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【メインストーリー第41話】無実の証明

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【運営】担当

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○牢獄

 

牢獄に入れられてから
数時間が経った。

マスター
「さすがのロウも静かになったな…。」

 

ロウ
「…しゃらくせェ…出せ…コラ…ムニャムニャ。
グゥ…。」

ドクター
「寝てるわね…。」

 

フェロー
「ほんとロウって鉄砲玉みたいな人だよね…。」

 

マスター
「まぁ、憎めないヤツだよな。」

その時牢獄の階段をカツカツと
降りてくる音が聞こえた。

 

紅葉
「さすがに威勢が良いのも最初だけかしら?」

 

白百合
「紅葉、言葉をつつしみなさい。
程々にしないと怒りますよ。」

紅葉
「お姐様、ごめんなさい。」

 

白百合が牢屋の前に
近づいてきた。

 

白百合
「突然のご無礼をお許し下さい。

わたくしフォートポートの警備を
取り仕切っております白百合と申します。」

 

ドクター
「厳戒態勢を敷いているようだったけど、
何かあったのかしら?」

 

白百合
「はい、皆さんもご存じかも知れませんが、
わたくし達のような”生き残り”の命を
狙っている輩がいるのです。

ですので、島全体が他からの侵入者に
対して敏感になっているのです。」

 

紅葉
「お姐様、この人達にその事を話しても
大丈夫なのですか?まだ、信用できるわけでは…。」

 

白百合
「紅葉、大丈夫ですよ。
この方々は悪い人ではないわ。」

 

紅葉
「お姐様がそうおっしゃるのなら…。」

 

フェロー
「”生き残り”って…、
もしかして鉄道組合本部の…。」

 

白百合
「はい、それもあります。」

 

マスター
「俺達は鉄道組合本部での事件を
追ってグレートウォールから来たんだ。

事件の通信記録には
警備隊も民間人も『全員全滅』したと記録が残っていた。」

 

フェロー
「それで、アタシ達は鉄道組合本部を実際に調べたところ、
鉄道警備隊の死体しか無くて、
民間人やカンパニーは全滅なんてしていなかった。

それでどこに消えたのかを調査した結果、
このフォートポートに辿り着いたんだよ~。」

 

紅葉
「そうだったんですわね…。
それなのに、ごめんなさい…。」

 

マスター
「いや、気にするな。命を狙われてるんだ。
無理もないだろう。」

 

白百合
「おっしゃる通りです。

わたくし達は転送装置を使い、
この要塞島に逃げてきました。
民間人やカンパニーの方々は全員生きて
今もこのフォートポートで生活をしています。
GORO’Sさん達も色々支援してくれています。」

 

フェロー
「やっぱりあの通信は嘘の情報を流したんだね。」

 

白百合
「はい。ネットワークを通して通信内容を
第三者にハッキングされてる事を知り、
わざと時間稼ぎの為、嘘の情報を流したのです。」

 

フェロー
「おぉ、アタシの推理が正しかった!
名探偵フェローちゃんここに誕生~!!」

 

マスター
「調子に乗るな。」

 

ドクター
「やはりあの鉄道組合本部の隠し部屋に
あった転送装置はGORO’Sのものなの?」

 

紅葉
「そうですわ。GORO’Sさんは独自の転送網を
利用した転送装置を鉄道組合と共有していたみたいですわね。」

 

フェロー
「なんで転送装置を共有していたんだろ?」

 

白百合
「あまり詳しくは知らないのですが、
何でもGORO’Sさんが独自のルートで入手した鉄道のパーツを
鉄道組合に流していたみたいです。
持ちつ持たれつの関係だったようですね。」

 

マスター
「なるほど、そのやり取りに
あの転送装置が使われていたという事か。」

 

紅葉
「他にはGORO’Sさんがグレートウォール雪原部で活動をする際も
その転送装置を使って移動していたみたいですわね。」

 

フェロー
「そういえば、アタシ達がその転送装置を見つけた際は
起動していなかったけど誰かに壊されたってこと?」

 

白百合
「いえ。転送装置は双方に起動していないと
使えない仕組みのようです。

ですから、鉄道組合本部にあった転送装置は
ここ要塞島しか繋がっていないので、要塞島の転送装置の
電源を落とせば繋がらないようになる、という事です。」

 

マスター
「なるほど。追手が来ないように遮断したという事か。」

 

白百合
「はい。その通りです。」

 

フェロー
「そういえばさっき言ってた
“命を狙っている輩”と”第三者”って…。」

白百合
「その事件の主犯である
“隻眼の亡霊”アラドです。」

 

マスター
「やはりそうか…。」

 

フェロー
「えっ、でもちょっと待ってよ。
なんで白百合さんと紅葉さんの命を
アラドは狙っているの?」

 

白百合
「新統合軍の生き残りだからです。」

 

ドクター
「二人は新統合軍の生き残りなのね…。
ロウくんと同じね。その本人は寝ているけれど…。」

 

ロウ
「…もうサバは食えねェ…ムニャムニャ。
グゥ…。」

 

マスター
「でもなぜ、新統合軍の生き残りだと
命を狙われるんだ?ロウは狙われていないだろう。」

 

紅葉
「それは…紅葉達が”ある秘密”を
知っているからですわ。」

 

フェロー
「ある秘密…?それは何?」

 

紅葉
「これは追々話す事にしますわ。」

 

マスター
「俺達と一緒に来ないか?」

 

白百合
「すみません。それは今出来ないんです…。」

 

マスター
「そうか…。残念だ。」

白百合
「こんな事をしておいて大変厚かましいのですが、
困ったことがありまして…。
お願いしたいのですが宜しいでしょうか。」

 

フェロー
「ん?困ったこと?」

 

To Be Continued…


【メインストーリー第40話】厳戒態勢

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【運営】担当

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○海

 

幽霊船を取り逃したロウは
ようやく落ち着きを取り戻し
フォートポートへ向かっていた。

 

フェロー
「ロウ、大丈夫?」

 

ロウ
「ああ…。大丈夫だ…。」

 

マスター
「…また、そのうち会えるさ。
生きていればな。」

 

ロウ
「そうだな…。」

ドクター
「前方に島が見えてきたわ。
本当に名前の通り要塞ね…。」

 

ロウ
「お~う。あれが要塞島だ。
その外壁に隣接した街が
フォートポートだ。」

 

フェロー
「ん?何か様子がおかしくない?」

 

フェローが望遠鏡で見ていると、
港の様子が何やらおかしい。

マスター
「どれどれ…。ん、本当だな。
戦車が数台止まっているし、
何かガラの悪いヤツらがいるな。」

 

フェロー
「あのガラの悪そうな人達がGORO’Sなのかな?
でも何で、港にいるんだろう…。」

 

ドクター
「妙な雰囲気ね。
厳戒態勢を敷かれているようにも見えるわ。」

 

ロウ
「確かに妙だなァ…。
普段はあんな感じじゃねェんだが…。
何かあったのかもしれねェな。」

 

フェロー
「ん…?何やら慌ただしく動き始めたよ!
戦車に乗りこんでる人達もいる。」

 

ドクター
「モンスターでも出たのかしら…。」

 

マスター
「ん…?明らかに
こっちを指差してないか?」

 

フェロー
「え…?」

 

その時「ドッォンッ!!」と大きな砲撃が聞こえ、
砲弾が近くに着水した。

ロウ
「ンだとォオラァ!
危ねェ!もう少しで当たるところだったぞ!」

 

マスター
「おいおい…。
こっちに向かって撃ってきてるぞ…。」

 

フェロー
「GORO’Sさーーーん!!
私達は敵じゃないよーーーーっ!!」

 

再び「ドッォンッ!!」と大きな砲撃が聞こえ、
砲弾が近くに着水した。

 

フェロー
「聞いちゃいないね…。」

 

ドクター
「とりあえずこちらから砲撃をすると
余計に誤解を生むから、このままうまく避けて
港に着くしかないわね。」

 

マスター
「そうだな。このまま突き進もう。」

 

─ 数分後…

 

○フォートポート

フェロー
「ふぅ…。やっと着いた…。
死ぬかと思った…。」

 

マスター
「ちょっとカスったぞ…。」

 

ドクター
「なんか…、囲まれてない…?」

 

ロウ
「おいコラァ!!
いきなり攻撃してくるとはいい度胸だなオイ!!」

GORO’S
「あン?なんだ、おめぇ。
街ン中はイザコザ禁止だぞ。」

 

ロウ
「ンだとォオラァ!
お前らから手だして来たんだろがァ!」

 

マスター
「おい、ロウ!やめとけ。」

 

フェロー
「モヒカンだ…。
ヒャッハー!!って叫びたくなるね…。」

 

GORO’S
「白百合さんよ。
とりあえずコイツら、どうするよ?」

“白百合(しらゆり)”と呼ばれた、
白に近い綺麗な青色の目をした
白が基調の桜模様が入った詰襟軍服を着た、
黒髪の女性が目の前に現れた。

 

白百合
「そうですね。
あとで詳しい事情聴取はするとして、
身柄を拘束して下さい。」

 

GORO’S
「おう、わかったぜ。」

 

フェロー
「いっ、いたたたっ。
キツく縛り過ぎだよぉ…。」

 

???
「本当に野蛮ですわね。
どこかの蛮族かしら?」

白百合
「紅葉、言葉をつつしみなさい。
まだ客人の可能性もあります。」

 

紅葉
「お姐様、申し訳ないですわ。
ただ、あまりにも見苦しかったもので…。」

 

その女性の後ろから”紅葉(くれは)”と呼ばれた、
小柄で同じ軍服を着た濃い赤色の目をした
紅葉色をしたおさげの女の子が現れた。

 

フェロー
「ちょ、ちょっと待って!

