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【メインストーリー第52話】救世主の証

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○???

エリシア
……。

 

アラド
「もういいぞ。」

 

アラドが合図をすると
虚ろな表情のエリシアの目に光が戻った。
意識を取り戻したようだ。

エリシア
「… …。…ここは…どこ…?」

 

エリシアが意識を取り戻すと
見たこともない空間の中にいた。
どこかの施設の大部屋のようだ。

 

アラド
「ここは『パンドラ』の中だ。」

 

エリシア
「パン…ドラ…?」

アラド
「貴様には、この『パンドラの扉』を開けてもらう。」

 

エリシア
「パンドラの扉…?」

 

エリシアの目の前には、
厳重そうで異質な大きな扉があった。
扉のすぐ脇には生体認証のような装置がある。

 

エリシア
「この扉の中には…何があるの…?」

 

アラド
「…いずれわかるだろう。」

 

エリシア
「私扉の開け方なんて…わからないです…。」

 

アラド
「この扉を開ける為には、
“本来の力”を発揮してもらう必要がある。」

 

エリシア
「私の…”本来の力”…。」

 

アラド
「だがお前のその力は、まだ自分で
コントロールすることができない。」

 

今までの状況を見たところ、
何かしらの”トリガー”で発動する
仕組みになっているらしいな。

 

エリシア
「何を言っているのか…私には…。」

 

アラド
「これを見ろ。」

エリシアの目の前にランドシップの姿が
ホログラムでの映像が映しだされた。

 

エリシア
「ランドシップ…?」

 

アラド
「そう、例えばこういう風にね。」

 

アラドはそう言いながら、
手に持っていたスイッチのようなものを押した。

 

ドガァァァァン!!!

激しい音と共に映像に映し出された
ランドシップの甲板が爆発を起こした。

 

アラド
「フフフフ……、ハーッハハハハ!!」

爆破で混乱して逃げまとう
人々が映し出されている。

 

エリシア
「アラドォォォォ!!!」

エリシアの左腕の紋章が光り
左目の色が黄色に変わった。

 

エリシア
「……。目標:アラド
反撃ヲ開始シマス。」

 

アラド
「フフフ…かかったな。

 

アラドがそう言葉を放つと
エリシアを捕えていた機械が
怪しげな光をエリシアに浴びせた。

エリシア
「…うわぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

……。

 

エリシアはガクリと肩を落とし
動かなくなった。

 

アラド
「よしよし、いい子だ。
ここに手を触れてみろ。」

 

エリシア
「ハイ、ワカリマシタ…。」

 

エリシアは扉の横にある
生体認証のような装置に左手をかざした。

 

… …。
しかし何も起こらない。

 

アラド
「…なんだと…!
エリシア、もう一度だ!」

 

エリシアは再び
生体認証のような装置に左手をかざした。

 

… 何も起こらない。

 

アラド
「なぜだ!!なぜ何だ!!!!
こいつはパンドラを開ける鍵ではないのか!」

 

アラドが叫んだ、その時、

ズシャッ!!!

何かを斬った音が聞こえたと同時に
アラドが唸った。

 

アラド
「ぐ…。…誰だ…!!!」

フードをかぶった女
「…おい。この子に何をした…。」

 

アラド
「後をつけてたのか…、フォックス!」

 

レッドフォックス
この子に何をしたって聞いてるんだ。
あまりアタシを…、怒らせるんじゃないよ…。

 

アラド
「とんだ邪魔者が入ったな…。」

 

レッドフォックス
「質問に答えろと言ってるだろう…!!」

 

背中に担いでいた高周波ブレードを右手で抜き
アラドに向かって突進斬りを繰り出した!

ガキンッ!!

 

アラド
「くっ…。こざかしい…。」

 

アラドはフォックスの斬撃を
片腕受け止めた。

レッドフォックス
「……お?…なかなかやるね。
じゃ、こいつは、どう、かな…!!」

 

ゼロ距離の状態で左手に持っていた
長大な対戦車ライフルを連射した。

バウンッバウンッバウンッ!!

アラドは被弾するも持ち堪える。
しかし、攻撃は効いているようだ。

 

アラド
「…ぐぬっ。」

レッドフォックス
「アーッハッハッハ!やるじゃん!
さすが元統合軍のエース。

でも、ズイブン情けないねぇ……。
受けてるだけじゃアタシは倒せないよ?」

 

アラド
「…ふん!!この小娘がッ!!!」

 

レッドフォックス
「……お?」

 

アラドは右手の掌から
エネルギー波のようなものを放出した。
フォックスの体が吹っ飛び、壁に打ち付けられる。

ドカッ!

 

レッドフォックス
「… うわお、物騒だねその武器。
なかなか面白いモノもってるなぁ。」

 

アラド
「効いていない…だと…?」

 

レッドフォックス
「ん?もう終わり?
じゃ~…次はアタシの番だね。」

フォックスはそう言った後、
光学迷彩を使いステルスモードになった。

 

アラド
「消えた…だと…!?」

 

レッドフォクス
「ほらほら、こっちこっち。」

 

アラドの背後にまわり
ステルスモードを解除し、
勢いよく顔を蹴り飛ばした。

バキッ!!

頭に付けていたヘルメットが飛び、
アラドの素顔があらわになった。

アラド
… …。

 

レッドフォックス
「あっちゃあー……。
隠してた顔が台無しだねぇ。

……プッ、アッハッハッハ!」

 

アラド
「これまでか。」

 

アラドはそう言い残し、
ホログラムのように消えた。

 

レッドフォックス
「…消えた。ま、いいけどさ。
さて、あの子を助け…ないと…。」

 

フォックスは倒れているエリシアに近寄った。

レッドフォックス
「…おい、起きろ。大丈夫か?」

 

エリシア
… …。

 

レッドフォックス
「気を失ってるか…。
仕方ない…担いでいくか…。」

 

フォックスはエリシアを肩に担ぎ、
パンドラの出口を目指した。

 

レッドフォックス
「はぁ…。はぁ…。」

 

レッドフォックス
「キャンサーの影響が、思ったより…、キツイな…。
この身体も限界ってトコ、かな。
くっそ…なんでこんなとこ、で。」

 

レッドフォックスはその場で倒れた。

 

… …。

 

To Be Continued…


【メインストーリー第51話】体を蝕むキャンサー

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○グラウンド・ゼロ

フェロー達はシェルターK03を出て
中心部へ向かっていた。

 

紅葉
「はぁ… はぁ…。」

 

白百合
「紅葉、大丈夫ですか?」

 

紅葉
「大丈夫…ですの…。
少し先程のダメージが残ってるだけですわ…。」

 

フェロー
「紅葉ちゃん無理しちゃダメだよ~。」

 

紅葉
「ありがとうございます。
これぐらい何ともないですわ…。」

 

白百合
「しかし…中心部に近づくにつれて
毒霧のせいか酸素が薄いですね…。
砂埃もひどくなってます…。」

 

フェロー
「うん…。なんとかエンジニアが
開発した『ドクフセーグ』のおかげで
何とかなってるけど…。

電波障害もひどいせいか、
ランドシップとも連絡が取れなくなっちゃったよ…。」

 

白百合
「状況は最悪ですが、もう少しで中心部です。
なんとか持ち堪えましょう…。」

 

フェロー
「一応地図によるとだいたい半分ぐらいだね…。
先が長いなぁ…。」

 

紅葉
「…!!お姐様!!危ない!!」

 

白百合
…!!!

突然物陰から大型の人型機動兵器が
繰り出した攻撃を間一髪で避けた!

ドガァン!

地面に拳が突き刺さり大きな音と共に砕け散った。

 

白百合
「…はあっ!!」

 

白百合は体制を立て直し、
刀を抜き人型機動兵器に向け刀で斬る!

 

ガキンッ!!

大きな音を立て人型機動兵器は一瞬ふらついたが、
体制を立て直し、白百合に向けて拳を繰り出した。

ドカッ!!

拳は白百合の腹部にヒットし鈍い音がした。

 

白百合
「ぐっッ…!」

 

紅葉
「お姐様!!!」

 

拳をまともに受けた白百合は
吹き飛ばされそのまま地面に落ちるが
なんとか受け身を取った。

 

白百合
「…はぁ…はぁ…。
こいつも…硬い…!」

 

フェロー
「データベースによるとこいつは『M.o.S.(Machine of Slaughter)』
大型の人型機動兵器で、大破壊の際に
人類抹殺のため生産された殺戮機械みたいだよ!
危険度は★5!」

 

紅葉
「危険度★5…。さっきのマンボウより強い…。
ちょっとヤバいですわね…。」

 

フェロー
「あっ!ここは屋外で開けた場所だから、
キミの砲撃でなんとか勝てるかもしれない。
…お願い!!」

 

ドッォンッ!!と放った砲撃は
大きな爆発音と共に、M.o.S.の体が揺らぐ。

 

フェロー
「効いてるみたい!!もう一発!!」

 

ドッォンッ!!とさらに放った砲撃は
大きな爆発音と共に、M.o.S.の体が崩れる。

 

フェロー
「紅葉ちゃん今だよ!」

 

紅葉
「はぁぁぁぁ!!」

 

紅葉はM.o.S.の懐に飛び込み
大きな薙刀で薙ぎ払った!

ガシャーン…

M.o.S.の身体が真っ二つになり
そのまま地面に崩れ落ち動かなくなった。

 

フェロー
「やったー!!勝ったよ!!
…って、うわわわわわわ!!」

 

フェローが乗った戦車に大きな衝撃が走る。
何者かに勢いよく体当たりをされたようだ。

 

白百合
「フェローさん!!後ろです!!」

フェローが後ろを振り返ると
そこにはクモのような6脚型のロボットが3匹
戦車の後方に貼りついていた。

 

フェロー
「ひぃ!!気持ち悪い!!く、クモ!?」

 

紅葉
「バックで壁に押し潰せますわ!!
そのまま後方に走ってください!

 

言われるがままにとっさにシフトチェンジを行い、
後方の壁に向かってバックをし、壁に向かって追突した!

