどうなっている!」 オペレーター(ゆるふわ清楚系) 「電磁バリアにより被害はまだ最小限に留まっていますが… このままだと危険かもしれません。」 オペレーター(あっさりサバサバ系) 「船長、発信元不明の通信が来ています。」 オフィサー 「発信元不明!?…まさか。 すぐつないでくれ!」 オペレーター(あっさりサバサバ系) 「正面のモニターに出します。」 アラド 「プレゼントは受け取ってくれたかね。」 オフィサー 「アラド…!貴様…!!」 アラド 「しばらくぶりと言うのに、 歓迎してはくれなさそうだな。」 オフィサー 「そこは…、ランドシップの甲板か!! 今度は何をするつもりだ!」 アラド 「これを見たまえ。」 アラドが指示した方に画面が切り替わり そこには見たことも無い機械から発する 粒子線によって捕えられたエリシアの姿があった。 エリシア 「船長…、ごめんなさい…。」 オフィサー 「…な、なんだと…!! エリシア君!!」 アラド 「こいつがどうなってもいいのか?」 オフィサー 「…なんて卑怯な…。」 オペレーター(ゆるふわ清楚系) 「エリシアさんをどうするつもりですか!!」 アラド 「まぁ、こいつは我々にとっても 重要な存在だからな。殺したりはせんよ。 まぁ、もう死んでいるようなものだが…。」 エリシア 「…私が…死んでいる…?」 オフィサー 「…どういう事だ。」 アラド 「何だ知らないのか? こいつは…。 ぐッ!!!」 アラドがそう言いかけた時、 物凄い勢いでアラドに向かい 強烈な蹴りをお見舞いした! その姿は…サルーンガールだ。 エンジニア 「サロンの人さすが!!ナイスだよっ!」 サルーンガール 「こっちも私のセクシーな足で 強烈なキックをプ・レ・ゼ・ン・ト。 どう?受け取ってくれたかし…、キャァ!!!」 アラドは体制を整え、 サルーンガールを思いっきり振り払った。 サルーンガールは倒れ込み意識を失ったようだ。 サルーンガール ……。 オフィサー 「…サルーンガール!」 エリシア 「…よくも… サルーンガールさんを…!! よくも…!!!」 エリシアの左腕の紋章が光り 左目の色が黄色に変わった。 エリシア ……。 エリシア 「目標:アラド 脅威ヲ排除シマス。」 アラド 「…そうはいくか。」 アラドがそう言葉を放つと エリシアを捕えていた機械が 怪しげな光をエリシアに浴びせた。 エリシア 「…うぅうぅぅぅうわぁぁぁぁぁぁ!!!」 エリシア ……。 エリシアはガクリと肩を落とし ぴくりとも動かなくなった。 オペレーター(ゆるふわ清楚系) 「エリシアさん!!」 アラド 「…何か言ったかね?エリシア。」 エリシア ……。 エリシアは突然 顔を上げると虚ろな表情でこう言った。 エリシア 「イエ…ナンデモアリマセン…。」 オフィサー 「アラド、エリシア君に何を!」 アラド 「何、ちょっと脳を コントロールしただけだ。 この少女にはこれから重要な 役割を果たしてもらわなければならない。」 オフィサー 「重要な役割だと…? どういうことだ。」 アラド 「『パンドラ』は知っているだろう。」 オフィサー 「エルピス作戦で我々が目指していた 施設『パンドラ』の事か!」 アラド 「そうだ。この少女は 『”救世主(メシア)”の証』を持つ者。 すなわち『パンドラ』を開く力を持っている。」 オフィサー 「…やはり、エリシア君は、 『マスターコード』に関係しているのだな…。」 アラド 「さすがオフィサー。 そこまで察していたか。」 オフィサー 「…お前の目的は一体何だ!」 アラド 「…フン。いずれ、わかるさ。 それでは、生きていたらまた会おう。」 オペレーター(ゆるふわ清楚系) 「通信、切れました…。」 オフィサー 「…くそ…!!」 その時、またランドシップが大きく揺れた。 オフィサー 「…何だ!?」 オペレーター(あっさりサバサバ系) 「また、ミサイルです。 海中より発射されている模様です。」 エンジニア 「やばいよ~…。このままでは 電磁バリアがもたない…。 あ!電磁波による誘導装置での ミサイル迎撃は!?」 オペレーター(あっさりサバサバ系) 「了解しました。誘導装置発動。 敵のミサイルを迎撃します。」 エンジニア 「ふぅ。とりあえずこれで安心だね…。 迎撃状況はどう?」 オペレーター(ゆるふわ清楚系) 「地対空ミサイルでのミサイル迎撃は順調。 現状問題ありません。」 エンジニア 「どこからミサイルが飛んでくるか わからないなんて本当に物騒だよね…。 グレートウォールの一件で強化しておいて良かったよ、ほんと。」 オペレーター(ゆるふわ清楚系) 「船長…、エリシアさんが…。」 オフィサー 「うむ。フェロー君達と合流次第、 アラドを追い掛ける必要がある。 このままではエリシア君もそうだが…。 人類が危ない…。 あれがアラドの手に渡ってしまう前に 阻止せねばなるまい。」 エンジニア 「アラドはエリシアちゃんを 連れてどこへ向かったの?」 オフィサー 「始まり、そして終わりの地… グラウンド・ゼロだ。」 第三章 『叛逆の少女』 完 To Be Continued…
2018年5月11日 19:46