勝手に話が進んでるけど、
アタシ達は敵じゃないよ!」

 

ドクター
「そうよ。アタシ達は
グレートウォールから生存者を探しに…。」

 

GORO’S
「うるせぇなぁ。とりあえず
牢獄にでもぶち込んでおくか?」

 

白百合
「はい。よろしくお願いします。」

 

GORO’S
「あいよ。ほら、こっち来い。
暴れんじゃねぇ。」

 

フェロー
「こらー!!離せーー!!
おーーい!!聞いてるーー!?」

 

─ 数分後…

 

○牢獄

GORO’S
「おい、この中に入ってろ。
逃げだすんじゃねぇぞ。」

 

そう言うとGORO’Sは去って行った。

フェロー
「全く話を聞いてもらえなかったね…。」

 

マスター
「しかもロウの奴。暴れまくったせいで
俺らよりも頑丈な牢獄に1人で閉じ込められてるしな…。」

 

遠くからロウの声と牢屋を
蹴る音が牢獄内に響き渡っていた。

 

ロウ
(ガーン!ガーン!)
「クッソがァ!出せコラァ!!」

 

ドクター
「暴れまくってるわね…。」

 

マスター
「さて…これからどうするか…。」

 

フェロー
「しかし頑丈な牢屋だね…。
マスターちょっとやっちゃってよ。」

マスター
「だから『デュアルファング』を持ってこい。
そしたら壊してやるから…。」

 

ドクター
「サロンちゃんならきっと
すぐ抜け出せるんでしょうけどね…。」

 

フェロー
「とりあえずさっき居た
白百合と紅葉って人と話するしかないね。

ちょっと紅葉って子は苦手だけど…。」

 

マスター
「俺もああ言うタイプはあまり得意では無いな…。」

 

ドクター
「でも見る限り、フォートポートにはビーチタウンより
沢山の人がいたし、グレートウォールの住人達も無事そうよね。」

 

フェロー
「うん、うん!本当に良かった。

 

とりあえずあの二人が来るまで
しばらく待っていようよ!
色々話をしないといけない事もあるしね。」

 

マスター
「そうだな。」

 

ロウ
(ガーン!ガーン!)
「しゃらくせェ!!出せコラァ!!」

 

To Be Continued…


【メインストーリー第39話】霧の中の影

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【運営】担当

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○海浜工場地帯

 

次の日の朝、ロウ達は
朝食を取っていた。

フェロー
「…んっ!美味しい!!」

 

ロウ
「お~、そうかそうかァ。
それは今朝獲れたマルキリイワシだ。
新鮮でうめェだろ。」

 

ドクター
「ほんとここの海域で獲れる魚は
どれも美味しいわね。」

 

フェロー
「あれ?マスター食べないの?」

 

マスター
「ああ…、あんまり食欲が無くてな。すまない。」

 

ドクター
「マスターは夜中ずっと私達の代わりに
監視してくれていたから殆ど寝てないみたいなの。」

 

フェロー
「ちゃんと食べなきゃダメだよ?!」

 

マスター
「ああ…、わかった。
少しだけもらうよ。」

 

マスター
「モグモグ…(…うまい。)」

ロウ
「さて、食ったら早速フォートポートへ向かうぞ。
波も風も今のところ問題ねェ。」

 

フェロー
「ふごっ!ふごごーっ!
(よーし!しゅっぱーつ!)」

 

マスター
「いや、食い終わってからな…。」

 

フェロー
「…ゴクン。そういえば
フォートポートってどんなところなの?」

 

ロウ
「GORO’Sの拠点『ごろ砦』がある
要塞島の正面入り口にあたる場所にある町が
『フォートポート』だ。

何でも聞いた話だが、トレーダー達が
GORO’S相手に商売するようになり
開かれた街らしい。」

 

フェロー
「そうなんだ!商人の街って感じだね~!」

 

マスター
「そのGORO’Sがどういうヤツらか
わからないから一応警戒しておく必要があるな。」

 

ドクター
「そうね。私達は部外者だから
いきなり襲ってくる可能性もあるわね。」

 

ロウ
「しゃらくせェ。襲ってきたらぶっ飛ばすだけよォ。
さて、そろそろ行くぞ。」

 

フェロー
「待って~!まだもうちょっと
ふごっ!ふごごーっふご~!
(食べてるから待って~!)」

 

マスター
「食い終わってからしゃべれよ…。」

 

─ 数分後…

 

○海

朝食を終えたフェロー達は
フォートポートを目指すために海に出ていた。

 

フェロー
「相変わらず、潮風が気持ちいいね~!」

 

ロウ
「フォートポートまでは結構距離がある。
道中モンスターに襲われないよう警戒しとけよォ!」

 

フェロー
「りょうかーい!

…ってうわわわわっ!!
キミ!気を付けてよ~!」

 

フェロー達の乗っている戦車に
ギョライギョがぶつかったようだ。

 

マスター
「おいおい…。言ってるそばから…。」

 

フェロー
「ごめん、ごめん。
そう言えばこんなに天気が良いのに
周りには漁船が1隻も見当たらないね。」

 

ロウ
「最近は海も物騒だからなァ。
みんな街に近い浅瀬でしか漁業をしてねェんだ。」

 

フェロー
「そうなんだ。
確かにいきなり賞金首に襲われたりもするしね…。」

 

マスター
「… …ん?
なんか雰囲気がおかしくないか?」

ドクター
「あら…、霧が出てきたわね…。」

 

マスター
「こんなに晴れてるのに霧なんておかしいな…。」

 

ロウ
「…!! …これは…。」

 

フェロー
「ロウ、どうしたの?」

 

ロウ
「…あの時と同じだ…。」

 

マスター
「もしかして…あの…幽霊船か?」

その時、霧の向こうに
巨大な船の影がぼんやりと現れた。

 

フェロー
「ひぃぃ…!!幽霊船だ…!!!」

 

ロウ
「やっと…!!やっと会えた!!!!
…この時をどれほど待ち望んだ事かァ!!!!」

 

ドクター
「あれが…幽霊船…。」

 

マスター
「でかいぞ…。しかも鋼鉄で出来た船だ…。」

 

ロウ
「…待ってたぜェ!この瞬間をなァ!
メアリーを返せ!!ぶっ殺してやるッ!!」

 

その時、水面から大きな物体が
飛び出し、フェロー達の乗っている戦車に
体当たりをした。

 

フェロー
「うわわゎゎ!!また!?」

 

その大きな物体は昨日ロウが倒したはずの
身体が傷だらけの灰色のサメだった。

 

ロウ
「…オニザメの野郎ッ!!こんな時にッ!!
死に損ないがァァァ!!」

 

ドウンッ!ドウンッ!ドウンッ!ドウンッ!ドウンッ!
無数の主砲から繰り出された砲撃は
オニザメの体をかすめた。

 

ロウ
「ンだよォ… 効いてネェだとォ…!!
しゃらくせェ!!!」

 

バラララララッ!!!バラララララッ!!!
無数の副砲から繰り出された砲撃は
オニザメの体に当たるも、さほどダメージを負っていない。

 

ロウ
「クッソがァ!!」

 

フェロー
「ロウは幽霊船の事もあって冷静さを失ってる。
キミがあのサメを仕留めて!!」

 

マスター
「俺も応戦する!!」

 

ダダダダダッ!
マスターが撃った副砲はオニザメの
体に当たり、一瞬ひるんだ。

 

ドクター
「今がチャンスよ!!」

 

フェロー
「そうそう~、よ~く狙って~!

…今だよ!!」

 

ドッォンッ!!と砲撃のあと、
大きな爆発音と共に、オニザメの体が宙へと舞う。

 

フェロー
「やった!!もう一発!!」

 

ドッォンッ!!と放った砲撃は
空中のオニザメの体に見事命中し、
大きな声で雄たけびを上げながら
水中へと逃げるように消えて行った。

 

フェロー
「やった!!倒したよ!!」

 

マスター
「ふん…。やるじゃないか。」

フェロー
「あれ!?幽霊船は!?」

 

ドクター
「消えちゃったわね…。」

 

オニザメを倒し、あたりを見渡すと
幽霊船の姿は無く、次第に霧が晴れていった。

 

ロウ
「がああああああッ!
畜生…、畜生ッ!!畜生ォッ!!!!

やっと…!!やっと会えたのに!!!!」

 

マスター
「ロウ…。」

 

ロウ
「畜生オォォォォォォォォォ!!!!!!」

 

To Be Continued…


【メインストーリー第38話】謎の方舟

投稿者:
【運営】担当

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○ランドシップ内通路

 

一方その頃ランドシップでは…

エリシア
「はぁ…、退屈ですね…。」

 

————————————————

 

○司令室(回想)

エリシア
「フェローさん!
わたしも一緒に行きます!」

 

フェロー
「エリシアちゃんはダメだよ!
海は危ないし、それに体調も万全じゃないんだから…。
ランドシップでお留守番お願いね!」

 

 

(回想終わり)

 

————————————————

 

エリシア
「はぁ…、わたしも一緒に行きたかったな…。」

 

留守番を頼まれたエリシアは
あまりにも退屈なので
ランドシップ内をうろうろしていた。

オペレーター(無責任少女系)
「あれ?エリシアちゃんじゃん!」

 

エリシア
「あ、オペレーターさん。」

 

オペレーター(無責任少女系)
「こんなところで何してるの~?」

 

エリシア
「退屈なのでうろうろしていました。
オペレーターさんはどこに行くんですか?」

 

オペレーター(無責任少女系)
「アタシはちょっと時間が出来たから
これから水やりに行くとこ~。」

 

エリシア
「水やり?お花ですか?」

 

オペレーター(無責任少女系)
「そそ~。エリシアちゃんも来る?」

 

エリシア
「はい!お花見てみたいです!」

 

○ランドシップ内プラント

エリシア
「うわ~!色んな植物やお花がいっぱいですね!」

 

オペレーター(無責任少女系)
「へへ、すごいっしょ~。
外じゃ植物が育ちにくいからこうやって
プラント内で栽培してるんだ~。」

 

エリシア
「ここは少し温かいですね。」

 

オペレーター(無責任少女系)
「内部環境をコンピューターで管理されてるんだ~。
植物も太陽じゃなくて人工光で育ってるの。

食堂や酒場で出されている野菜とかも
ここで栽培されてるんだよ~。」

 

エリシア
「へぇ~!すごいですね!
あ、これがオペレーターさんのお花ですか?」

 

オペレーター(無責任少女系)
「そそ!可愛いっしょ~?」

 

エリシア
「色んな色のお花がありますね!
とっても綺麗です!」

 

オペレーター(無責任少女系)
「あ、そうだ!新しい花の種を植えるんだけど、
エリシアちゃんもやってみる??」

 

エリシア
「はい!え~っと…
これは…水色のお花ですか?」

 

オペレーター(無責任少女系)
「うん!エリシアちゃんっぽいっしょ~!
はい、ここに植えて~。そうそう!

