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【メインストーリー第68話】仮面の影

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○湾岸ビルC棟 内部

 

闇桜

「あはっ…かばってくれたのね♡

フンッ…。バカなヤツ。」

 

 

闇桜はそう言い放ち、白百合に向かって

鎌を振り下ろした。

 

 

ズシャ…!!

 

 

闇桜

「ばいばい♡」

 

 

しかし切ったのは本体ではなく白百合の残像であり、

本物の白百合は闇桜の後ろに回り込んでいた。

 

 

闇桜

「…なッ!?」

 

 

白百合

「それは残像です。」

 

 

スチャッ

闇桜の額に刀を当てる白百合。

 

 

白百合

「闇桜、あなたの負けです。」

 

 

 

闇桜

「…はぁ~。負けちゃった♡」

 

 

ズシャッ

マンイーターに止めを刺すニーナ。

 

ニーナ

「ふぅ、こっちも終わったぞ。

全く、しぶといヤツだ。」

 

 

 

闇桜

「うッ…!!!」

 

 

闇桜の頭の中に声が響く。

 

 

???

何をしている?殺すのだ。

全員抹殺するのだ。

 

 

 

闇桜

「…うぅうぅぅぅうわぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

 

 

白百合

「闇桜…!どうしたのです…!!闇桜!!」

 

 

 

闇桜はガクリと肩を落とし

ぴくりとも動かなくなった。

 

…と思ったが、突然目付きが変わり

すごい形相で白百合を睨みつけた。

 

 

闇桜

「… フゥー … フゥー …。」

 

 

 

ニーナ

「やばい!さっきまでと様子が違うぞ!!」

 

 

 

白百合

「すごい殺気…!…来ます!!」

 

 

ニーナに襲い掛かる闇桜。

 

 

闇桜

「…鎌鼬(かまいたち)」

 

 

ザシュザシュザシュザシュザシュッ!

 

闇桜は5回の連続斬撃を繰り出し、

ニーナの体にヒットさせた。

 

ニーナ

「ぐっ…!

さっきにも増して攻撃が速い…!」

 

 

 

闇桜

「…塵旋風(じんせんぷう)」

 

 

ジュシュジュシュジュシュッ

 

 

闇桜は高速回転攻撃を繰り出した。

 

竜巻のように空中に舞い上がり

地面に叩きつけられる白百合。

 

白百合

「っ…!!

このままでは…。分が悪い…ですね…。」

 

 

 

ドクター

「!! 白百合ちゃん!ニーナちゃん!

その子の耳に何かついているわ!」

 

 

闇桜の耳を見るとドクターの言葉通り

機械のようなものが取り付けられている。

 

 

ニーナ

「なるほど、あれが原因か…。

何者かによって操られている可能性があるな。

よし!!」

 

 

闇桜に斬りかかるニーナ。

 

ガキンッ!!

 

 

闇桜

「フンッ…。」

 

 

 

白百合

「そこだッ!!」

 

 

一瞬の隙を付き、

耳の機械を破壊した。

 

ジジジッ…、パリーン。

 

闇桜

「…!! …私は…、一体何を…。」

 

 

さっきまで殺気に溢れた顔をしていた

闇桜の顔がみるみる正気に戻っていく。

 

 

ニーナ

「ふぅ…。とりあえず

これ以上血を流さずに済みそうだねぇ…。いてて…。」

 

 

 

ドクター

「はぁ…よかったわ…。」

 

 

 

白百合

「闇桜、エルピス作戦の後

お前に何があったのだ?」

 

 

闇桜

「白百合…。」

 

 

 

闇桜の話によると、エルピス作戦で行方不明となったのは、

作戦中に多くの仲間がキャンサーの影響を受け死んでいくのを

目の当たりにし、怖くなりその場から逃げだした。

 

その数時間後、無線で『エルピス作戦』で大敗した事を耳にした。

戻る場所が無くなった事を知り、もちろん『櫻花(おうか)』が

仮に存続していたとしても敵前逃亡をした為、軍に帰れるわけが無かった。

 

行くところも戻るところも無く、ただ路頭に迷い、

グラウンド・ゼロにある人類陸軍ビルの中に身をひそめていたという。

 

 

 

白百合

「…そうだったんですね。」

 

 

 

ドクター

「闇桜ちゃん…だっけ?

あなたはここで何をしていたの?」

 

 

 

闇桜

「わからない…。仮面をかぶった男に誘われて…。

気がついた時にはここにいた…。」

 

 

ドクター

「…アラドだわ。」

 

 

 

闇桜

「その男は…、鍵を探せと言っていた…。」

 

 

 

白百合

「やはり、私たちと同じ目的ですわね…。」

 

 

 

闇桜

「仮面の男はここ『湾岸ビルC棟』にあると言っていた。

だから私はここに来た…。」

 

 

 

ニーナ

「その話からすると鍵の1つが

このダンジョンにあるって事か…。

隈なく探してみよう。」

 

 

─ 1時間後…

 

 

白百合

「ん~…見当たりませんね…。」

 

 

 

ニーナ

「と、なると後はここか…。」

 

 

と言いながら、横たわった

マンイーターの死体を漁りだすニーナ。

 

 

ドクター

「うわぁ…エグいわね…。

私が言えた柄ではないけれど…。」

 

 

 

ニーナ

「ん…?なんか胃袋の中にあるな…。」

 

 

マンイーターの胃袋の中から

頭の部分にノア=アイのレリーフが入った

青色の鍵(悲観の鍵)を発見する。

 

ニーナ

「鍵があったよ。

ん…?他にも何かあるな…。」

 

 

胃袋の中には消化しなかった

人間の骨も残されていた。

 

 

白百合

「…もしかすると、鍵を持った人を

そのまま飲み込んだのかもしれないですね…。」

 

 

 

ドクター

「この状況で鍵が溶けてないのは、

さすが神話コーポレーション製の特殊合金ね…。」

 

 

 

ニーナ

「よし、鍵も見つけたしジェシィと合流して

ドッグシステムで戻ろう。」

 

 

 

ドクター

「闇桜ちゃん、あなたはどうする?」

 

 

 

闇桜

「あたしも一緒に行く…。

その…よろしく…。」

 

 

 

白百合

「ふぅ…。これでまた仲間ですね。

一緒に頑張りましょう。」

 

 

 

闇桜

「仲間…。うん…ありがとう…。」

 

白百合は闇桜を見て微笑んだ。

 

 

To Be Continued…


【メインストーリー第67話】かつての戦友

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〇転送装置

 

 

一方その頃、準備を終えたスターフォール組は

転送装置で現地に向かおうとしていた。

 

エリシア

「すみません。検診に時間が掛かってしまって

遅くなっちゃいましたね…。」

 

 

 

シュン

「大丈夫だ。こっちも戦力に心配があったから

入念に準備を行っていたので問題はない。」

 

 

 

エリシア

「あ、ありがとうございます…!

あの…シュンさんって優しいですね。」

 

 

 

シュン

「…優しくはない…。

俺はただ事実を言っただけだ…。」

 

 

 

スプーキー

「ン ナンダ?

