このページはJavaScriptを使用しています。JavaScriptが無効になっている場合は、有効にしてください。

【第94回目】ゲパルトの話

投稿者:
【企画】 武藤

  • いいね (35)

どうも、企画担当の武藤です。
今回は戦車『ゲパルト』のお話になります。
gep01


『ゲパルト』のモチーフになったのは、西ドイツが開発した同名の自走対空砲です。
西ドイツは戦車隊に随伴させる対空車両としてアメリカ製の『M42 ダスター』を使用していましたが、レーダーも載せてない旧式車両だったため、1965年から新しい対空車両の開発に着手しました。
(ちなみにM42は陸上自衛隊にも配備されていました)

『ゲパルト』は当時の新型主力戦車『レオパルト1』の車体を利用するという方針のもと、ドイツのラインメタルとスイスのエリコンという会社で試作が始まります。
最終的にエリコン社製のものが採用になり、1973年から量産が開始されました。

『ゲパルト』の主な装備は以下のようになっています。

・90口径35mm機関砲×2。最大射程は約5,000m。弾丸を使い分けて地上目標も攻撃可
・スモークディスチャージャー(発煙弾発射機)
・砲塔前部に追尾レーダー、後部に敵味方識別装置付き捜索レーダー
・光学照準機、コンピュータ制御の射撃管制システム

『ゲパルト』による対空戦闘は

1.捜索レーダーによる全周囲監視、敵味方判別
2.追尾レーダーと光学照準機による測定とロックオン。並行してコンピュータが位置予測と弾道計算
3.砲撃開始。砲撃中も捜索レーダーによる監視は続行される

だいたいこんな流れになっています。
捜索・追尾ともにレーダーの有効距離はおよそ15km。
単体で多数目標を同時に対処することはできませんが、捜索と追尾のレーダーを分けることで次目標への対応時間を縮め、効率化を図っています。

ちなみにこのレーダー配置は特許を取っているそうで、『ゲパルト』を参考に開発された陸上自衛隊の『87式自走高射機関砲』は、これを侵害しないようにしたとか。

このように高度な対空戦闘を可能としたゲパルトですが、対戦車ミサイルの性能が向上し、攻撃ヘリから対空砲の射程外から狙われるようになってしまいました。
そこで対空ミサイル(スティンガー)を追加で搭載してこれに対処しよう、みたいな案があるそうです。

スティンガーの射程も5,000mくらいじゃん! と思いますが、まあ……。
そもそも対空自走砲にそこまでさせなくても、って話ですかね。たぶん。

とはいえ優秀なクルマに違いない『ゲパルト』は、ベルギーやオランダ等でも採用されています。
オランダではレーダーが換装され『チーター』と呼ばれています。『ゲパルト』はドイツ語でチーターの事なので、そのまんまですね。
(その後オランダのやつは『シーザー』という名前に変わったそうですが)

『メタルサーガ』シリーズにおける『ゲパルト』ですが、概ね対空性能に寄せた感じで登場しています。
本作では……え、砲塔だけ欲しい?

というわけで今回は『ゲパルト』のお話をしてみました。
それではまた次回。


トップページに戻る