これで、よしっと。
はい、これ、エリシアちゃんのお花だよ~。」

 

エリシア
「わたしの髪の毛と同じ色…
わたしのお花…すごく嬉しいです!」

 

オペレーター(無責任少女系)
「えへへ~、今日から一緒に育てようね!」

 

エリシア
「はい!毎日お水やりに来ます!」

 

○ランドシップ内通路

 

オペレーターと別れたエリシアは
またランドシップ内をうろうろしていた。

売店の前を通りかかったところ、
姉妹に声を掛けられた。

 

売店の店員
「あ、エリシアさん!」

 

メタルショップ店員
「エリシア… …何してるの… …?」

 

エリシア
「退屈なのでぶらぶらと…。
お二人は何してるんですか?」

 

売店の店員
「今売店にある在庫の確認と
片付けをしているんです。」

 

メタルショップ店員
「在庫、多くて大変… …。」

 

エリシア
「何の在庫がそんなに多いんですか?」

 

売店の店員
「それが…。」

 

メタルショップ店員
「…妹が1桁間違って「まんたんドリンク」を
大量に注文しちゃったから
倉庫がドリンクでいっぱい… …。」

 

エリシア
「だからあんなにみんな配ってたんですね…。
エンジニアさん毎日すごい量を飲んでますし…。」

 

売店の店員
「エリシアさんも1本いりますか!?
1本と言わず、2本でも3本でも!!」

 

エリシア
「いえ…大丈夫です。」

 

○ランドシップ内通路

 

ショップ姉妹と別れたエリシアは
ハンターオフィス前をうろうろしていた。

オフィサー
「ん?エリシア君ではないか。
こんなところで、どうしたのかね。」

 

エリシア
「あ、船長さん!
暇なのでランドシップ内をお散歩していました!」

 

オフィサー
「そうかそうか。
丁度今の時間はハンターも少ない。
少しお話でもするかね。」

 

エリシア
「はい!お話したいです!」

 

オフィサー
「ランドシップでの生活も
少し慣れてきたかね?」

 

エリシア
「はい、皆さん優しい人ばかりですし、
酒場でのマスターさんのご飯は美味しいですし!」

 

オフィサー
「はっはっ、そうかそうか。
フェロー君とマスターには
よく懐いてるようだな。」

 

エリシア
「はい!よく一緒に行動していますし、
お二人ともとっても優しいです。」

 

オフィサー
「そういえば、何か聞きたいことはあるかね。
何でも言ってくれたまえ。」

 

エリシア
「船長さんって現役だった頃は
凄い強い有名なハンターだったんですよね!」

 

オフィサー
「はっはっは。
確かに『黒獅子』等と呼ばれていたな。

だが、他にも有名なハンターは沢山いたからな。
私なんてその中の端くれみたいなものだったよ。」

 

エリシア
「でも異名?が付いてるなんて、すごいです!
戦車は何に乗ってたんですか?」

 

オフィサー
「戦車はIV号戦車H型に乗っていた。
と言ってもわからんだろうが…。

戦車の名前は『黒獅子』にちなんで
『シュヴァルツレーヴェ』と付けていた。」

 

エリシア
「しゅばるつれーべ…、かっこいいです!
今もその戦車はあるんですか?」

 

オフィサー
「今はもう乗っていないが、
恐らくランドシップの格納庫にあるだろう。
今度機会があったら見せてあげよう。」

 

エリシア
「はい!見たいです!

あ、船長さんは仲が良いハンターさんとかいたんですか?
なんていうかその…、
レッドフォックスさんとマスターさんみたいな…。」

 

オフィサー
「なるほど。昔、クローズという男がいてな。
そいつとは駆け出しのハンターの頃から
お互い親友であり、ライバルであった。

私はモンスターハンターとしての道を選び、
彼はハンターを辞め、軍に入った。」

 

エリシア
「軍ですか…?」

 

オフィサー
「そうだ。サルーンガールも
以前所属していた新統合軍だ。
彼は『黒鴉(レイヴン)』という部隊の隊長をしていた。

当時はその強さや風貌から『死神』『魂を狩る者』と
一部のハンターから恐れられていたらしい。」

 

エリシア
「死神…。それだけ強かったんですね!」

 

オフィサー
「うむ。ただ、エルピス作戦を境に消息不明になってしまった。
クローズは今も生きているのか、それとも…。」

 

エリシア
「あっ… …なんかすみません…。」

 

オフィサー
「いやいや、構わない。
私も当時の事を思い出し懐かしかったよ。」

 

エリシア
「…あ!そう言えばランドシップって
エンジニアさんが開発したんですか?」

 

オフィサー
「ランドシップは”とある地下施設”に
建造途中に何かの理由で
手付かずの状態になっており放置されていた。

それを私がその情報を聞きつけ、
ドクター、マスター、エンジニア達と協力し
技術者を募い完成に至ったのだ。」

 

エリシア
「船長さん、そのランドシップが見つかった
“とある地下施設”って…。」

オフィサー
「…エリシア君がミトラの中に入った状態で
見つかった”アマモ跡地の地下施設”だ…。」

 

エリシア
「……。」

 

オフィサー
「最初は偶然だと思っていたが…。
ミトラの開発者がお父さんの可能性があると
ドクターから聞いた時、
もしかするとランドシップも君の
お父さんが開発していた可能性があると考えた。」

 

エリシア
「お父さんが…ランドシップを…。
でも、なぜ完成させず放置したのでしょうか…。」

 

オフィサー
「詳しくはわかっていない。
途中で予算が無くなり中断したのか…。

もしくは建造中に何か”事故”があったのか…。」

 

エリシア
「事故…。」

 

オフィサー
「ああ、すまない。あくまで例えばの話だ。

しかし、宿帳によると君のお父さんはあの後、
“キャンサー”に対抗できるワクチンを研究していたはず。

仮にお父さんが開発者であれば、
なぜ、ランドシップを作るのに至ったのかわからない。」

 

エリシア
「このランドシップが”キャンサー”に対抗するワクチンだった…。
いや、そんなわけないですよね…。」

 

オフィサー
「うーむ、真相は闇のままだ…。
とにかくあまり今は考えすぎないことだな。
こんな話をしてすまない。」

 

エリシア
「いえ、大丈夫です…。」

 

エリシア
(お父さん…。)

 

To Be Continued…


【メインストーリー第37話】”待つ”理由

投稿者:
【運営】担当

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○海

ロウ
「あん?俺の名前はロウ。
『不死身のロウ』だ。」

 

ピンチになったフェロー達を
救ってくれたこの男の名はロウ。
自らを不死身と名乗る理由とは…。

 

マスター
「助けてくれて、礼を言う。
ロウのおかげで助かった。」

 

ロウ
「ん?別にいいってことよ。
雑魚がいきがっているのを見て
ムカついだだけだ。」

 

フェロー
「本当にロウって強いよね…。
あんなに巨大な賞金首が一瞬にして…。」

 

ロウ
「あんなの雑魚だ。
もっと強いやつなんでウヨウヨいやがるからよォ。」

 

ドクター
「あなたは何者なの?」

 

ロウ
「つーか、他人様のことを聞く前に
まず自分から名乗るのが筋じゃねェか?オィ。 」

 

ドクター
「失礼したわ。私達は…。」

 

ドクターはロウに自分達の事、
そしてなぜトコナツに来たのかを説明した。

 

ロウ
「なるほどな。
その生き残り達を探して
わざわざ、こんなとこまで来たってェのか。」

 

フェロー
「んじゃ次はロウの番だよ!」

 

ロウ
「あァ、『俺は何者?』だったな。

俺は元新統合軍『白鯨(しろくじら)』の
精鋭部隊『一角(いっかく)』の部隊長だ。
まァ、今はもう無いけどよ。」

 

マスター
「新統合軍の生き残りだと…?」

 

ロウ
「ん、なんだァ?生きてたら悪いのかァ?オィ。 」

 

マスター
「いや、そうじゃない。
新統合軍は『エルピス作戦』で壊滅したはずじゃ…。」

 

ロウ
「あァ…。俺らはトコナツを中心に
海上を主に活動していた部隊だったから、
『エルピス作戦』には参加してねェんだ。」

 

フェロー
「あ、そうなんだ。」

 

マスター
「なるほど。という事は
『白鯨』の連中は全員生きてるってことか。」

 

ロウ
「いや… …。たぶん、俺だけだ。」

 

フェロー
「え…、でもさっき作戦には参加してないって…。」

 

ロウ
「確かに『エルピス作戦』には参加してねェ。
ただ、その数年後に海上でも大規模な作戦があったんだ。」

 

フェロー
「それはどんな作戦なの?」

 

ロウ
「『海賊掃討作戦』だ。」

 

マスター
「海賊…だと…?
海賊なんてこのご時世に存在するのか?」

 

ロウ
「いや…、南東に住むサルモネラの野郎が
たまに海賊行為をしていたが、
元々海賊なんていなかった。

『エルピス作戦』の後に
このトコナツに他の地方から、
かなりの人が避難してきたって話は知ってるか?」

 

マスター
「あぁ、さっきビーチタウンでその話は聞いた。」

 

ロウ
「避難してきたカンパニーや民間人の中に…
ゴロつき共も混ざってやがッたんだ。」

 

フェロー
「それはGORO’Sのこと?」

 

ロウ
「いや、GORO’Sじゃねェ。

アイツらは基本、自分達のシマで
何もしない限り手を出したりしねェ。
現にフォートポートの人間とはうまくやッている。」

 