イイカンジ ッテヤツカ?」

 

 

 

エリシア

「イイカンジ…?」

 

 

スプーキー

「イヤイヤ ナンデモ ナイ

テンソウ スルノカ?」

 

 

 

シュン

「スターフォールのキャンプDに飛ばしてほしい。

沈んだ廃ビルの近くにあるトレーダーキャンプだ。」

 

 

 

スプーキー

「ソコデ イインダナ!

ジャ トバス…」

 

 

 

???

「ちょ~~~っとっ!待った~~~っ!!」

 

 

 

スプーキー

「ナンダ ナンダ」

 

 

 

エリシア

「あっ!フェローさん!」

 

 

フェロー

「ま、間に合った~…。

借りたティーガーにドッグシステムを

搭載しておいて…よ、よかった…。」

 

 

 

エリシア

「どこに行ってたんですか?」

 

 

 

フェロー

「ちょ、ちょっとね…。」

 

 

 

シュン

「マスターさんから連絡は受けていた。

これで全員揃ったようだな。」

 

 

 

フェロー

「…さすがマスター…。」

 

 

 

スプーキー

「ジャ キヲトリナオシテ…

トバスゼー!」

 

 

 

スプーキーが装置のスイッチを押すと

フェロー達は白い光に包まれた。

 

 

〇スターフォール SFキャンプD

 

シュン

「着いたな。」

 

 

 

フェロー

「ふぅ。スターフォールもなんか久しぶりだね~。」

 

 

 

エリシア

「はい!実家のような安心感ですねっ!」

 

 

 

フェロー

「スターフォールと言えばキミと初めて探索したのもここだったよね。

アマモ跡地で解除キーを見つけて…

ミトラからエリシアちゃんを取り出したんだよね~。」

 

 

 

エリシア

「と、取り出したって…。」

 

 

 

バルドゥール

「ヴァウ!」

 

 

 

フェロー

「ってうわぁ!!

い、犬も一緒なの忘れてたぁぁぁぁ!!」

 

 

 

エリシア

「バルドゥールさん、とっても可愛いですよ。

よしよし、よしよし。」

 

 

 

バルドゥール

「ヴァウ!ヴァウ!」

 

 

 

フェロー

「ひぃぃぃぃっ!!」

 

 

 

シュン

「さて、目的の場所は『BG研究所』だな。」

 

 

フェロー

「あ、はいはい~。えーっと、

 

BG研究所の正式名称は生物遺伝子工学研究所。

一時期GORO’sさん達も利用していたこともあるみたいで、

クローン体の技術を用いて、何か実験を行っていたみたい。

 

…なんか旧統合軍と関係なさそうだよね…。」

 

 

 

シュン

「聞いた話によると、GORO’s達は旧統合軍が

この施設を何かしらの理由で破棄し

廃墟になってたところを再利用していたみたいだ。」

 

 

 

フェロー

「なるほど~。

施設の名前から察するに、もしかすると

『アンチノア・チルドレン』のような人体実験が

行われていた施設かもしれないね…。」

 

 

 

エリシア

… …。

 

 

 

フェロー

「ん?エリシアちゃんどうしたの?

すごい顔してるけど…。」

 

 

 

エリシア

「…え?あぁ、いえ!

何でも無いです!」

 

 

 

フェロー

「ううん…そう?うん?」

 

 

 

シュン

「じゃ、BG研究所に向かうするか。」

 

 

 

フェロー

「あたしはキミのパンターに乗るとして…

バルドゥールはシュンさんのストリッツヴァグンに乗る感じかな?

 

さ、さすがに歩きは可哀そうだし…

ほ、ほら一緒に乗るの嫌だし…。(ボソ)」

 

 

 

シュン

「ああ、それで構わない。」

 

 

 

バルドゥール

「ヴァウ!」

 

 

 

フェロー

「でも、BG研究所って

河童の森の近くだからだいぶ遠いね…。

SFキャンプEからの方が良かったんじゃ…。」

 

 

 

シュン

「確かに近いが、キャンプE周辺の砂漠地帯には

『戦車の亡霊』とも噂されているイエロバスタードが

広範囲で出現するらしいからあえて避けたんだ。

 

俺も実際に見た事は無いが…。」

 

 

 

フェロー

「もし見つかったら終わりだね…。

でもここからでも途中危険な賞金首もたくさんいるし…。

日が明るいうちに何処か安全に泊れる場所を探さないと…。」

 

 

エリシア

「『戦車の亡霊』で思い出したんですけど…。

 

この前酒場でご飯を食べている時に戦車の墓場という場所で

戦車の亡霊を見たという話を耳にしました。」

 

 

 

フェロー

「戦車の…、亡霊…?」

 

 

 

エリシア

「はい…。なんでも骸骨の主砲で禍々しい色をした

戦車が現れるとか…。」

 

 

 

シュン

「…!! その戦車はクローズの戦車だ…。」

 

 

 

フェロー

「クローズ…?

シュンさんはその戦車の所有者と知り合いなの?」

 

 

シュン

「ああ…。クローズは新統合軍『黒鴉(レイヴン)』の隊長で

『死神』『魂を狩る者』と恐れられていた男だ。」

 

 

 

フェロー

「という事はシュンさんも、その『れいぶん』にいたって事?」

 

 

 

シュン

「そうだ。色々あって今は賞金稼ぎをやっているが

俺もかつて軍に所属していた。

クローズとは何度か戦場を共にした仲だ。」

 

 

 

エリシア

「あっ!思い出しました!

その人、船長さんの親友だったってこの前本人からお話を聞きました!

 

エルピス作戦で消息不明になったと言っていました…。」

 

 

 

シュン

「消息不明…。本当か!?」

 

 

 

エリシア

「はい…。今は生きているか死んでいるのかさえも

わからないと言っていました…。」

 

 

 

フェロー

「という事はその戦車の亡霊は

本当の亡霊なんじゃ…。ひぃぃっ!!」

 

 

 

エリシア

「とにかく船長さんに連絡してみませんか?

クローズさんの事気にかけていましたし…。」

 

 

 

フェロー

「わ、わかった!連絡してくる!

シュンさん、ちょっと戦車の無線貸して~!」

 

 

 

シュン

「あ、ああ…。

 

しかし…、本当にその亡霊とやらがクローズの戦車だとしたら

消息不明になった後、生きていた可能性はある…。」

 

 

 

エリシア

「そうですね!

亡霊のわけないですよね!」

 

 

 

フェロー

「ふぅ~。船長さんに連絡してきた~。

これから準備して向かうって。

SFキャンプAで落ち合う事になったよ。」

 

 

 

エリシア

「SFキャンプA?また転送ですか?」

 

 

 

シュン

「確か『戦車の墓場』は砂漠にあるサメの巣の上だったな。

ここからじゃ遠いし、道中にハゲタカヤーボが飛んでいるから

転送で向かった方が良さそうだな。」

 

 

 

フェロー

「よし、じゃ時間も掛かるだろうし

あたしたちは先にSFキャンプAに向かおう。」

 

 

─ 1時間後…

 

 

〇スターフォール SFキャンプA

 

 

先にキャンプAに着いたフェロー達は待っていると

しばらくして黒い戦車が近づいてきた。船長の戦車だ。

 

 

オフィサー

「すまない、遅くなってしまった。」

 

 

 

フェロー

「もう遅いよ~、船長さん!