ガシャン…

6脚型のロボットは戦車と壁の間に挟まり動かなくなった。

 

フェロー
「ナーイス!!やるね~!」

 

紅葉
「ふぅ…。…お姐様大丈夫ですか!?」

 

白百合
「ええ…。大丈夫よ。
プロテクターを付けて無かったら
肋骨が砕けていたかもしれないけれど…
なんとか助かったわ…。」

 

フェロー
「今の敵はっと…。『インセクター』
6脚型の無人攻撃機で、これも大破壊の際に
人類抹殺のため生産されたロボットみたい。
危険度は★3だけど集団で襲ってくるから厄介みたい。」

 

紅葉
「集団は厄介ですわね…。」

 

フェロー
「少し休憩しようか…。
さすがに疲れた…。

…あれ?なんか急に暗くなってきたね?」

 

白百合
「…フェローさん…。
うえ…、上です!!」

 

フェロー
「…え?」

 

フェローが上を見上げると
巨大な人型兵器が覗いていた。

人型兵器
「… …人類、発見。」

 

フェロー
… …!!
(驚きすぎて声が出ない)

 

紅葉
「…危ないですわ!!」

 

巨大な人型兵器がフェロー達の戦車に
殴りかかろうとした時…

ドゴォン!

 

紅葉
「…あハッ…!!」

 

紅葉が飛び込みフェローをかばうが
人型兵器の攻撃が重く、衝撃で吹き飛ばされた。

 

フェロー
「紅葉ちゃん…!!」

 

紅葉
「…無事で…良かったです…わ…。」

 

紅葉はそう言い残し気を失った。

 

白百合
「紅葉ッ!!!!」

 

人型兵器
「人類…、抹殺…。」

 

白百合
「…次の攻撃、来ます!!」

 

その時、

ドウンッ!ドウンッ!ドウンッ!ドウンッ!ドウンッ!

無数の主砲から繰り出された砲撃が
巨大な人型兵器に集中砲火を浴びせる。

巨大な人型兵器は大きなうめき声をあげた。

 

フェロー
「この無茶苦茶な砲撃は…、ロウ!!」

 

ロウ
「お~う!お前ら怪我ねェか?」

 

フェロー
「バカー!!遅いよ!!
紅葉ちゃんが…!!」

 

ロウ
「なんだとォ!?

…クソ野郎!!吹ッ飛べやァ!」

 

ドウンッ!ドウンッ!ドウンッ!ドウンッ!ドウンッ!
バラララララッ!!!

無数の主砲と副砲から繰り出された砲撃が
巨大な人型兵器に集中砲火を浴びせる。

人型兵器
「オォォォォオオオオオン!!!

 

巨大な人型兵器はうめき声をあげ
一瞬動かなくなった。

 

フェロー
「キミ!今だよ!!」

 

ドッォンッ!!と放った砲撃は
大きな爆発音と共に、巨大な人型兵器に命中した!

 

白百合
「はぁぁぁぁっ!!」

 

砲撃が命中したのを見計らい、
下から斜めに斬り上げた!

ガキインッ!!

白百合の逆袈裟を喰らい
人型兵器の左腕が壊れ落ちた。

 

ロウ
「やるじャねェか!」

 

フェロー
「この敵は『エリミネーター』
名前の通り”駆除する者”と呼ばれる
巨大な人型兵器の賞金首だよ!!
危険度は…★6!

 

白百合
「…賞金首…ですって?!」

 

エリミネーター
「人類…、抹殺…。
人類…駆除対象…皆殺シ。」

 

エリミネーターは再起動し、
全砲門一斉射撃の体制を取ろうとした時…

ガキンッ!!

大きな音と共にエリミネーターの身体が大きく揺らいだ。

 

エリミネーター
「□△…○×…!?」

 

マスター
… …。

 

フェロー
「マスター!?」

マスター
「ふん…。待たせたな…。はぁ…はぁ…。」

 

白百合
「マスターさん!その身体じゃ…!」

 

マスター
「大丈夫だ…。一戦ぐらいなら…
なんとか…!!」

 

マスターは瞬時に移動し、
両手に装備したパイルバンカーを
エリミネーターの頭部目掛けて叩き込んだ!

ドガァァァン!

その後、頭部が大きな爆発を起こした。

 

エリミネーター
「オォォオオン!!!」

 

エリミネーターの身体が
雄たけびと共にグラついた。

 

フェロー
「すごい…!あれ?この間と武器が違う!」

 

マスター
「ああ…。エンジニアに『デュアルファング』を
モチーフにして改造してもらったのさ…。
杭を刺さった後、爆発する仕組みになっている。

…次ッ!!」

 

マスターはエリミネーターの足元に飛び込み、
両手のパイルバンカーを連続で叩きこんだ。

 

マスター
「オラオラオラオラオラオラッ!!」

 

ドカンドカンドカンドカンドカンドカンッ!

マスターが杭を叩きこむ度に爆発を繰り返す。

 

エリミネーター
「ウ”オォォオオン!!!」

 

エリミネーターの身体が
雄たけびと共にグラつき、
そのまま地面に倒れ込む。

 

フェロー
「す、すごい…。
まるで学ランを着た能力使いみたい…!!」

 

マスター
「白百合…!今だ!トドメを刺せ!」

 

白百合
「…はい!!」

 

てやぁあっ!!

白百合はエリミネーターの頭部目掛けて
飛びかかりそのまま刀を振り下ろした!

チュドーン!!

エリミネーターの頭が真っ二つになり
大きな爆発と共に粉々になり
そのまま膝をつき倒れこんだ。

 

白百合
「ふぅ…。」

 

カチャ

白百合は刀を鞘に収め、
ふと目をやるとマスターが倒れていた。

 

白百合
「マスターさん!!大丈夫ですか…!!」

 

マスター
「あぁ…。さすがにキャンサーの影響で
限界のようだ…。身体が思うように動かない…。」

 

白百合
「本当に助かりました。
マスターさんが来てくれなかったらわたくし達は
負けていたかもしれません…。」

ロウ
「ったく無理しやがって…。しゃらくせェ。
俺は一旦こいつ連れてランドシップに戻るわ。」

 

白百合
「お手数をお掛け致します。
できればそこに倒れている紅葉も一緒に…。」

 

紅葉
「私は大丈夫ですわ…。少し気を失っていましたが、
傷もそこまで深くはありませんし…。」

 

ロウ
「まァ、本人が大丈夫ってんなら大丈夫だろ。」

 

白百合
「しかし…。」

 

フェロー
「さすがに連戦もあってシロちゃんも疲弊してるから
一旦この近くのシェルターで休憩しようよ。」

 

白百合
「わかりました。」

 

フェロー
「んじゃロウお願いするね。
そういえばそれホバークラフト戦車?珍しいね。
エンジニアが作ってくれたの?」

 

ロウ
「おう。見た目がダイオウグソクムシに似てるから
『海の掃除屋』の異名から取って
『デリーター』って名前を付けた。かっこいいだろ。」

 

フェロー
「相変わらず安直なネーミングだし、
やっぱり大砲は積みまくってるのね…。」

 

ロウ
「んじゃ…連れていくわ。
後でまた合流するからよォ。」

 

ブロロロロロロオオッ!!!

砂塵を撒き散らしホバークラフト戦車は
マスターを連れてランドシップの方向に走って行った。

 

フェロー
「ケホケホケホッ…。

豪快なのか、気遣いが出来ないのか…。
よし、私達もシェルターへ向かおう。」

 

To Be Continued…


【メインストーリー第50話】マスターコード

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○司令室

 

一方その頃ランドシップでは…
司令室に船長、マスター、ドクターが集まっていた。

ドクター
「船長、『マスターコード』とは一体何なの?」

 

オフィサー
「『マスターコード』とは、
ノアのプログラムソースとデータ…
いわば、ノアのバックアップだ。」

 

マスター
「ノアのバックアップ…、
だから”第二のノア”か…。」

 

ドクター
「『ノアシード』と似たようなもの?」

 

オフィサー
「同じノアのバックアップには間違いないが、
『ノアシード』はノアのクローンを呼び出すものだった。

『マスターコード』はノアのプログラムを改修、
上書きが可能になるもの。
すなわち、ノアのプログラムを修正出来るものだ。」

 

マスター
「しかし、ノアは既に破壊されている。
今更『マスターコード』を入手しても
意味がないんじゃないか?」

 

オフィサー
「いや、利用する価値が十分にある。」

 

ドクター
「その『マスターコード』を利用するとどうなるの?」

オフィサー
「『マスターコード』をうまく利用すれば、
『ノア』のエミュレータを作成することが可能となる。」

 

ドクター
「エミュレータ…?
代替品を作ってどうするの?」

 

オフィサー
「エミュレータから『ノア』の命令で動いているものに
アクセスし、無効にすることが可能になれば、
人類の脅威を大いに減少する事が出来る。」

 

マスター
「白百合が言っていた事と同じだ。」

 

オフィサー
「しかし…、問題はノアが『人類を滅ぼす思考に至る』
というバグを解消する必要がある。
これに関してはソースとデータを解析してみなければわからない。」

 

マスター
「確かにそのまま復元したところでは
何の意味もなさない。また悪夢が再来するだけだ。」

 

オフィサー
「その通りだ…。
誰かの手により『マスターコード』をそのまま悪用されると
ノアが再び復活してしまう恐れがある。

その結果、また大破壊が起こる可能性がある…。」

 

ドクター
「大破壊…。」

 

オフィサー
「アラドは恐らくノアを復活させようとしている…。
そうなると確実に人類は全滅するだろう。」

 

マスター
「何としてでも阻止しないと…。
フェロー達がうまくやってくれればいいが…。

くそッ!!俺の身体がこんなんじゃなければ…!!」

 

ドクター
「マスター、仕方ないわよ。
今はあの子達の無事を祈りましょう。」

 

マスター
「…ちょっと用を思い出した。席を外すぞ。」

 

ドクター
「うん?ええ、行ってらっしゃい。

で、話の続きだけどなぜそのようなものが
グラウンド・ゼロの『パンドラ』にあるの?
ノアは地球救済センターというところにあったはずよね。」

オフィサー
「記録によると、大破壊直前まで
ノアのバックアップ施設は3つ存在した。

『セム』『ハム』『ヤフェテ』など、聖書に登場する
ノアの息子たちの名前が付けられていたらしい。

そこには先程も言った通り、
ノアのプログラムソースやデータのバックアップ
『マスターコード』が保存されていた。

その中の1つが『パンドラ』と我々は呼んでいた。」

 

ドクター
「バックアップは3つもあったのね。
その他の施設は今も存在するの?」

 

オフィサー
「大破壊直後に『パンドラ』以外の施設は破壊されている。
恐らく『ノア』が『マスターコード』の存在に気付き、
破壊したのだと推測している。」

 

ドクター
「確かにノアにとっては都合の悪い存在ですものね。
でも、なぜ『パンドラ』は破壊されていないのかしら?」

 