ドクター
「じゃあ…、そのゴロつきって言うのは?」

 

ロウ
「本当の悪党さ。金品はもちろん、食う事にも飢え、
食糧さえも人から奪う事しか脳のねェ奴らだ。」

 

フェロー
「そいつらが海賊に…?」

 

ロウ
「そうだ…。ヤツらはこのトコナツにある
旧統合軍の施設を漁り、兵器を手に入れ
漁船等を襲うようになりやがった。」

 

ドクター
「ひどいわね…。」

 

ロウ
「幸いなのは民間人は殺さず、
物を奪っていただけなのが唯一の救いだな。
まぁ、殺しても何も得が無いからというのもあるだろうなァ…。」

 

フェロー
「でも海賊って言うんだから
相当の人数がいたんだよね?」

 

ロウ
「いや…、初めはそんなにいねェ。10人足らずだった。
で、他の地方からこの話を嗅ぎつけた悪党共が
どんどん増えて、最終的には100人以上になってやがった。」

 

マスター
「どこもエルピス作戦の影響で飢えていた…。
だからうまい話には転がり込んできた…ってやつか。」

 

ロウ
「まァ、そんなところだなァ。
ここは食べ物には困らないからな。」

 

フェロー
「それならそのゴロつき達も
みんなと一緒に漁業をすればいいのに…。」

 

ロウ
「おまえ、バカかァ?
誰がそんなクソめんどくせェことすんだよ。
そりャ獲ったものを奪った方が早いだろうが。

で、トコナツの人達は手に負えなくなった。
だから俺達がソイツらを掃討する作戦が行われたってわけだ。」

 

マスター
「で、みんな死んだのか…。」

 

ロウ
「まァ、戦力自体はそんな大したことねーよ。
腐っても俺らは軍隊だからなァ。」

 

フェロー
「じゃ、どうしてそんな事に…?」

ロウ
「賞金首だよ、賞金首。交戦中に賞金首が現れやがったんだ。
でけェイカの化け物『ネオンスクイッド』だ。

まァもちろん、海賊達は全滅。
そりャ、賞金首なんて倒せるわけねェよな。」

 

マスター
「ロウ達はどうしたんだ?」

 

ロウ
「その、でけェイカの化け物が放った電撃で艦隊は全滅。
全部海の藻屑になッちまッた…。
で、俺だけが生き残ったってわけだ。」

 

フェロー
「ええ!?船を沈める程の威力なのに
なんでロウは生き残ったの?!」

 

ロウ
「あァ…。これだよ、これ。」

ロウは見た目が特殊な
胸当てをポンポンとやって見せた。

 

フェロー
「その胸当て…。不思議な形をしてるね。
もしかしてオーパーツかな?」

 

ロウ
「だろうな。ある孤島にあった遺跡を
探検していた時に見つけてなァ。
すげェ渋いから身に付けてたんだよ。

そしたらこいつが特殊な能力を持ってたらしくてな。
くらったダメージを吸収しちまうらしいんだわ。」

 

マスター
「だから『不死身のロウ』か…。納得だ。」

 

フェロー
「で、その賞金首は倒したの…?」

 

ロウ
「あァ、もちろんぶッ殺してやッたさ。
ちと時間かかったけどなァ。
ったく、しゃらくせェ。

まァこれであの世にいるアイツらも
少しは報われただろうよ。」

 

ドクター
「そうね…。そうだといいんだけど…。」

 

ロウ
「で、俺はそのまま海賊ハンターをやってるってわけだ。」

 

フェロー
「え?海賊ってまだいるの?!」

 

ロウ
「サルモネラの野郎がたまに海賊行為をしてるからなァ。
まァ…。それはまた話すわァ。
で、お前らはどうすんだァ?これからよォ。」

 

マスター
「俺たちはフォートポートに向かおうとしている。
それで航路の邪魔をしていた『ヤドカリ大灯台』を倒しにきたんだ。」

 

ロウ
「お~、そうかそうかァ。
なら、俺が護衛してやるよ。」

 

フェロー
「え?いいの?心強い!!」

 

ロウ
「まァ、でも今日はもうおせェから
俺のキャンプに行かねぇか?
海浜工場地帯にキャンプがある、すぐそこだ。」

 

マスター
「そうだな…。もう日も暮れて来たしな。」

 

○海浜工場地帯

 

ロウ
「よォし、焼けたぞ。ほら、食え。」

フェロー
「これ…、何…?」

 

ロウ
「漂白サバの丸焼きだ。
見た目は真っ白だがうめェんだ。」

 

マスター
「モグモグ(うまい…。)」

 

フェロー
「う~ん…ハグっ…。
んっ!!美味しい!!」

 

ロウ
「だろォ?
漂白サバは結構獲れるからなァ。
他にも活性ワカメとか魔性昆布も
なかなかイケるぞ。」

 

ドクター
「陸地にずっといるとあまり
魚介類は食べないから新鮮だわ。」

 

フェロー
「ロウはいつもそのボートみたいな形の
戦車で魚を獲ってるの?」

 

ロウ
「ん?『テオス』の事か?

これは特二式内火艇っていう戦車を
改造した水陸両用の戦車だ。
小回りの利くし、漁をする際は
この車両を使っているな。」

 

ロウ
「んで、でけェモンスターを倒す時とかは
さっき乗ってた『ゴライアス』を使ってる。
LAV-25を改造した戦車だ。
見た目がカエルに似て可愛いだろォ。」

 

フェロー
「お姉さんが気に入りそう…。
あの子カエル大好きだし。」

 

ドクター
「しかし、よくその小さい車体に
すごい数の主砲を積んでるわね。
えっと、全部で5本かしら…。」

 

ロウ
「あぁ…。昔バトーっていうおっさんに
無理言って作ってもらったんだよ。
完全に規格外らしいな。」

 

マスター
「そういえばさっき海賊ハンターを
やっていると言っていたが、海賊はもういないのに
なぜまだ海賊ハンターをやっているんだ?」

 

ロウ
「… …。」

 

マスター
「何か深い事情でもあるのか?」

 

ロウ
「俺にはメアリーって名前の妹がいたんだ。
そうだなァ…12歳ぐらいだったな。」

 

フェロー
「メアリー、可愛い名前だね。」

 

ロウ
「目に入れても痛くないぐらい
本当に可愛い妹だった…。

そうだな…、まだこの海域にモンスター達が蔓延る前、
ビーチタウンとフォートポートを結ぶ定期船が出ていたんだ。」

 

マスター
「定期船なんてあったんだな。」

 

ロウ
「海域に凶悪な賞金首『摩伽羅(マカラ)』が
出現する前ぐらいまでは
結構、貿易も盛んだった。」

 

マスター
「摩伽羅…聞いたことがある。
大破壊前に建造された巨大戦艦の賞金首だよな。
噂によると旧統合軍の海軍が建造したとか何とか…。」

 

ロウ
「まァ、カンパニーによって破壊されたから
今はもういねェけどな。
で、その定期船にメアリーと二人で
フォートポートに買い物に行く途中の出来事だった。

俺達は”幽霊船”に出くわしちまうんだ。」

 

ドクター
「幽霊船…?」

ロウ
「そうだ。霧が出る日に現れると噂されていた
沈没した海賊船らしい。
まさか本当に出るとは思ってもみなかった。」

 

フェロー
「ひぃぃ…。私幽霊ダメなんだよね…。」

 

マスター
「犬よりも怖いものなんてお前あったのか。」

 

ロウ
「その幽霊船には正体不明の骸の兵士達が乗っていて、
ソイツらは海で死んだ者達の骸らしい。

もしかすると海賊では無く、大破壊前に沈没した
海軍の船だったのかもしれねェ。

こいつらに殺された人間は自ら幽霊船に乗って行き、
仲間になると噂されていた。」

 

フェロー
「そんなホラー小説みたいな展開ありえるの…?」

 

ロウ
「わかんねぇ。
で、俺達はその幽霊船に襲われ、定期船は沈没…。
メアリーもソイツらに殺されちまった。」

 

フェロー
「… …。」

 

ロウ
「俺は運よく生き残った…。
いつも俺だけ…1人…。
…クッソがァ!」

マスター
「ロウ…。」

 

ロウ
「すまねェ。取り乱しちまった…。

その後、定期船は引き揚げられた。
周辺も捜索してみたが、
メアリーの遺体は出て来なかったらしい。

俺の予想だが、メアリーはその幽霊船に
今も乗っているんじャねェかと思っている。」

 

フェロー
「だからロウは海賊ハンターをやりながら
妹さんを探しているのね…。」

ロウ
「そうだ…。
だが、あれ以来1回も幽霊船に遭遇した事が無い。

もう…ここにはいないのかもしれない…。
だが俺は諦めねェ!…妹をこの手で取り戻すまではなァ!」

 

ドクター
… …。

 

ロウ
「なんか湿っぽい話になっちまったな。
…今日はもう遅いし寝るか。

明日は早いから寝坊すんなよォ!」

 

フェロー
「は~い。わかったよ~。」

 

マスター
「運よく生き残ったのは…、俺だけ…か…。」

 

フェロー
「ん?マスターどうしたの?」

 

マスター
「いや、何でもない。寝るぞ。」

ロウ
(…メアリー待ってろよ…。
必ず兄ちゃんの元へ帰してやるからな。)

 

To Be Continued…


【メインストーリー第36話】海賊ハンターの男

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【運営】担当

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○ビーチタウン

ランドシップ一行はトコナツに到着し、
ビーチタウン付近に来ていた。

 

フェロー
「暑い…。」

 

エリシア
「暑いです…。」

 

オフィサー
「ううむ…。暑いな…。」

 

マスター
「寒いところから来たせいか
余計に暑く感じるな…。」

 

サルーンガール
「暑いわぁ…。
脱いじゃおうかしら…。」

 

マスター
「おいおい…。
それ以上脱いだら見えるぞ。」

 

フェロー
「…あ!町があるよ!」

 

エリシア
「本当ですね、人が沢山います!」

 