おこだよ!ぷんぷん!」

 

 

 

シュン

「お前、キャラ変わってないか…?」

 

 

 

エリシア

「この戦車が前にお話しした

『しゅばるつれーべ』ですか?

とってもかっこいいです!」

 

 

 

オフィサー

「うむ。私が現役時代使っていたIV号戦車H型だ。

 

正直もう動かないかと思ったが、

エンジニアがしっかりとメンテナンスしてくれていたおかげで

現役の頃とほとんど感覚が変わらないよ。

さすがエンジニアだな。」

 

 

 

エリシア

「エンジニアさんすごいです!」

 

 

 

オフィサー

「うむ。エンジニアに聞いたら『そんな事もあろうかと、バッチリ整備しておいたよ!』と言われたよ。ハッハッハ。」

 

 

 

フェロー

「エンジニアって本当にマメだよね~。

 

そういえば、待っている間に『戦車の墓場』について

色々調べてみたんだけど…。

元は壊れたり破棄された戦車の残骸を捨てる

いわゆる”廃棄場”だったみたい。」

 

 

 

シュン

「だから、戦車の”墓場”なんだな…。」

 

 

 

フェロー

「うん。ただ、今はナノパンデミックの影響や

エルピス作戦で亡くなった人達が多くなった影響で

今は戦死者が眠る墓場にもなってるって…。

 

そこら中に人が埋葬されていて十字架が立っているみたい…。」

 

 

 

バルドゥール

「クゥーン…。」

 

 

 

オフィサー

「あまりにも多くの人を失ったとはいえ、残骸と同じように

廃棄場に埋葬されているとはいたたまれない…。

何とかしてあげたいところだが…。」

 

 

 

エリシア

「そうだ!私たちで新しいお墓作ってあげませんか!

眺めの良い…うん、海の見える丘の上とか!」

 

 

 

オフィサー

「はは、そうだな。

この件が片付いたらランドシップ総出で

取り掛かるとしよう。」

 

 

 

エリシア

「はい!きっとみんな喜ぶと思います!」

 

 

 

フェロー

「エリシアちゃん…。うぅ…こんなに優しい子に育って…。」

 

 

 

シュン

「よし。じゃ、戦車の墓場に向かうか。」

 

 

 

オフィサー

(クローズ…。本当にお前なのか…?)

 

 

To Be Continued…


【メインストーリー第66話】クルーウティダンス

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○司令室

 

一方その頃ランドシップでは…

 

 

オペレーター(あつサバ)

「船長、マスターより通信が入っています。」

 

 

 

オフィサー

「うむ、繋いでくれ。」

 

 

マスター

「こちらレイクランド組、水色の鍵を回収した。

少し休憩を取ったらランドシップに戻る。」

 

 

 

オフィサー

「おお、そうか。ご苦労だった。」

 

 

 

マスター

「あ、あとフェローが大急ぎでそっちに戻ってる。

着いたらスプーキーにスターフォールに即飛ばしてくれと伝えてくれ。」

 

 

 

売店の店員

「あっ!フェローさんなら先程ドッグシステムで戻ってきました。

すごく慌てた様子で、転送装置の方に向かいましたよ。」

 

 

 

マスター

「早いな…。了解した。

じゃ、通信を切るぞ。」

 

 

 

オフィサー

「う、うむ。引き続き、よろしく頼んだぞ。」

 

 

 

オペレーター(無責任)

「え?マジ?

ちゃんとスターフォール組って伝えたんだどなぁ~。」

 

 

 

オペレーター(子犬)

「ははは、フェローさんらしいですね…。」

 

 

 

オフィサー

「ううむ…。

そういえば、例の結果は出たかね。」

 

 

オペレーター(ゆるふわ)

「はい。エリシアさんを診断した結果、

まだ本人には伝えていませんが、

特殊な感覚障害に陥ってる事がわかりました。」

 

 

 

売店の店員

「感覚障害…ですか?」

 

 

 

オペレーター(ゆるふわ)

「はい。現状は味覚のみに影響を確認しています。

 

エリシアさんが食事をした際、味がわからなかったのも

この感覚障害によるものです。」

 

 

 

オペレーター(天真爛漫)

「えっ!?現状はって事は…

他にも影響が出るの!?」

 

 

 

オペレーター(ゆるふわ)

「はい…。診断結果によると、

さらに進行すると触覚、痛覚、温度覚のみならず、

聴覚、視覚にまで将来的に影響が出る可能性がある、との事でした…。」

 

 

 

オペレーター(イケメン女子力)

「聴覚、視覚って…。

耳が聞こえなくなったり、目が見えくなったりするって事よね?

ただ事じゃないわ。」

 

 

 

オフィサー

「…やはり”あの力”の副作用なのか?」

 

 

オペレーター(ゆるふわ)

「いえ。エリシアさんが首に付けている

装置の影響だと思われます。」

 

 

 

オフィサー

「首の装置…。」

 

 

 

メタルショップ店員

「あの…珍しいデザインのやつ…?」

 

 

 

オペレーター(ゆるふわ)

「首の装置については、エリシアさんがここに来てから

ずっと研究室で解析を進めていました。

 

解析は困難を極めていましたが、最近あの装置には

『ミトラのような副作用』が存在している事が判明しました。」

 

 

 

オフィサー

「確か…ミトラは時間が経つにつれ

全身の細胞が蝕まれていき、

最悪植物人間になるという話だったな…。」

 

 

 

オペレーター(ゆるふわ)

「はい。首の装置はエリシアさんの力を制御しています。

 

装置を付け続けると、力を制御する代償として

今回のように特殊な感覚障害に陥るという事がわかったんです。」

 

 

 

オフィサー

「力を制御する代償…。

本当に代償はそれだけなのか…?」

 

 

 

オペレーター(ゆるふわ)

「現在も尚解析を進めていますので

断言はできません…。

 

何しろ”大破壊前のロストテクノロジー”に

よって作られた『オーパーツ』の可能性がありますから…。

 

しかも、誰かにより手が加えられた形跡もあり

未知数な部分が多いんです。」

 

 

 

メタルショップ店員

「やっぱり…オーパーツ…。」

 

 

オフィサー

「ううむ、予想より深刻な事態だ。

しかし、あの装置を外すとまた暴走してしまう恐れがある…。

 

一体どうすればいいのだ…。」

 

 

 

○湾岸ビルC棟 内部

 

一方その頃グレートウォール組は…

 

???