オフィサー
「他の施設は地上にあったらしいが、
なぜかグラウンド・ゼロにある『パンドラ』だけは
地下の奥深くに存在していた為、無事だったようだ。

なぜこの施設だけ地下深くに作ったかは謎だが…、
もしかすると人類も”何か不測の事態”があった際に
破壊されないよう、地下に保管したのかもしれないな。」

 

ドクター
「なるほど、ある意味不幸中の幸いね。」

 

オフィサー
「うむ。全て破壊されていたら
人類に希望は無かったかもしれない…。」

 

ドクター
「そうね…。あれ?
…そういえば、ロウは?」

エンジニア
「ロウならついさっき、
戦車を作ってあげたからそれに乗って
みんなの元に向かったよ。」

 

オフィサー
「エンジニア、ご苦労だった。
そういえば、マスターが帰って来ないな。」

 

エンジニア
「マスターならさっきすごい形相で
桟橋の方面に走って行ったよ。」

 

ドクター
「まさか…。」

 

オフィサー
「…まずいな。マスターの身体で
外に出るとキャンサーの影響が…。

至急、ロウ君に連絡を取ってくれ!!」

 

オペレーター(ゆるふわ)
「了解です!」

 

ドクター
「マスター…。」

 

To Be Continued…


【メインストーリー第49話】中心部を目指して

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○グラウンド・ゼロ

 

ランドシップ一行はグラウンド・ゼロ西部に到着し、
出撃する準備をしていた。

オペレーター(子犬)
「グラウンド・ゼロ西部に到着しました。
ランドシップが入れる場所はここまででとなります。」

 

オペレーター(あつサバ)
「ランドシップ周辺は特にレーダーに異常ありません。」

 

オフィサー
「この周辺は比較的安全そうだな。
ここに停泊するとしよう。」

 

紅葉
「想像してたよりひどい状況ですわね…。」

 

フェロー
「さっき通った市街地もガレキの山だったけど…
ここは容赦無く破壊し尽くされてる感じ…。」

 

ドクター
「死の街って感じね…。」

 

マスター
「エルピス作戦の際に訪れた時より、
目も当てられないほどの惨状だな…。

ナノパンデミックの影響もあると思うが、
人類掃討の為に兵器が仕向けられ、
破壊の限り暴れたという可能性もある。」

 

オフィサー
「我々が訪れた際、人々はシェルターで細々と生活していたが、
エルピス作戦失敗後、シェルターからも人が撤退した影響もあり
ひと気が無く、あるのはガレキと凶悪なモンスターだけになったようだな…。」

 

フェロー
「とりあえず準備して、中心部に向かおうよ。」

オフィサー
「先程も言ったが、ここに居るモンスターの殆どが
ノアが人類駆逐用に作り出したという説が有力らしい。

地形の影響も大きく、モンスターも凶悪なものが多い。
可能な限り戦闘は避けた方が良いだろう。」

 

マスター
「俺もエルピス作戦の際、ここのモンスターと交戦した事があるが、
他の地方のモンスターと比べ段違いに強い。

何と言うか…人類抹殺を目的に鼓動しているような感じだ。
見かけたら出来るだけ退避しろ。」

 

白百合
「敵前逃亡はあまりしたくないのですが…
体力を温存する意味でも仕方ありませんね。」

 

マスター
「道中シェルターが幾つか存在する。
立ち寄って休みながら行くといい。」

 

紅葉
「こちらは準備出来ましたわ。」

 

白百合
「少しばかりですが、
食糧も携帯しておきました。」

 

オフィサー
「無事帰還してくれたまえ。
何かあったらすぐに連絡を。」

 

フェロー
「よし!じゃ~出発しよう!」

 

○シェルターK03付近

白百合
「本当にどこを見渡しても
ガレキの山ですね…。」

 

紅葉
「逆にビルが崩壊している事もあって
見通しが良いですわね。
敵が来たらすぐにわかりますわ。」

 

フェロー
「確かにね~…。
私とキミは戦車に乗ってるからいいけど、
二人とも平気?」

 

白百合
「問題ありませんわ。
こういうのは慣れています。」

 

フェロー
「そかそか~。
疲れたら交代するから行ってね~。」

 

白百合
「ありがとうございます。
しかし、砂埃もすごいですが電波障害がすごいですね。
耳鳴りが…。」

 

フェロー
「『キャンセルくん』を取りつけてるけど、
予想以上みたいだね…。壊れなきゃいいけど…。」

紅葉
「情報によるとこの近くにシェルターがあるみたいですね。
『シェルターK03』と呼ばれていたようです。」

フェロー
「あ、あそこじゃない?
入口みたいなのがあるよ!」

 

白百合
「戦車も入れそうですね。行ってみましょう。」

 

○シェルターK03

フェロー
「中はすごく暗いね…。
やっぱりこのシェルターに人はいないのかな。」

 

白百合
「懐中電灯では、万が一戦闘の時に
明かりを照らせないのでランタンを付けますね。」

 

紅葉
「さすがお姐様。準備が良いですわね。
さすがですわ。」

白百合はランタンに火を灯した。
周りが明るくなりシェルターの様子が浮かび上がる。

 

フェロー
「う~ん…。やっぱりもぬけの殻だね。
物も散乱してるし。というか酒瓶ばっかり転がってるね…。」

 

白百合
「このシェルターでは水や食料を作る装置があったそうです。
酒とオツマミを主に作っていたみたいですね。」

 

フェロー
「シロちゃん何で知ってるの?」

 

白百合
「ここに装置がありますわ。
もう動いてませんけれど…。」

 

紅葉
「こっちに記録が残された端末がありますわ。
故障はしていないみたいなので、動くかもしれませんわ。」

 

フェロー
「どれどれ…。ほんとだ。
住民の記録かな?ちょっと読んでみようよ。」

 

———————————————————-

記録
207X年1月XX日

軍とハンターオフィスによる作戦は
失敗に終わり、撤退したらしい。
…なんて無責任な奴らだ。

あいつらがあの作戦を行わなければ
事態はここまで深刻にならなかった。

機械や兵器の暴走、そしてハンター達も暴走を始め
街はさらに荒廃し、ガレキの下へと崩れ去った。

ここももうダメかもしれない。
近いうちに私達も地下通路を使って逃げることにする。

この記録を見ている方がもし居るとしたら…
これだけは覚えておいて欲しい。

全てノアが悪いわけでは無いと思う。
人間がそもそもの原因だ。
私達は軍とハンターオフィスを憎んでいる。

何が希望の作戦だ。希望なんてあるわけがない。
…あるのは…絶望だけだ…。

———————————————————-

 

フェロー
… …。

 

紅葉
「…軍が憎い…ですって。」

 

白百合
「…仕方ないわ…。我々が敗北しなければ
こんなひどい事にはならなかった…。」

 

フェロー
「ね!もう終わったことだし悔やんでも仕方ないよ!
この悲劇を繰り返さない為にも、
何としてもアラドを止めなきゃ!」

 

紅葉
「そうですわね…。」

 

白百合
「…!! 紅葉!敵ッ!」

暗闇から突然
魚のようなフォルムの飛行型ロボットが飛び出し、
紅葉をヒレで斬った!

 

紅葉
「きゃっ!!」

 

とっさに薙刀で受け止めたものの、
衝撃が激しく紅葉は壁際まで吹き飛んだ。

 

紅葉
「かハッ…!」

 

白百合
「紅葉…!!…貴様ァッ!!」

 

白百合は魚型のロボットに向かって行くが、
防衛するように射撃を繰り出した!

バババババ!!(カンッカンッカンッカンッ!)

白百合は刀で銃弾を振り払い、
魚型のロボットに斬撃を繰り出した!

 

フェロー
「…すごい!映画みたい!」

 

白百合
「はあっ!!

ガキンッ!!
大きな音を立てロボットは一瞬ふらついたが、
体制を立て直し、ぼんやりしている。」

 

白百合
「くッ…!硬い…。」

 

紅葉
「先程の…
お返しッ…ですわッ!!!」

チュドーン!

紅葉は背中に下げた自分よりも
大きな薙刀を振りまわすと
魚型のロボットは真っ二つになり爆発した。

 

紅葉
「はぁ…はぁ…。やりました…わ…。」

 

フェロー
「今の敵はデータベースによると『キリングマンボウ』
魚のようなフォルムの飛行型無人攻撃機みたい。
危険度は★4だね。」

 

白百合
「予想通り敵がタフですね…。」

 

フェロー
「うん…。船長さんの言う通り今までより敵が強い。
ましてやこの狭い空間じゃ
キミも砲撃出来ないから屋内は実質
シロちゃんと紅葉ちゃんの2人。
厳しいかもしれないね…。」

 

紅葉
「マスターさんが居れば…。」

 

フェロー
「ん…視線を感じる…。

ん!?あれは?!」

 

フェローが見上げると
偵察用と思われる無人機がこっちを見ていた。

 

白百合
「連ね斬り!!」

 

チュドーン!

 

白百合は無人機に向かって
瞬時に飛び、連続攻撃を繰り出した。
無人機は爆発し粉々になった。

 

フェロー
「今のは…『スカウトボール』威力偵察用と
思われる無人機みたい…。なぜ偵察機が…?」

 

紅葉
「もしかすると、未だ人間が存在しているか
何者かが偵察しているのかもしれませんわね…。
声を聞いて駆けつけてきたのかもしれません。」

 

白百合
「シェルターの中にも敵がいるという事は…、
休憩をしながら行くのは厳しいかもしれませんね。」

 

紅葉
「辛い道のりになりそうですわ…。」

 

フェロー
「とりあえず、中心部を目指そう。
モタモタしていられないからね。」

 

白百合
「そうですね、行きましょう。」

 

To Be Continued…


【メインストーリー第48話】爆心地『グラウンド・ゼロ』

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○司令室

フェロー達は貨物倉で見つけた設計図の事や
そこに書かれていた事をオフィサーに報告した。

 

オフィサー
「なるほど…。そんなものがあったとは…。
当時見つける事が出来ていれば
もう少し完成を早められたかもしれんな。」

 

エンジニア
「確かにそうだね。
構造とか理解するのも苦労したし大変だったよ~。」

 

オフィサー
「しかしこれでエリシア君の父親が
ランドシップの開発者であることは確定した。
それにまさか、ワクチンの技術が
ランドシップに活かされていたとはな。」

 

フェロー
「うん…。でもエリシアちゃんのお父さんは…。」

 

オフィサー
「…薄々感じてはいたが…。
だが、まだ確証はどこにもない…。

エリシア君には言わないようにな。」

 

エンジニア
「リバイブ・システムがあれば、
キャンサーの影響も大丈夫そうだねっ。
これで準備が出来たかな?」

 