ドクター
「スターフォールもグレートウォールも
町が壊滅しているのに、
ここは確かに町が存在していて
人々が普段通りの暮らしをしているわね。」

 

オフィサー
「サルーンガールの予想通りか。」

 

フェロー
「エリシアちゃん!色々な物が売ってるよ!
行ってみようよ!」

 

エリシア
「はい!お腹も空きました!」

 

売店の店員
「何か珍しいものが売ってますかね~?
お姉ちゃん!一緒に見て回ろうよ!」

 

メタルショップ店員
「… …うん。行こ。」

 

マスター
「おいおい、あんまり走り回るんじゃないぞ。

さて…、情報を集めるか。
ちょっとそこのお前、いいか?」

町に住む男
「ん?どうした?
見かけない格好だな。どっから来たんだ?」

 

マスター
「グレートウォールから来た。
ちょっと聞きたい事があるんだが。」

 

町に住む男
「グレートウォールか~。
また、そりゃ遠いところからご苦労さんだな。
いいぞ、何でも聞いてくれ。」

 

マスター
「3年前”ナノパンデミック”があったと思うんだが、
ここら一帯は影響が無いのか?」

 

町に住む男
「う~ん、殆ど影響はないな。
全く影響が無いって言えば嘘になるが、
漁船のネットワーク関係がやられたぐらいだな。」

 

マスター
「なるほど。だからこうやって
普通に暮らせているわけか。
あと他には何か無かったか?」

 

町に住む男
「そうだな~。あの時は他の地方から
トコナツに避難してくるカンパニーや民間人が結構いたな。」

 

マスター
「やはりか…。
今そいつらはどうしている?」

 

町に住む男
「そうだな~。そのままここで暮している人もいるし、
他の地方に移住した人もいるな。」

 

マスター
「ふむ。グレートウォールから
こっちへ避難してきたって話は聞いたことあるか?」

 

町に住む男
「あの時は色んな地方から避難してきたからな~…。
そのせいで、一時期砂浜はテントだらけだった。
なので、どこの地方から誰が来たとか
詳しくはわからない、すまんな。」

 

マスター
「そうか。いや、大丈夫だ。
あと1個聞きたいんだが、フォートポートやごろ砦は
今どうなっているかわかるか?」

 

町に住む男
「最近近海にビーチタウン近くの砂浜にいたはずの
『ヤドカリ大灯台』が出没するようになっちまってさ。

漁師でさえも、あまりこちら側の人間は要塞島には
行かなくなってしまったからわからないなぁ。」

 

オフィサー
「賞金首がいるとなれば、
ランドシップで直接向かうにはリスクが高すぎる。」

 

マスター
「そうだな…。」

 

町に住む男
「昔、戦艦型の賞金首が出現していた時は
カンパニーが倒してくれたが、
今はもう太刀打ちできる戦力がここにはないんだ。」

 

マスター
「俺達が倒してこよう。
まぁ、正確に言うとお前が倒すんだが。」

 

町に住む男
「本当か!?そうすれば安全に漁が行えて、
今よりも少し楽な生活が行えるようになる!

それに、範囲が広がれば
珍しい魚とかも獲れるようになるぞ!」

 

マスター
「む…。珍しい魚…。どんなのだ?」

 

町に住む男
「テロ貝やアスロックツナが手に獲れるようになる!
あれ上手いんだよなぁ!」

 

マスター
「引き受けよう。」

 

フェロー
「こらこら…。勝手に引き受けないの…。
まぁ、キミなら大丈夫だと思うけど。」

 

フェロー
「よし、じゃあ少し休憩したら
その『大灯台』に行こうよ!
入るには『ぎんのカギ』とかいるのかな?」

 

マスター
「いや…ダンジョンじゃなくて賞金首だぞ…。」

 

─ 数時間後…

 

○海

少し休憩したフェロー達は
ヤドカリ大灯台を倒すために海に出ていた。

 

フェロー
「おぉ~!大海原って感じだね!」

 

ドクター
「そうね~。海なんて来るの久しぶりだわ。」

 

ふと、フェローが後ろを向くと
戦車がもう一台付いてきていた。

 

フェロー
「え!?なんでドクター付いてきてるの?」

 

ドクター
「いや、二人は危なっかしいから
船長に付いていけって言われたから。

それに私メディックでもあり
メカニックでもあるから割りと戦闘には重宝するのよ?」

 

マスター
「お前より役に立つのは確実だな。」

 

フェロー
「マスターまで…。」

 

マスター
「なんだ、悪いのか?
俺だってこんな身体だけど
少しぐらいなら戦車も扱える。」

 

フェロー
「レッドフォックスもそうだけど、
ビーストに居た人って何でも出来るのね…。」

 

マスター
「見えたぞ。あれじゃないか?」

少し遠くに陸では無く、
海の上にいる巨大な灯台が見えた。

 

フェロー
「おお!本当に名前の通り
灯台を背負っている…。」

 

マスター
「ヤドカリマンションの亜種だな。
とりあえず後ろに回って攻撃を仕掛けるぞ。」

 

─ 数分後…

 

マスター
「よし、後ろに回り込めたな。
向こうは気付いていないみたいだな。」

 

フェロー
「よーし!それじゃキミ!やっちゃって!」

 

ヤドカリ大灯台の背中に向けて主砲を放った。
すごい爆発音と共にヤドカリ大灯台の体が揺らぐ。

 

フェロー
「よーし!もう一発いってみよー!」

 

隣から「ドッォンッ!!」と大きな砲撃が聞こえ、
爆発音と共にヤドカリ大灯台の体がさらに揺らぐ。
マスターの乗っている戦車の主砲が命中したようだ。

 

フェロー
「おお~!マスターやるぅ!」

 

マスター
「よし。効いてるみたいだな。たたみ掛けるぞ!」

 

その時、水面から大きな物体が
飛び出し、フェロー達の乗っている戦車に
体当たりをした。

その見た目はグレートウォールに生息する
ユキザメと同じ容姿をした灰色のサメだった。

 

フェロー
「うわわゎゎ!!揺れる!!」

 

ドクター
「危ない!戦車のシャシーがこのままでは
もたないわ!早く修理をしないと!!」

 

マスター
「おい、ちょっと待て!ここは海だぞ!?
最悪溺れ死ぬ可能性だってあるんだぞ!」

 

ドクター
「でも行かなきゃ、フェローちゃん達が!!」

 

その灰色のサメは旋回し、
もう一度フェロー達の乗っている戦車を
目がけ、すごい勢いで泳いで向かってきている。

 

フェロー
「うわー!やばいよ!このままじゃやられちゃう!!」

 

ドッォンッ!!と鳴り響いた
マスターが撃った主砲は灰色のサメの
背ビレをかすめた。

 

マスター
「チッ…。これなら!!」

 

ダダダダダッ!

マスターが撃った副砲は無残にも
手前の水面を荒々しく叩きつけるだけだった。

 

マスター
「くそっ!届かない…!!」

 

ドカァーーン!!
灰色のサメが突撃しようとした瞬間、
大きな爆発音と共に、サメの体が宙へと舞う。

 

フェロー
「… …!!…あれ?何ともない…。」

 

砲撃の音が聞こえた方向を見ると
見たことのない無数の主砲を装備した
カラシンに似た戦車がいた。

 

マスター
「…!!あの戦車が助けてくれたのか。」

 

ドクター
「見たことのない戦車ね…。誰が乗っているのかしら…。」

 

話をしていると、灰色のサメが体制を整え、
カラシンに似た戦車目がけて猛スピードで
泳いできていた。

 

ドウンッ!ドウンッ!ドウンッ!ドウンッ!ドウンッ!

無数の主砲から繰り出された砲撃が
灰色のサメに集中砲火を浴びせる。

 

灰色のサメは大きな声で雄たけびを上げ
そのまま海に沈んでいった。

 

フェロー
「す…すごい…。
あっという間に倒しちゃった…。」

 

マスター
「しかし、すごい武装だな…。
あんなに主砲を積んだ戦車見たこと無いぞ。」

 

話をしていると
カラシンに似た戦車から1人の男が顔を出した。

 

謎の男
「お~う。お前ら怪我ねェか?」

 

その男は金髪の短髪に褐色の肌。
体中に傷や刺青。まさに海の男という風貌だった。

 

フェロー
「だ、大丈夫です!ありがとうございます!」

 

謎の男
「お~、そうかそうかァ。
んじゃ…かったるいが、残りのあいつを倒すとするか…。」

 

そう言いながらその男はハッチを閉め、
弱って動けずにいるヤドカリ大灯台の方向に戦車を動かした。

 

謎の男
「全砲門発射ァ!!吹ッ飛べやァ!コラァ!!」

 

ドウンッ!ドウンッ!ドウンッ!ドウンッ!ドウンッ!
バラララララッ!!!