「ん~?あら…。

どこかで聞いた声かと思ったら

白百合じゃない…♡

 

お~ひ~し~ぶ~り♡ アハハッ♡」

 

 

 

白百合

「闇桜(やみざくら)…!」

 

 

 

闇桜

「あら…覚えててくれて嬉しい♡

まぁ、覚えてなければその綺麗な顔を

グチャグチャにしてやるところだったけど♡」

 

 

 

ニーナ

「なんかヤバイヤツだな…。

こいつ…、白百合の知り合いか?」

 

 

白百合

「ええ…。わたくしと同じ『櫻花』の精鋭部隊に

所属していたNO.3です。

 

彼女はエルピス作戦で行方不明になり、

『戦死した』とされていたのですが…。」

 

 

 

ニーナ

「なるほど。元同僚ってワケね。

しかし、鎌使いか…。厄介だねぇ。」

 

 

 

ドクター

「それじゃ…、この子は電撃か何かで蘇ったという事?

私は蘇生した覚えがないけれど…。」

 

 

 

闇桜

「失礼ねぇ。ちゃんと生きてるわよ。」

 

 

 

白百合

「…生きているなら、何故あの時戻らなかったのだ!」

 

 

 

闇桜

… …。

 

 

 

白百合

「わたくしも…紅葉も…

皆お前の事を心配していたのだぞ!!」

 

 

 

闇桜

「チッ…うるさいわねぇ…。」

 

 

 

白百合

「闇桜!聞いているのか!

しかも、ここで一体何をしているのだ!」

 

 

闇桜

「ハァ…、あのさ…少し黙ったら?

それとも黙らせてあげようかしら?」

 

 

白百合の問いにも答えず、

襲いかかる闇桜。

 

ガキンッ!!

 

闇桜の大鎌の大きな振りを

刀で受け止めるも攻撃が重く、

耐え続けられるのも時間の問題だ。

 

 

白百合

「くッ…!」

 

 

 

闇桜

「アハっ…♡

あたしの気持ち受け止めてくれたかしら?♡」

 

 

 

ニーナ

「これでもくらいな!」

 

 

ニーナは闇桜にクイックチェンジ(3回攻撃)を

繰り出したが、闇桜の華麗なる体さばきに

全て避けられる。

 

 

 

闇桜

「わおっ。」

 

 

 

ニーナ

「くっ!! …上等だ!」

 

 

 

闇桜

「危ないオバさんねぇ。

あたしの綺麗な服が汚れるところだったわぁ。」

 

 

 

ニーナ

「お、オバ…!」

 

 

 

闇桜

「お返しよ♡オ・バ・サ・ン♡

 

鎌鼬(かまいたち)!!」

 

 

ザシュザシュザシュザシュザシュッ!

 

闇桜は5回の連続斬撃を繰り出し、

ニーナの体にヒットさせた。

 

 

ニーナ

「ぐぁッ…!!」

 

 

 

闇桜

「あたしの『残花(ざんか)』の切れ味はどうかしら♡

 

ネぇ…痛い…?

そりゃ痛いわよねぇ。アハハハハッ!」

 

 

闇桜の長身を活かしたリーチと、

柔らかい体を活かした、しなやかな動きに翻弄される

白百合とニーナ。

 

 

ニーナ

「こいつ、強い…!

本当に…、No.3なのか?!」

 

 

 

白百合

「…以前手合わせをした事は何度かありますが、

その時に比べ格段に強くなっていますね…。」

 

 

 

闇桜

「No.3、No.3うるさいわねぇ…。

誰がそんな序列なんて決めたのよ!!

 

黙らせてあげるわ。鎌切(カマキリ)!!」

 

 

闇桜は回転しながら連続斬撃を繰り出し、

ニーナの体に複数回ヒットさせた。

 

 

ニーナ

「ぐはぁッ…!!」

 

 

 

ドクター

「…ニーナさん!!」

 

 

 

闇桜

「アハっ…♡ 全部当たった♡」

 

 

ニーナ

「くっ…!コイツの踊ってるような動きが

トリッキー過ぎてアタシの速さでも避けれない…!」

 

 

 

白百合

「軍にいた当時から彼女の動きは、

『まるで踊っているようだ』と言われており、

その事から『クルーウティダンス(残酷な踊り)』という

肩書が付けられていました…。」

 

 

 

ニーナ

「ふんっ…。クルーウティダンスねぇ。

たいそうな肩書が付けれられていたじゃないか。」

 

 

 

白百合

「しかし、引っかかるのですよね…。」

 

 

 

ニーナ

「ん…?、どうした?」

 

 

 

白百合

「軍にいた頃の闇桜は今のような残虐的な性格では無く、

どちらかというと存在感のないもっと暗い子だった記憶が…。」

 

 

 

闇桜

「あはは、昔は昔よ。今のあたしは前のあたしとは違うの♡」

 

 

白百合に斬りかかる闇桜。

 

ガキンッ!!

 

かろうじて刀で攻撃をはじくが、

やはり攻撃が重く、膝をつく白百合。

 

 

白百合

「ぐッ…!」

 

 

 

闇桜

「アハハハハッ!

膝まづいた姿がお似合いよ、白百合♡

 

フンッ…。無様ね。」

 

 

 

ニーナ

「ちゃんと後ろにも目を付けときなッ!」

 

 

闇桜に一瞬隙が出来た瞬間、

ニーナが背後にまわり、斬ろうとするが…

 

ダンッ!!

 

闇桜の腰に付けた電動火縄銃を撃たれ、

疾風のニーナの名の如く瞬時に避けるが、

肩に弾丸を受けてしまう。

 

 

ニーナ

「ぐッ…!クソッ…、駄目か…!」

 

 

 

闇桜

「鏡花水月(きょうかすいげつ)の威力はどうかしら♡

アハっ…血の匂いがするわ…♡」

 

 

 

ドクター

「くッ…。

ん?あれ?!白百合ちゃん!

マンイーターの死体がないわ!」

 

 

 

白百合

「何!?…死んでいなかった?!」

 

 

闇桜に光学迷彩で姿を消し、

突如襲い掛かるマンイーター。

 

マンイーター

「グルルルッ…!!」

 

 

 

闇桜

「キャッ!!」

 

 

 

白百合

「危ないッ!」

 

 

ガシュッ

 

 

闇桜をかばい、

マンイーターの攻撃を喰らう白百合。

 

白百合

「…ぐっ!!」

 

 

 

闇桜

「あはっ…かばってくれたのね♡

 

フンッ…。バカなやつ。」

 

 

そう言い放ち、闇桜は白百合に

鎌を振り下ろした。

 

ズシャ…!!

 

闇桜

「ばいばい♡」

 

 

 

To Be Continued…


【メインストーリー第65話】遠のく太陽

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〇酒場

 

 

トコナツ組のロウ達は、

現地に向かう前に酒場で腹ごしらえをしていた。

 

ロウ

「よ~し。出来たぞォ!食え食え!

腹が減っては戦が出来ぬ ってなァ!」

 

 

目の前に出されたのは出来立ての

『キチンピラフ』と

『しっぽゲッティ』だった。

 

 

サルーンガール

「わぉ!美味しそう!