オフィサー
「ではすぐにグラウンドゼロへ向かおう。
一刻も早くエリシア君の安否を確認したい。」

 

マスター
「そうだな。エリシアは鍵として必要だから
すぐに手を出さないとは思うが、急ごう。」

 

オペレーター(ゆるふわ)
「グラウンドゼロは旧市街地です。
安全が確認できていない地域ですので、
各自警戒体制をお願い致します。」

 

○旧市街地

ランドシップはグラウンド・ゼロを目指し、
旧市街地を走っていた。

 

フェロー
「うわぁ…。旧市街地には初めて来たけど
本当にガレキの山だね…。」

 

オフィサー
「ここは元々市街地で多くの人がいたらしい。
真相は不明だが、ノアが人類駆逐用に作り出した兵器によって
ガレキの山になったと言われている。」

 

フェロー
「グラウンド・ゼロってどんなところなの?」

マスター
「グラウンド・ゼロ地方は中心部に爆心地がある
大破壊の影響が強い場所だ。
統合軍関連、しかも中枢に近い施設があったらしい。」

 

フェロー
「統合軍って事は旧統合軍のこと?」

 

マスター
「そうだ。前にも本人が話をしていたが、
フォックスがグラウンド・ゼロにある
ヴリトラベースで『ヴリトラ』の警備をしていたみたいだな。」

 

ドクター
「私達が目指している『パンドラ』は爆心地の中心にあるの。
爆心地は何らかの手段でそれらを破壊した大きな痕跡らしいわ。

そこにノアによって更に強力な無人兵器が差し向けられ、
爆心地付近が混沌としたと言われてるわ。」

 

オフィサー
「オフィスで確認している情報では
『エリミネーター』『リントヴルム』等の
大型賞金首が確認されている。すでにエルピス作戦で
交戦しているので今はいない可能性があるが。」

 

フェロー
「なるほど…。
想像していたより危険な場所なんだね。」

 

オフィサー
「グラウンド・ゼロは地形の関係上途中までしか行けず、
中心部の爆心地には徒歩や戦車で
向かわないといけない。」

 

フェロー
「うわぁ~…めんどくさいなぁ…。」

 

オフィサー
「あと、ランドシップ乗船中は問題ないが、
外はキャンサーの影響を受ける可能性がある。
装備の選別は注意するように。」

 

フェロー
「あ、そっか。
リバイブ・システムは判明したけど、
その技術はまだわからないもんね。」

ドクター
「今私とエンジニアちゃんで調べているわ。
あと、姉妹に研究資料がないか
引き続き貨物倉を物色してもらっているわ。

かなり時間が掛りそうだけれど…、
うまくこの技術が応用できれば装備に反映できるかもしれないわ。」

 

フェロー
「シロちゃんと紅葉ちゃんの装備は
独自の技術で作られた物だから問題ないよね。

でも『大破壊前に造られたもの、もしくはその複製品にも影響した』だから
まず回避するのは無理だよねぇ…。
ランドシップにある装備は基本該当するし…。」

 

エンジニア
「ふっふっふ…。」

 

フェロー
「エンジニア急にどうしたの…。
気持ち悪いよ…?」

 

エンジニア
「こんなこともあろうかと思って装備を開発しといたよ!
白百合さん達に装備を見せてもらって応用したんだ。
時間も無かったから二人分しか無いけど…。」

 

フェロー
「二人分かぁ…。マスターは今回お留守番として…。
それじゃ、キミと私とシロちゃん、紅葉ちゃんの4人かな?」

 

ドクター
「私も行くわ。私は基本武装はしないから
キャンサーの影響も無いだろうし、
それにメディックが必要だと思うの。」

 

紅葉
「それなら心配いらないですわ。
紅葉はメディックの技術も
多少習得していますから問題無いですわ。」

 

ドクター
「なるほど。じゃあ私は引き続き
リバイブ・システムの解析を進めているわね。」

 

ロウ
「俺も一緒にいくぜェ!
キャンサーかクラブか知らないが、
そんなもん俺には関係ねェ!不死身だからな!」

 

フェロー
「キャンサーは蟹じゃないよ…。
それに、ロウは地上用の戦車持ってないでしょ?
普通の戦車は運転出来るの?」

 

ロウ
「あァ…一応、『テオス』は水陸両用戦車だから
地上にも上がれるが…。武装が弱いんだよな…。」

 

エンジニア
「そんな事もあろうかと、今ロウさんが乗る用に
ホバークラフト戦車をカスタマイズしてるよ。」

 

ロウ
「おォ、そいつはありがてェ!!
キャラピラの戦車はなんか操作しづれぇんだよなァ…。」

 

エンジニア
「さっき格納庫で戦車を試運転してるのを見て、
すごく操作しづらそうにしてたから、あえてホバークラフトにしてみたよ。
あまり凸凹の地形には向いてないけど、市街地なら問題ないはず。」

 

フェロー
「今日のエンジニアはなんだが冴えてるね…。」

エンジニア
「まかせてよっ!
何しろボクはランドシップで一番のエンジニアなんだから!」

 

フェロー
「しれっとパクったよね…。
まぁ、間違いないけど…。」

 

エンジニア
「だからロウさんはその戦車が完成次第
後から合流って感じになるかな。」

 

ロウ
「わかったぜ。
それまでトレーニングでもしてるわァ。」

 

オペレーター(ゆるふわ)
「そろそろ、グラウンド・ゼロの西部に到着します。」

 

オフィサー
「…こんなに早くまたこの地に来ることになろうとはな…。」

 

To Be Continued…


【メインストーリー第47話】リバイブ

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○ガレージ

 

エンジニアからいつも通り試作機が出来たよと
連絡が入ったのでガレージに来てみた。

エンジニア
「お、来た来た。お~い!」

 

フェロー
「えっ、もう完成したの?!」

 

エンジニア
「うん。フェローさんが持ってきてくれた資料に
電波障害における高周波電流の周波数や、
ノイズの種類などもわかったし、
すごい参考になったよ。」

 

フェロー
「おお~。
まあ、調査ならまかせてよね!
何しろあたしはランドシップで一番の…」

 

マスター
「お前が調査したんじゃないだろ。」

 

フェロー
「ちぇ~…、バレたか…。

しかし、結構小さい装置だね。これなら
戦車だけじゃなくて人間も持ち歩けそう!」

エンジニア
「ふっふっふ…。
名付けて!!

妨害阻止装置!!
『キャンセルくん』だよっ!」

 

フェロー
「…そのネーミングセンス、何とかならなかったの…。」

 

エンジニア
「えっ、可愛いと思うんだけどなぁ…。」

 

ドクター
「そのガスマスクは?」

 

エンジニア
「これは『シャークリーナー』や
『フィルターテント』の技術を応用した
名付けて!!

『ドクフセーグ』だよっ!どう?どう?」

 

ドクター
「… …。」

フェロー
「うん…。いいんじゃないかな…。」

 

エンジニア
「なんだよ、反応薄いな~。」

 

オフィサー
「これで、磁気嵐と毒の霧は何とかなりそうだな。
しかし、キャンサーは…。」

 

フェロー
「エリシアちゃんのお父さんの研究結果が手に入っていれば
良いんだけど、さすがに今から探すのは時間が無いもんね。」

 

オフィサー
「…うむ。実はエリシア君にはもう話をしたのだが、
このランドシップはエリシア君の父親が作った可能性が出てきた。」

 

フェロー
「え?そうなの?!」

 

マスター
「確かに…。俺もそこまで気にしていなかったが、
アマモ跡地の地下施設でランドシップは見つかった。
エリシアが発見された場所だ。」

 

ドクター
「そう言えばそうね…。ミトラもエリシアちゃんの
お父さんが作った可能性が出てきているし、十分ありえるわ。」

 

オフィサー
「もしかすると、貨物倉に何かあるかもしれない。
あそこは殆ど当時の状態のまま触って無いからな。」

 

フェロー
「貨物倉か…。あそこ、ホコリっぽいし
虫がいるから普段は入らないんだよね…。
1回入ったことはあるけど…。」

 

オフィサー
「では、頼んだぞ。」

 

フェロー
「何回も言うけどさ…、船長さんも『頼んだぞ』って
言うだけじゃなくて手伝ってよ~。」

オフィサー
「いや、その…
私は色々と忙しいからな…。」

 

マスター
「また酒場のピンボール台のメンテナンスか?」

 

オフィサー
「うぐ…、ゴホン。
最近調子が悪いとハンターオフィスに依頼が来てだな…。」

 

マスター
「ハンターオフィスは街の便利屋さんかよ…。」

 

フェロー
「はいはい。
とりあえず行ってきますよ~。」

 

○貨物倉

フェロー
「コホッ…ケホッケホッ…。
うぇ~…ホコリがすごい…。」

 

マスター
「クモの巣だらけだな…。
野ネズミもいるぞ。」

 

フェロー
「…うわっ!犬はいないよね!?」

 

マスター
「いるわけないだろ…。」

 

ドクター
「ここに詳しいらしいから
妹の子を連れてきたわ。」

売店の店員
「はい!ここはたまに売店の不要在庫を
置いたりしてるのでだいたいわかります。

え~っと…手付かずの物はあちらにありますね。」

 

フェロー
「うわぁ~…こりゃすごいね…。
ホコリだらけ…。」

 

マスター
「よし、何かないか探すぞ。」

 

─ 1時間後…

 

フェロー
「う~ん…。古い書物みたいなのは
いっぱいあるけど特に無いね…。」

マスター
「この書物は何かの研究に関する本みたいだけど…
さっぱりわからんな…。」

 

売店の店員
「これ何でしょう?
設計図みたいですけど…。」

 

フェロー
「どれどれ…。NOA’s Ark…?
あっ!これランドシップの設計図だよ!」

 

エンジニア
「設計図?!ちょっと見せて!」

 

フェロー
「ランドシップに関する詳しいことが書かれてるね。」

 

マスター
「そりゃ設計図だからな…。

当時は設計図が見つからなかったから、
自分達で設計して完成させたんだ。
まさか、こんなところにあったとは…。」

 

エンジニア
「このランドシップ全体を覆っている
シールドみたいな物はなんだろう…。
こんなのボク知らないよ。」

 

マスター
「『REVIVE SYSTEM』と書かれてるな。
リバイブ…。“復元する”“回復する”という意味だな。」

 

エンジニア
「あ、ここに『REVIVE SYSTEM』の説明が書いてあるよ!」

 

====================================================

◆REVIVE SYSTEM(リバイブ・システム)

