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【第106回目】パンターの話

投稿者:
【企画】 武藤

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どうも、企画担当の武藤です。
今回は戦車『パンター』のお話になります。
pntG


『パンター』こと『V号戦車』は、III, IV号戦車で主力戦車・火力支援と別れていたコンセプトを統合した後継車両として1938年から開発が開始されました。
当初はIV号戦車と同程度の20tクラスで想定されていましたが、対ソ戦で登場したソ連の戦車、特に『T-34』に対抗する性能を与えるべく30tクラスに変更となりました。(重量は結局45tくらいになったんですが)

 

・パンターD
その後様々な試作や紆余曲折を経て、最初の量産型である『パンターD』が生産開始。(なぜ最初が「D」なのかは謎です)
傾斜装甲と長砲身の75mm砲を採用して防御力と火力を確保し、直径の大きい挟み込み転輪と幅広の履帯で不整地装甲能力を向上させました。

が、ギアボックスや冷却装置、転輪などなど大小様々な欠陥を抱えており、エンジントラブルで停止したり燃料漏れで燃えたりと、ロクに戦わないまま戦場で行動不能となる事もしばしば。
最初に参加した作戦に投入された192両のうち、2日目に動けたのは40両程度だったとか。

 

・パンターA
そんな『パンターD』の生産が始まってすぐに、改良案を盛り込み生産の簡易化も図った『パンターA』が開発されます。
実は同時期にパンターの後継となる『パンターII』の開発要求も出されていたのですが、それはそれとしてD型の改良型として生産開始。
生産しつつも様々な調整が加えられましたが、まだまだトラブルは多かったようです。

 

・パンターG
そしてパンターの後継として開発が進められていた『パンターII』の計画が延期になり、最終量産形式となる『パンターG』が開発されます。
実戦で得た課題からの改良点や『パンターII』開発のノウハウを盛り込み、装甲の強化と各部装甲厚の見直しによる最適化を行い、更なる生産性の向上を目指しました。
これまたいきなり決定版とはならず、量産開始後も少しずつ改良を進めながら詰めていったようです。

 

・パンターF
『パンターG』は最終量産形式なのですが、一応更なる改良が計画されていました。それが『パンターF』です。
砲塔は形状が大きく変わり小型化され、ステレオ式測距儀(距離を測る機械)が搭載されたのが大きな変更点でしょうか。
それまで戦車は目視+照準の簡単な仕掛けで対象までの距離を見積もっていましたが、ステレオ式測距儀はデータとして距離が出る代物です。
おそらく遠距離からの射撃を重視したのでしょう。

『パンターF』は1945年3月から生産開始という予定だったそうですが、同5月のドイツ降伏時には完成車両が無かったとされています。
しかし砲塔や車体は生産されていたので、ひょっとしたらベルリン攻防戦には参加していたのかもしれません。

 

・パンターII
ちなみに『パンターII』はどうなったのかと言えば、『パンターG』が一応いい感じになったので、そのままお蔵入りしたようです。
一両だけあった試作車両は『パンターG』の砲塔等と一緒にアメリカに渡り、最終的にはG型の砲塔を乗せられた状態で『パットンミュージアム(General George Patton Museum)』に展示されているそうです。

 

『メタルサーガ』シリーズでパンターと言えば、『砂塵の鎖』に登場するNPC、カール・ベルディアがG型の「La fete des fleurs」を駆っていました。
『パンター』に関するコメントでは、「扱いづらいが自分のG型はまだマシらしいです」といった感じの事を話していました。
独自に手を入れて改善はしてると思いますが、あんまり変えると別物になってしまうので悩ましいところなんだろうな、と思います。

 

というわけで今回は『パンター』のお話でした。
それではまた次回。


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