ロウさんの手料理食べたかったのぉ~。」

 

 

 

ギーガン

「ムシャムシャ…。ん、美味いな!」

 

 

サルーンガール

「どれどれぇ……。

…ん~っ!美味しいわぁ。」

 

 

 

ロウ

「そうかそうかァ。そいつは良かった。

たんと食え食え!」

 

 

─ 数分後…

 

 

ギーガン

「ふぅ~、食った食ったぁ!」

 

 

 

サルーンガール

「んもうっ!ギーガンさんったら、

マヤちゃんがいないからって飲み過ぎよぉ!」

 

 

 

ギーガン

「酒を飲まなきゃ戦ができぬ!ってなぁ!

ブワッハッハッハ!」

 

 

 

ボブ

「やれやれ…。

そんじゃ…、そろそろ行きますか。」

 

 

 

ロウ

「お~、ちゃんと片づけて行けよォ。

マスターさんに怒られちまうからなァ。」

 

 

 

ボブ

「あ~…。そうだね。」

 

 

 

ギーガン

「おおう…。

マスターさん怒らせると怖いからなぁ。」

 

 

─ その頃レイクランドでは…

 

 

マスター

「ぅえっくしゅ!…んぁ。」

 

 

フェロー

「マスター、風邪でも引いた?」

 

 

 

マスター

「いや…。風邪では無いと思うんだが…。

急に鼻ムズムズして…。はっ…はっ…ぅえっくしゅ!」

 

 

 

フェロー

(…マスターのくしゃみって意外と可愛いんだね…。)

 

 

 

マスター

「ズビ…。う~ん…。」

 

 

〇転送装置

 

スプーキー

「ヘイ ラッシャイ!

サイキン デバン オオイナ。」

 

 

 

サルーンガール

「鳥さん、やっほー!転送お願いできるぅ?」

 

 

 

スプーキー

「オイラハ トリ ジャネエ!」

 

 

 

ギーガン

「ブワッハッハッハ!どう見ても鳥じゃねぇか!

面白いヤツだな、ブワッハッハッハ!」

 

 

 

「スプーキー

コイツ サケ クサイナ…。

デ、ツギハドコニイクンダ?」

 

 

 

ロウ

「トコナツのビーチタウンまで頼めるかァ?」

 

 

 

スプーキー

「ヨシ ソコニ トバスゾ

ゲンキデ イッテコイ!」

 

 

スプーキーが装置のスイッチを押すと

ロウ達は白い光に包まれた。

 

 

〇トコナツ ビーチタウン

 

光が消え、転送された先は

指定通り以前にも来た『ビーチタウン』で

相変わらず人々の活気に溢れていた。

 

 

ギーガン

「転送は身体がフワフワするぜ…。」

 

 

 

サルーンガール

「それはお酒に酔ってるからじゃないかしら…。」

 

 

 

ギーガン

「まぁ、そうとも言うな!

ブワッハッハッハ!」

 

 

 

ボブ

「初めて来たけど、ここは賑わっているね。」

 

 

 

ロウ

「そうだなァ。ここはいつも通り活気があるなァ。

みんな必死に今を生きてるって感じがするな。」

 

 

サルーンガール

「しかし…何度来ても暑いわねぇ…。

やっぱり脱いじゃおうかしら…。」

 

 

 

ギーガン

「おいおい、サルーンガールちゃん。

脱いだら余計に男が沢山寄ってきて蒸し暑くなるぞ。

ガッハッハッハ!」

 

 

 

サルーンガール

「あら、そう~?

ロウが見てくれるなら~、脱いでもいいかなぁ~。」

 

 

 

ロウ

「…興味ねェ。勝手にしろ。」

 

 

 

サルーンガール

「んもうっ…!つれないわねぇ。」

 

 

 

ボブ

「おいおい…。

もうちょっと言い方があるでしょ…。」

 

 

町に住む女

「…あっ!あなた達は!!」

 

 

 

ロウ

「ん~?どうしたァ?」

 

 

 

町に住む女

「あなた達がサルモネラと交渉してくれたって

フォートポートから噂が流れてきたのよ!

おかげ様で安全に漁が出来るようになったわ!」

 

 

 

ロウ

「お~う、そうかそうかァ。

また何か困ったら言ってくれやァ。」

 

 

 

町に住む女

「本当に助かったわ!

ビーチタウンの皆もあなた達に感謝しているわ!

良かったらこれ食べて!」

 

 

その女は感謝のしるしとして、

新鮮なテロ貝やアスロックツナを受け取った。

 

 

ロウ

「新鮮な貝とマグロじゃねェか!

マスターさんも喜ぶぞこれは。」

 

 

 

サルーンガール

「なんかこうやって感謝されると

嬉しいわねぇ。」

 

 

 

ロウ

「そうだなァ。まぁ、皆が平和に

暮らせるようになって良かったわァ。

 

さて…それはそれとして

そろそろ本題にうつろうか。」

 

 

 

ボブ

「そうだね。

ロウさんが酒場で集めた情報だと

旧統合軍に関係のありそうな場所は

『月影60ビル』と『人類海軍ビル』の2つで

一番の有力候補は『人類海軍ビル』かな。」

 

 

 

ロウ

「前にも言ったが、人類海軍ビルは

俺達『白鯨』が出来る前にあった

旧統合軍の海軍が使用していた建物だ。

 

巨大無人行動戦艦『摩伽羅』に関する資料も

発見されたらしい。」

 

 

 

サルーンガール

「白百合ちゃんの報告にあった

サルモネラ軍団がサルベージした戦艦のこと?」

 

 

 

ロウ

「あぁ…。

改造して兵器として使用してやがったけどなァ。」

 

 

 

ボブ

「一応『海浜工場地帯』も

旧統合軍の関連施設らしいけど…。」

 

 

 

ロウ

「ん?確かに俺が今キャンプにしてる海浜工場地帯も

関連施設だったらしいが、あそこにはそれらしき物は何も無ェ。

あっても装備や戦車の残骸ぐらいだな。」

 

 

 

ギーガン

「なるほどな。

だが、人類海軍ビルは1つじゃなくて

複数あったんじゃねぇか?」

 

 

 

ボブ

「うん。ビルはA/B/C/Dの全部で4つあって

南と東に1つ、北に2つ存在するね。」

 

 

 

サルーンガール

「え~、4つもあるのぉ…。

なかなか大変ね~。

ここから近いのは、南…かしら?」

 

 

 

ロウ

「だなァ。海辺の岩窟の近くの

小さな島にポツンと建ってらァ。

まずはそこに行くとするか。

 

俺とサルーンガールちゃんは『ゴライアス』

熊とボビーは『テオス』に乗ってくれや。」

 

 

 

ボブ

「了解~。じゃ俺が運転かな。」

 

 

 

ギーガン

「熊…。『熊殺し』からきてるのか?