リバイブ・システムとは、
『キャンサー』を無効化する手段、いわゆるワクチンである。

このシステムをこの地上艦に採用する。
その為、甲板を含む地上艦に乗船している場合は、
キャンサーの影響を最小限まで抑える事が可能になる。

ただし、キャンサーは学習し、成長するウイルスの為、
ずっとこの限りではない。場合によっては改良する必要がある。

====================================================

エンジニア
「『キャンサー』を無効化するワクチン…。」

 

フェロー
「やっぱりエリシアちゃんのお父さんは研究していて
ワクチンに開発に成功していたんだ!
その技術がランドシップに活かされていた。」

 

マスター
「という事はやはり、ランドシップは
エリシアの父親が造ったという事か…。」

 

フェロー
「ランドシップはエリシアちゃんが発見された
アマモ跡地の地下施設で見つかった。

お父さんはカベノオクに行った後、
そこでワクチンの研究していたんだね。」

 

売店の店員
「でも、なぜ地下で研究をしていたのでしょうか…。」

 

マスター
「あくまで推測だが…。
自分の命が狙われているのを知ってのことかもしれない…。」

 

フェロー
「なぜエリシアちゃんのお父さんが…?」

 

マスター
「エリシアの父親はキャンサーに関する様々な秘密を知っていた。
“キャンサー”がもしノアが生み出したものだとしたら…。
それに彼はノアの開発者だ。他にも色々知っていただろう。」

 

フェロー
「まさか…。」

 

マスター
「恐らくアラドに狙われ…、発見された際のランドシップの状態、
ミトラに入ったエリシア…。この状況からすでに父親は…。」

 

フェロー
「そんな…。アラドにすでに消されたって…。
この事実をエリシアちゃんが知ったら…。」

 

マスター
「… …。
どこかで生きててくれたらいいんだが…。
年齢もあるし、可能性は低いだろうな…。」

 

エンジニア
「ここにも何か書いてあるよ!」

 

====================================================

◆ノアの方舟計画

『ノアの方舟』こと地上艦の開発計画は
キャンサーの脅威、今後ノアの復活という最悪の事態を想定し、
安息の地を求め、人類が移住する為に開発された
最後の希望である。

====================================================

 

フェロー
「このランドシップって人類がノアの脅威から
逃げる為に作られたんだね…。」

 

エンジニア
「手に負えなくなる未来を想定して…という事だね。」

 

マスター
「確かにキャンサーは学習し成長するウイルスだ。

それに『パンドラ』にある”第二のノア”を悪用すると
また大破壊を招く可能性もあるという話だ。
それを危惧してのことだろう。」

 

フェロー
「でも、結局逃げまわっていたところで仕方ないと思う。
もちろん生きることは重要だけど、
私達の力で人類を再生しよう!」

マスター
「ふん…。そうだな。
たまにはいいこと言うじゃないか。」

 

フェロー
「へっへ~。
それじゃ、船長さんに報告しに行こう!」

 

To Be Continued…


【メインストーリー第46話】囚われのエリシア

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メタルサーガ~荒野の方舟~
メインストーリー 第四章「偽りの希望」

 

○司令室

 

エリシアがアラドにさらわれてから数時間後、
フェロー達がフォートポートから戻ってきた。

フェロー
「たっだいまーーっ!!

…ってあれ?
…みんなどうしたの…?」

 

オフィサー
「…エリシア君がアラドにさらわれた。」

 

フェロー
「…え!?エリシアちゃんが!?」

 

オフィサーはフェロー達に事情を説明した。

マスター
「くそ…!!俺達が離れている間に…。
なんて卑怯な奴だ…。」

 

オフィサー
「…アラドの事だ。
もしかすると、私達がフォートポートに行くのを
予想しての行動かもしれないな…。」

 

ドクター
「わざと生かしておいてって事…?
そんなまさか…。」

 

白百合
「エリシアさんってお仲間ですか?」

 

オフィサー
「ああ、すまない…。
そういえば、新しい仲間が来たんだったな。
紹介しよう。」

 

オフィサーは白百合達に
ランドシップクルーのみんなを紹介した。

白百合
「ご紹介ありがとうございます。

わたくしは元新統合軍『櫻花』
部隊長の白百合です。
よろしくお願い致します。」

紅葉
「私も、お姐様と同じく元新統合軍『櫻花』
副部隊長 兼 お目付役の紅葉ですわ。
お見知りおきを。」

ロウ
「俺は元新統合軍『白鯨』の
精鋭部隊『一角』の部隊長、
不死身のロウだ!よろしくな。」

 

サルーンガール
「あら、みんな元新統合軍なのねぇ。
アタシも元統合軍の特務機関に所属していたわ。」

 

白百合
「特務機関という事は、エージェントですか?」

サルーンガール
「そうよぉ。
ハニートラップも得意よ♪
そこのアナタ、かかってみない~?」

 

ロウ
「…ん?俺か?」

 

サルーンガール
「そうそう、そこのア・ナ・タ。
いい男ねぇ。ほれぼれしちゃうわぁ。」

 

ロウ
「…ハニートラップって何だ?
甘い食い物か…?
俺甘い物はあんまり得意じャねェぞ。」

 

サルーンガール
「んもうっ!!つれないわねぇ。」

 

オフィサー
「…ゴホン。
これからよろしく頼む。

すでに部屋は用意している。
あとで、オペレーターが案内しよう。」

 

フェロー
「…で、話は戻るけど、
エリシアちゃんはなぜアラドにさらわれたの?」

 

オフィサー
「エリシア君は、我々がエルピス作戦で目指していた
グラウンド・ゼロの施設、通称:『パンドラ』を
開く力を持っているとアラドは言っていた。」

 

紅葉
「『パンドラ』を開ける力ですって…?!」

 

オフィサー
「アラドはそのパンドラの中に存在すると言われている
『マスターコード』を手に入れるつもりだ。

あれがアラドの手に渡ると非常にマズイ事になりかねん…。」

 

白百合
「マスターコード…。
それが…”ノア”に対抗できる手段…。」

 

ドクター
「その話は白百合ちゃん達から聞いたわ…。
船長、なぜそんな大事な事を私達に隠していたの…?」

 

オフィサー
「…。君達に黙っていた事は申し訳ないと思っている。
すまなかった。

ただ、君達が『マスターコード』の存在を知ることで
何者かに狙われる危険があった為、安全を考えての事だ。
それだけは理解して欲しい…。」

 

ドクター
「船長、私達仲間でしょ!?
仲間の為なら命なんて惜しくないわ!」

 

マスター
「おい…、それぐらいにしとけ…。」

オフィサー
「…本当にすまない。

話に戻るが、アラドが言っていた”ランドシップ破壊計画”は
ランドシップに住む人もろとも、私を消そうとしている。

それは…私もアラドと同様
『マスターコード』を入手しようとしているからだ…。」

 

フェロー
「同じものを狙う者同士ってことだね…。
でも住人もなぜ殺そうとしているの…?」

 

オフィサー
「…恐らくアラドは人類を抹殺しようとしている。

ナノパンデミックの影響で多くの人類を失った。

各地にまだ人類は少なからず存在しているが、
ランドシップには全人類の約40%近くが共存しているからだろう。」

 

フェロー
「ランドシップを破壊すれば全人類の40%近くが消える…。
もし人類を抹殺しようと考えているんだったら
確かにここを狙うよね…。」

 

ドクター
「でもなぜ…。アラドも元は人間でしょ!?」

 

オフィサー
「詳しい理由はわからないが、
誰かに操られているのかもしれない。

今のアラドは私の知るアラドでは無い…。
明らかに昔と性格が違う。」

 

マスター
「とにかくグラウンド・ゼロに向かおう。
エリシアの身が危ない。」

 

ロウ
「俺達も一緒にいくぜェ!
アラドかアラモードか知らねェが、
ぶっ飛ばしてやらァ!」

 

白百合
「わたくし達もお供致しますわ。
戦車戦では力になれませんが、
白兵戦ならお任せ下さい。」

 

オフィサー
「うむ、ありがとう。大変心強い。

アラドはグラウンド・ゼロにある
爆心地の中心部へ向かったはずだ。
そこに『パンドラ』がある。」

 

フェロー
「でも、爆心地って磁気嵐が起きていて、
電波障害によるジャミングがすごいって聞いたよ。

ランドシップと連絡取れないかもしれないし、
電子系の武器や戦車のコンピュータユニットも
正常に動作しない可能性があるね…。」

 

ドクター
「あと、グラウンド・ゼロは致死性の毒霧が充満してるらしいわ。
カンパニーの活躍によってだいぶ清浄化されたみたいだけれど…。

まぁ、死んだら最悪蘇らせれるけど…、厄介よね。」

 

フェロー
「その『死んだら生き返らせればいいや』みたいな考え方
すごく頼もしいんだけど、ちょっと怖いよ…。」

 

マスター
「あとはキャンサーによる影響だな…。
キャンサーに浸食されたモンスターがいれば、
感染する可能性がある。

…もう俺のような被害者を新たに出したくない…。」

 

ドクター
「マスター…。」

エンジニア
「毒の霧に関しては『シャークリーナー』や
『フィルターテント』の技術を応用すれば
何とかなりそうだけど…。

電波障害によるジャミングに関しては、
妨害を阻止する装置の開発が必要だね。」

 

フェロー
「たしか研究施設にグラウンド・ゼロの
調査結果があったはずだったから
それを参考にするといいかも。」

 

エンジニア
「フェローさん助かるよ。
じゃ、すぐに取り掛かるね。
調査結果があるなら、そんなに時間は掛らないと思う。」

 

オフィサー
「うむ。よろしく頼む。」

 

ドクター
「マスター、今回のエリシアちゃん救出に
あの人にも協力を頼めるかしら…。」

 

マスター
「ん?フォックスか。
…恐らく難しいだろう。」

 

フェロー
「あの人は何か自由人って感じだもんね。
助けてはくれるけど、協力はしない感じがする…。」

 

マスター
「いやそれもあるが、そもそも俺とフォックスの体は
サイバーウェアだ。キャンサーの影響をもろに受けるから
グラウンド・ゼロを歩くことすら困難だと思う。」

 

ドクター
「なるほど…。
という事はマスターも出撃できないわね。」

 

マスター
「すまん…。悔しいが今回は仕方ない。」

 

白百合
「大丈夫です。マスターさん程の腕はありませんが、
わたくしと紅葉がいれば戦力になれるはずです。」

 

紅葉
「そうですわね。
サルモネラとの戦闘で疲れが見えますし、
マスターさんはゆっくり休んで下さいな。」

 