無数の主砲と副砲から繰り出された砲撃が
ヤドカリ大灯台に集中砲火を浴びせる。

 

やがて、ヤドカリ大灯台はピクリとも
動かなくなった。

 

謎の男
「ったく、しゃらくせェ。ザコのクセによォ。」

 

フェロー
「すごい…。ヤドカリ大灯台まで
一瞬で倒しちゃった…。」

 

マスター
「あ、あんた名前は?」

 

ロウ
「あん?俺の名前はロウ。
『不死身のロウ』だ。」

 

To Be Continued…


【メインストーリー第35話】いざ、トコナツへ

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【運営】担当

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○ガレージ

 

エンジニアから試作機が出来たよと
連絡が入ったのでガレージに来た。

エンジニア
「あ、来た来た。」

 

「とりあえず『ミズグモ』と
『ホバークラフト』の試作機が完成したよ。」

 

フェロー
「お~、すごい!結構大きいね。」

 

エンジニア
「いやぁ、ほんと苦労したよ…。
何しろボロボロで原型を留めていなかったからね…。
材料が何かわかったのが唯一の救いかな。」

 

フェロー
「でも、試作機っていっても
1個ずつしか無いけど…。
大丈夫なの?」

 

エンジニア
「トコナツへは少し時間が掛るから
着く頃には人数分出来ると思うよ。」

 

フェロー
「そっか。なら、心配なさそうだね~!」

 

エンジニア
「ちょっとフェローさんに
手伝ってほしいことがあるんだけど…。」

 

フェロー
「え?もう素材取りに行くのは嫌だよ~!
最近エンジニアは人使い荒いよ~…。」

 

エンジニア
「違う違う!
試作機を実際水の上で動くか
テストしてみたいんだよ。」

フェロー
「なんだ。それならお安い御用だよ!」

 

エンジニア
「よし、じゃあ早速とりあえず近場に
丁度良い池があるから試してみよう!」

 

○カベノオク池前

 

試作品を牽引し、
カベノオクの隣にある池前に到着をした。

フェロー
「おぉぅ…寒いね…。」

 

エンジニア
「まぁ、雪が降ってるからね。
あ、あそこの池だよ。」

 

フェロー
「凍ってないよね?」

 

エンジニア
「大丈夫!ボクが予め
しばやき砲を使って氷を溶かしておいたよ!」

 

フェロー
「でも落ちたら絶対死ぬよね…。」

 

エンジニア
「はいはい!つべこべ言わずに!
まずは『ミズグモ』から!」

 

フェロー
「これ、この上に乗ればいいの?」

 

エンジニア
「そうそう。じゃあ行くよ!」

 

「そう言ってエンジニアは
エンジンを掛けると『ミズグモ』は
水面にプカリと浮いた。」

 

フェロー
「おぉ~!浮いた浮いた!!
うわわわわわっ!」

 

エンジニア
「上手くバランスを取らないと落ちちゃ・・・」

 

フェロー
「うわっ!!!」

ザパーンという音と同時に
フェローが水中に消えて行った。

 

エンジニア
「だから言ったのに…。」

 

─ 数分後…

 

フェロー
「ひどい目にあった…。
サブゼロマルに食べられるかと思った…。」

 

エンジニア
「いや、あれ肉食じゃないから…。
さ、次はキミの番だよ。

戦車の足回りにホバークラフトを付けたから
水面に入ってみて。ほら、フェローさんも乗って乗って!

 

フェロー
「え!?私も?!」

 

エンジニア
「移動の時は複数人で搭乗する場合もあるでしょ?
実際のシチュエーションで試験運転しないと意味ないでしょ。」

 

フェロー
「…は~い。」

 

エンジニア
「よし、それじゃ前に進めてみて。

そうそう、いい感じ。

よし、着水するよ~。」

 

フェロー
「…ん?」

 

エンジニア
「どうしたの?」

 

フェロー
「なんか足元が冷たい…。

うわ!!浸水してる!浸水してるよ!!」

ゴポゴポという音と同時に
戦車が水中に消えて行った。

 

エンジニア
「あちゃ~…。」

 

─ 数分後…

フェロー
「…ひ…どい目にあった…。」

 

エンジニア
「うーん。もうちょっと補強しないとダメか~。
よし、テストも終わったしランドシップに戻ろう!」

 

○司令室

フェロー
「いや~…ほんとひどい目にあった…。」

 

オフィサー
「ご苦労だった…。
フェロー君大丈夫そうか?」

 

フェロー
「うん…。なんとか生きてる…。」

 

エンジニア
「よし、それじゃさっきのテスト結果を元に
引き続き調整と開発を進めるね!」

 

オフィサー
「うむ、よろしく頼む。
さて、我々もそろそろトコナツに向かうとしよう。」

 

オペレーター(ゆるふわ)
「はい、では向かいましょう。」

 

ランドシップは
トコナツを目指し、海を走っていた。

 

○海

フェロー
「うわ~!海だ~!!」

 

エリシア
「私海初めてです!」

 

オフィサー
「少し最近取り込んでいたから
一度着いたら休息を取ろう。」

 

フェロー
「やった~!休み!休み!」

 

マスター
「いや、お前はもっと働け。」

 

サルーンガール
「そういえば、トコナツの
要塞島にある「ごろ砦」と呼ばれる拠点があるのは
前に話しわよね~?」

 

フェロー
「うん、この前サロンの人が言ってたね。」

 

サルーンガール
「その要塞島にはフォートポートという町があって
そこにGWの人達は避難したのかなって。」

 

オフィサー
「なぜ、そう思うのだ?」

 

サルーンガール
「フォートポートは、大破壊直前の時点で
既に遺跡扱いをされていた古い施設が沢山あって、
近代的な設備は殆どないのよぉ。」

 

サルーンガール
「だから大破壊時に発生したコンピュータや
ネットワークの混乱とはほぼ無縁でいることが出来たって聞いたわ。」

 

マスター
「そうだな。盗聴される危険性もないし、
ネットワークを通じて攻撃されることもない。
確かにそこに避難している可能性が高いな。」

 

オフィサー
「なるほど。だが、GORO’Sがどういった者達か分らぬ以上、
いきなり乗りこむのは危険だ。

ひとまずはビーチタウンと言うスターフォール地方から
進出したカンパニーがいた拠点で情報を集めてみるとしよう。」

 

オペレーター(ゆるふわ)
「そろそろ、ビーチタウンが見えてきました。」

 

フェロー
「とりあえず着いたら海で泳ご!
エリシアちゃん行こう!」

 

エリシア
「はい!!」

 

サルーンガール
「私も泳ぐわぁ。新しい水着作ったのぉ。」

 

マスター
「…お前らなぁ…。」

 

マスター
… …。

マスター
(俺も久しぶりに泳ぎたいが…
この体じゃな…。)

 

To Be Continued…


【メインストーリー第34話】水上を移動するために

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○ガレージ

ガレージに行くと
エンジニアとサルーンガールが
何やら相談事をしていた。

 

エンジニア
「サロンの人、何か情報は得られた?
こっちも1個だけ収穫はあったよ!」

 

サルーンガール
「そうねぇ。
トコナツ出身のハンターの知人に連絡を取ってみたわ。
そしたら人間の水上移動の方法がわかったわぁ。」

 

エンジニア
「お、なになに?
ボクは戦車の情報を得られたよ!
これが実現出来れば大丈夫そうだね!」

 

サルーンガール
「そうね。
で、人間の水上移動の方法なんだけど、
『ミズグモ』と呼ばれる水上トランスポーターを
使って移動していたらしいの。」

 

フェロー
「水蜘蛛?忍者が水の上を渡る時に
使ったと言われている忍び道具のこと?」

 

サルーンガール
「私も昔潜入する時に使った事があるけどぉ…
それとはまた違うわぁ。」

 

フェロー
「さ、さすが女スパイ…。」

 

サルーンガール
「一人乗りのホバークラフトみたいなものらしいの。
みんなそれに乗って移動してたらしいわぁ。」

 

フェロー
「なるほど~。ホバークラフトなら
移動も楽そうだね~。」

 

エンジニア
「でもそのミズグモの構造が
解らないと作れないかなぁ。」

 

サルーンガール
「前に原子力エンジンを発見した
水際研究所って覚えてる~?」

 

エンジニア
「うん。電磁バリアを展開する為に
必要だったから取りに行ってもらったんだよね。」

 

サルーンガール
「そうそう。昔はそこで拾えたらしいわよ。
今も、もしかしたら拾われていない物が残ってるかも~?」

 

フェロー
「よし、じゃ後で探索に出かけよう!」

 

エンジニア
「じゃ、次はボクの番ね。

 

戦車の水上移動の方法なんだけど、
足回りにホバークラフトを付けるみたい。」

 

フェロー
「戦車もホバークラフトなのね…。」

 

エンジニア
「水陸両用の戦車で移動するってのもアリだけど、
ランドシップでは残念ながら保有してないんだよね。」

 

フェロー
「ええ?!なんでも持ってそうなのに。」

 

エンジニア
「いや、ほとんど荒野と砂漠とかの陸地ばっかりだから
それまで必要としなかったんだよ。
維持費も掛るし、メンテナンスも大変だからさ。」

 

フェロー
「なるほど~。
今ランドシップで保有している
戦車って何台ぐらいあるの?」

 

エンジニア
「ん~…正確には数えたことないけど、
たぶんレンタルタンクを合わせると50台ぐらいは
あるんじゃないかな。」

 

フェロー
「ひとつのハンター軍団が作れそうな勢いだね…。」

 

エンジニア
「うん。それを全部ボクが1個1個メンテナンスしてるから
本当に大変!補給とかは妹さんがやってくれるから
助かってるんだけどね~。」

 

フェロー
「ランドシップってブラックだね…。」

 

エンジニア
「話は戻るけど、そのホバークラフトを付けた戦車
『カラシン』がスターフォールの
『ほとりの廃ビル』近くに埋まっていたらしいの。」

 

フェロー
「今もまだ埋まってるの?」

 

エンジニア
「ううん、今はもうカンパニー達が
掘り起こしちゃったから無いんだけど、
グレートウォールのギロチン峠ってわかる?」

 

フェロー
「うん、あの西にある
やたらギロチンが出る所だよね…。」

 

エンジニア
「そうそう。そこに『湖の洞』ってダンジョンがあるんだけど、
カラシンに似た戦車を見つけたという情報を酒場のハンターから聞いたの。

 

ただ、最近ミサイルクラーケンが住み着いてるって噂が
流れててそれ以降誰も寄り付かないらしいんだ。
気を付けて見つけて来てね!」

 

フェロー
「気を付けてって…。
わかったよ~。行って来ればいいんでしょ!」

 

数時間後、『ミズグモ』と『カラシン』を見つけた
フェロー達。ヘトヘトになりながらも
ランドシップに戻って来ていた。

 

フェロー
「はぁ… はぁ…。
見つけて…来た…よ…。パタリ。」

売店の店員
「フェローさん、お疲れ様です!
まんたんドリンクをどうぞ!」

 

フェロー
「あ、ありがとう…。
ングングッ…。」

 

フェロー
「…まんたーんドリンクっ!
ふぅ、生き返ったー!」

エンジニア
「お疲れさま!
えーっと、どれどれ。
うわぁ…ボロボロだね…。」

 