そのニックネームは…。」

 

 

 

サルーンガール

「やんっ、ロウさんったらアタシと

二人がいいのねぇ~もう積極的なんだからぁ。」

 

 

 

ロウ

「あん?海に落とすぞ。」

 

 

 

サルーンガール

「や~ね。もうっ照れちゃって。」

 

 

─ しばらくして…

 

 

〇人類海軍ビルB

 

ビルに入ると中はひどく荒れ果てていたがモンスターの姿はなかった。

 

当時の書類やら武器などが散乱しており、人がいる気配もない。

外には壊れたボートや水上戦車が船舶していた事から

やはり海軍が使用していた建物のようだ。

 

 

サルーンガール

「廃墟…って感じね。

書類が散乱しているから『出て行った』というよりは

『何から逃げた』のかもしれないわね…。」

 

 

 

ボブ

「たぶん『大破壊』の影響だろうね…。」

 

 

 

ロウ

「『大破壊』によって旧統合軍が壊滅した。

 

その後国際組織の軍事部門は

今後ノアの脅威がまだあるかもしれないと危惧し、

新統合軍を結成した。それが俺達だ。」

 

 

 

サルーンガール

「そういえば、なぜロウさんは軍に入ったの?

興味があるわ~。」

 

 

 

ロウ

「ん~?何も面白い話はねェぞ?

 

まぁ~今もそうだが、俺は元々海賊ハンターで

その腕を新統合軍に買われたってだけさ。」

 

 

ギーガン

「海賊ハンターから軍人になったってワケか。

でも、何も無ければ軍人になろうと思わないだろう。…金か?」

 

 

 

ロウ

「ん?…まァ、そんなとこだ。

メアリーは生まれつき身体が弱かったから

少しでも医療費になればと思ってな…。」

 

 

 

サルーンガール

「妹さん思いね。

ロウさんのそういうところカッコイイと思うわぁ。」

 

 

 

ロウ

「やめろ、やめろ。

湿っぽい話はここで終わりだ。」

 

 

 

ボブ

「…ん?これは何だろう…写真かな?」

 

 

ボブの手には古ぼけた写真が1枚。

そこには鋼鉄で出来た船と兵士達が写っていた。

 

 

ロウ

「あん?写真?

 

…!!この装甲艦…。」

 

 

 

サルーンガール

「…報告にあった幽霊船とそっくりね…。」

 

 

 

ロウ

「やっぱりあの幽霊船は元海軍の船だったか…。」

 

 

 

ギーガン

「大破壊で殺された兵士達は

この世に未練があったのかもしれねぇな…。

 

だから自分たちの無念を知ってほしくて

人間を襲っていたのかもしれねぇ。」

 

 

 

ロウ

「同じ無念を…か。

フンッ…。迷惑な話だ。」

 

 

 

サルーンガール

… …。

 

 

 

ボブ

「う~ん…。

他には何も無さそうだね。」

 

 

 

ロウ

「…ッ。よし、そんじゃ

次は東にある『人類海軍ビルD』に向かうかァ。」

 

 

─ 数分後…

 

 

○海

 

ロウ達は次に人類海軍ビルDを

目指すため再び海に出ていた。

 

 

ロウ

「人類海軍ビルDは要塞島の一番端にある。

結構距離があるから水中には警戒しとけよォ。

 

あと、サル島の横を通るから念のため、

サル共には注意しとけよォ。」

 

 

 

ボブ

「町の人の話では、海賊行為は最近していないみたいだね。」

 

 

 

ロウ

「でも所詮は言葉の通じない動物だからなァ。」

 

 

 

ギーガン

「食い物に困ったらまた襲ってくるかもしれんからなぁ。

まぁ、バナナでもやれば大人しくなるか。ガッハッハッハ!」

 

 

 

サルーンガール

「そんな単純な話でも無いと思うけれど…。

 

…きゃあっ!!」

 

 

ゴォンッ!!

 

 

水中で何かに当たった音がしたと同時に

ロウのゴライアスが大きく揺れる。

 

 

ロウ

「ん、なんだァ?岩にでも当たったか?」

 

 

 

ボブ

「ロウさん!!水中に何か大きなヤツがいるっ!!」

 

 

 

ロウ

「なにッ!?」

 

 

ザパァァンッ!!

 

 

その時、水面から大きなツノが

飛び出し、ロウのゴライアスに突き立てた。

 

 

ガアァンッ!!

 

 

ゴライアスに大きな穴が開き、海水が浸水してきた。

このままでは水没するのも時間の問題だ。

 

 

サルーンガール

「きゃぁぁっ!!」

 

その正体は以前倒したはずの

身体が傷だらけの灰色のサメ『オニザメ』だ。

 

 

 

ロウ

「クッソがァ!!2度も3度も!!

また死に損ないのお前かァ!!」

 

 

 

ギーガン

「ロウ!!サルーンガールちゃん!!

早くこっちへ飛び乗れ!!

長くはもたないぞ!!」

 

 

 

サルーンガール

「わかった!…ロウさんも早く!!」

 

 

 

ロウ

「ったく、しゃらくせェ!!

吹ッ飛べやァ!」

 

 

ギーガンとサルーンガールの忠告には耳もくれず

沈みかけたゴライアスの主砲を撃とうとした瞬間、

水中から飛び出したオニザメがゴライアスに体当たりを繰り出した。

 

ガアァンッ!!ガアァンッ!!

 

 

カシャーンッ…。

 

ロウ

「なッ…。」

 

 

体当たりの衝撃でロウの胸当てがバラバラに砕け散った。

そのまま海に投げ出され、沈んでいくロウ。

 

 

サルーンガール

「ロウーーーッ!!!」

 

 

 

ロウ

「…ったく…しゃら…くせェ…。」

 

 

… …。

 

ゴポゴポゴポゴポ…

 

 

To Be Continued…


【メインストーリー第64話】儚き夢の続き

投稿者:
【運営】担当

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〇レイクブリッジ

 

エンジニア

「こ…こ、こいつがお父さんと…

お母さんを殺した化け物戦車…!!」

 

 

 

マスター

「こいつが…、エンジニアの両親を…。」

 

 

 

紅葉

「…で、デカいですわ…ね。」

 

突如目の前に現れた巨大な戦車型のモンスターは

通常戦車の10倍以上大きく、橋を渡らせないとばかりに

フェロー達の前に立ち塞がっていた。

 

 

レッドフォックス

「……お、この戦車どこかで見たことあるな。」

 

 

 

フェロー

「ひぇ~…デカい…。

 

でも…、イエローバスタードではないみたいだね…。

ちょ~っと待ってね~。調べるから!」

 

 

 

エンジニア

… …。

 

 

 

マスター

「おい、エンジニア。

身体が震えてるぞ、少し休んでおけ。」

 

 

エンジニア

「… …うん。」

 

 

 

マスター

「…俺達が必ず仇を討つ。」

 

 

 

レッドフォックス

「……しかし。

アッチも全然動かないねぇ。」

 

 

 

フェロー

「えーっと、あったよ!