ロウ
「ったく、しゃらくせェ。
キャンサーか何だかしらねーが、
そんなもの消し飛ばしてやらァ!」

 

ドクター
「キャンサーは目に見えないウイルスよ…。」

 

ロウ
「げッ!?そうなのか!?
目に見えないとは卑怯だなァ!!」

 

フェロー
「本当にロウってバカだよね…。」

 

マスター
「おまえが言うな。」

 

To Be Continued…


【メインストーリー第45話】証を持つ者

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○司令室

 

その頃ランドシップでは…

オフィサー
「先程フェロー君より連絡があった。
フォートポートで目的を終え、
今こちらへ帰ってきているらしい。」

 

エンジニア
「じゃあボクが作った『ミズグモ』や
『ホバー』が役に立ったという事だね!」

 

オフィサー
「いや『ミズグモ』は皆怖いと言って
結局使わなかったらしい。」

 

エンジニア
「えー!?
せっかく苦労して作ったのに…。」

 

サルーンガール
「今度私が使ってあ・げ・る。
私は乗りこなせるから~。」

 

エンジニア
「さすが新統合軍の元エージェント…。」

 

オペレーター(ゆるふわ清楚系)
「そういえば、新しいお仲間が
3人増えるそうですよ。」

 

売店の店員
「3人も増えるんですか?すごいですね!」

 

メタルショップ店員
「新しい仲間… … 楽しみ… …。
女の子 … … いるかな… …?」

 

オフィサー
「フェロー君の話では、男性が1人と
女性が2人だそうだ。3人とも
元新統合軍出身らしい。」

 

サルーンガール
「あら、私と同じ軍出身なのね~。
イイ男かしら。な~んてね。」

 

エンジニア
「余ってる部屋ってあったっけ…。
たしか今は2部屋しかないような…。」

 

オペレーター(ゆるふわ清楚系)
「姉妹のように仲良しの2人みたいですし、
同じ部屋で良いとの事でしたよ。」

 

オフィサー
「そういえば、エリシア君の姿が見えないが…
誰か知らないか?」

 

売店の店員
「エリシアさんならさっき会いましたけど…。」

 

オフィサー
「うむ。私もさっき会って話をしていたんだが、
その後見かけていない。どこに行ったのだ…。
どこかで迷ってなければ良いが…。」

 

その時、ランドシップが大きく揺れた。

 

オフィサー
「む、何事だ!?」

オペレーター(天真爛漫かわいい系)
「…襲撃!ランドシップが襲撃されてる!
艦内に警報発令!」

 

オフィサー
「襲撃だと!?モンスターか?!」

 

オペレーター(ゆるふわ清楚系)
「今の衝撃は…ミサイルです!」

 

オフィサー
「ミサイルだと…?
グレートウォールではあるまいし、
どこから飛んで来たのだ…?」

 

オペレーター(ゆるふわ清楚系)
「弾道の状況から推測すると…
海中から発射されています…!」

 

オフィサー
「海中だと…!?
それよりも被害状況はどうなっている!」

 

オペレーター(ゆるふわ清楚系)
「電磁バリアにより被害はまだ最小限に留まっていますが…
このままだと危険かもしれません。」

 

オペレーター(あっさりサバサバ系)
「船長、発信元不明の通信が来ています。」

 

オフィサー
「発信元不明!?…まさか。
すぐつないでくれ!」

 

オペレーター(あっさりサバサバ系)
「正面のモニターに出します。」

アラド
「プレゼントは受け取ってくれたかね。」

 

オフィサー
「アラド…!貴様…!!」

 

アラド
「しばらくぶりと言うのに、
歓迎してはくれなさそうだな。」

 

オフィサー
「そこは…、ランドシップの甲板か!!
今度は何をするつもりだ!」

 

アラド
「これを見たまえ。」

アラドが指示した方に画面が切り替わり
そこには見たことも無い機械から発する
粒子線によって捕えられたエリシアの姿があった。

 

エリシア
「船長…、ごめんなさい…。」

 

オフィサー
「…な、なんだと…!!
エリシア君!!」

 

アラド
「こいつがどうなってもいいのか?」

 

オフィサー
「…なんて卑怯な…。」

 

オペレーター(ゆるふわ清楚系)
「エリシアさんをどうするつもりですか!!」

 

アラド
「まぁ、こいつは我々にとっても
重要な存在だからな。殺したりはせんよ。
まぁ、もう死んでいるようなものだが…。」

 

エリシア
「…私が…死んでいる…?」

 

オフィサー
「…どういう事だ。」

 

アラド
「何だ知らないのか?
こいつは…。

ぐッ!!!」

アラドがそう言いかけた時、
物凄い勢いでアラドに向かい
強烈な蹴りをお見舞いした!

その姿は…サルーンガールだ。

 

エンジニア
「サロンの人さすが!!ナイスだよっ!」

 

サルーンガール
「こっちも私のセクシーな足で
強烈なキックをプ・レ・ゼ・ン・ト。

どう?受け取ってくれたかし…、キャァ!!!」

 

アラドは体制を整え、
サルーンガールを思いっきり振り払った。

サルーンガールは倒れ込み意識を失ったようだ。

 

サルーンガール
……。

 

オフィサー
「…サルーンガール!」

 

エリシア
「…よくも…
サルーンガールさんを…!!
よくも…!!!」

エリシアの左腕の紋章が光り
左目の色が黄色に変わった。

 

エリシア
……。

 

エリシア
「目標:アラド
脅威ヲ排除シマス。」

 

アラド
「…そうはいくか。」

 

アラドがそう言葉を放つと
エリシアを捕えていた機械が
怪しげな光をエリシアに浴びせた。

エリシア
「…うぅうぅぅぅうわぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

エリシア
……。

 

エリシアはガクリと肩を落とし
ぴくりとも動かなくなった。

 

オペレーター(ゆるふわ清楚系)
「エリシアさん!!」

 

アラド
「…何か言ったかね?エリシア。」

 

エリシア
……。

 

エリシアは突然
顔を上げると虚ろな表情でこう言った。

エリシア
「イエ…ナンデモアリマセン…。」

 

オフィサー
「アラド、エリシア君に何を!」

 

アラド
「何、ちょっと脳を
コントロールしただけだ。

この少女にはこれから重要な
役割を果たしてもらわなければならない。」

 

オフィサー
「重要な役割だと…?
どういうことだ。」

 

アラド
「『パンドラ』は知っているだろう。」

 

オフィサー
「エルピス作戦で我々が目指していた
施設『パンドラ』の事か!」

アラド
「そうだ。この少女は
『”救世主(メシア)”の証』を持つ者。
すなわち『パンドラ』を開く力を持っている。」

 

オフィサー
「…やはり、エリシア君は、
『マスターコード』に関係しているのだな…。」

 

アラド
「さすがオフィサー。
そこまで察していたか。」

 

オフィサー
「…お前の目的は一体何だ!」

 

アラド
「…フン。いずれ、わかるさ。
それでは、生きていたらまた会おう。」

オペレーター(ゆるふわ清楚系)
「通信、切れました…。」

 

オフィサー
「…くそ…!!」

 

その時、またランドシップが大きく揺れた。

 

オフィサー
「…何だ!?」

 

オペレーター(あっさりサバサバ系)
「また、ミサイルです。
海中より発射されている模様です。」

 

エンジニア
「やばいよ~…。このままでは
電磁バリアがもたない…。

あ!電磁波による誘導装置での
ミサイル迎撃は!?」

 

オペレーター(あっさりサバサバ系)
「了解しました。誘導装置発動。
敵のミサイルを迎撃します。」

 

エンジニア
「ふぅ。とりあえずこれで安心だね…。
迎撃状況はどう?」

 

オペレーター(ゆるふわ清楚系)
「地対空ミサイルでのミサイル迎撃は順調。
現状問題ありません。」

 

エンジニア
「どこからミサイルが飛んでくるか
わからないなんて本当に物騒だよね…。
グレートウォールの一件で強化しておいて良かったよ、ほんと。」

 

オペレーター(ゆるふわ清楚系)
「船長…、エリシアさんが…。」

 

オフィサー
「うむ。フェロー君達と合流次第、
アラドを追い掛ける必要がある。

このままではエリシア君もそうだが…。
人類が危ない…。
あれがアラドの手に渡ってしまう前に
阻止せねばなるまい。」

 

エンジニア
「アラドはエリシアちゃんを
連れてどこへ向かったの?」

オフィサー
「始まり、そして終わりの地…
グラウンド・ゼロだ。」

 

第三章 『叛逆の少女』 完

 

To Be Continued…


【メインストーリー第44話】さらば愛しき人

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【運営】担当

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○フォートポート

 

次の日の朝、港では
ビーチタウンに戻る準備をしていた。

フェロー
「そう言えばシロちゃんと紅葉ちゃんは
戦車を持ってるの?」

 

白百合
「持っていません。
わたくし達二人はソルジャーですし…。
一応運転ぐらいは出来ますが…。」

 

フェロー
「えっと…今ある戦車は3台。

ロウの『ゴライアス』は1人乗りだし、
マスターの戦車はドクターと。
で、アタシとキミ。

やっぱり戦車が足りないね。
これじゃ帰れないよ~…。」

 

マスター
「そういえば、『ミズグモ』があっただろう。」

 

白百合
「ちょっとアレは乗りこなす自信が無いです…。」

 

紅葉
「紅葉も海に落ちる自信がありますわ!」

 

マスター
「ダメか…。」

 

ロウ
「ん?それなら『テオス』に乗るといい。
少し狭いが、紅葉は小柄だしなんとかなるだろ。」

 

フェロー
「えっ?持ってきてるの?」

 

ロウ
「お~、一応なァ。
もしかしたら釣りするかもしれねーから
牽引して来たんだよ。」

 

ドクター
「そういうとこちゃっかりしてるわね…。」

 

紅葉
「じゃ、遠慮無く使わせて頂きますわ。

って臭ッ…!!