フェロー
「仕方ないよ~…。
『ミズグモ』はモンスターに壊されてボロボロだったし、
『カラシン』は海水と潮風に長年さらされていたせいで、
錆びてボロボロだったよ~…。なんとか牽引してきたけど…。
途中ミサイルクラーケンに見つかって大変だったんだから…。」

 

サルーンガール
「お疲れさま~!
でも、襲われなくて良かったわぁ。
あんな触手に絡まれたら…、想像しただけで…。」

 

フェロー
「いやいや、何を想像してるの…。」

 

エンジニア
「うん。ちょっと時間が掛るけど、
仕組みがわかればホバークラフトを量産できるよっ!
これで大丈夫だね!」

フェロー
「そういえば、さっきエリシアちゃんが
目覚めたって連絡が来たから
あたし達は行ってくるね~!」

 

エンジニア
「うん、ボクはガレージに籠るから
またあとでねっ!」

 

———————————————————-

 

○ラボ

 

フェロー
「エリシアちゃん!大丈夫?」

エリシア
「あ…あの…、ゆ、揺らさないで下さい…。」

 

ドクター
「フェローちゃん…。」

 

フェロー
「申し訳ございませんでした。」

 

ドクター
「だいぶ体調も良くなったし、
もう少ししたら皆とまた一緒に行動出来そうだよ。」

 

フェロー
「良かった~…。
今エンジニアがホバークラフトの開発をしてるから
出来あがる頃には丁度いいかもね!」

 

エリシア
「ご心配をおかけしてすいません…。」

 

フェロー
「ううん!いいのいいの!」

ドクター
「そういえば、エリシアちゃん
変な夢をまた見たのよね。」

 

エリシア
「はい…。今度は夢の中なんですけど、
頭の中に声が聞こえて…。」

 

フェロー
「今度は何を言っていたの?」

 

エリシア
「『”救世主(メシア)”の証を持つ者』
『そして、世界を滅ぼす者』
『はやく我を解放するのだ』
と言っていました…。」

 

ドクター
「また解放しろって…。」

 

フェロー
「”救世主(メシア)”の証を持つ者、世界を滅ぼす者って
エリシアちゃんの事を言っているのかな?」

ドクター
「証って…左腕の紋章の事かしら…。」

 

フェロー
「この前『人類を滅ぼすのだ』言ってたよね。
今回の『世界を滅ぼす者』と繋がるよね…。」

 

エリシア
「私が…”世界を滅ぼす者”で人類を滅ぼす…。」

 

ドクター
「もしかすると…だけど。」

 

フェロー
「どうしたの?」

 

ドクター
「この前首の装置がヒビ割れたことで
絶大なる力を抑制する機能が弱まっているのかもしれないわ…。」

 

フェロー
「でもそれと声って関係あるのかな?」

ドクター
「あれ、エリシアちゃん左目が…。」

 

ふと、エリシアの顔を見ると
左目が、普段は碧色なのに
黄色になっていた。

フェロー
「あ、ほんとだ。黄色い!」

 

エリシア
「え…?目…?」

ドクター
「あ、元に戻ったわ…。」

 

フェロー
「なんだったんだろう今の…。」

 

エリシア
「力が…解放される…。
世界を滅ぼす…。」

 

To Be Continued…


【メインストーリー第33話】謎の転送装置

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○司令室

フェロー達は無敵鉄道組合本部で
あった出来事を船長に報告していた。

 

フェロー
「…という事があったんだよ~。」

 

オフィサー
「なるほど…。通信記録を見る限り、
民間人とカンパニーは全滅していたと思っていたが、
転送装置を使い、他の場所へ避難した可能性があるという事か…。」

 

マスター
「鉄道警備隊の死体しか無かったところを見ると、
その可能性は高いだろうな。」

 

オフィサー
「しかし、なぜ鉄道組合本部に転送装置が…。
彼らはその転送装置を使い、
どこかと行き来していたという事になるな。」

 

フェロー
「どこにでも転送装置があるわけじゃないの?」

 

サルーンガール
「転送装置は基本、転送センターという施設にあったの。
このランドシップとかもそうだけど、最近では
割と設置されている箇所は増えているけどぉ…。」

 

エンジニア
「たまになんでこんな場所に転送装置が…。っていうのはあるね…。
そういう所にある転送装置はしっかりと
メンテナンスされてないからよく転送事故が起きるってよく聞くよね。」

 

フェロー
「転送事故って?」

エンジニア
「転送装置を使用していると、稀に発生する装置の不具合で
行きたい場所と別の場所に転送される事があるみたい。
うちの転送装置はボクがちゃんとメンテナンスしてるから大丈夫だよ!」

 

フェロー
「ほぇ~。転送されて出てきたら
ハエ男になってたりするのかな…。」

 

マスター
「SF小説の読み過ぎだ…。

しかし、鉄道組合本部にあった転送装置は
ピンク色の光に照らされたカプセルのような形状で
他の転送装置とは明らかに違っていた。」

 

フェロー
「確かにランドシップやトレーダーキャンプにある
転送装置とは全然形が違ってたね、」

スプーキー
「セカイジュウニハ イロンナカタチノ ソウチ ガ
アルトキイタコトハ アル。」

 

スプーキー
「ダガ ソンナカタチ ノ ソウチハ
キイタコトモ ミタコトモ ナイゾ。」

 

オフィサー
「うーむ…。もしかすると、
私達のような一般的な転送網ではなく、
独自の転送網を使った転送装置なのかもしれんな。」

 

フェロー
「独自の転送網?」

 

エンジニア
「転送装置は装置に乗った人間の記憶をスキャンして、
訪問した記憶があれば、人体を粒子分解して
その場所へ送る仕組みらしいんだけど、
基本は全部同じ転送網が使われてるんだ。」

 

エンジニア
「中には、組織的に保有する独自の転送網を持つシステムがあって、
その組織しか利用できない、かつその転送装置同士でしか
行けない場所があるみたい。」

 

フェロー
「へぇ~、色々あるんだね~。」

 

サルーンガール
「そういえば、転送装置の側面に
『GORO’S』って書いたマークがあったわぁ。あれは何かしら?」

 

マスター
「GORO’Sはスターフォールを中心に
昔、暴れていた「ならず者の集団」だな。」

 

マスター
「スターフォールに『ごろベース跡地』『ごろ本山跡地』があっただろ?
あそこを拠点としてカンパニーと度々抗争を繰り返していたみたいだな。」

 

サルーンガール
「そのGORO’Sが使ってた転送装置なのかしら?」

 

フェロー
「ん~。マークが入っているって事はたぶんそうだけど、
GORO’Sから鉄道組合が転送装置を買った、
もしくは譲ってもらったって可能性もあるよね。」

 

マスター
「どちらにせよ、GORO’Sと鉄道組合の関係性が気になるな。」

 

オフィサー
「エルピス作戦後は、ハンターオフィスと鉄道組合が
協力してたのを見ればわかるように、非常事態だったからな。
どこの組織も協力体制にあったように思う。

まぁ、ランドハスキーとかは別だが…。」

 

フェロー
「あの組織よくわからないしね…。
なんか一方的にハンターオフィスを恨んでるみたいな感じだし…。」

 

オフィサー
「そういえば昔、GORO’Sは独自の転送網を持つ
システムを保有していたとどこかで聞いたことがある。
本当かどうかはわからないが。」

 

フェロー
「という事はグレートウォールの民間人やカンパニーは
スターフォールにあるGORO’Sの拠点に避難したのかな?」

 

マスター
「いや、スターフォールにある
ごろの拠点は全てもぬけの殻だった。」

 

フェロー
「じゃ~みんなは何処へ行ったんだろう。
他にもGORO’Sの拠点はないの?」

 

サルーンガール
「トコナツの要塞島にある
『ごろ砦』が彼らの本拠地よぉ。
今どういう状況になっているのか
全くわからないけれど…。」

 

フェロー
「トコナツ…聞いたことあるけど
行ったことないなぁ。どんなところなの?」

 

サルーンガール
「トコナツは入り組んだ内海と火山地帯が
特徴の熱帯地帯よぉ。」

 

フェロー
「あ、暑そう…。
ところでサロンの人詳しいよね。
行ったことあるの?」

サルーンガール
「あら?言ってなかったかしら?
私生まれも育ちもトコナツよ。」

 

フェロー
「あー!だから肌が褐色なの?!」

 

サルーンガール
「え?肌?
ああ、これは日焼けマシーンで焼いたのよ~。」

 

フェロー
「人工的なのね…。」

 

エンジニア
「トコナツへは海を渡って行かなきゃいけないよね。
水上のランドシップでの移動は問題無いけど、
現地に着いてからの移動を考えないといけないよね。」

 

サルーンガール
「そうねぇ。さすがに泳ぐのも大変だし、
海には凶悪なモンスターがいるし…。
戦車も水上は走れないものねぇ。」

 

エンジニア
「ちょっと調べてみるね!」

 

サルーンガール
「私もトコナツ出身の知人に連絡を取って
色々聞いてみるわぁ。」

 

オフィサー
「うむ、すまないな。
よろしく頼む。」

 

フェロー
「じゃ、トコナツへ出発する準備をしよう!」

 

———————————————————-

 

エリシアは眠り続けていた。

 

エリシア
「また…夢…?」

 

???
「エリシア…。」

頭の中で、またあの声が響いた。

 

???
「”救世主(メシア)”の証を持つ者…。」

 

エリシア
「証…?」

 

???
「そして、世界を滅ぼす者よ…。」

 

エリシア
「私が…?世界を…?」

 

???
「はやく我を解放するのだ!!!!さぁ、はやく!!」

 

エリシア
「嫌ァァァァァァァァァ!!!!」

 

———————————————————-

エリシア
… …!!!!

