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【第91回目】ベテーシュカの話

投稿者:
【企画】 武藤

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どうも、企画担当の武藤です。
今回は本作から新たに登場している戦車『ベテーシュカ』のお話になります。
bt7

『ベテーシュカ』のモチーフになったのは第二次世界大戦前にソ連が開発・生産していた『BT-7』という戦車になります。
BTというのは「Bystrochodnij Tank」の頭文字を取ったもので「快速戦車」といった意味で、『ベテーシュカ』は愛称のひとつだったそうです。

ソ連は革命直後から陸軍の機械化に注力し、快速戦車など様々な車種の戦車開発がスタート。
色々あってアメリカ人技師ジョン・W・クリスティーの手による軽戦車『M1940』をベースに改良を行い、BTシリーズが生まれました。

最初の量産型は37mm砲を載せた『BT-2』。
足回りの改良や45mm砲搭載が検討された『BT-3』と多砲塔型の『BT-4』は試作のみで終わり。
装甲と火力をはじめ、様々な改良が施され本格的に量産化された『BT-5』。

そして実戦参加を経て更に改良されたのが最終形の『BT-7』。
その後も様々なバリエーションや改良型が生まれ、後のT-34開発に影響を与えたそうです。

BTシリーズの大きな特徴は、やはりその足回りでしょう。
「クリスティー式サスペンション」転輪の軸1つ1つに長めの巻きバネを用いたサスペンションをつけ、独立した動きを……ざっくり言うと柔軟で良く動くというメリットがありました。
更に起動輪(動力と直結している車輪)と一番後ろの接地転輪を内部のチェーンで繋ぐことで、履帯無しでも走行できました。
履帯を外してハンドルをつければ、装輪装甲車の一丁上がりです。

BTシリーズはこれに大型の転輪、幅広の履帯、大出力のエンジンを組み合わせて高速走行を可能としました。
ディーゼルエンジンを積んだ『BT-7M』では時速60km以上、履帯を外したら時速80km以上は出たそうです。
ドイツのIII号、IV号戦車等は最高で時速40kmくらいということで、快速の名に恥じぬスピードだったのではないでしょうか。
(ちなみに、同じようにクリスティー式を採用したイギリスのクルセイダーやクロムウェルは、それぞれ時速44km、51kmくらいです)

何だかいい感じに思えるクリスティー式ですが、従来から存在するトーションバー(ねじり棒ばね)方式のサスペンションの方が不整地での機動性や乗り心地、重量などで優れており、あんまり流行らなかったというのが実情になります。

本作における『ベテーシュカ』は砲塔や足回りに様々なバリエーションが存在し、実車のような外見を再現できたりしますので、色々試してもらえると嬉しいですね。

というわけで今回は『ベテーシュカ』のお話をしてみました。
それではまた次回。


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