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【メインストーリー第10話】謎の首飾り

○メタルショップ

 

今日はエリシアを連れて二人で
メタルショップに遊びに来ていた。



メタルショップ店員
「あーい、いらっしゃい…。」

 

エリシア
「これ…かわいい…。」

 

エリシアは店内に並べられていた
カエルのような何かの
ぬいぐるみを手にしていた。」

 

メタルショップ店員
「エリシアお目が高い…。
それはカエル男だよ…。」

 

エリシア
「…カエル男、ですか…?」

 

メタルショップ店員
「ヒツジ男と並んで有名な未確認動物…。
それがカエル男…。
それはここでしか手に入らないよ…。」

 

エリシア
「ええと未確認動物って…?」

 

メタルショップ店員
「UMA(ユーマ)とも言う…。
目撃されても捕獲されたことはない
謎の生物…。」

 

今日は、妙に饒舌に思える。
…カエル男はお気に入りなのか?

 

メタルショップ店員
「このカエル男のぬいぐるみは
可愛すぎる、不気味さが足りないと
評判悪くて売れなかった…。」

 

メタルショップ店員
「でも時がたち、その出来の悪さが
逆に評判を呼んで今ではマニアの間で
入手困難な逸品になっている…。」

 

メタルショップ店員
「このカエル男の価値を一目で
見抜くなんて、まさか
エリシア、記憶が…!」

 

エリシア
「い、いえ、ただこれがかわいいなって
思っただけですから…。」

 

エリシア
「でも記憶が戻っても
カエル男とかについては
たぶん知らないような…。」

 

メタルショップ店員
「そう…何か思い出せたかも
思ったけど…。」

 

エリシア
「ううん、でも私は大丈夫です!」

 

メタルショップ店員
「あ、そうだ…。
エリシアの付き添いの
そちらにも用があった…。」

 

メタルショップ店員
「…煙幕花火。
…トレーダーキャンプBで売ってる。
それが、必要なの。」

 

メタルショップ店員
「…今後、いつ襲撃があるかわからない。
外にも危険を…知らせたいの。」

 

メタルショップ店員
「大きな鳥さんの賞金首…。
近くにいるかも? …気を付けてね…。」

 

メタルショップ店員
「…じゃあ頑張って。」

 

エリシア
「あの、気をつけてくださいね。」

 

 

─ 数時間後…

 

○メタルショップ

 

ショップに戻ると
エリシアに加えてフェローが来ていた。

 

メタルショップ店員
「煙幕花火ありがと…。
これでいざという時に備えられるよ…。」

 

メタルショップ店員
「…あ、そういえばフェロー
犬が嫌いだって…?」

 

フェロー
「な、なぜそのことを!?」

 

メタルショップ店員
「…エンジニアがランドシップ中に
言いふらしていたけど…。」

 

フェロー
「あ、あいつめ…!」

 

メタルショップ店員
「…犬が嫌いでもこのカエル男は
カエルだから好きだよね…。」

 

エリシア
「え、これ可愛くないですか?」

 

フェロー
「そ、そう?
少しは可愛いかもしれないけど…
微妙にカエルで不気味っぽいし…。」

 

メタルショップ店員
「…こんなにカエル男はカエルなのに…。」

 

フェロー
「だからその微妙にリアルな
カエルっぽい所が不気味なんだよ…。」

 

メタルショップ店員
「…うーん? 今気づいたけどエリシア…。」

 

エリシア
「はい、なんでしょう?」



メタルショップ店員
「…その首の装飾…珍しいデザイン…。
…もう少しよく見てみたいかな…。」

 

エリシア
「あ、これは外れないんです。
お父さんに付けてもらったんですけど…。」

 

メタルショップ店員
「…え?」

 

フェロー
「今、なんて言ったエリシアちゃん?」

 

エリシア
「これは…お父さんが付けてくれて…。」

 

メタルショップ店員
「まさか…。」

 

フェロー
「記憶が?」

 

エリシア
「……だめです……。
それ以外は思い出せないです…。」

 

フェロー
「やぁやぁ!
今まではまったく思い出せなかったから
少しでも記憶が戻ったなら大進歩だよ!」

 

メタルショップ店員
「…それに、その記憶だけでも重要かも。
…その首の装置が重要な
何かであることが判ったし…。」

 

フェロー
「うーん、この首の装置。
これはロストテクノロジーが使われた
オーパーツかもしれないよ。」

 

エリシア
「ロストテクノロジー…?
オーパーツ…?」

 

フェロー
「ああ、オーパーツというのは
今では失われた大破壊前の高度な技術で
作られた機械のことだよ。」

 

フェロー
「あたしはオーパーツには詳しいんだよ。
自分のこのゴーグルも遺跡を発掘して
入手したオーパーツだし。」



メタルショップ店員
「…それで、そのゴーグルには
いったいどういう機能があるのかな…?」

 

フェロー
「それがさっぱり判らなくて…。
暗視とか望遠とかできるのかと思ったけど
そんな機能は無いようだし…。」

 

メタルショップ店員
「…ではなぜ、そのゴーグルを
いつも身につけてるの…?」

 

フェロー
「デザインが気にいったからだよ!」

 

メタルショップ店員
「当てにしてはいけないフェロー…。」

 

メタルショップ店員
「…たしかオペレーターのメガネさんが
昔の書物をたくさん所蔵していたはず…。
…そっちを当たってみたらどうかな…?」

 

フェロー
「よーし、行ってみよう!」

 

エリシア
「あ、私も行きます。」

 

To Be Continued…

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