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【第96回目】バルバロッサの話

投稿者:
【企画】 武藤

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どうも、企画担当の武藤です。
今回は戦車『バルバロッサ』のお話になります。
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『バルバロッサ』は第二次大戦のドイツ戦車、『IV号戦車(Panzerkampfwagen IV)』がモチーフとなっています。
名前の由来は独ソ戦の序盤に行われた、ドイツによるソ連侵攻作戦の名称です。

『IV号戦車』は『III号戦車』に先んじて開発が開始され、主力戦車とされた『III号戦車』に対して、火力支援が目的とされていました。
1937年に最初のA型の生産が開始され、様々な改良を施されながらドイツの各戦線で終戦まで活躍しました。
以下に各バリエーションをざっくり紹介します。

読むのが面倒な人は「何か色々あった」とご理解いただき、飛ばしていただければと思います。

—-
A型:
短砲身の7.5cm戦車砲を装備。

B型:
車体・砲塔の形状に若干の変更。エンジンの出力も向上。このB型でIV号戦車の基本形状が固まる。

C型:
車体、砲塔前面装甲が厚くなり(15mmから30mm)、主砲の防盾の形状変更などが行われた他、その他細かいアップデートが施される。

D型:
本格的な量産が開始。車体の一部はA型に近い形状に戻り、側面の装甲が15mmから20mmに強化。主砲防盾が外付けになり厚みも増した。

E型:
砲塔の形状が変化。ボルト止めの増加装甲が追加。重量が増加したが足回りの改良で速度は向上。

F1型:
基本装甲厚を増して、車体を設計し直し。その他細かい改修が施される。

F2型:
ソ連のT-34やKV-1といった戦車に対抗するため、長砲身の7.5cm戦車砲を搭載。
先述の通り主力戦車は『III号戦車』だったが、あちらに搭載できる砲の大きさには限界があった。

G型:
初めから長砲身の7.5cm戦車砲を搭載して生産された。細かい改修点はあるが、ほぼF2型と同じ。
『III号戦車』に代わって主力戦車となり、生産台数も飛躍的に増加。
対戦車ライフル等から車体と砲塔を防御のため、「シュルツェン」と呼ばれる外付けの薄板増加装甲が取り付けられるようになったが、後にHEAT(成形炸薬弾)にも有効であることが判明。
またこの頃になると旧型の改修が進められ、G型相当となった車両が前線に送られていた。

H型:
事実上の最終形。この頃既に次期主力戦車である『パンター(V号戦車)』の生産が始まっていたが、戦線拡大による台数不足から、H型の生産数はむしろ増加した。
G型で行われた改修は全て最初から盛り込まれ、その他改良点も加えられた。シュルツェンも標準装備となった。
吸着地雷対策の「ツィンメリットコーティング」が施されたのもH型から。

J型:
生産性向上のための簡略型。砲塔旋回用のモーターと発電用補助エンジンの廃止が大きなポイント。
空いた箇所に燃料タンクを増設したが、燃料漏れの欠陥があり、結局改良型のタンクに換装となった。
ツィンメリットコーティングは後期生産あたりから廃止。車体側面のシュルツェンもHEAT対策に絞った金網型となった。

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いやー、たくさんありますね。
ちなみに本作に出ているのはD型ベースだったと思います。

え、「I型は無いのか」ですって?
無いんです。何故無いのかは、ちょっと手元の資料では分かりませんでした。何故なんでしょうね。

このように大小の改修を経て使用され続け『軍馬』と呼ばれたIV号戦車。
III号戦車に代わって主力戦車として活躍しただけではなく、自走砲、突撃砲、駆逐戦車、対空戦車など様々な車両のベースになったという点も見逃せません。
(IV号戦車ベースの対空戦車と言えば、『メタルサーガ』シリーズでは『ヴィルベルヴィント』がいますね)

『メタルサーガ』シリーズにおける『バルバロッサ』ですが、元のイメージのようにバランス良くクセのない、悪く言えば平坦な性能のクルマといったところでしょうか。

というわけで今回は『バルバロッサ』のお話をしてみました。
それではまた次回。


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