 

急に目の前が真っ暗になり、
エリシアは飛び起きるように目が覚めた。
服は汗でびっしょり濡れていた。

 

エリシア
「はぁ… はぁ… はぁ…。」

 

エリシア
「はぁ…。」

 

エリシア
「…一体誰…?私は…何者なの…?」

 

To Be Continued…


【メインストーリー第32話】悲劇の真相

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【運営】担当

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○司令室

 

エリシアの体調を心配した
ランドシップクルー達は司令室に集まっていた。

オフィサー
「エリシア君の体調はどうかね。」

 

ドクター
「眠っているわ。
ミトラから発見された時ほどでは
ないけれどかなり衰弱しているわ。

あのまま対処をしなければ、
命の危険もあったかもしれないわね。」

 

オフィサー
「ううむ…そうか。
エリシア君が回復するまで動くべきでは無いな。」

 

エンジニア
「エリシアちゃんのお父さんがワクチンを研究をする為に
どこに向かったのかもわからないしね…。」

 

フェロー
「スターフォールやグレートウォールにある
研究所を全部探索してみる?

BG研究所、透明化試験場、水際研究所、
防空研究所、天候制御研究所とか色々あるけど…。」

 

ドクター
「あと”ネクロハイツ”もあるわね。」

 

フェロー
「いや、それはちょっと…。」

 

マスター
「さすがに研究所をしらみ潰しに
探すのは時間が掛り過ぎるな…。
名前だけで場所もわからない所もあるし…。」

 

フェロー
「ずっと気になってたんだけど…
鉄道組合本部をもう一度調べてみない?」

 

オフィサー
「それはサルーンガールが潜入して
この前調べてくれただろう。」

 

フェロー
「そうだけど、少し気になる話があってね。
この前酒場でご飯を食べてた時に聞いたんだけど…。」

 

マスター
「どうやら、本部にはまだ入れない場所があるらしい。
そこに無敵鉄道組合の首領「鉄道組合総裁」がいた部屋らしいが…。」

 

オフィサー
「なるほど。サルーンガール、
そんな部屋心当たりはあるかね?」

 

サルーンガール
「そうねぇ…。フロアが5つあったから
一応全部調べてはみたけどぉ…。
もしかしたら隠し部屋とかもあったのかしらぁ。」

 

フェロー
「そこに何か鉄道組合であった事件の事について、
まだ手掛かりがあるかもしれないしね。」

 

ドクター
「でも”入れない場所”って言うぐらいだから
中に入れるのかしら。」

 

マスター
「わからん。
とりあえず行ってみる価値はあると思う。」

 

オフィサー
「わかった。では君とフェロー君。
サルーンガール、マスターの4人で行って来てくれ。」

 

○鉄道組合本部

調査の為、出動した4人は
無敵鉄道組合本部の門前に来ていた。

 

フェロー
「やっぱり封鎖されてて入れないね。
サロンの人どうやって入ったの?これ。」

 

サルーンガール
「わかったわぁ。ちょっと待ってね~。」

 

サルーンガールはひょいと壁を軽々と越えた。

 

その後ガラガラ音を立て入口が開いた。

 

サルーンガール
「は~い!開いたわよ~。」

 

フェロー
「おお、すげぇ。
やっぱりサロンの人タダ者じゃないね…。」

 

マスター
「よし、中に入ってみよう。」

 

○鉄道組合本部内部

中に入ると、むせるような血と燃えた後のにおいと
目を覆いたくなるような惨劇の痕が広がっていた。

 

フェロー
「うわぁ…。サロンの人の報告通り
ほんとに死体と機械の残骸だらけだね…。

というか、よくこんなところ
平気な顔で探索出来たよね…。」

 

サルーンガール
「まぁ、こういうのは慣れてるわぁ。
今までずっとしてきたもの。」

 

フェロー
「さすが元新統合軍のエージェント…。」

 

マスター
「相当激しく争ったみたいだな。
そこらじゅう弾痕だらけだ。」

 

サルーンガール
「でも通信記録の通り、
敵側の死体が無いところを見ると
やっぱり原因は警備ロボットや戦車の暴走のようね~。」

 

フェロー
「でもさ…なんか通信記録と違う部分があるよね…。」

 

マスター
「どうした?」

 

フェロー
「この白い軍服って鉄道警備隊だよね。
胸にバッジを付けてるし。」

 

マスター
「そうだな。鉄道警備隊のものだと思う。」

 

フェロー
「通信記録ではさ、こう言ってなかったっけ?」

 

-∴-∵-∴-∵-∴-∵-∴-∵-∴-∵-∴-∵-∴-∵-∴-∵-∴-∵-∴-∵-∴-

突然、警備ロボットや戦車達が暴走を始め、
民間人もカンパニー達も皆殺られてしまった…。
生き残ったのは我々一部の警備隊員のみ…。

-∴-∵-∴-∵-∴-∵-∴-∵-∴-∵-∴-∵-∴-∵-∴-∵-∴-∵-∴-∵-∴-

 

サルーンガール
「そうねぇ。ほぼ全滅だったみたいね。」

 

フェロー
「でもこの死体を見ると、鉄道警備隊と思われる死体しかないよ?
中にはカンパニーか傭兵と思われる死体も少しはあるけど…。」

 

マスター
「本当だ…。民間人と思われる死体がないぞ。
民間人はどこに消えたんだ…。」

フェロー
「私の推理が正しければ…。」

 

マスター
「なんで名探偵気取りなんだよ。」

 

フェロー
「えっと、あくまで予想なんだけど、
一度本部にカベノシタ、カベノウエ、カベノオクの
住人とカンパニーを集約させて
そこからまた移動させたんじゃないかな?」

 

サルーンガール
「なるほど~。バラバラで移動するより
一度集めてから動いた方が安全よねぇ。」

 

マスター
「フロッピーディスクを読み込んだ際、
一部データが破損していると言っていた。

もしかすると、その中に
次の移動に関する通信記録があったのかもしれないな。」

 

サルーンガール
「でももし、そうだとすると、
『民間人もカンパニー達も皆殺られてしまった』って言う
表現はしないわよねぇ。そんな嘘を付いても仕方ないし。」

 

フェロー
「それもそうか…。
とりあえず『入れない場所』っていうのを
探してみようよ。」

 

マスター
「そうだな。」

 

探索を続けていると5つ目のフロアで
壁を見つけた。

 

マスター
「なんかこの壁不自然だな。」

 

サルーンガール
「全然気付かなかったわぁ。
たしかに少し出っ張ってるわね。」

 

フェロー
「押してみよう!」

 

壁を押すと、「カチッ」という音がし、
隣の壁から大きく頑丈な扉が現れた。

 

フェロー
「おお…からくり屋敷みたいだ…。」

 

マスター
「実際見たことあるのかよ…。」

 

フェロー
「しかし頑丈な扉だね…。ビクともしないね。
マスターちょっとやっちゃってよ。」

 

マスター
「『デュアルファング』を持ってこい。
そしたら壊してやる。」

 

サルーンガール
「たぶんこのカードキーで開くんじゃない~?」

 

フェロー
「おお!それどこで手に入れたの?」

 

サルーンガール
「何か死体の中にお偉いさんっぽい服装した人が
いたから服の中を漁ったら見つかったわぁ。」

 

マスター
「やるな…。
よし、開けてみよう。」

 

壁にあった認証装置にカードキーを通した。

 

システム
「認証致しました。解錠致します。」

 

システム音が鳴ると、
扉が大きな音とともに開いた。

 

フェロー
「ひらけーーー!!ゴマーーー!!」

 

マスター
「いや、もう開いてるだろ…。
というか、いい加減疲れてきたぞ。」

 

サルーンガール
「綺麗な部屋ね。
特に荒らされた形跡もないわ。」

 

フェロー
「いかにも総裁がいた部屋って感じだね!
この写真のお髭の人が総裁かな?」

マスター
「船長に似てるな…。」

 

フェロー
「まさか船長さんが鉄道組合総裁!?
…そんなわけないか。」

 

サルーンガール
「あら、あそこに
転送装置みたいなのがあるわぁ。
ランドシップにあるのと形状が異なるけどぉ。」

 

マスター
「なんだこれ。
見たことも無い形をしているな。起動できるか?」

 

フェロー
「ん~…ダメっぽい。
通電はされてるみたいなんだけど動かないね。」

 

マスター
「ダメか…。もしかして民間人はここから逃げたのか…?」

 

サルーンガール
「今は動いていないけれど、
可能性としてはあり得るわね。」

 

フェロー
「もしかして…
あの通信の内容は時間稼ぎなんじゃ…。」

 

マスター
「どういうことだ?」

 

フェロー
「だってさ、考えてみてよ。
例えば今回の鉄道組合の事件の首謀が
アラドだったとするでしょ?

じゃあなぜアラドは鉄道組合本部に
民間人とカンパニーが居るって知ったんだろう?
あの情報はハンターオフィスと鉄道組合間でしか
やり取りされてないよね。」

 

マスター
「なるほど…!盗聴か。」

 

フェロー
「うん、恐らくアラドはネットワークを通して
通信内容をハッキングしたんだと思う。
どうやってアクセス権限を
得たのかまではわからないけど…。」

 

マスター
「だからわざと誤報を流した?
でもアラドは現地にいたんじゃないのか?」

 

フェロー
「いや、恐らく何らかの手段を使って
機械を暴走させて先に襲わせた後、
様子を見に来た時にマスクを落としたんだと思う。

『隻眼のアラド』と呼ばれた程の男だから
その場にいたのなら、そんな回りくどいことはせず
直接手を下すと思うんだよね。」

 

マスター
「確かにランドシップを襲った時も賞金首を
使って自分は別の場所にいたしな。」

 

フェロー
「そうだと思う。だから誤報を流す事で、
首謀に殺戮は順調だと思わせて時間稼ぎをして、
そのスキに民間人とカンパニーを
この転送装置で逃がしたって感じだろうね。

一部のカンパニーは交戦に参加していたみたいだけど…。」

 

マスター
「今日のフェローは頭さえてるな。
たまにはやるじゃないか。」

 

フェロー
「調査ならまかせてよね!
何しろあたしはランドシップで一番の調査員なんだからね!」

 

マスター
「あまり図に乗るな。」

 

フェロー
「へいへい、わかったよ~。
とりあえずこの事を船長さんに報告しに戻ろうよ!」

 

To Be Continued…


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