なんかこの戦車生臭いですわね…。」

 

ロウ
「仕方ねェだろ。漁専用の戦車なんだからよォ。
文句言わず、さっさと乗れ。」

 

紅葉
「うぅ…臭い…。耐えられませんわ…。」

 

白百合
「ま、まぁ、少し臭いはしますが…、
ビーチタウンまでの我慢ですね…。」

 

マスター
「そっちはどうだ?
こっちの準備は終わったぞ。」

 

フェロー
「マスター…。
何をそんなに積んでるの…。」

 

マスター
「ん?ああ、これか?
フォートポートで買った海産物だ。
酒場で調理して出そうと思ってな。」

 

フェロー
「マスターもちゃっかりしてるよね…。」

 

ロウ
「さァ、準備出来たかァ?
そろそろ出航するぞ!」

GORO’S
「あとの事はおれ達に任せろ。」

 

白百合
「ありがとうございます。
では、行って参ります。」

 

○海

準備を終えたフェロー達は
ビーチタウンに戻るためフォートポートを後にしていた。

 

白百合
「海に出るのは久しぶりね。」

 

紅葉
「そうですわね、お姐様。
ずっとフォートポートに籠りっぱなしでしたものね…。」

 

ロウ
「何度も言うがビーチタウンまでは結構距離がある。
道中モンスターに襲われないよう警戒しとけよォ!」

 

マスター
「了解した。」

 

フェロー
「ここら辺には他にも賞金首がいるの?」

 

ロウ
「ん?溶岩洞にいるオケラマグラぐらいじゃねェか?
海にはもういねーと思うぞ。」

 

白百合
「以前にいた賞金首はカンパニーが倒してしまったみたいで
今は一部の賞金首しかいないようですね。」

 

紅葉
「最近、賞金首も全然倒していませんし、
少し体が鈍っちゃいましたわ。
突然新種の賞金首とか現れないかしら。」

 

フェロー
「物騒な話だね…。」

マスター
「… …ん?
また何か様子がおかしいぞ…。」

 

ドクター
「あら、また霧…?
!! もしかして…。」

 

フェロー
「ひぃぃ…!!また幽霊船だ…!!!」

霧の向こうに
巨大な船の影がぼんやりと現れた。

 

ロウ
「来たか…。
今度は絶対逃がさねェ…。」

 

白百合
「巨大な船…?」

 

紅葉
「え?え?!どうしたんですの?!」

 

マスター
「説明は後だ。
ロウ!!行くぞ!」

 

ロウ
「あったりめぇだァ!!
行くぞコラァ!!」

 

ロウとマスターは全速力で
巨大な船に近付いて行った。

 

フェロー
「キミ!アタシ達も行くよ!
シロちゃんも紅葉ちゃんも行くよ!!」

 

白百合
「わかりました!」

 

フェローと白百合は
ロウとマスターを追い掛けた。

 

…数分後、幽霊船にようやく追いつき、
フェロー達の船は横付けをした。

 

フェロー
「で、でかい…。」

 

マスター
「近くで見るとデカイな…。
装甲艦のようだ。軍の船か…?」

 

ドクター
「元々は旧統合軍の海軍が保有していた
船かもしれないわね。」

 

ロウ
「グダグダ言ってる場合じャねェ!
とりあえず縄梯子を貸せ!登るぞ!!」

 

フェロー
「不気味だね…。
船に近づいてからびくとも動かないし、
まるでアタシ達を呼びこんでいるみたい…。」

 

○幽霊船の甲板

フェロー
「はぁ…はぁ…登るの疲れたぁ…。」

 

ドクター
「さすがに装甲艦だけあって高かったわね…。」

 

ロウ
「オイ!!出てこい!!ぶっ殺してやるッ!!
… …メアリーを返せェ!!」

 

マスター
「なんか変な音がしないか…?」

 

白百合
「… … 来ます!!」

 

突然甲板にあった船室につながる扉が大きな音を開けて開き、
大量の骸の兵士が飛び出した。
骸の兵士達はカラカラと不気味な音を立てながら襲い掛かって来た。

紅葉
「骸の兵士ですって…!?」

 

フェロー」
「ガ、ガイコツだ!!…ひ、ひぃぃ…!!

 

マスター
「軍服…?やはりコイツら
海軍の成れの果てだ。」

 

ロウ
「同じ海軍として恥ずかしいぜェ…!!
…死んでまで何やってんだお前らはよォ…!!!」

 

ドクター
「誰かに操られてるのかしら…。
もしかして、ネクロハイム…!?

いや…まさかね…。」

 

マスター
「とりあえずコイツらを倒すぞ。
白百合、紅葉。応援を頼む。」

 

白百合
「わかりました。紅葉、行きますよ。」

 

紅葉
「はい、お姐様。」

 

白百合は骸の兵士向かって走り、
素早く連続斬りを繰り出し、
紅葉はそれに続き、ピョンっと飛び、
大きな薙刀を振り回し回転斬りを繰り出した。

 

カラカラと兵士達が一斉に崩れ落ちる。

 

マスターも続き、両手に装備したパイルバンカーを
骸の兵士の身体に叩き込んだ!

 

骸の兵士がバラバラに崩れ落ちる。

 

マスター
「ふぅ…。」

 

紅葉
「たいしたことないですわね。」

 

白百合
「油断は禁物ですよ。」

 

その時、カラカラと音を立てて
バラバラになった骸の兵士の身体が
再形成し始めた。

 

フェロー
「ひ、ひぃぃ…!!復活してるよ!!」

 

マスター
「な、なんだと…。」

 

ロウ
「コイツらは既に死んでいる骸だ。
普通に攻撃しても無駄だ!
殴ってダメならこうするしかねェ!」

 

ゴオォォォォォォォゥ!!
ロウは火炎放射機を骸の兵士に放射した。

 

ボロボロと骸の兵士が崩れ落ち灰になった。

 

ドクター
「なるほど。骨もろとも焼き尽くそうって考えね。
ロウ、準備がいいじゃない。」

 

その時、扉から小さな女の子のようなボロボロになった
服を着た骸が出てきた。よく見ると首からキラキラ金に輝く
ペンダントを付けているようだった。

 

ロウ
「!!!あぁあああ…あぁ…あぁ…。」

 

ロウは手から火炎放射機を落とし、
その場に崩れ込んだ。

 

マスター
「ロウ、どうしたんだ!」

 

フェロー
「ま、まさか…あれが…。」

 

ロウ
「…メアリーだ…。
…あんな姿になっちまって…。

…クッソがァ!

…クソがァァァァァァァァァl!!!!!」

 

フェロー
「ロウ…。」

 

メアリー?
「オ…ニ…イ…」

 

ロウ
「…!!メアリー?!」

 

メアリー?
「…チ…ャ…ン…

オ…ニ…イ…チ…ャ…ン…」

 

ロウ
「メアリー!!!
俺がわかるのか…!?」

 

ロウは小さな女の子の骸に
駆け寄り、そっと抱きしめた。

 

ロウ
「メアリー!!ごめんな…!!
寂しかっただろ!!!ごめんな…!!!」

 

メアリー?
「オ…ニ…イ……チ…ャ…ン…

オ…ニ…イ……カカカカ!!!
カカカカカカカカカ!!!!」

 

ロウ
「…メアリー!?
うぐッ!!!メアリー!?何を!?」

 

小さな女の子の骸は小さな手で
ロウの首を絞めていた。

 

メアリー?
「カカカカカカカカカ!!!!」

 

マスター
「…もう正気を失っている…。
この骸はもう…。」

 

ロウ
「ははは…。メアリー…
そんな、か弱い手で首なんか締めやがッて…。

そうか…、1人で寂しかったんだよな…。
遊んで欲しかったんだよな…。
メアリー…すまない…。」

 

フェロー
「ロウ…。」

 

ロウ
「…白百合…、すまない…。
頼めるか…?俺には…。」

 

ロウは白百合に言葉をかけ、
メアリーだった”モノ”を手から離した。

 

白百合
「…ッ!!はい…。
わかりました…ッ!!」

 

白百合はロウの持っていた火炎放射機を
持ち小さな女の子の骸に向け放射した。

 

ゴオォォォォォォォゥ!!

メアリー?
「カカカカカ…オ…ニ…イ……

…チ…ャ…ン…」

 

ボロボロと小さな女の子の骸が崩れ落ち
灰になり、そこには首に付けていた
金に輝くペンダントだけがその場に残った。

 

ロウ
「メアリー…。
お兄ちゃんを…許してくれ…。」

 

○孤島の社

 

幽霊船でやるべきことを終えたロウ達は
海浜工場地帯の近くにある『孤島の社』に来ていた。

ロウ
「…これでよしッと…。」

ロウはメアリーの付けていた
ペンダントを社の土に埋めた。

 

ロウ
「白百合、嫌な役任せちまって
すまなかったな…。」

 

白百合
「いえ…。大丈夫です。」

 

ロウ
「ここは、海の守り神がいると言われている社なんだ。
ここならもう海賊に襲われる心配もねェからな。」

 

ドクター
「ロウ…。」

 

ロウ
「さて…。
メアリーにもあんな形だったが最後に会えたし、
こうやってペンダントだけだが取り戻す事も出来た。
もうこの海に悔いはねェ…。

俺もおまえ達と一緒に行く。
色々世話になったからなァ!」

 

フェロー
「…これでロウも正式な仲間入りだね!」

 

ロウ
「まぁ、俺は海の上でしか本領は発揮できねェが
多少肉弾戦も出来る。あと料理は任せとけ。ハハハハ!」

 

マスター
「心強いし、助かるよ。」

 

ロウ
「さ、ちょっと寄り道しちまったが、
ビーチタウンに向かおうぜ!」

 

マスター
「ああ、そうだな。」

 

ロウ
(メアリー、元気でな…)

メアリー?
(お兄ちゃん…、ありがとう…。)

 

ロウ
「メ…アリー…?」

 

潮風に乗った波の音はまるで
妹が話かけてくれたかのように聞こえた。

 

To Be Continued…


【メインストーリー第43話】パンドラ

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【運営】担当

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○酒場

明日ビーチタウンに戻る事になった
皆は酒場で休息を取っていた。

 

ロウ
「んぐッ…んぐッ…。
ぷはァ~!!酒がうめェな!!」

 

フェロー
「ロウ~、飲みすぎだよ~…。」

 

ロウ
「おいおい~、かたいこと言うなよなァ。
ひと仕事終えた後の酒は格別だなァ!!