その巨大戦車型モンスターの名前は

『ネビル』危険度は…★7!!」

 

 

 

エンジニア

「ネビ…ル…。」

 

 

 

フェロー

「ネビルは旧統合軍が開発していた

巨大戦車型賞金首『マルドゥック』の先行量産車、

零号車のなれの果てみたい…。」

 

 

 

マスター

「旧統合軍の創り出した兵器か…。」

 

 

 

レッドフォックス

「あー… …。軍の戦車なのかぁ… …。

うーん…。」

 

 

その時、沈黙を守っていたネビルが動き出した。

 

 

マヤ

「…!来ます!!」

 

 

 

マリー

「よーっし!吹っ飛ばしてやるっ!」

 

ダダダダダダッ!!

ブルルルロロロロロッ!!

 

マリーが副砲を連射しながら

ネビルに向かってモンスターバキーで突っ込んでいった。

 

 

マリー

「いけいけーっ!モンスターバギーのお通りだーっ!」

 

 

 

マヤ

「私も支援します!!」

 

ドンッ!ドンッ!!

 

マヤも後方からから76mm砲を撃ちマリーの支援をする。

 

 

マリーとマヤの猛攻撃を受け、

ネビルの動きが一瞬止まった。

 

 

マスター

「フォックス!紅葉!俺達も出るぞ!」

 

 

 

レッドフォックス

「あー…。はいはい…。」

 

 

 

紅葉

「わかりましたわ!」

 

 

戦車から飛び出した3人は

武器を抜き、ネビルに向かって走り出した。

 

 

キュウゥゥィィーン

バシュンバシュンバシュン

 

ネビルは先程のお返しだと言わんばかりに

マリーの乗っているモンスターバギーに向かって

ミサイルを発射した。

 

 

ボカンッ、ボカンッ、ボカンッ!

 

マリー

「うわわわっ!とっとっとっ!

…危ないな~もうっ!」

 

 

レーサー仕込みの華麗な運転さばきで

ミサイルの着弾を避けた。

 

 

フェロー

「おおっ!お姉ちゃんすごい!」

 

 

 

マリー

「って、おっとっと…。うわっ!!!」

 

…というのも束の間、

勢い余って橋から転落するマリー。

 

ゴポゴポという音を立て

バギーと共に水中に消えて行った…。

 

 

マヤ

「えっ?ええっ!?マ、マリーさん!?」

 

 

 

紅葉

「…やっぱり噂通りドジですわね…。」

 

 

 

フェロー

「お姉ちゃん…、あなたの事は決して忘れないよ。」

 

 

 

レッドフォックス

「ほら、よっと。」

 

ズシャン!ズシャン!

 

流れるような動きでネビルの

前方にある2本の主砲を高周波ブレードで斬り落とすフォックス。

 

 

 

マスター

「これでも!喰らいやがれッ!!」

 

ドカンドカンドカンドカンッ!

 

ネビル前方のキャタピラに飛び込み、

両手のパイルバンカーを交互に叩きこみ前方のキャタピラを破壊。

ネビルの車体が前方に大きく沈んだ。

 

 

 

紅葉

「はぁぁぁぁ!!」

 

ガシャーン!

 

紅葉も二人に応戦し、大きな薙刀を振り回し、

戦車横に付いた対空機銃を薙ぎ払い破壊した。

 

 

マスター

「これでどうだッ!!」

 

 

… …。

ギュィィィーン

 

再起不可能かと思われたネビルが

怒り狂ったかのうように突如大きな音を立て動いた。

 

 

マスター

「何!?」

 

ドゴォンッ!!

 

ネビルの主砲から発射された砲弾が

マヤの装甲車を目掛けて飛んでいく。

 

 

 

フェロー

「マヤちゃん!!危ない!避けてッ!!」

 

 

 

マヤ

「…え…?」

 

ドゴォオォォン!!

 

ネビルの主砲が装甲車に命中し

大爆発を起こした。

 

 

 

マスター

「… マヤッ!!!」

 

 

 

装甲車のハッチから

マヤが顔を出した。

 

 

紅葉

「マヤさん!!大丈夫ですの!?」

 

 

 

マヤ

「うん…。なんとか~…。ゲホッゴホッ…。

大破しちゃったから後はよろしくです~…ゴホゴホ。

 

 

 

フェロー

「…はぁ~…。よかったぁ…。」

ドウンッ!!…ボカァン!!

 

フェロー達が乗っていたティーガーから

突然主砲が放たれネビルに命中する。

 

 

 

フェロー

「え?今、誰が撃ったの!?」

 

 

 

マスター

「エンジニア…お前操縦できたのか?!」

 

 

エンジニア

「構造は理解しているからなんとかね。

僕も…やるときはやるんだ…!」

 

ドウンッ!…ドウンッ!…ドウンッ!

 

さらに主砲を連発しネビルの車体が

大きく揺らいだ。

 

 

 

レッドフォックス

「…はい、おしまい。」

 

 

フォックスはネビルの砲塔目掛けて

飛びかかりそのままを高周波ブレード振り下ろした!

 

ギュギュギュギュィーーン!!

ドゴォォォォォオン!!

ネビル車体が真っ二つになり

大きな爆発と共に動かなくなった。

 

 

 

フェロー

「あの剣どういう構造してるんだろう…。

普通は戦車を真っ二つになんて出来ないよね…。」

 

 

レッドフォックス

「アッハッハ!おっもしろいなぁ!

巨大戦車が、剣で切った人間みたいに真っ二つになった!」

 

 

 

マスター

「…こうなったのも元は軍がこんな戦車を開発したせいだ…。

 

こんなモノ作らなければ…、

エンジニアの両親は死なずに済んだんだ…!!」

 

 

 

レッドフォックス

「……ま、悔やんでも

二人が戻ってくるわけじゃないけどね。

元軍人とはいえ、アタシたちに罪はないさ。」

 

 

 

マスター

… …。

 

 

レッドフォックス

「……こんなモノ作らないといけなくなった

この世の中が罪なのさ、きっと。」

 

 

 

マスター

「これで償えた…かな…。」

 

 

 

レッドフォックス

「うん。まぁ、いいじゃないか。

 

これであの子も十字架を背負って

生きていく運命から逃れられたのさ。

 

アタシたちと違って、ね。」

 

 

 

マスター

「フォックス…。」

 

 

 

エンジニア

「これで仇が取れたよ。

みんな、本当にありがとう…。」

 

 

 

フェロー

「うん…、良かったね。

 

…って、エンジニア!?」

 

 

エンジニア

「……っ……! でもどうしてだろう……。

嬉しいはずなのに涙が止まらない……!

 

悔しくて……っ……悔しくて……っ!

 

あの時……っ僕に力があったら…!!

お父さんとお母さんは……っ死なずに済んだのに……っ!」

 

 

マスターはエンジニアに近づき

そっと頭を撫でた。

 

 

マスター

「誰も最初から強いやつなんていない。

皆辛いことを乗り越えて、強くなるんだ。」

 

 

 

エンジニア

「… …っ!うん…っ!」

 

 

 

マリー

「…ぶはぁ!!

し、死ぬかと思った~…。」

 

 

 

フェロー

「あ、お姉ちゃん!死んだのかと思ったよ~。

って、うそうそ!

 

それよりもしかして~…

汚染された湖の水…飲んでないよね?」

 

 

 

マリー

「ゲッ…飲んじゃった…!

