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【第114回目】ティーガーの話

投稿者:
【企画】 武藤

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どうも、企画担当の武藤です。
今回は戦車『ティーガー』のお話になります。
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第二次大戦で使われた戦車の中で最も有名なのが、この『ティーガー』でしょう。
IV号戦車(メタルサーガでいう『バルバロッサ』)の後継としてヘンシェル社に重戦車の開発要請がなされました。
「DW(Durchbruc Wagen 突破車)」というコードネームで開発が進み、その後ポルシェ、ダイムラー・ベンツの両社にも開発要請がなされ、いくつかの試作車が作成されました。

この時ポルシェのフェルディナント・ポルシェ博士(フォルクスワーゲンTYPE1、通称『ビートル』の生みの親です)が開発したのが、

「ガソリンエンジンで発電機を回して電気で駆動する」

というユニークなシステムでした。
これは重量の大きな戦車の泣き所である機械式変速機を排し、電気式によるスムーズで無段階の変速を実現するという仕組みでした。(ついでに砲塔もモーターで動かすようにしました)
が、動かしてみると機械トラブル(過電流でケーブルがもたない、等)であまりいい塩梅ではなかった模様。
(近年「実はそんなにひどくなかった」という情報もあるらしいですが)

その後色々あったのですが、結局ポルシェ型は制式採用されることがなく、先行で作っちゃった車体の殆どはは自走砲『フェルディナント』(後に『エレファント』)に使われることになり、ポルシェ型は数両が実戦参加するに留まったのでした。
ちなみに砲塔はヘンシェル社の車体に載せられることに。後述。

結局ヘンシェル社の物が『VI号戦車(Panzerkampfwagen VI)』あるいは『ティーガーH1(HはヘンシェルのH)』制式採用されることになり、特殊車両番号は「Sd.Kfz.181」が与えられます。

さてこの『ティーガー』、ドイツ戦車伝統の箱形車体に厚い装甲、そして主砲には88mm砲搭載と、攻防に秀でた戦車でした。
制式採用された1942年時点で正面装甲を撃ち抜ける戦車は存在せず、その逆に88mm砲は敵戦車(T-34とか)の射程外から撃破が可能という代物で、対戦車戦闘、防御戦闘で圧倒的な強さを誇り、様々な伝説を産みました。

 

・連合軍の兵士がティーガーを見て逃げた
・シルエットが似た別の戦車を見ても逃げた
・「ティーガーとやる時は3台とか4台で当たれ。無理なら逃げろ」と言われるようになった
・少数で20とか30両近くの連合軍車両を撃破した

・駆逐艦や軽巡洋艦と撃ち合った(さすがに歯が立たなかった)

 

等々。

 

反面、面倒臭い事やトラブルが多かったのも確かで、

・重い(57t。陸上自衛隊の90式より重い。M1A1エイブラムスと同じくらい)
・重いので足回りや変速系に負担がかかり壊れやすい
・不整地の走破性が微妙(戦車のくせに)
・背が高いので目標にされやすい
・ヤワな道路や橋が渡れない(川を潜るために潜水装置がついたりした)
・幅が広くて鉄道輸送時にトンネルが通れないので、わざわざ一部の転輪を外して幅が狭い履帯をつけた
・転輪を覆っていたゴムに泥が入って凍る(後に改良された)
・排気管が熱で赤くなって夜になると敵に見つかりやすい(後々カバーがついた)

 

等々。

まあ色々あったわけですが、それでも強力な戦車だったことには変わりなく、数々の戦果を挙げたのでした。

そういえば『ティーガー』のマニュアル『ティーガーフィーベル』は、『ティーガー』を女性として擬人化しており、これが戦車擬人化の元祖……になるんでしょうかね。わかりませんけど。

というわけで今回は『ティーガー』のお話でした。
それではまた次回。


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