ネーちゃん!マレバビールを
樽ごと追加してくれェ!」

 

酒場女
「はいよ~。」

 

マスター
「そう言えば、白百合と紅葉は
“新統合軍の生き残り”と言っていたが、
どこの部隊所属なんだ?」

 

白百合
「わたくし達は新統合軍の
『櫻花(おうか)』という部隊に所属していました。

櫻花は女性ソルジャーのみで構成された部隊で
わたくしは部隊長をしておりました。」

 

フェロー
「部隊長!?その若さですごいね!」

 

紅葉
「お姐様は若干19歳という若さで
櫻花の頂点に立った、言わば天才ですわ。

あ、ちなみに紅葉はお姐様の
お目付役でしたわ。今もそうですけれども。」

 

フェロー
「お目付役って…。
その時紅葉ちゃんはいくつだったの?」

 

紅葉
「その時、紅葉は16歳でしたわ。
懐かしいですわね。」

 

フェロー
「いや、あなたも天才じゃないの…。」

 

白百合
「わたくしと紅葉は小さい頃から
姉妹のような関係で育ったので、
それもあって任命された感じですね。

紅葉は立ち場的には副部隊長という形で
働いてくれていましたわ。」

 

マスター
「なるほど、仲良いんだな。」

 

白百合
「ところで、マスターさん。
素晴らしい戦闘技術をお持ちでしたが、
マスターさんも元は軍の方でしょうか?」

 

マスター
「俺か?俺は旧統合軍の
『ビースト』という部隊に所属していた。
当時のコードネームは『コールドリザード』だ。」

 

白百合
「…なんと!あのエリート集団と名の高い
『ビースト』に!?」

 

マスター
「『ビースト』を知ってるのか?」

 

紅葉
「『ビースト』は櫻花の中でも有名でしたわ。
一部カリキュラムも取り入れられてましたし。
どうりであんなに強いはずですわ…。」

 

マスター
「まぁ、昔の話だ。
昔に比べれば3分の1も動けてないぞ。」

 

白百合
「想像以上で言葉が出ませんわ…。
恐れ入りました。」

 

ドクター
「その桜模様が入った白の詰襟軍服は
櫻花のものかしら?綺麗ねぇ。」

 

白百合
「はい、そうです。
すでに部隊は解散してしまいましたが、
名誉のために、解散後もずっと着用しております。」

 

フェロー
「そういえば、ロウは『白海豚(しろいるか)』だっけ?
その部隊はそういう軍服みたいなのって無かったの?」

 

ロウ
「誰がシナウスイロイルカだコラァ。
白鯨(しろくじら)な。
し・ろ・く・じ・ら!」

 

フェロー
「あっ、ごめんごめん~!
そうそう、白鯨!」

 

ロウ
「軍服?まァ、海軍みたいなもんだったからなァ。
一応あったことにはあったけどよォ。
クッソダセーから1回も着なかったぜ。」

 

フェロー
「さすがアウトロー…。
ロウってGORO’Sにいても違和感ないよね…。」

 

マスター
「3人は同じ新統合軍だが面識はあったのか?」

 

ロウ
「いや、ねェよ。
前にも言ったが、俺らはトコナツを中心に
海上を主に活動していた部隊だったからなァ。」

 

白百合
「『白鯨』という名前だけは存じおりましたが、
直接の面識は無かったですね。
わたくし達も活動の拠点はセンゲンだったものですから。」

 

フェロー
「確かロウは『エルピス作戦』には
参加してなかったらしいけど、
二人は参加していたんだよね?」

 

紅葉
… …。

 

白百合
「はい…。わたくしたちは参加しておりました。」

 

マスター
「俺とドクターもその作戦に
カンパニーとして参加していた。」

 

白百合
「あの時、作戦の先陣を切っていたのは、
精鋭部隊『亡者(ネクロ)』でした。

わたくし達、櫻花はその亡者の
後方支援という形の配置になっていました。」

 

マスター
「『亡者(ネクロ)』は新統合軍から
選り抜かれた改造兵士たちの部隊だよな。

確か旧統合軍の『亡霊(ガイスト)』の技術を
再利用して作られた部隊だとか。」

 

白百合
「はい。その作戦中先陣を切っていた
亡者の通信が途絶え、
妙に思ったわたくし達が駆け付けた頃には…。」

 

ドクター
「私達もその話は聞いたわ。
あの渦中、二人は無事だったの?」

 

紅葉
「いえ…。巻き込まれましたわ。
それで櫻花は多くの仲間を失いましたの…。」

 

マスター
「二人は逃げたのか?」

 

白百合
「はい…。応戦しましたが、被害がどんどん拡大し、
手を負えなくなってしまい…退避しました…。」

 

マスター
「賢明な判断だったと思うぞ。

ナノパンデミックの
その後の影響はないのか?」

 

紅葉
「特に問題ありませんでしたわ。」

 

ドクター
「”キャンサー”の影響を受けてないですって…?
二人共サイバーウェア化はされてないみたいだけど…。」

 

マスター
「という事は、鉄道組合本部の暴走の時も
特に影響は無かった…という事か。」

 

白百合
「その”キャンサー”というのが何なのかは
存じ上げていませんが、もしそれが
武器の暴走や暴発の事を指しているのでしたら、
私達の武器は独自の技術でセンゲンで作られたものなので
恐らく影響が無かったのだと思います。」

 

マスター
「なるほど…、そういう事か。」

 

紅葉
「そうですわね。
エルピス作戦の時も他の兵士達の武器は
暴走していましたが、私達の武器は
影響ありませんでしたわ。」

 

白百合
「わたくしの『夜桜千十(よざくらせんじゅう)』、
紅葉の『百花繚乱(ひゃっかりょうらん)』

そして、櫻花に支給されていた
両手刀「舞桜一文字(まおういちもんじ)」、
薙刀「桜花爛漫(おうからんまん)」、
電動火縄銃「花嵐(はなあらし)」も影響ありませんでした。」

 

フェロー
「なるほど~。さすがに”キャンサー”も
独自の技術で作られた物は
解析や適応に時間が取られるから
放置したと考えるのが無難かな。」

 

マスター
「それを考えると少し”キャンサー”の
対応策が見えてきたな。」

 

ドクター
「そうね。”キャンサー”は目には見えないから
怖いけれど、解析や適応に時間が取られる物で
装備を固めれば、影響を受けづらい可能性があるってことね。」

 

フェロー
「あと気になったんだけど、”ある秘密”を知っていたって
言ってたけどその”ある秘密”って何なの?」

 

白百合
「エルピス作戦の”本当の目的”はご存じですか?」

 

ドクター
「目的はグラウンド・ゼロにあった
とある施設を目指す作戦だったと思うけど…。」

 

白百合
「”なぜ”その施設を目指すのかは
理由はご存じですか?」

 

マスター
「いや、知らないな…。
船長からは、その施設には
“我々が入手しなければならない存在”があると
聞いてはいたが詳しくはわからない。

作戦の名前の通りそれを入手する事で
“人類の希望”になるとは聞いていたが…。」

 

紅葉
「なるほど。そこまで知っているなら
話が早いですわね。

まず、その施設はグラウンド・ゼロの爆心地に
存在する施設。皆さんはこの施設を
『パンドラ』と呼んでいました。」

 

フェロー
「パンドラ…。
本で呼んだことがあるけど、箱を開けると、
人類は不幸にみまわれるようになり、
希望だけが箱の底に残ったといわれている
あのパンドラの箱の『パンドラ』なの?」

 

白百合
「おっしゃる通りです。
そのパンドラの箱の説のように
施設に残された”希望”を手に入れる事が
目的の作戦でした。」

 

マスター
「その希望とは一体何なんだ?」

 

紅葉
「そうですね…。聞く話によると
“第二のノア”のようなものですわ。」

 

ドクター
「ノア…!?」

 

マスター
「…ちょっと待て…。
それがもし仮にノアだとしたら
希望も何もないじゃないか。」

 

フェロー
「そもそも人類が衰退した原因は
ノアなんだよ?!それが希望なの?!」

 

白百合
「皆さん、落ち着いて聞いて下さい。
『パンドラ』の中にある”第二のノア”は
大破壊を起こしたノアそのものではありません。」

 

フェロー
「あっ、そっか…。
そもそも、既にノアは
とあるハンターによって破壊されてるもんね…。」

 

ドクター
「また、ノアの端末やノアシードみたいな
『ノア』が作り出した遺物なの…?」

 

紅葉
「いえ、正確にはそのようなものでは無く
それを利用する事で”ノア”に対抗できる
手段になるというべきでしょうか。」

 

マスター
「”ノア”に対抗できる手段だと?」

 

白百合
「はい。
今も尚、世の中を闊歩するモンスターのうち、
未だ『ノア』の命令で動いているものや、
生産されているものの比率は大きいと思います。

その『パンドラ』の中にある”第二のノア”を
入手し、利用する事でそれらを無効化する事が
可能性があるモノとの事でした。

もしそれが本当であれば人類の脅威は
大いに減ることに繋がる…。

ただし、それを悪用すると
また大破壊を招く可能性がある。

それを入手する事が
エルピス作戦の”本当の目的”です。」

 

マスター
「なるほど…。その”第二のノア”を使い
命令するという事か…?

でもその『パンドラ』の中にある
“第二のノア”とは一体何なんだ?」

 

紅葉
「私達は部隊を仕切る存在だったので
ここまでの情報は上層部から聞かされていました。

ただ、そのある”モノ”が
何かまでは私達でも聞かされていませんでしたわ。」

 

白百合
「そして、この”秘密”を知っていたので恐らくアラドは
私達を消そうと鉄道組合本部を襲撃したのだと考えています。
恐らく他の新統合軍の生き残りもすでに…。」

 

フェロー
「そうだったんだね…。
でもロウは作戦に関係ないから
狙われなくて良かったじゃん!」

 

ロウ
「あん?アラドかマラドーナか知らないけど
そんな奴返り討ちにしてやるよ。」

 

ドクター
「…なんで船長はそんな大事な事を私達に隠していたの!?
仲間でしょ…!?言ってくれても良かったのに!」

 

マスター
「落ち着け…。
あくまで推測だが、船長が俺達に詳細を
教えなかったのはこの情報を知ることで
誰かの手により消されるかもしれない。
そう思って言わなかったんじゃないか…?」

 

フェロー
「…なんか船長さんらしいよね…。
自分だけいつも背負い込んでさ…。」

 

マスター
「とにかく二人の事情はわかった。
明日ランドシップに戻って
船長にも話をしてみよう。」

 

フェロー
「そうだね。今後どうするかもあるし。
エリシアちゃん元気にしてるかな?」

 

ドクター
「もう体調は回復したから
今頃元気にしているんじゃないかしら。」

 

フェロー
「そういや、ロウはこれからどうするの?」

 

ロウ
「そうだなァ。とりあえずお前らが
ビーチタウンに着くまで俺が護衛してやるよ。」

 

マスター
「それは心強い。助かる。」

 

ロウ
「とりあえず今日は飲もうぜェ!
ネーちゃん!ゴローズを3本追加してくれェ!」

 

酒場女
「また?!はいはい~。」

 

フェロー
「海のオトコって豪快だね…。」

 

To Be Continued…


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