 

うっ…。もう…ダメ…かも…。」

 

 

マリーはその場で気を失った。

 

 

 

〇野営基地跡

 

 

新統合軍の野営基地跡に着くも、

やはり基地は破壊され廃墟になっていた。

色々探ってはみたものの、めぼしいものは何も残ってないようだ。

 

フェロー

「う~ん…、何も残ってないね~。

使えないガラクタばっかり…。」

 

 

 

マリー

「ちぇ~。なんか使えそうな戦車武器があるかと思ったけど

もう全部取られた後だね~。残念。」

 

 

 

マヤ

「二人共、本来の目的を見失っているわ…。」

 

 

 

マスター

「鍵の手掛かり無し…か。」

 

 

 

エンジニア

「あのさ…。こんな状況で言いにくいんだけど…。」

 

 

 

紅葉

「どうかしたのですか?」

 

 

 

エンジニア

「うん…。自分の生まれた家に行きたいなって…。」

 

 

 

マスター

「そういえば、ここから確か近いんだったな。

何か用でもあるのか?」

 

 

 

エンジニア

「うん…。お父さんとお母さんのお墓がそこにあるんだ。」

 

せめて自分の家で安心して眠らせてあげたいって施設の人が

小さなお墓だけど建ててくれたんだよ。」

 

 

 

紅葉

「優しい方たちですね…。」

 

 

 

マスター

「そうか。じゃあ、仇をとった事を

両親に報告しないとな。」

 

 

 

エンジニア

「…うん、そうだね。」

 

 

 

○エンジニアの家

 

 

エンジニアの家は湖の近くにある小さな家だった。

近くにお墓が二つ建っている。

 

建物自体は老朽化はしているが、

なぜかこの家だけは綺麗な形で残っていた。

 

 

エンジニア

「ただいま…。」

 

 

 

フェロー

「うっ、ケホッケホッ…。

ホコリがすごい…。」

 

 

 

マスター

「そりゃそうだ…。

ランドシップの貨物倉よりは全然マシだぞ。」

 

 

家の中を探索するとエンジニアの

小さい頃の写真などが当時のまま残されていた。

 

 

紅葉

「エンジニアさん、昔とあまり変わらないですわね。

この両端に写ってる方はご両親ですか?」

 

 

 

エンジニア

「うん。この写真は確か…

僕の誕生日に撮った写真かな。

懐かしいな…。」

 

 

家の奥に進むと、作業場のような

小さなガレージがあった。

 

 

マヤ

「ここは…?ガレージ、ですか?」

 

 

 

エンジニア

「うん。ここはお父さんが

よく作業をしていたガレージだよ。

工具箱だってほら。」

 

 

 

レッドフォックス

「…ん?ちょっと待ちな。そのマーク…。

 

…これ、旧統合軍の研究所のマークじゃないか?

リザードお前も見覚えがあるだろう。」

 

 

 

マスター

「ああ、俺もよく研究所には

顔を出していたから覚えている。

確かに旧統合軍の研究所のマークだ…。」

 

 

 

エンジニア

「え、旧統合軍…?」

 

 

 

フェロー

「…という事はエンジニアのお父さんは

旧統合軍の技師だったってこと…?!」

 

 

 

マスター

「だとしたら、もしかすると

鍵の手がかりがあるかもしれない。

もう少し調べてみよう。」

 

 

─ 数分後…

 

 

室内を隈なく調べてみるとエンジニアの父親が生前使っていた

机の引き出しの中から頭の部分にノア=アイのレリーフが入った

水色の鍵を発見する。

 

マスター

「…!思い出したぞ。

 

あの研究所のマーク…

統合軍・第三研究所のマークだ。」

 

 

 

レッドフォックス

「第三研究所というと『プロジェクト・アルファ』計画を行っていたところだ。

…しかもあそこは『マルドゥック』などの兵器の開発にも関わっていた…。」

 

 

 

マスター

「マルドゥック…。零号車のネビル…。

 

 

 

エンジニアの父親は…

「自分で創った兵器によって…。」

 

 

 

エンジニア

… …。

 

 

 

フェロー

「エンジニアはお父さんが軍に所属していた事は

知らなかったの?」

 

 

 

エンジニア

「うん…。

何か大きなプロジェクトに関わって仕事をしている…とは

昔聞かされた事があったけど…。

全然知らなかった…。」

 

 

 

レッドフォックス

「もしかすると、アンタの父親は自分の作ったモノが

“あんな姿”になっているのに責任を感じたのかもしれないね。」

 

 

 

マスター

「おいッ!!フォックス!!

不謹慎にも程度があるだろ!!」

 

 

 

レッドフォックス

「そ、そんなに怒るなよ…。すまなかった。」

 

 

 

マスター

「…ふん。もう少し言い方に気をつけろ。

お前は言葉を選べないんだからな。」

 

 

 

レッドフォックス

… …。

 

 

 

マスター

「さて、鍵も手に入った事だ。

少し休憩して一旦ランドシップに戻ってから

センゲンに向かおう。」

 

 

 

エンジニア

「最後にお墓参りしてくるよ。」

 

 

 

マスター

「ああ、そうだったな…。

報告してこい。」

 

 

 

エンジニア

「うん…。」

 

 

 

○お墓前

 

 

エンジニア

「お父さん…お母さん…。

ちゃんと仇はとったよ。

 

仲間のみんなと…、ううん…。

今の僕の家族…かな。

 

僕、もっと立派な技師になって…

お父さんを超えてみせる!

 

そしたら、絶対また報告しに来るからね!

それまで待ってて!」

 

その時、東の方向から太陽が顔を出した。

 

 

フェロー

「うわ…眩しい…っ!…というかもう朝なのね…。」

 

 

 

紅葉

「日の出ですわ…。綺麗ですわね。」

 

 

 

エンジニア

「うん、綺麗だね…。」

 

 

 

その日の出は…

まるでエンジニアの新たなる門出を祝っているようだった。

 

 

 

マスター

「…そう言えば、気になっていたんだが…。」

 

 

 

フェロー

「ん?マスターどうしたの?」

 

 

 

マスター

「フェロー、お前なんでここにいるんだ?」

 

 

 

フェロー

「…えっ?」

 

 

 

マスター

「いや、普段エンジニアと仲良いから心配なのはわかるし、

何も言わなかったが…。

 

お前スターフォール組だろう。」

 

 

フェロー

「…え?…ええっ!?

 

う、うわああぁぁぁっ!しまった~~~!!!」

 

 

 

紅葉

「やれやれですわ…。

本当に姉妹揃ってドジですわね…。」

 

 

 

フェロー

「エ、エリシアちゃん、ごめんよ~~!!!」

 

 

 

○ランドシップ

 

 

シュン

「準備完了。

そろそろ向かうとしよう。」

 

 

 

エリシア

…?

 

 

 

メタルショップ店員

「… …エリシア。どうかした?」

 

 

エリシア

「いえ…。今誰かに呼ばれたような…。」

(気のせい…かな…?)

 

 

 

To Be Continued…


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